それにしても ports で提供されている snmpd、つまりは net-mgmt/net-snmp なんですけども、最近のバージョンはあまりにひどすぎる。エラーログを延々とはき続けているは、CPU 食いまくっているわでロクなモンじゃない。いい加減使うのイヤになって来た。
で、思いついたのが bsnmpd。FreeBSD に標準で付加されるようになった snmpd なんだけども、やっぱり net-snmp があまりにもヒサンなので「自前で持ってしまえーっ!!」ってんで開発が始まったのかなぁ?経緯は知らないんですけども。
と、いうことで今回は net-snmp を利用するのをやめて、bsnmpd を利用することにしたのですが、その顛末を書いてみたいと思います。まず、最初に書いてしまいますが、僕的には net-snmp の代用に十分になることが確認できました。なので自宅のサーバは bsnmpd を稼働するようにしました。
まず、はじめの手順ですが、 ports からインストールする net-mgmt/net-snmp を停止します。ただし、snmpd を停止するのみで pkg_delete はしませんでした。snmpwalk は利用したいしねー。みたいな感じです。そしてその後、bsnmpd を起動するように /etc/rc.conf に以下の設定を追加します。
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が、その前に /etc/snmpd.config の設定があるんですね。
あ。今回利用した FreeBSD のバージョンは 9.0-STABLE です。 /etc/snmpd.config の設定自体は SNMPv3 や ACL に対応したようでずいぶんと長くなりました。が、要らない部分も多いのでサクっと消して起動。って感じです。
あと、ports 的には net-mgmt/bsnmp-ucd もインストールしておきましょう。これ重要です;-)。
でもって今回は以下のポリシで設定してみました。
・ネットワークインターフェースからトラフィック情報を取得します。
・ただし snmp_netgraph.so や snmp_bridge.so 、 snmp_wlan.so などのモジュールは利用しません。
・SNMPv1・v2c でアクセスします。
・プライベートアドレスからのアクセスのため ACL は設定しません。
・Read な MIB のみを参照します。
設定はそんなに苦痛ではなかったですね。 /etc/snmpd.config の default の設定では基本的に system とか if MIB の情報しか取れないので ports でインストールした net-mgmt/bsnmp-ucd がディスク・メモリ・ロードアベレージと、net-snmp の exec にも対応してくれます。すごいっ!!
porst の net-mgmt/bsnmp-ucd をインストールすると /usr/local/share/examples/bsnmp-ucd/snmpd.config.sample がインストールされるので、これを編集して /etc/snmpd.config で include するか /etc/snmpd.config に直接書いてしまうのが手っ取り早いです。
以下は僕が設定した /etc/snmpd.config になります。
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default の部分を残してある設定もありますが、ほぼ不要と思われる設定を消しました。そして、
・54 行目で /usr/local/lib/snmp_ucd.so をロードしています。
・56 行目はメモリの設定
・63 行目は CPU ロードアベレージの設定
・68 行目でプロセス数の設定。今回は .1 で sendmail 、 .2 で httpd の数を取得することにしました。
・76 行目以降は net-snmp の exec に相当する機能です。僕の場合は CPU 温度と CPU 速度を返すスクリプトを呼ぶようにしています。
こんな感じで記述して後は /etc/rc.d/bsnmpd start とかして起動すれば OK です。
net-snmp をインストールしていると snmpwalk があるのですが、削除してしまった場合には net-mgmt/bsnmptools をインストールするとそれに対応するコマンドがインストールされます。僕の場合、クライアントは net-snmp のを利用するので動作確認はしていませんが;-)。
デーモンである bsnmpd を利用した感じですが、net-snmp の snmpd より軽いですね。 CPU 負荷が低い。あと、要らんログが出力されないのも良い。それでいて net-snmp のと同等機能で動作するのでこれまた良い感じです。
ただ、一点だけ。bsnmpd を起動して netstat -a で確認してみると udp6 のポートが空いてないんですね。と、いうことは bsnmpd は IPv6 に対応してないのかなぁ? という気がちょっとしています。オプションを調べても IPv6 のが無いですし・・。あ。ソースコードは読んでないです;-)。
と、いうことで、いいかげん嫌気がさしてきた net-snmp を置き換えて利用する bsnmpd ですが、今のところは十分に利用可能だと思われます。サーバ系では特に。情報収集のためのデーモンが一番 CPU を消費していてもらっては困りますしねX-|。