7月 212013
 

以前のエントリで「Windows Phone8 OS がやってきた。」ってのを書いたのですが、それからしばらく使ってみた感想を書いてみたいと思います。
今回購入したのは端末のみで Nokia Lumia 620 というのをチョイスしました。 Nokia Lumia 520 のほうが安くて良いかと思ったんだけど電子コンパスを持っていない点が僕には納得行かなかったので 620 にしました。

なお、この端末は日本国内においては技適を取得していないので、ビミョーな位置づけです。このブログを読んで購入してみようとか思っている方いましたらご注意ください。 Wi-Fi と Bluetooth は多分違法になるのではないかと思われます。 3G の場合はグレーちっくです。
海外 SIM を日本に持ち込んで docomo のローミングを利用する分には多分 3G・Wi-Fi・Bluetooth の全てが使える状態になるのではないかと、僕は勝手に思っています;-)。

では、10 日くらい使ってみた感想を書いてみます。

1. docomo の spmode.ne.jp は利用不可
僕は MEDIAS LTE N-04D を使うのをやめて Lumia 620 を利用しようと思ったのですが、下調べが甘かったですね。 3G 電波を拾って電話はできます。しかし、ウェブ閲覧などでは利用できないです。「設定」->「アクセスポイント」->[追加] から APN を設定するために spmmode.ne.jp と入れて “IPv4” と指定しましたがネットワークに接続できませんでした。
と、いうことで実は、家に届いて開封後 10 分で早くも orz な状態。夢はもろくも崩れ去ったのであります。

iPhone5 から docomo SIM を入れた Lumia 620 に電話した(出なかった)だけで電波法違反になるのかな? 10 分だけだけど・・。

で、回避策ですが、僕は「Xiパケ・ホーダイ ライト」を契約していて SP-mode を利用していますが、ここに「mopera U スタンダート」の契約を追加し APN に “mopera.net” を指定するとネットワークが利用できるようになるそうです。

僕の場合は docomo SIM はただちに MEDIAS LTE N-04D に戻してしまいましたが・・。

と、いうことで現状ではタダのハコになってしまいました;-)。

2. mopera.net で利用するとテザリングできない
これは moperaU の仕様のようですね。しかし、 mopera U でも「テザリングできた。」という人がちらほらいるみたいなので、もっと色々ちゃんと調べればできるようになるかもしれません。
僕の場合 docomo 回線でテザリングするときは MEDIAS LTE N-04D を利用しています。

3. Wi-Fi は 5GHz 帯に対応している
Lumia 620 の Wi-Fi は 5GHz 帯に対応しているようです。日本国内で Wi-Fi を利用したらダメなので良くわからないのですが 5GHz 帯の Wi-Fi を利用すると 2.4GHz を利用するより 1.5 – 2 倍くらい速い *よう* です。 3G 回線は LTE には対応してないのでこれは嬉しいかもしれないですね;-)。

3. 掛かって来た電話の声が聞こえないっ!!
これば僕のチョンボでした。 Lumia 620 では音楽聞かないのでイヤホンジャックにアクセサリをつけていたんですね。これがまたあーたっ!! ゴム製もしくはプラスチック製の棒状のものをイヤホンジャックに入れていると Lumia 620 は「ヘッドセットが付いている。」と認識して上部の耳に当てる部分のスピーカーから電話の相手の声が聞こえないんですね。

WindownPhone8_2_1

通話中には画面上に電話アプリで「スピーカー」ってボタンが表示されるのでそれを押すと本体後ろにあるスピーカーからは相手の声が聞こえるのですが、本体上部の耳に当てるスピーカーからは音が出ない。
しかし、本体後ろのスピーカーからは音が出るので「電話は無事に通じる。」と、いうことなのでキャリアの問題ではない。
それにしてもこれには最初驚きました。初期不良か? と思ったのですが、ハタと考えてアクセサリを外したらちゃんと電話機として利用できるようになりました。ほっ。

4. 表示は随分と綺麗です
画面は 480×800 の WVGA と小さいんだけどピクセル数が 233ppi と高いので表示がすごいきれいです。あと、動作もヌルヌルーって動くので中々良いです。

ちなみに画面キャプチャは電源オン/オフボタンと Windows キーの同時押しです。カメラに比べて随分と大きな音がします。

下のほうにキャプチャを掲載しました。 480×800 のフルサイズの大きさは下の地図のキャプチャのような感じです。

5. せっかく電子コンパス付き買ったのに・・
上にも書きましたが Nokia Lumia 520 ではなく Nokia Lumia 620 を購入のは電子コンパスが付いているからだったのですが、地図系アプリを利用しても”ノースアップ”の設定しかなくて iOS のように地図がグルグル回りません。進行方向が上に向いてくれない状態です。
ではどうなるのか?と言えばキャプチャのように向いている方向に対してうちわみたいなのが広がる状態です・・。なんか意味ないような・・。

WindownPhone8_2_2

無理してコンパス付きの 620 買う必要無かったかも・・。

あと、電子コンパスを利用するアプリがやたらと「八の字に振れー。」と言ってくるのがうざい・・。orz。

6. カレンダデータ
一個前のエントリ「Windows Phone8 と MacOSX と同期。」で書いていますが、カレンダは結局 live.com のカレンダーにデータをインポートして Windows Phone8 で同期して利用しています。

iPhone5 からのカレンダーのインポートについては以前に「Mac のカレンダーと Android の連携。」と、いうエントリで書いていますが、 PocketLife Calendar というアプリでエクスポートした ics 形式のファイルを読み込んでいます。

WindowsPhone ストア にも ics をインポートできるアプリが三つくらいあるのですが、全てを試してみたところどーもしっくり来るものが無かったので結局は live.com のカレンダーを利用することにした。と、いう状態です。

 

とまぁ、今回はちょっとグレーな部分にまで踏み込んで書いてみましたが、概ね使用感は良好です。電子コンパスが・・。ってのはありますが、それはそれでまぁ、しょーがないか。と、いう感じです。 OS がバージョンアップすれば地図はクルクル回ってくれるのかな?

あ、最後にですが、このサイト(http://www.windowsphone.com/ja-jp/store)にアクセスすると WindowsPhone で動作するアプリが検索できるので、購入前にどんなアプリがあるのかはある程度確認できるかも。

7月 132013
 

いやー。さすがは Microsoft。って感じがしますね。 WindowsPhone8 と MacOSX のデータ連係はどうするんだろう? とか思っていたんだけど、App Store に “Windows Phone” アプリってのがちゃんと存在していて、日本語対応もちゃんとしている。すげっ!!。

まずはキャプチャ。

WindowsPhone82Mac_1

USB 経由で Windows Phone8 を接続するとサクっと認識してくれて、マルチメディア系のデータは同期してくれます。写真は iPhoto がインターセプトして iTunes の楽曲や着信音まで同期してくれます。

個人的に悲しいのは iCal の連携とアドレス帳の連携をしてくれないことかな。

まず、順番に書くと、一番最初は着信音。
WindowsPhone8 の着信音データは一分以内で 1MB 以下で mp3 か WMA。って制約があります。iOS は 40 秒以内で m4r 、 Android は m4a。m4r とm4a は拡張子の文字列を変えるだけで良いんだけど、mp3 とか WMA なんてのは・・。あと、1MByte 以下のサイズってのもちと厳しいかも・・。

次にアドレスデータですが、これは Nokia 謹製の “Transfer my Data” ってアプリがあります。
iOS や Android 機器と Bluetooth で接続して、アドレスデータをごっそりと持ってきてくれます。ただし、技適マークがない機器は日本国内で Bluetooth 電波を飛ばすことができないのでご用心;-)。

何かしらの手段でごっそり持ってきたアドレスデータはそのまま people アプリの中に入ります。グループ分けとか無視されるので自分で再度グループ分けしましょう。それにしても people アプリの検索機能はなんであんなにダサいんだぁ?
しかし、アドレス帳に写真を組み込んでいる(vCard にテキストで写真データを保持しています)とタイルな画面を見ていると楽しいねぇ;-)。

次に iCal のデータですが、これはまだあまり検証はしてないのですが live.jp とかクラウド上のデータとしか同期できないっぽい。例えば vcs 形式のファイルとか ics 形式のファイルを SkyDrive 上に置いといたらダウンロードしたときにインポートしてくれるとか、そーいう機能があれば良いのにねぇ。

と、いうことで、そもそものタイトルの話しに戻りますが、Windows Phone8 と Mac OSX との連携はマルチメディア・写真に関してはサクっと動作します。 Nokia Lumia 620 が Lightning コネクタだったらラクチンなのに。とか思える瞬間です;-)。

Microsoft の Mac 部隊が作ったアプリなのかなぁ?中々良くできていると思われるアブリです。

7月 122013
 

手元に iPhone5 の iOS と MEDIAS LTE N-04D の Android4.0 があるのですが、ここに新たに Windows Phone OS が加わりました。

三台並べるとこんな感じ。

IMG_3313_smphoirir_1

僕は iOS はその名前が付く前、日本で iPhone3G が発売される前の iPod Touch 一世代の頃から利用していて、 Android は 2.3 -> 4.0 と使って、今回いよいよ Windows Phone OS (もっと短い名前ないのかな? 以下 WPOS8 と記述)も手元に来た状態なのであります。

今回は iOS・Android・Windows Phone OS の差についてちょっと書いてみたいと思います。

そもそも、 iOS は随分早い段階から手を出しました。 Android は成熟してから手を出しましたが、今回の WPOS8 はまだ日本国内では発売されていないのでどちらかかというと iOS の頃に雰囲気が近いでしょうかね。アプリをダウンロードしても広告が付いているのが少ないってのは良い傾向です。 iOS アプリも初期の頃は広告が付いているのは無かった。そー考えると今の WPOS8 は出たばかり。という感じがします。

僕が持っている WPOS8 が動作する匡体(というかスマートフォン)は Nokia Lumia 620 なのですが、 MicroSD が入ります。MicroSD をセットして OS に戻って「さてと。」と来たのですが、一番驚いたのが「ファイルマネージャねーよっ!!」ってことでした。 Windows OS はエクスプローラーでファイルを操作するのですが WPOS8 は iOS と一緒でファイルやデイレクトリを意識させない OS なんですね。美しい;-)。

「設定」のメニューでは唯一「音楽・動画を DS もしくは本体にに保存するか?」があるだけです。すごい潔い;-)。

ただ、OS 自体のデキも iOS 聡明期みたいな感じがして、欲しい機能がなかったり、こーいう設定がしたいんだけど・・。とか思うのが出来なかったりであんまり痒いところに手が届かない。まぁ、熟成されていけば機能が追いついてくることでしょう;-)。

WPOS8 は IPv6 に対応しています。その点も iOS と一緒ですね。 Android4.0 は IPv6 が動作しないし・・。僕の自宅では Wi-Fi 環境でも IPv6 Ready にしているので Wi-Fi に接続する OS が IPv6 に対応しているとサクっと利用できる状態です。 WPOS8 は Windows のネットワークスタックをそのまま利用しているのであればバリバリ IPv6 Ready なネットワーク機器ですね;-)。

メールアプリについてもちょっと書きます。
Windows8 の Windows UI 側のメールアプリって、オレオレ証明書を利用した SSL な imapd を使っているサイトにアクセスしようとすると「証明書インストールしろーっ!!」とか言われてアカウント登録できないんだけど、 Windows Phone8 のメールアプリはそんなことなくて「証明書がいんちき臭いけど OK?」とか言われるだけでちゃんとアカウント登録が行えて SSL-imap なサーバにアクセスできるようになります。この辺りは Windows8 よりも良い感じですね。

アカウントは複数作れるんだけどアカウント毎に “別アプリ” って認識になります。まぁ、動作さえすればそれはそれで良いのでそれはそれって感じですが、メールアカウントがたくさんあるとメールアプリがたくさんあるように見えます;-)。

Nokia Lumia 620 のことちょっと書きます。
例えば SIM カードを入れるトレイとか MicroSD カードを入れるスロットは随分怪しい作りです。その昔 HP の WindowsCE 機である Jornada 720 とかは PCMCIA TypeII を入れると下の方にズズズと出っ張るような作り(この辺り、知っている人はうんと少ないと思う;-)になっていたんだけど Lumia 620 はそれを思い出させてくれます;-)。

2,3 日使ってみて悪くはないと思いました。
少なくとも、僕的には Windows Phone8 な OS はアリだと思います。今は Nokia と HTC しか作ってないんだっけかな? なので Nokia の端末は完成度が高いと思います。ハードウェアベンダと OS ベンダが歩み寄って作り上げたような端末って感じです。
Nokia 謹製のアプリは(日本向けとしては)イマイチなのが多いけど・・f(^^;;。

そーなると僕的には Android が一番扱いにくい OS かなー。 WPOS8 のプリインストールアプリはサクっと削除できるものがあるんだけど Android のはそーは行かないものが多すぎるしね。

と、いうことで今回が第一回目。今後継続してツラツラと書いて行きたいと思います;-)

7月 092013
 

さてさて。全体的に KDE ライクで Qt ベースな Twitter クライアントである Choqok を FreeBSD で何人くらい利用しているのかわからないのですが、タイトルの通り Twitter API 1.1 に対応した Choqok の ports を作成してみました。

以下の URL に置きましたので使ってみたい方は利用してみてください。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-choqok-20130709.tgz

ちょっと説明させて頂くと、現在 FreeBSD ports の www/choqok はバージョンが 1.3 です。でもって、本家のダウンロード先である http://choqok.gnufolks.org/download/ でも 1.3 をリリースしています。しかし、このバージョンは Twitter API 1.0 にしか対応していなくて最近では Twitter にログインできなくなってしまっていたんですね。

そしたら debian とか ubuntu 方面では 1.4-2 というバージョンをリリースしていて、 Twitter API 1.1 に対応している。と、いうのでそれらを利用して ports を作ってしまいました。と、いうことです。

上記 URL からダウンロードしたファイルは以下の手順で展開、インストールしてください。

# cd /usr/ports/www
# mv choqok choqok.ORG
# tar xvzfp ~/ports-choqok-20130709.tgz
# cd choqok
# mv choqok-1.4.tar.bz2 /usr/ports/distfiles/
# make && make install
#

 
基本的に ports のほうは Makefile のバージョンと distinfo を変えただけです。同梱のソースのほうに手を加えています。

もとになるソースコードは以下の URL からダウンロードしています。

http://tech.chandrahasa.com/2013/06/19/choqok-patch-for-twitter-api-1-1/
https://launchpad.net/~pfoo/+archive/choqok/+packages

choqok_1.4-2.orig.tar.gz というソースコードに choqok_1.4-2-1git0.diff.gz のパッチを適用したあと、このソースコードには po ファイルがなかったので 1.3 から po/ ディレクトリを持ってきて choqok-1.4.tar.bz2 を生成しています。

ports の distinfo は以下のようになっています。

SHA256 (choqok-1.4.tar.bz2) = 101bd27bf75ffa8c2454efab2d86dcbae737e410cad01f6fe3496d22fb15f448
SIZE (choqok-1.4.tar.bz2) = 9782427

 
ports の Makefile でいろいろやるのが面倒だったのでソースの tar 玉のほうで吸収してしまうという、ちょっとインチキなことをしていますが、一応動くので作りました。まぁ、当然ノラ ports ですけど。

どうしても Choqok が使いたいーっ!! っていう方のみ、本家が Twitter API 1.1 に対応してくれるまでの間、ご利用ください;-)。

うーむ。せっかく po ファイルを用意したのに今回利用したソースは参照しないようだ。と、いうことで po ファイルをソースコードに混ぜたのは無駄な作業でした。メニューは英語のままとなります・・。しくしく。

7月 072013
 

今回 MovableType-3.3.3(以降 MT と記述) から WordPress-3.5.2(以降 WP と記述) に乗り換えたのですが、その顛末をちょと書いてみます。合わせて WordPress のテーマの日本語化の情報も書いてみます。
まず、今回 MT から WP に置き換えたドメインは以下の通り。後ろのカッコ内は WP で利用したテーマです。

http://icmpv6.org/blog/ (Atahualpa)
http://motsuyaki.org/ (Gray and Square)
http://running-dog.net/ (Suffusion)

FreeBSD の場合 WP は ports になっているのでインストールが簡単です。バージョンアップ時は ports から行うか WP の機能で行うかは自分の判断で。ただ ports からインストールした場合は /usr/local/www/wordpress/ にインストールされるのでサーバルートを違うところにしている場合には ports は最初の一回だけで良いかもですね。

以下に MT から WP に移行したときのはまり道をちょっと書いてみます。

 
1. MT からデータをエクスポート
MT からのエクスポート時にヘッダ情報を付加するために lib/MT/ImportExport.pm を編集する。ってのは色々なブログで書かれているのでここでは割愛します。

ただ、WP 側で「パーマリンク設定」をするのであればそのデータを取得しやすいように、自分の好みに改修したほうが良いかもしれません。

僕の場合は WP でのエントリ表示のためにカスタム構造で以下のようにしました。

/%year%/%monthnum%/post_%post_id%.html

 
http://URL/yyyy/mm/post_ID.html

ID というのは MT から取得できるのですが、そもそも MT が URL に勝手に post_ID.html って付けている場合が多くて、たまに hoge_hoge.html って URL で作成しているんですね。 WP 側では「パーマリンク設定」で MT が生成した URL の /yyyy/mm/post_ID.html の形式にしたので /yyyy/mm/hoge_hoge.html は全て mod_rewrite でぶっ飛ばす。ようにします。

で、私の場合は ID: ヘッダは PERMALINK を持って来ました。あとでスクリプトで不要な URL の文字列と “post_” と “\.html” を削除して ID: としました。

 
2. MT からエクスポートしたデータの編集
せっかく全記事の内容がテキストファイルになっているので一括して色々変更します。テキストで行なったのは以下の通り。

1). ID: を URL から
上にも書きましたが ID を PERMALINK から持ってきて変更します。
hoge_hoge.html の場合は post_ID.html にするのですが、MT からエクスポートした中身の最後の ID から順番に振りなおしてあげます。

使い捨てスクリプトで美しくないんだけど変換時のスクリプトはこんな感じ。

#!/usr/bin/perl
my $f = shift;
my $c = 234;
open(IN,"<$f");
while(<IN>) {
    if (/^ID:/) {
        my @tmp = split("/",$_);
        $tmp[5] =~ s/\.html//;
        if ($tmp[5] =~ /post_/) {
            $tmp[5] =~ s/post_//;
        } else {
            print "ID: $c\n";
            $c++;
            next;
        }
        if ($tmp[5]  =~ /^[0-9]*$/) {
            print "ID: $tmp[5]";
        } else {
            print "ID: $c\n";
            $c++;
        }
        next;
    }
    print;
}
close(IN);

 
$c には MT のエクスポート時の最後の post_ID.html で使われていた数値に +1 した値を書きます。 ID が一意になれば順番はどうでも良いのでこれで行けます;-)。hohe_hoge.html でも新規に WP では新規に ID を割り当てるのでその ID を利用して post_ID.html 形式にしました。

2). <br /> タグの追加
実際に WP にデータを突っ込んでみると改行が自分の思い通りにならないことが多々あるのでテキストファイルのうちにスクリプトで一括追加しました。
二行改行したい場合には <br />& nbsp;; とすると良いみたいです。

3). その他
自分で気に入らない部分をテキストファイルの内がガンガン変更してしまいましょう。あ。 そーいう環境がある人には。ですが。

4). この段階で RewriteRule が解るのであれば生成してしまう
まぁ、以前の URL を引き継ぎたい。という場合が多々あります。全エントリのテキストファイルがあるので .htaccess に書く RewriteRule もスクリプトで出力したほうが楽でしょうなぁ。
PERMALINK: と新規に生成した ID: から RewriteRule を生成すると良いです。

 
3. WP へエクスポート
“Movable Type and TypePad Importer” というプラグインを利用する。というのはあちこちに書かれているので詳細はここでは割愛します。

一点だけ書くと、 MT からエクスポートして編集したファイルをアップロードして MySQL に入れた場合、 ID をせっかく 1 からにしても 上記プラグインは WP 側の MySQL の 1 を勝手に利用してしまって ID が 2 からになってしまいます。つまりは RewriteRule をせっかく書いても一個ずれてしまうことになるんですね。あたたた。

なので、ウェブブラウザからアップロードするのではなく、ちゃんと wp-content/mt-export.txt に設置してからアップロードするほうが良いでしょうなぁ。ちなみに MySQL 内のポストテーブルとコメントテーブルを初期化するだけで何回でもアップロードできます。

MySQL の SQL 文は以下の通り。これをしたあとにインポートするとデータが無事に入ると思います。

mysql> delete from wp_posts;
mysql> delete from wp_comments;
mysql> alter table wp_posts auto_increment=1;
mysql> alter table wp_comments auto_increment=1;

 
何回か試行錯誤して試していると WP の中で ID がどうしてテキストファイルの ID とずれるのか解るようになるかと思います;-)。

 
4. .htaccess の RewriteRule
hoge_hoge.html を post_ID.html に mod_rewrite でぶっ飛ばす設定をツラツラと書いていきます。これについてもウェブ上に色々あるので詳しくは書かないですが、一点だけ。マッチしない場合は先頭の “/” を取ってみてください。ということでしょうか。

以下はサンプルです。

RewriteCond /2008/02/2_4.html !-f
RewriteRule 2008/02/2_4.html  /2008/02/post_847.html [L,R]

 
RewriteCond はパターンが “/” で始まっているのですが RewriteRule のほうは先頭の “/” を取ります。
どうしてもリダイレクトしてくれない場合、最後の手段として “/” を取って試してみてください。あと。右側の飛ばし先は http://domain.name を付けてみるのも良いかもしれないです。

そして、本文の記事の他にカテゴリの RewriteRule も書いて準備完了。
ブログには 1,000 エントリもあって RewriteRule は 300 行書かねばならん。なんてのはもはや手でやってられないですよね。なので MT からエクスポートしたデータを参考にしてスクリプトで RewriteRule を出力する必要があるんですね。その場合に利用するのが PERMALINK: から生成する ID: なんですね。

あとは SNS 用プラグインのインストールだとかカテゴリをソートするプラグインだとかをインストールして自分好みのものにして行きます。

 

MT からのデータをインポートしたあとに表示の確認をするかと思いますが気をつける点としては、僕のあ場合、コマンド系、表示系、設定系で table タグと pre 、 code タグを使っているのですが、それらの表示がおかしい場合はだいたいがテーマのスタイルシートでタグの宣言が書かれていることが多いのでそれを削除したりして、自分の思う通りに表示してくれるようにします。

 

さてさて。せっかくなので今回色々かいた WP のテーマの日本語ファイルを公開しましょうかね;-)。一応、日本語でブログ本文のほうは表示できると思います。wp-admin 側の日本語化はまだ出来ていませんし、多分しないのではないかなぁ。と思います。それでも良ければダウンロードしてみてください。
ちなみにどれも 2013/07/01 時点の最新バージョンです。

Atahualpa: http://icmpv6.org/Prog/ja.po/atahualpa-20130701-ja_JP.po
Suffusion: http://icmpv6.org/Prog/ja.po/suffusion-20130701-ja_JP.po
Gray and Square: http://icmpv6.org/Prog/ja.po/gray-and-square-20130701-ja_JP.po
Techozoic Fluid: http://icmpv6.org/Prog/ja.po/techozoic-fluid-20130701-ja_JP.po

僕は WP の翻訳だけでなく、フリーソフトウェア系アプリを色々翻訳してきているのでアレですが、 LANG は基本的に ja_JP です。WP の場合には wp-config.php の WPLANG に設定してあるファイル名にしてください。多分 default は ja.po になると思うんですけども。

あと、場所とかそれぞれのテーマによって格納場所が変わってきますし、msgfmt コマンドで po ファイルから mo ファイルに変換してあげる必要があります。

 # msgfmt -o ja.mo ja_JP.po

 
今回はこれくらいにしておきましょうかねぇ。僕が体験した MT から WP への移行です。一番難儀したのは MT からエクスポートしたファイルの ID が WP にインポートしたらずれてしまう件かな。ここを回避できたら随分と作業は捗るのではないかと思われます。

Gray and Square なテーマはカスタマイズオプションが少ないので実際に手で CSS を変更してしまいます。例えば、 default ではビビットな色しかないのでもっと地味な色にしたい場合には gray-and-square/css/color/ の下に色に対応した CSS ファイルがあるので aqua.css などを自分好みの色に編集すると、設定メニューで Aqua を選択していても色が変えられます;-)。

 

何を今更感が十分に感じられる今回のエントリですが、今後移行していく人の参考になればと思います;-)。

7月 042013
 

いやはや。ブログの外面を変更してみました。

とわ言いつつ実は、MovableType から WordPress に変更したので大移植なんですけども。(この文書使い回し;-)

僕は三つのブログを持っていて、全て MT-3.3.3 を利用していたのですが、今回 WordPress に乗り換えました。テーマも三つのテーマを使って、それを日本語化したりしてずいぶんとナンギしましたf(^^;;。

今回は投稿のテスト。と、いうことで。おいおい MT -> WP の移行についてや、 WP のテーマの日本語化ファイル (po ファイル)などを公開して行きたいと思います。

 
一番大変だったのが RewriteRule かもしれませんが、多分全部のエントリは古いのから新しい URI に転送できていると思います。

何か変な動作とかあったらコメント頂ければと思います。

今後とも宜しくお願いします。あ。ネタがあれば。なお話ですが・・f(^^;;。