5月 252010
 

ちょっと前のエントリーで「USEN 放送を録音して iPhone で聞く。」ってのを書いたのですが、ようは USEN のチューナからアナログケーブルで PC の LINE-In に接続して録音してみました。ってヤツでした。

しかし、これやっても音が非常に悪いっ!! アナログ特有の「ぶーー」って音が後ろの方で聞こえていたりしてもうダメダメ。なのでアナログ録音することはあきらめました。orz。

するっていと、自宅にやってきた USEN は結局どうるすか?と言うことになるのですが、自作した「USEN SOUND PLANET-i プレイリスト」で今流行の曲を認識して、その曲自体を USEN で聞く。みたいな感じにしか利用できないのであります。

欲しいな。と思う曲があれば iTMS で購入したりするのですが、youtube も検索してみるわけです。ふむー。自分でアナログ録音したのより youtube のほうが音、いいんじゃね?とか思うのでありますが、ここでようやっと clive の出番です(^^;;。

clive とは youtube の動画を自分の PC にダウンロードできるコマンドです。使い方はこんな感じ。-f は保存形式を指定します。 mp4 で保存します。 URL は youtube の動画が見えるページの URL をそのまま指定します。

% clive -f mp4 "http://www.youtube.com/watch?v=77EJiYJG3h0"

 
すると、Flash なのに mp4 ファイルで保存してくれます。すげー。jobs に感化されて Flash キライ(インストールしてない)な人は mplayer とか QuickTime Player で見てください;-)。

FreeBSD の ports では multimedia/clive にあります。make install すればもうばっちし。

しかし、mp4 の動画、サウンドトラックとビデオトラックがあるけどビデオトラックを消して m4a にしたいので、その時は MacOSX 上で GarageBand を利用するので、どうせなら clive もMacOSX 上で動かしたいモノだ。とか思い epkg を作ろうとしたのだけど・・。

うひー。perl のための epkg というのがなくて、ひな形となる Makefile が存在しないみたい。あれれ・・。まぁ、epkg と言うのはユニバーサルバイナリを出力するための「フレームワーク」なわけで perl スクリプトなどはアーキテクチャには依存しないので当然と言えば当然か。

と、言うことでコマンドラインから clive をインストールします。

まず、clive のソースを取って(http://clive.googlecode.com/files/clive-2.2.11.tar.bz2) きて、展開した後に perl Makefile.PL;make;mak einstallします。けど、色々 perl モジュールが足りないぜぃ。と言われるので必要なものをインストールしてあげます。cpan(1) を利用してインストールします(コマンドイメージはこんな感じ % perl -MCPAN -e shell )。必要な perl モジュールは以下になります。

  • Class-Singleton
  • Config-Tiny
  • Getopt-ArgvFile
  • HTML-Parser
  • URI
  • WWW-Curl

cpan からのインストールが終わると、/Library/Perl/5.10.0/ 辺りにインストールされます。その後で再度 clive をインストールすると無事に入るので上記のコマンドをすかさず実行します。実行時に WWW/Curl/Easy.pm が無いと言われたら /var/root/.cpan/build/ の下の WWW-Curl で直接 make install 叩いちゃってください;-)。

clive は以上なのであります。

さて、引き続き、GarageBand についてちょっと書いてみたいと思います。

そもそも iPhone(iPod) で音楽を聴きたいので動画部分は必要ありません。そんな時は GarageBand でビデオトラックを削除して、サウンドトラックのみにしてから保存すれば大丈夫です。

まずは GarageBand を起動してダウンロードした mp4 データを DnD してあげます。すると以下のような感じになるでしょうか。

GarageBand.jpg

左上部分のキャプチャですが、二個並んでいるのがトラックです。上がビデオトラック、下がサウンドトラックです。ビデオトラックをクリックして、メニューから [トラックを削除] を選択すると簡単に m4a(AAC) な音楽ができます。後はこれを iTunes に転送してあげれば良いだけですね。

簡単なのでありました;-)。

などと、GarageBand をいじっているとその機能の多さにちょっと感動します。僕もミュージシャンになって音楽でも作ろうかなぁ。などと思ってしまうのでありました;-)。

ちなみに、著作権についてですが、 USEN 放送を録音して自分で聞く分にはちゃんとシロです。youtube の動画を保存して自分用に聞くのはどうなんだろう? 以前別のブログに書いたのがあるんだけど、こっちは youtube 上からもう既に削除されてしまっています。と、言うことはクロかな?

自己責任でお願いします。

5月 222010
 

以前「emacs-canna の ports。」と言うエントリーで、emacs-23.1+Canna な ports を作りました。と書きましたが、FreeBSD のports-CURRENT の editor/emacs が 23.2 になったみたいなので、 emacs+Canna の ports も23.2 に追随してみました。

以下の URL からダウンロードできます。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-emacs232-canna-20100521.tgz

/usr/ports/japanese 辺りで展開して make してください。

ちょっと説明すると、editoe/emacs は make config に対応したみたいなので、config の画面で CANNA を選択できるようにしました。

後、Canna for GNU Emacs23 では emacs-23.1 にしか対応していないので、このパッチを参考にさせて頂いて emacs-23.2 に適用できるように改修しました。emacs-23.2 対応の パッチは以下の URL にあります。Linux 方面の人はこっちのほうが嬉しいですかね;-)。

http://icmpv6.org/Prog/emacs232canna-20100521.patch.gz

と、言うことで自分で書いたモノを、短い時間ですが使ってみても特に問題無くネーテブに Canna で日本語入力ができています。もし良かったら使ってみてください;-)。

さてと。この ports を今後どうするか。と言うのが大きな課題です。一応 make config で CANNA が選択できるようになったので editor/emacs に吸収してもらっても良いかなぁ。とか思っているのですが、そーすると send-pr したり、 ports のメンテナに連絡とったりするかなぁ。

emacs-23.1 の ediotr/emacs は config の画面が出なかったのであれだったんだけど 23.2 の ports は良くできているような気がしないでも無いのでねぇ。今回は連絡取ってみようかなぁ。

と、言うことで Canna での入力を必要としている皆さん。利用した結果のコメントなどいただければ嬉しいです。

5月 122010
 

KDE4 を普段からデスクトップで利用していると、kdepim-4.3.5 なんてのがインストールされることがあります。”PIM” と言うのはそもそも Personal Information Manager/Management の略で利用者個人の情報を管理しています。 kdepim-4.3.5 をインストールすると KMail や KNotes (ポップアップメモ)、KJots (メモ帳) などかインストールされますが、それと一緒に KOrganizer と言うスケジュール管理ツールもインストールされます。

KOrganizer と言うのは MacOSX で言うところの iCal、Windows で言うところのなんだろ? みたいなものです。普段、スケジュールを利用している人は「google カレンダー」を利用している人が多いのではないでしょうか。

僕は MacOSX 使いでもあるのでスケジュールは iCal で管理して iPhone3G と sync しているので特に困ったりはしないのですが、 KDE4 を利用していて google カレンダーを利用している人は「KOrganizer が google カレンダーと同期できたらいいなぁ。」と思ったことのある方、いるのではないでしょうか。

今回は KOrganizer と google カレンダーを同期させてみたいと思います。 gppgle カレンダー側で書いたものを KOrganizer へ、 KOrganizer 側で書いた情報を google カレンダーに反映できるようになります。

さて、それを実現する前に kdepim4 についてちょっと書いておきましょう。kdepim4 をインストールすると、こいつはなんとデータを MySQL で管理するようになります。個人情報を管理するためだけに mysqld が、ログイン直後から起動していると言う、なんかスゲー信じられない現象が、今の KDE4 では起きています。邪道だ・・。orz。

ドキュメントを読んでみると「sqlite3 ではマルチタスクマルチスレッドの動作時にデータの保証ができないので MySQL 使うよ。」みたいなことが書いて有りました。ふむむむ。

さて、話を本題に戻しますが kdepim4 が利用しているデータは MySQL の中に入っていることがこれで解ったかと思うのですが、 google カレンダーの情報も google から取ってきて MySQL の中に突っ込んだら KOrganizer から見えるんでないかい?となります。

kdepim4 で MySQL との窓口(API って言って良いのかなぁ?)となっているのが akonadi というものです。こいつが一手に引き受けていてくれるんですね。でもってこいつについて、もちっと踏み込んで調べてみると FreeBSD の ports として databases/akonadi-googledata と言うのがある。ふむ。なんか名前からして怪しいじゃん;-)。とりあえずこいつを packages/ports からインストールしてしまいましょう;-)。

インストールが完了した時点で準備完了です。それでは設定に移ってみましょうか;-)。まず、akonadi の設定をします。ターミナルから akonadiconsole とコマンドを叩いてみましょう。

akonadi_1.png

そーするとこんな感じのウインドが表示されたと思います。そしたら [+ADD] ボタンを押すともう一個画面が現れます。この画面から Akonadi Google Calendar Resource と Akonadi Google Contacts Resource の二つを追加します。追加すると一覧に表示されるようになるのでそこでクリックすると google カレンダーの ID とパスワードを入力するよに急かされるので入力します。

後は Akonadi を再起動して Akonadi 自体への設定は完了です。

動作は(ソースコードを追ってないので)良く分からないのですが、MySQL と情報をやり取りする Akonadi が 今回インストールした二つのリソースで横から google カレンダーをつついてデータを取りに行ったり、データを更新したりするんだ。と言う感じでしょうか。 KOrganizer 的には「おめー、バックグラウンドでやっているんだからエレーよ。」となるんでしょうなぁ;-)。

続いて KOrganizer 側での設定です。こいつは簡単です;-)。KOrganizer を起動すると左下に「カレンダー」と言うメニューがあるかと思います。これの [+] ボタンを押します。

korganizer_1.png

するっていとこんなのが現れるとかと思います。

korganizer_2.png

KOrganizer ってのは色々な所からカレンダーデータを持ってくるモジュールが用意されているのねぇ。などと関心させられますが、使い方はどれもイマイチ解らなかったりしますf(^^;;。その中で「Akonadi (Akonadi のカレンダーフォルダに保存されているカレンダーへのアクセスを提供します)」を選択して OK を押します。そうすると「カレンダー」のメニューに google カレンダーへのアクセスが登録されます。

表示されたら真ん中のボタン「カレンダーの設定を編集」ボタンですね。を押して設定画面を表示します。白枠の中に akonadi_gcal_resource_0 などとあったらそれを選択して [Manage Calendar Sources] ボタンを押します。そこでメニューが出てくるので [追加] ボタンで 先ほど akonadiconsole コマンドで登録した二つのリソースを追加し、編集して google カレンダーの ID とパスワードを設定します。

korganizer_3.png

一応これで作業は完了です。一旦 KOrganizer を再起動してみましょう。再起動後に google カレンダーの情報が表示されるようになりましたか? もしされたら新規にイベントを書き込んでみましょう。約 10 分位後に google カレンダー側に反映されたか確認してみましょう。

もし、ダメな時ですが、先ほどの [Manage Calendar Sources] ボタンを押した時に表示されるウィンドで 緑の丸いののが表示されその横に “Online” と表示されているか何も表示されていない場合には OK です。 “Offline” と表示されている場合には [編集] ボタンを押して再度 ID とパスワードを入力してあげるとオンラインになったりする場合があります。

この辺り、何回も追加・削除・編集をしていたら僕の akonadi_gcal_resource_? は 7 まで行ってしまいましたf(^^;;。

とまぁ、こんな感じで KOrganizer は google カレンダーと同期が取れるようになりました。しかし、本当に使えるかはまだまだ良く分からないです。しばらく使い込んでみたいとですかねぇ。

ってか。皆さんも KDE4 使ってみてください。色々楽しいですよ;-)。

5月 082010
 

ちょっと前のエントリーで「USENがやって来た。」というのを書いて、その後、チャンネルがちーとも解らん。とか思って、自分でチャンネル検索と、現在演奏している曲一覧なシステムを作ったのであります。そのエントリーは「USENのチャンネル検索システム。」で、検索システムはこっちです。-> USEN SOUND PLANET-i チャンネル検索
けど、そーすると次は「録音でもしてみっかねぇ。」となるのであります;-)。

ちゅーこって早速行ってみたいと思いますが、まず先に著作権について書いておきましょう。USEN の SOUND PLANET-i は扱いが「放送」になります。なので、録音して自分で聞く分には著作権についてはクリアされています。録音して iPod で持ち歩いても全然 OK;-)。

これがユニキャストになると「IP 配信」になるので JASRAC 的には随分と高い著作権料を取るらしいのですが、マルチキャストだと非常にグレーではありますが「放送」としての著作権料になるらしいです。電源ボタンを入れたらパッと流れ出す点で「マルチキャストは放送っぽい。」って扱いらしいんですね。

さてと。ではいよいよ本題に行ってみましょう。今回は USEN 放送を録音してみます。必要なものは以下です。

  • USEN 放送が聴ける環境
  • サウンドカード
  • Windows7 (サウンドレコーダー)
  • MacOSX (GarageBand)
  • どちらの OS でも iTunes

こんな感じでしょうか。Windows7 は無理して利用する必要はありません。ただ、デスクトップマシンで Line-in のあるサウンドカードがると非常に便利です。まぁ、せっかくなので書いておくか。と言う感じなんですけどね;-)。

手順は以下になります。がっ!!録音される音はアナログ音源です。それは非常に悲しいことですが、それが現実となりますX-|。

1). 機器の接続。
USEN 放送用機器の外部出力と Windows7 のサウンドカードの Line-in を接続します。マイク端子に接続すると録音時にモノラルになる場合があるので Line-in に接続します。

僕は PC にオンボードのサウンドカードを利用しましたが、USB のサウンドカードも持っています。

USEN2m3a_1.jpg

こいつは Windows7 でも MacOSX でもドライバ無しで認識します。なので、本当は Windows7 は必要無いのですけどね。まぁ、Windows7 経由でやりました;-)。

2-1). 録音 (Windows7 で)。
Windows7 のコントロールパネルでサウンド機器の設定を見直して、「録音」タブでライン入力にチェックが付いているか確認します。そしてプロパティから「レベル」タブを表示して入力のボリュームを調整します。
そしたらアクセサリの中にあるサウンドレコーダーを起動します。緑のメータが動いているか確認したら後は録音ボタンを押すだけです。

USEN2m3a_2.jpg

なぜ、Windows7 を使ったか、なんですが、このサウンドレコーダーアプリが随分とパワーアップしているのに驚いたからです。録音時間は二時間とかできます。多分 HDD 容量が許す限り録音できると思います。非常に簡単なアプリです。WindowsXP のとは大違い。録音を停止した後は wma 形式で保存できます。すばらしいですね。

後は、Windows7 で iTunes を起動して 無題.wma を iTunes に DnD すると wma から m4a に変換してくれます。変換した m4a を MacOSX に持って行きます。

2-2). 録音 (MacOSX で)。
USB オーディオ機器を持っている人はそれを MacOSX に接続した後、システム環境設定のサウンドの「入力」タブで利用したいデバイスを指定します。また、この画面で入力音量を調整します。それが完了したら GarageBand を起動します。色々質問されるかもしれませんがとりあえず起動します。機動した後、表示されている全てのトラックを削除します。
全部削除したら新規トラックを追加します(リアル音源を追加)。その後、GarageBand の環境設定から「オーディオ/MIDI」タブを選択し入力デバイスを選択します。後は一番下の赤くて丸い録音ボタンを押します。

3). さて。編集。
長時間録音した情報を編集して一曲ずつに切っていきます。Windows7 から持ってきた m4a は起動した GarageBand に DnD します。これで新規にトラックができます。それ以外に余計なトラックがある場合には全て削除しましょう。

USEN2m3a_3.jpg

半分から上がトラック情報、下がトラックの編集画面になります。オレンジ色っぽい部分が録音したデータです。ギザギサが無くなる部分が曲と曲の間なのでそこで曲を切ってあげます。半分から下の部分が編集画面になるので、曲の部分をマウスで選択してグレーにした後にクリックするとそこで曲がカットされます。後はメニューの「編集」でカットやペーストを利用すると音楽が好きに編集できます。すばらしい。

一曲単位になったらメニューの「共有」で「iTunesに送信」を選択します。その時、オーディオ設定のメニューでビットレートを指定してあげてください。所詮はアナログ録音なのでロスレスにする必要は無いと思いますけどねぇX-|。

簡単に書くとこんな感じです。

GarageBand は自分としては「ぜってー使うことは無い。」と思っていましたが、実際に使ってみるととても楽しいしラクです。Windows 上で編集作業しなくていーやー。みたいな気分になります。

例えば Youtube から何かしらの手段で拾ってきた mp4 なビデオを GarageBand に DnD してビデオトラックだけ削除すると残りは音楽トラックだけになるのでそれを iTunesに送信 すれば音の部分だけ抜け出せたりします。

と、言うことでこれで USEN 放送も録音して iPhone/iPod で聞くことができるようになったかと思います。 USEN 放送はほぼ 25 曲をループしているので三時間位録音したら、後はそのデータを GarageBand でぶった切るだけなのでラクチンです。 Windows の場合、フリーの音楽編集ソフトから探し回らなければならないのでその辺りからもう苦痛になってくるのですけどねX-|。そー考えると全てを MacOSX 上でできるのは良いことですかねー。

さてと。GarageBand。使い込んでみるとこれがまた中々良いですね。僕はガキの頃ヘビメタ少年だったので、なんか曲を作りたくなってしまいました。家にはフォークギターとウクレレがあるので二つのトラックでなんか曲作ってみたいなぁ。と思ってしまったのでありました;-)。