8月 282022
 

去年の 11 月にデスクトップ PC を新調しました。 CPU は AMD Ryzen7 PRO 4750G です。この環境において FreeBSD を起動 (当時は 13.0-RELEASE でしたが、今は 13.1-RELEASE が動作しています) しています。

素晴らしい CPUをチョイスしたので 8 Core/16 スレッドです。ports を make するとメモリが足りなくなって大変。みたいな・・。
この強力な CPU パワーを使い切るのは ports のコンパイル時しかないんかい?! になるのも悲しいので VirtualBox でもインストールして利用するべ。などと思っても、ちぃとも動作しない・・。

エラーとしてはこんな感じ。

文字列的には・・。

仮想マシン"WindowsServer2012_01"のセッションを開けませんでした。

VirtualBox can't enable the AMD-V extension. Please close all other virtualization programs. (VERR_SVM_IN_USE).

終了コード : NS_ERROR_FAILURE (0x80004005)
コンポーネント: ConsoleWrap
インターフェース: IConsole {872da645-4a9b-1727-bee2-5585105b9eed}

 
まぁ、OS は Windows Server でなくとも良いんですが、 Windows11 だったり FreeBSD なども上記エラーメッセージが出力されて起動しない・・。 orz
せっかくの 8 Core/16 スレッドな CPU なのに・・。

たまに VirtualBox を起動して『あ。やっぱり動かないね。』になるのよねぇ・・。
BIOS (UEFI) で AMD-V (AMD SVM) が有効になっていることは何回も確認している。

上記メッセージは日本語的には

「VirtualBox は AMD-V 拡張機能を有効にできません。 他のすべての仮想化プログラムを閉じてください。 (VERR_SVM_IN_USE)。」

らしいんですな。 Linux 方面では kvm と VirtualBox がケンカしていて仮想化資源を取り合っているんだそうで、VirtualBox を起動する際は kvm のカーネルモジュールを rmmod すれば良いらしい。

 
では、 FreeBSD は何が仮想化資源を掴んでいるのだぁ!? と、なるのですが、原因が全くわかりません・・。

cat /var/log/messages してみると・・。

vboxdrv: XXXXXXXXXXXXXXXX VMMR0.r0
vboxdrv: XXXXXXXXXXXXXXXX VBoxDDR0.r0
VMMR0InitVM: eflags=40246 fKernelFeatures=0x2 (SUPKERNELFEATURES_SMAP=1)

 
んー。見覚えのある文字列がありますが、これはなんなんざんしょ(?_?) と、いう状態です・・。

でもって、閃いた。試しに vmm.ko を kldunload してみた。

$ sudo kldunload vmm.ko
ivhd0: detached
amdiommu0: detached
pci0:  at device 0.2 (no driver attached)

 
man vmm してみると以下のように表示されますな。

NAME
vmm.ko – bhyve virtual machine monitor

DESCRIPTION
vmm.ko provides the kernel portion of the bhyve(4) hypervisor.

An Intel CPU with VT-x/EPT or AMD CPU with SVM support is required.

PCI device passthrough to a virtual machine requires hardware with VT-d support.

なるほどねぇ・・。こいつと競合していたのねぇ・・。と、いうことで、以降はすんなりと VirtualBox の仮想マシンが無事に起動したのでありました。

 
と、いうことで、VirtualBox が仮想化資源をつかめない。上記のようなメッセージが出力されている場合は、競合が発生しているので、とりあえず vmm.ko がロードされていないか確認すると良いと思います。

僕は AMD の CPU しか使ったことないけど、 Intel 系の CPU も vmm.ko は kldload できるのかな?

8月 212022
 

FreeBSD で Xorg を利用していた場合、USB のキーボード、マウスを一回抜き差しすると、設定がぜぇーんぶ飛んでしまいます。

例えば僕は USB 切り替え機器で FreeBSD 、macOS 、WindowsOS の間を一個のキーボードとマウスを利用しています。
FreeBSD から macOS に USB 切替器で切り替えると、 FreeBSD から見ると USB のキーボードとマウスは一旦切り離された状態 (devd 的に言うと detatch された状態) になります。
そして macOS から FreeBSD に戻るときに USB 切替器で切り替えると今度は attach された状態になります。

アタッチされたとき、最近の Xorg ではキーボード、マウスの設定が全部飛んでしまうんですな。以前は設定情報がとんでしまうなんてことは無かった。しかし、今は飛んでしまう。 Xorg のデバイス検知の仕掛けが libinput とか xinput 、 evdev 辺りになった影響なのかもしれないですな。

 
では、USB キーボード・マウスの、どんな設定が detatch -> attach で飛んでしまうのか?

キーボードの場合、 2 個前のエントリで書いた ${HOME}/.xmodmaprc の内容が消えてしまう。毎回 USB キーボードを attach する毎に xmodmap コマンドを打つ必要がある・・。orz

打つコマンドとしては以下のような感じ。

$ xmodmap ~/.xmodmaprc

 

マウスの場合、俗に『ナチュラルスクロール』などと言っていますが、回転方向を macOS みたいにする設定ですね。
KDE の場合「KDE システム設定」->「入力デバイス」->「マウス」から『スクロール方向を反転』のチェックをはずして [適用] を押したあと、チェックをつけて再度 [適用] を押すともとに戻ります。

が、GUIベースでこんなことしないで、CLI 的コマンドが何個か用意されています。

# libinput list-devices
<略>
Device:           MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse, class 0/0, rev 1.10/1.03, addr 15
Kernel:           /dev/input/event7
Group:            8
Seat:             seat0, default
Capabilities:     pointer 
Tap-to-click:     n/a
Tap-and-drag:     n/a
Tap drag lock:    n/a
Left-handed:      disabled
Nat.scrolling:    disabled
Middle emulation: disabled
Calibration:      n/a
Scroll methods:   button
Click methods:    none
Disable-w-typing: n/a
Accel profiles:   flat *adaptive
Rotation:         n/a
<略>
$
$ xinput list
⎡ Virtual core pointer                        id=2    [master pointer  (3)]
⎜   ↳ Virtual core XTEST pointer                    id=4    [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ System mouse                                  id=6    [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ Compx 2.4G Wireless Receiver                  id=11   [slave  pointer  (2)]
⎜   ↳ MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse              id=13   [slave  pointer  (2)]
⎣ Virtual core keyboard                       id=3    [master keyboard (2)]
    ↳ Virtual core XTEST keyboard                     id=5    [slave  keyboard (3)]
    ↳ System keyboard multiplexer                     id=7    [slave  keyboard (3)]
    ↳ Power Button                                    id=8    [slave  keyboard (3)]
    ↳ AT keyboard                                     id=9    [slave  keyboard (3)]
    ↳ Compx 2.4G Wireless Receiver                    id=10   [slave  keyboard (3)]
    ↳ MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse                id=12   [slave  keyboard (3)]

 
今回やりたいことはマウスの逆回転をコマンドで設定したいということで、表示された内容を確認するには pointer をチェックします。すると “MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse” と、いうマウスデバイスになります。

このマウスの回転方向を逆転するには以下のコマンドを利用します。

$ xinput list-props "pointer:MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse"
<略>
$ xinput set-int-prop "pointer:MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse" "libinput Natural Scrolling Enabled" 8 1

 
一行目のコマンドで対象となるマウスの内容を一旦表示してみました。二行目のコマンドでマウスの回転方向を逆にします。オプションの “libinput Natural Scrolling Enabled” 8 1 がそれになります。
前半部分はマウスのデバイス名になるので、マウスが変わるとデバイス名が変わります。

 
と、いうことで、ここまでが前ふり部分のお話です。

  • キーボードのキーマップを変えたいときはキーボードの attach 後に毎回 xmodmap コマンドを投入
  • マウスのホイールを逆回転にしたいときはマウスの attach 後に毎回 xinput コマンドを投入

 
detatch -> attach 後に毎回上記コマンドを打つとなると、それなりにイヤになりますね。
USB 機器の attach を検知して自動的にコマンドを実行してくれないものか・・。

そーいうときのために devd という機能がありましたっ!! 早速 /etc/devd/keybord.conf という設定ファイルを書いて devd を restart してみます。

notify 100 {
        match "system"          "USB";
        match "subsystem"       "DEVICE";
        match "type"            "ATTACH";
        match "vendor"          "0x25a7";
        match "product"         "0xfa70";
        action "/home/takachan/bin/KeybordOn.sh";
};

 
USB デバイスの vendor と product を usbconfig -d ugen0.5 show_ifdrv コマンドで拾ってきて設定します。 USB デバイスが attach されたときに action に記載されたスクリプトが実行されます。

なんか、無事に USB デバイスの検知はしているようですが、スクリプトの動いている感が全くありません。
なんでか、悩んだのですが、そもそも devd は root 権限で動作しております。それが一般ユーザの takachan のために Xorg のキーボードの設定やマウスの設定なんてしてくれるはずが無いのです。 $DISPLAY とかどうなっているのだ?! 的発想です。
まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが・・。

ちなみに devd には /var/run/devd.seqpacket.pipe のいうのがあって、この pipe を一般ユーザ権限で動作するプログラムが受けると、一般ユーザ権限でイベントが受けられらしいですが、あまりドキュメントが無い・・。 devd-rs というのがヒントになります。

 
一般ユーザがもっと気軽に USB デバイスのイベントを拾えるようなものはないのか? 探してみると ports にあるようです。x11/inputplug になります。 コンパイル時には rust がいるかな? (大変だぁ・・)

inputplug は、例えば ~/.xsession に記載しておくことにより Xorg へのログイン時に一般ユーザ権限のデーモンとして起動します。起動後は xinput のイベントを拾うことができるようになります。

$ echo 'echo "$@"' > xishow; chmod 755 xishow
$ inputplug -d -c ./xishow

 
とりあえず xinput のイベントを拾って表示する xishow スクリプトを用意して inputplug を起動します。 -d はデーモンモードにならないオプションで -c はスクリプトを指定します。 -d を指定しないとバックグラウンドで動作してしまって、仮に情報が拾えていても tty に表示してくれないので、最初の試験中はほぼほぼつけていたほうが良いです。

上記の状態で USB 機器を detatch -> attach してイベントが拾えていれば OK。 あとはスクリプトの部分を作成していくことになります。
それにしてもこれで一般ユーザ権限でようやっと USB 機器のイベントが拾えるようになったぁ。ふぅ・・。

 
と、いうことで、僕が作成したスクリプトはこんな感じ。大急ぎの perl であまり美しくないですけどねぇ・・f(^^;;。

#!/usr/local/bin/perl

use strict;

my $pointer = "MOSART Semi. 2.4G Keyboard Mouse";
#my $pointer = "Telink Wireless Receiver";

my $cmd1 = "/usr/local/bin/xmodmap ${HOME}/.xmodmaprc";
my $cmd2 = "/usr/local/bin/xinput set-int-prop ";
$cmd2   .= "\"pointer:${pointer}\" ";
$cmd2   .= "\"libinput Natural Scrolling Enabled\" 8 1";
my $cmd3 = "loggder -t USB-keybord and mouse Ready.";   


my @opt = ();

for (my $c = 0;$c < 11; $c++) {
    push(@opt,shift);
}

my $f1 = 0;
my $f2 = 0;
my $f3 = 0;

foreach my $data (@opt) {
    $f1++ if ($data eq "XIDeviceEnabled");
    $f2++ if ($data eq "XISlaveKeyboard");
    $f3++ if ($data eq $pointer);
#    print "DEBUG: $f1 / $f2 / $f3 : $data" . "\n";
}

if ($f1 && $f2 && $f3) {

# デバイスを認識する前にコマンドを実行してまうので 5 秒ほどスリープ
    sleep 5;
    print "CMD1: " . $cmd1 . "\n";
    print "CMD2: " . $cmd2 . "\n";
    print "CMD3: " . $cmd3 . "\n";
    system("$cmd1");
    system("$cmd2");
    system("$cmd3");
}

exit 1;

 
これで、USB 機器接続後に xinput のイベントを拾ったあと、xmodmap と xinput set-int-prop のコマンドを実行してくれるようになりました。
やりたいことがようやっとできました。そこはかとなく長い道のりだったのであります。

が、今の時代、 FreeBSD でここまでがっつりと Xorg 使っている人、居るんかいな?
このエントリが無駄にならないことを切に願うのであります・・。

8月 132022
 

いやぁ。自宅のサーバを更新しました。富士通の PRIMERGY MX130 S2を使い続けて約 10 年。そろそろ潮時だろうと・・。

小型の PC を探していたのだけど、中々良いのがない。自宅のサーバとはいえ、VMwareESXi7.0 を起動させるので RealTek の NIC では無理。PCI-e スロットがあって、 2Port NIC なんかが内蔵できるようなやつが必要。

と、いうとこで、最近は PC 高いし、納品遅いのですが、以前購入したデスクトップ機と同様の HP ProDesk 405 G6 SFF/CT にしました。ただし時代は変わっているので今回購入したモデルは G8 になります。

CPU は AMD Ryzen7 PRO 5750G で 8Core/16 スレッド。サーバにはバッチリ。 HP から購入したときの構成は 4GB のメモリと 500GB の HDD でだいたい 62,000yen くらいでした。「価格.com 限定モデル」にすると相場より 10,000yen くらい安く買えるようです。

ここに別途 64GB のメモリっ!! 大体 25,000yen くらい。
3TB の HDD と 1TB SSD は今年の頭くらいに購入したものがあったのでそれを使い回しします。
PCI-e x2 接続の 2Port NIC は家に腐るほどあるので、Broadcom と Intel どちらにしようか悩んだけど、Intel の em0 にしました。

と、いうことで 8Core/16 スレッドで、メモリ 64GB 、ネットワーク 2NIC と、それはもう VMware ESXi7.0 を動かすのにはバッチリな環境が整ったのであります。

 
今回メモリは Crucial DDR4-3200 288pin UDIMM 64GB(32GB×2枚) CT2K32G4DFD832A をチョイスしました。『 PayPay モールで初めてお買い物』で 1,500yen 引き。その他 PayPay ポイントが 5,400 ポイントくらい付いたので、実質 22,000yen くらいでの購入でした。
HP ProDesk 405 G8 SFF/CT とも相性は良いみたいで、特に問題もなく 64GB を認識してくれました。うひひ;-)。

 
さてと。まずは default で入っている WindowsOS のアクティベーションを行います。が・・。 orz

画面がまともに映らないではないか・・。 orz。

HP の PC は法人向け PC を購入した場合 HP wolf security というのが default でインストールされているそうです。個人向けの PC の場合はインストールされてないです。今回は HP で購入したとき「TAKANO Network Service.」として購入したので法人扱いになったようです。従業員 10 名未満f(^^;;。

 
で、これが悪さしているのか解らないのですが、画面の下半分に起動時の画面がそのまま残ってしまい、OS インストール時は画面が上半分しか表示されない状態です・・。orz

しかし、この状態で本当によく Windows11 のアクティベーションができたモノだ・・。原因がどこにあるのか、さっぱり解らない。UEFI(BIOS) 画面でセキュリティに関する項目を根こそぎ OFF にしたけどだめ。

純正メモリ 4GB を 64GB にしたからかぁ?などと思い、もとに戻したりもしたけど、ダメ。
PCI-e x16 スロットに nVidia のグラフィックスカードを接続してそっちから画面だそうとしたら真っ白に表示されるし・・。orz

が、原因が特定できました。

PCI-E x16 のスロットに何か刺していると画面が半分に表示されるようです。それも WindowsOS のときのみ。
VMwareESXi7.0 のインストーラは ESXi の画面では半分表示にならない・・。ひどい話だぁ・・。

と、いうことで、 500GB の未使用となる WindowsOS がインストールされている HDD は再利用されることもなく、そのままお蔵入りとなるのでありました。あ。Windows のライセンスは引っこ抜きましたけどねぇ。 ESXi 上で動作させるか;-)。

 
それでは本命の VMwareESXi7.0 をインストールですが、こちらは PCI-e スロットに接続した 2Port NIC も問題なく、メモリ 64GB もサクっと認識して無事に起動して動作するのでありました。

こちらはインストールしている最中の新旧サーバの図。 ESXi のインストールが完了したら、ネットワークの設定とか VMware vCenter Converter を利用して OS の引っ越しです。

 
ESXi 上に存在している仮想マシンは全部で 17 台。常時動作しているのは VyOS と TrueNAS 、 WindowsServer2019 を含めて 8 台。ってところでしょうか。
メモリジャブジャブ、FreeBSD ports のコンパイルなどで CPU 負荷かけても大丈夫。そして音も静か。

中々良い感じのリプレイスではないかなぁ。と、思った次第なのでありました。
PCI-e スロットが付いている小型の HP ProDesk 405 G8 SFF/CT 。サーバとしてもちょうど良い感じでした。

 
さてと。前回購入した自宅サーバは約 10 年利用しました。今回購入した自宅サーバは、特に問題もなく壊れないと想定して 10 年持ったとした場合、もしかしたら、これが最後の『自宅サーバ購入』になるのかもしれません・・。 ちなみに自宅サーバ、今回が 9 代目となります;-)。

どうなることやら。

8月 112022
 

以前のエントリで「macOS で Wiondows キーボードを。」というのを書きました。このときは、かな刻印のない HHKB Lite2 の後釜どうしよう。的な記事で、安めの エレコムの TK-FCM103XBK を購入して、Windows・FreeBSD・macOS で利用。って、感じの記事でした。

あれからしばらくして、有線ではない、無線の TK-FDM105TXBK と、いうのも購入しました。エレコムのこれ系のキーボードは都合 3 個購入して色々なシーンで利用しようと思いました。

 
が、しょせんは HHKB Lite2 と一緒でナイロンの弾力でベコベコ打つ。みたいな感じです。『赤軸とか青軸と呼ばれるちょっと高価なキーボード使ってみたいなぁ。』とか思い探してみることにしました。

あんまり高いのは買えないので、まず、そこはかとなく安価な GAMDIAS の HERMES S1R というの購入してみました。

やじるしキーがついていて日本語配列、かな刻印あり。
あ。下のキーボードについてはあとで説明します;-)。

僕に必要な機能は一通り付いていました。キー配列などはエレコムの TK-FCM103XBK と一緒なので問題ありません。
それにしても個人的には初めてのゲーミングキーボード。ゲーミングキーボードって、どうしてキーの根元が丸見えなんでしょうかねぇ?不思議です。僕は PC でゲームをやらないので良くわからないのですが、左側の Windows キーはジャマなんでしょうかねぇ?

キーを押したときに色が光るのはまぁ、よしとします。自分で色々なパターンや明るさを設定できるのも良い感じでしょうか。

 
赤軸なのでキーを押したときの感覚がなかなか良い感じです。そして打刻音もベコベコとした雰囲気が良い感じです。

これをしばらく使い続けていたのでありました。

 
そんな状況の中で『60% キーボード』という言葉を耳にしました。フルサイズのキーボードの 60% 程度の大きさで、サイズ的には HHKB くらいのサイズです。

へー。

とか、思いネットを色々さまよってみました。そしたら、WENRUI メカニカルキーボード 日本語配列 キーボードというのが目に止まりました。

日本語配列、かな刻印あり、有線 USB 接続、無線 USB 接続、Bluetooth での接続もできて、バッテリー搭載。と、いうもういたせりつくせりな感じ。

『無線 USB 接続』というのは FreeBSD では必須です。FreeBSD の Bluetooth はアテになりませんしね。USB 有線よりは無線のほうが良いという雰囲気。

このキーボードが 6,000yen を切る価格で販売されていたので購入してみました。

上が HHKB Lite2 で、下が今回購入した WENRUI メカニカルキーボード 日本語配列 キーボードです。

 
一点気になったのが、物理的な『矢印』キーが付いていない点でしょうか。
Fn キーを押しながら『め』『かな』『変換』『Menu』キーを同時押しすると『矢印』キーとして動作する。と、いう状態です。

物理的な問題としては他に、スペースバーの左側に『無変換』キーがありません。『Alt』キーと一緒になっています。macOSの場合、日本語オフ (裏を返すと英語入力のオンか) する場合 Fn との同時押しが必要かも。

『Esc』 キーは Fn キーを押さない場合は『全角/半角』キーになります。 Fn キーと同時押しで『Esc』キーが機能するとなると Emacs 使いには非常に厳しい・・。

機能的には他に Shift + → + Fn が動作しません。

僕の場合、仮想デスクトップを利用するときに、デスクトップを切り替えるのに Ctrl + 『矢印』キーを利用しているのですが、このキーボードは『矢印』キーがないので Fn を同時押しする必要があります。

KDE5 の konsole とか、タブのついているアプリのタブ切り替えは Shift + 『矢印』キー だったのですが、Shift + → + Fn が動作しないため Shift + ← + Fn を押してグルッと反対方向に一周させる必要があります。

Shift + → はキーが別のに取られているようで、どうしようもない。と、いうのが現状のようです。

 
では実際に色々な OS で正しく動作するように設定を入れてみました。

WindowsOS では『Esc』 キーを Fn との同時押しにしないようにするために Microsoft PowerToys をインストールしてキー設定しました。

VK244 が『Esc』 キーを Fn との同時押しにしないようにするための設定。
Apps/Menuの設定が Shift + → + Fn を有効にする設定。

 
macOS では以前も解説した(上記リンクを参照してください)ことのある Karabiner-Elements で設定しました。『無変換』キーも無いので日本語オン・オフは『変換』キーと『かな』キーに割り当てました。当然 Shift + → + Fn を有効にする設定も追加しました。

application はShift + → + Fn を有効にする設定です。
grrave_accent_and_tilde(`) の設定が『Esc』キーのみで Esc が動作する設定。
スペースバーの右側 2 つのキーを英数字オン・漢字オンに割り当てました。

 
FreeBSD の場合、僕は KDE5 を利用しているので「KDE システム設定」の「キーボード」→[詳細] タブでそれらしいのをチョイスしして『全角/半角』キーと『Esc』キーを入れ替えました。

昔の X の設定は ${HOME}/.xmodmaprc とかに色々書いたりしていましたが、今は、KDE5 を使うのであればそちらの設定に任せてしまったほうが楽ちんですね。

が、上に書いた Shift + → + Fn が機能しない件ですが、こちらは ${HOME}/.xmodmaprc で解決しました。必要ない。って言ったのに、やっぱり書いてみました・・;-P。
Shift + → + Fn は keycode 147 なので、これを Right の keycode 114 に変更します。 (xev で確認できるよー;-)
『Esc』は keycode 9 なので 49 を 9 に変更します。

! shift + -> 
keycode 147 = Right Right Right 

! Zenkaku_Hankaku -> Escape
keycode 49 = Escape Escape Escape

 
と、いうことで必要な設定は OS ごとに準備完了。あとはベコベコうち続け、経験値を積んていくだけです。

このエントリも WENRUI メカニカルキーボード 日本語配列 キーボードで打っています。『矢印』キーは Fn キーと同時押しなので、ちとめんどう。Emacs のカーソル移動ショートカットで回避 (C-n C-p C-f C-b) すると、やじるしキーの出番は少なくなりそうですね。
Windows でも xkeymacs 利用しているし macOS はそもそも emacs キーバインドなので、良い感じです。

 
テレワークで家で仕事する機会が多いので、文字入力環境を考えていたら、なんか、ずいぶんとキーボードが溜まってきたような気がしますf(^^;;。

自分にあったものを色々と見つけてみたいと思います。が、キーボードはさすがにしばらくもー良いかな。