3月 312011
 

さてさて。前回のエントリで kdepim4 が日本語対応になりました。そーするともうっ!! すっかりと色々やってみたくなるのであります。

と、言うことで、今回登場するのは KOrganizer です。スケジュール管理のアプリですね。以前に 「Thunderbird+Lightning の日本語化。」というのを書いているのですが、今回は KDE アプリで DAViCal と連携してみたいと思います。

DAViCal についても以前「DAViCal サーバを FreeBSD で。」と「DAViCal サーバを FreeBSD で。そのに。」の二度にわたって書いているので是非参照して頂ければと思います。

なお、KOrganizer と言えば、更に以前に「KOrganizer と google カレンダーの sync。」というのも書いているのですが、そっちともビミョーにリンクしたりしますのでこうご期待;-)。

まず、事の発端は「KOrganizer は iCal サーバと同期できるんかい?」とか思って情報を収集するところからなのであります。
が、しかし、かなかな見つからない。でもって日本語化された KOrganizer で再度カレンダーと言うか akonadi が提供してくれるサービスを調べてみると・・。ふむ。それらしいのがあるじゃーん。となるわけです;-)。
ちなみに akonadi については「KOrganizer と google カレンダーの sync。」のところでチロッと書いているのでそっちを参照してください。

今回利用する API はこれ。「リモートファイルのカレンダー」と言うヤツですね。

korganaizer2_1.png

カレンダーを新規登録する時に指定します。すると次に以下の画面が表示されます。で、ここに DAViCal のカレンダーの URL を指定すれば OK です。多分 MacOSX Server の iCal サーバの URL も指定できると思います。

korganaizer2_2.png

“Download from:” は読み込み用、”Upload to:” は更新用と言う意味ですが、参照して更新するので同じ URL を指定しても全然問題ありません。後はデッドロックが発生しないようにするだけなので、その下のオプションを適意設定してあげれば大丈夫なのであります。

こっちは google カレンダーと連携するよりもずっと簡単に KOrganizer に表示してくれるのでありました。

って・・。ちょっと待てよっ!! 以前、google カレンダーと連携するために「KOrganizer と google カレンダーの sync。」ってネタを書いた時には ports から databases/akonadi-googledata というのをインストールして、それを利用して google カレンダーを読み込むようにしました。

しかし、今の goolge カレンダーって確か iCal でも提供していたよねぇ? っつーことは、ワザワザ akonadi-googledata をインストールせずとも「リモートファイルのカレンダー」を選択すれば登録できるのではないだろうか?などと思い、早速試してみました。

まずは google カレンダー側の情報を確認してみます。google にログインして「カレンダー設定」から以下の情報を取得します。

korganaizer2_3.png

今回利用した google カレンダー側の情報は “限定公開 URL:” の 「ICAL」ってヤツです。この緑のボタン(たぬきではない;-)をクリックして表示される URL を KOrganizer の 「リモートファイルのカレンダー」の設定のところに指定してあげるだけで・・。あぁらぁ・・。いとも簡単に KOrganizer に表示できてしまうのでありました;-)。はい。シューリョーみたいな。そんな感じでサクっと行くのであります。

と、言うことで KOrganizer は DAViCal サーバ(iCal サーバ)にも google カレンダーにも簡単に接続して、そして情報を持ってきてくれてしまうのでありました。すばらしー。と、言うか、akonadi。やるなおまえっ!! って感じなのであります;-)。

これは本当に kdepim4 が日本語表示してくれたからここまでやって、試してみよう。と言う気になるのであります。

ただ、JKUG の人とちろっと話した感じだと、kdepim4 で日本語表示できないのはどうやら FreebSD だけのようですね。この辺り、今後 JKUG 内でも色々話していってみたいと思います。

が、なんせ、日本語表示してくれると色々やってみたくなります。いやぁ。KDE4 はまだまだ楽しいことたくさんありますよー。皆さんも是非使ってみてくださいねー;-)。

3月 292011
 

kde-4.6.1 がリリースされましたなぁ。FreeBSD の ports-current を追いかけていると最新のモノが利用できるようになります。皆さん是非試してみてください。

kde-4.5.5 との違いは・・。まぁ、一言で言うとより安定版。と言う感じでしょうかf(^^;;。

後、気がついた点としては qt が 4.7.2 になりました。IRC クライアントの konversation が新しくなりました。Twitter クライアントの choqok がちょっとおしゃれになりました。日本語訳はちょっと怪しいですけどねぇ;-)。

さてさて。今回のネタは kdepim4 なのであります。 KDE4 における kdepim4 の立場は kde-4.5.0 になったら開発のペースがガタ落ちになったと聞いています。なので kde-4.5.1 がリリースされた段階で kdepim は 4.4.6 とか 4.4.7 とかそんな状態なのであります。

でもって kde-4.6.1 が FreeBSD でリリースされたときの kdepim のバージョンは 4.4.10 になっております。ふむー。もう KDE 本体とのバージョン追随はあきらめた雰囲気が感じられ、koffice みたいに独自バージョンを歩むのか?みたいにさえ思えてきます。

そして、困ったことに kdepim4 の日本語テキストがちぃともリリースされないと言う事態に陥っているのであります。 kaddressbook とか kmail とか kontact、korganizer などは日本語化されてないと全く使えない、使えたとしても利用したくない状態なのであります。困ったなぁ・・。

こちらが日本語を表示してくれない kontact のキャプチャです。

kontact_1.png

これじゃ、使う気にもならない・・。orz。

と、言うことで、今回は kdepim4 を日本語化させることにしましょう。

そもそも、最新の ports である japanese/kde4-l10n に kdepim4 周りの日本語テキスト(僕はこれを “ポ・ファイル”と言っていますが)が入ってないのがいけない。以前はちゃんと日本語を表示していたので、以前の ports/packages を持ってきてインストールすればええやん。となるのであります。

で、ウェブ上を探し回ったら以下の URL にありました。

http://ftp.riken.go.jp/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-9-current/kde/ja-kde-l10n-4.4.5.tbz

このファイルをお取り寄せします。あ、早く取ってこないと無くなってしまうかもしれません。いつ無くなるかについては僕にはわかりません。
基本的には “ポ・ファイル” なのでアーキテクチャは特に問題ありません。僕は FreeBSD/amd64 8.2-STABLE を利用しているのですが、上記の packages を持ってきました。

以下はインストール方法です。

# cd /usr/local/src
# mkdir kde4
# cd kde4
# ftp -a http://ftp.riken.go.jp/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-9-current/kde/ja-kde-l10n-4.4.5.tbz
# tar xvzfp ja-kde-l10n-4.4.5.tbz
# cd share/locale/ja/LC_MESSAGES
# cp kontact.mo /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/kontact.mo
#

 
とりあえず kontact.mo フアイルだけをコピーしてみました。

その後、kontact を起動してみました。

kontact_2.png

おー。日本語が無事に表示できるようになりました。こんな感じで、自分が必要と思われるファイルをどんどんコピーしてあげれば良いだけですねぇー。

注意点としては既に /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/ にあるものを上書きしてしまっては悲しいので cp -i とかでコピーしたほうが良いでしょうかね。kaddressbook.mo korganizer.mo kmail.mo (kmail* はいっぱいあるので確認しながらコピーしたほうが良いですね) などなど、自分が本当は利用する必要のある kdepim4 のアプリの日本語ファイルをコピーしてあげると無事に、順番に日本語を表示してくれるようになります。

ちなみに、”ポ・ファイル” が “モ・ファイル” になるので、 FreeBSD の pakcages を Linux に持って行ってインストールしても多分無事に表示できると思います。なので kubuntu や Vine を利用している人も多分そのままコピーしても大丈夫だと思います。

とわいえですよ。これってやっぱり JKUG でなんとかしないとダメだと思う。KDE の各リリースごとに kde-l10n-ja-4.6.1.tar.bz2 と言うのを作成しているんだけど、ここに kdepim の古いバージョンでも messages の中に kdepim のファイルを入れる必要が絶対にあると思う。

僕も JKUG の一員なので、この点についてはしっかりと対応して行きたいと思います。それまでの手段として、まぁ、今回の手がありますよ。と、言うことでf(^^;;。

3月 262011
 

「CPUコレクション」の第31回です。前回まではセラミック製の Athlon だったのですが、その次に AMD からリリースされた CPU はパッケージが変わりました。

Athlon は新しく AthlonXP と名前が変わりました。Palomino コアはパッケージがセラミックスからプラスチック(って言って良いのかな?)に変わりました。なので、重さが全然違う。この CPU を初めて手に持った時「随分と貧弱な CPU になってしまったモノだ・・。」などと思ったりしました;-)。

AthlonXP_Palomino_1.jpg

色は緑ですね。 AMD の “色” を全面的に出したのか? って気分にさせてくれます;-)。

Athlon と AthlonXP は CPU ソケットが一緒だったので、CPU を買ってきてサクッと差し替えるだけで動作したので非常に嬉しかったです。

こっちから裏側です。

AthlonXP_Palomino_2.jpg

久しぶりに裏に何かしらが付いている CPU に出会いました;-)。

まぁ、その分、Palomino コアの場合は表が殺風景なんですけどねぇ;-)。

この CPU は AthlonXP 1500+ ですね。1.5GHz 動作ですが、最後の “+” って PentiumIII の 1.5GHz よりも速いよ。って意味だったかなぁ?いまいち記憶が定かではありませんが、購入する本人は、まぁ、速いにこしたことは無いんだけど「AthlonXP だぜーっ!! “+” だぜーっ!!」みたいな、そんな気分になっていたのだと思いますf(^^;;。

僕の場合、Athlon と AthlonXP は随分と購入しました。で、古くなった部材と言うかパーツなどはまだパソコンを持っていない人や、古いパソコンを利用している人にあげたりしていました。

3月 122011
 

「CPUコレクション」の第30回です。前回に引き続きDuronの登場です。それもセラミック版の Duron です。

Athlon の場合、セラミックな CPU は Thunderbird しか無いのですが、 Duron の場合は Spitfire とこの Camaro の二つがあるんですね。

当時、会社のデスクトップ PC を大量購入する必要があったとき、マシン構成の決定と見積もり、納入(OS のインストールもか;-)は僕に任されていたので、手頃な値段のデスクトップ PC としてこの CPU 搭載の PC にしたのでありました。

Duron_Camaro_1.jpg

写真を撮った CPU は上記デスクトップ PC を廃棄する時にもらってきました。自分で組み立ててはいないのですが、一応、「購入したモノ」になるのかなぁf(^^;;。自分で CPU を購入するとしたら Athlon を買ってしまうので Duron とかは中々手に入らないしねぇ・・。

こちらが CPU の裏側です。

Duron_Camaro_2.jpg

SocketA です。特に変わったところはありません;-)。

そしてこの写真は Spitfire と Camaro を二つ並べてみました。

Duron_Camaro_3.jpg

ね。二つ並べると良く解るでしょー。Core の向きが縦長と横長の違いがある。なので同じ名前の CPU でもびみょーに違うので「両方手元に置いときたいーっ!!」ってなってしまうのであります。

こっちが先に手元にあったんですね。でもって、前回掲載した Spitfire はアキバのジャンク屋さんで見つけて買ってきました。ジャンク屋さんで見つけてきただけに書くネタがあまり無い。けど、こっちと二つ並べた時に是非とも手元に欲しいものになるのであります。

なので、こんな感じなのでコレクションはドンドンたまっていってしまうのでありましたf(^^;;。

3月 062011
 

「CPUコレクション」の第29回です。前回から SocketA に突入しています。今回登場するのは Athlon の兼価版 CPU である Duron です。

この CPU は、アキバのジャンク屋さんで手に入れました。この後 SocketA はパッケージが変わってしまい、プラスチック(?)の CPU になってしまうのですが、この CPU もセラミック製ですね。ずっしりとした手応えがあります。

Duron_Spitfire_1.jpg

こちらが CPU の裏側です。

Duron_Spitfire_2.jpg

SocketA です。特に変わったところはありません;-)。

あまり書くことの無い、CPU なのでありますf(^^;;。まぁ、自分で購入してないし、この辺りの CPU の場合、Athlon を進んで買ってしまうのでしょうがないですな。

ただ、コレクションとして持っているのでありました;-)。

3月 012011
 

「CPUコレクション」の第28回です。前回の SlotA の Athlonから AMD 系の CPU になりました。それはつまり、自分が自作 PC で利用するために購入した CPU だからなのでありますね;-)。

前回の CPU は SlotA の CPU でこれはその後、特に後続の CPU が発売されることもなく K7 のみで打ち止め。AMD は SlotA から SocketA に移行していくわけでありますね。この時は Socket370 の Katmai -> Coppermine にステップアップできなかった時の苛立ちというのは特に無く、「まぁ K7 だけが SlotA なので、コレクション的には貴重か。」などと軽く思っていたのであります;-)。

と、言うことで K7 アーキテクチャの後、AMD は SlotA に移行していくわけですが、この時筆者は AMD ラバーな人だった(それはつまり Super Socket7 を使っていたと言うのも当然ありますが;-)のでサクッと SocketA に移行して行くわけです。

これが初代 SocketA の Athlon。 Thunderbird コアですね。この CPU は Intel の Pentium!!! を性能面で遥か彼方に置き去りにしていた印象が、僕個人的にはあるのですが;-)。

Athlon_Thunderbird_1.jpg

ちょっと紫がかったセラミックの CPU ですね。通称「焼き鳥」とか「コア欠け」なんて言葉が流行った CPU であります。僕はこの CPU はどんなマザーボードで使ったかなぁ・・。記録を見ると MSI の MicroATX としか情報が残ってないですなぁ。

確か、初めて買った MicroATX マザーで、今後はずっと MicroATX なのを買い続けるんだったかなぁ。VIA なチップセットだったと記憶しています。

こちらは CPU の裏側。

Athlon_Thunderbird_2.jpg

ピンが無い場所がビミョーに多いと言うか目立つと言うか。そんな感じですねぇ。

しかし、どうしてこの CPU 買ったんだろうなぁ・・。SlotA の後、素直に AthlonXP まで待てば良かったと、今は思いますけどねぇ;-)。

けど、SocketA からの AMD は CPU は下位互換、上位互換がちゃんとできていて、CPU クロック高いの買う -> メモリ交換 -> マザーボード交換とかすればズルズルと使い続けることができたのが嬉しいですかねぇ。

AMD CPU はまだまだ続くのでありますが、この辺りになると皆さんの記憶にも比較的新しいのではないでしょうかねぇ;-)。