7月 122020
 

いやぁ。久しぶりに NotePC を新調しました。以前購入し、今でも現役なのは ThinkPad Edge e145 ですが、それ以来です。で、ThinkPad e145 はいつ購入したの? と、いうと なんとっ!! 2013/11 なのですねぇ。
ThunkPad e145 は、最近はディスプレイのヒンジを固定しているプラスチックが砕け散って液晶ディスプレイの開け閉じに支障が出ていたのでありました。

長く使うとプラスチックというのは壊れてきますねぇ。まぁ、長く使いすぎた。と、いう話もあるかと思いますが;-)。

 
と、いうことで、今回購入した ThinkPad を含めて、僕の使った歴代の ThinkPad を並べてみました。

ThinkPad 535E -> (途中 DELL とか購入) -> ThinkPad X100e -> ThinkPad e145 -> ThinkPad X13

ThinkPad X100e からずっと AMD の CPU を利用したモノを購入しており、今回の X13 も当然 AMD な CPU 版をチョイスです。実は ThinkPad X395 を買おうかと悩んでいたところに『 ThinkPad X13 は新しい Ryzen で登場予定っ!!』とのことだったので待って待って待って、ようやっと購入しました。

それにしても、購入した歴代の ThinkPad で 10 万 yen を超えたのは今回が初めてです・・f(^^;;。 AMD CPU は安さが魅力ですからね。そして、ThinkPad の看板でもある X シリーズを購入したのも今回が初めて。なるほど 10 万 yen 突破するわけだぁー。

 
ウェブから申し込んだのが 発売日の 2020/06/05 。その後、カードで引き落としできず結局銀行振込にして 5 日ほど無駄な日々を過ごし、納品されたのが 2020/07/07 でした。大体約一ヶ月ですね。
ThinkPad e145 と同じくらいでしょうか。

あ。カードで引き落としができなかった件ですが、僕は macOS の Safari で Lenovo のポームページを見て購入しました。最後のカード番号を入力するところで画面が動作的に壊れてしまいカード番号を入れたんだけど、うまく Lenovo 側に伝わっておらず「このカードは利用できません。」となっているそうでした。

macOS の Safari と、あと AD Block が悪さしているかもしれません。 macOS でカードで購入しようとしている方は Safari ではない別のブラウザを利用したほうが良いかもです。
僕の場合は Microsoft Edge を利用し、 AD Block をオフにしました。が、それでもダメで、諦めて、サポートの人にメールで振込先口座番号を聞いて、銀行振り込みにしました。

 
それでは使用感。ファースト・インプレッションをば。

まず、箱から取り出しての感想。『でかいっ!!』 フツーの ThinkPad って、こんなにでかいのか?と、愕然。まぁ、 X100e も e145 もこぢんまりとした機種でありましたから、それと比較すると、ずいぶんと大きく感じます。

あと、排気熱がすごいっ!! 筐体の右側にダクトがあるのですが、この辺りって外付けマウスを利用する場所なんでよ。気がつくと、マウスを握っている親指に熱風が降り注いている・・。いやぁ。気をつけないと・・。

 
・default は Windows10 バージョン 1909
Windows10 バージョン 1909 をインストール直後から初期設定するのは初めてだったのですが、インストール時にコルタナが登場して音声で設定することができます。「次へ」とか口に出して言うとマウス操作が必要なかったりとか。

あと Windows10 バージョン 1909 で驚いたのはローカルユーザで利用できません。 Microsoft アカウントが必要です。
新規に作るか、既存アカウントでログインすることになります。ただ、回避策があるようで、初期の段階でネットワークに接続しないとローカルアカウントを作成することができるようです。

僕の場合は、一旦 Microsoft アカウントでログインしたあと、ダミーのローカルユーザをなんとか作成して、ローカルユーザでログインし直して、Windows10 上の Microsoft アカウントを削除して、ローカルユーザを Microsoft カウントに結びつけました。

ローカルユーザを作成するときのキャプチャを掲載しておきます。

「設定」アプリ -> [アカウント] -> [家族とその他のユーザー] -> [その他のユーザーをこのPCに追加]

ここで、ウィンドが開きます。そして

[このユーザーのサインイン情報がありません] -> [Microsoftアカウントを持たないユーザを追加する]

これでローカルユーザなアカウントが作成できます。

 
・Windows10 な NotePC で使う 8 コア 16 スレッドって、あまり意味を感じられないのですが・・f(^^;;。あ。今回購入した ThinkPad X13 AMD のスペックは以下の通りです。

  • CPU: Ryzen 7 PRO 4750U 8 コア/ 16 スレッド
  • メモリ: 16GB DDR4 3200MHz
  • SSD: 1TB M.2 2280 PCIe-NVMe
  • NIC: Wi-Fi 6 AX200 (RJ45 アダプタ購入せず)
  • ディスプレイ: 1920×1080 IPS・マルチタッチ非対応
  • その他: 指紋認証・WLAN・キーボードバックライト無し

 
以前購入し、デスクトップとして利用している Mac mini に続き 8 コア/ 16スレッドな CPU です。AMD では初です;-)。
SSD は奮発しました。512MB から 1TB へは増量キャンペーンで +9,900yen だったので飛びつきました。どうせ FreeBSD もインストールするだろうしみたいな。

その代わり、要らないのを思う存分削ぎ落とした。と、いう感じでしょうか。 Windows10 を利用していると指紋認証あると便利だろうけと、 FreeBSD で利用した場合は必要ないし、キーボードのバックライトで ACPI 周りを悩みたくないし。みたいな。

Windows10 ってあまり使い込んだとこないのですが、8 コア/ 16スレッドな PC って、恩恵受けられるのかぁ?

Windows10 側は普段必要なモノをインストールして、WLS と ubuntu をインストールして MobaXterm をインストールした段階で、一応 UNIX 風環境が整ってしまうので、それで『はい。シューリョー。』となってしまうんですよね。

 
そーそー。Windows10 って、Microcoft アカウントを利用していると、他の PC の情報を新しい PC に引き継いでくれるんですね。例えば Ctrl2Cap を使って Ctrl と CapLock を入れ替えていると、新しい PC でもその情報が反映されます。あと、同じように XMouseSetting ですね。こちらは X-window みたいにマウスオーバーによる Auto Rize の機能を設定していると、その設定も引き継いでくれました。手間を省略できたのが嬉しいし、素晴らしいですねぇ。

 
PC の速さには問題ない状況です。しばらく使い込んで、その後 FreeBSD をインストールする予定ですが、それは次のネタとして取っておきます;-)。

実は上の写真。 ThinkPadX 13 AMD で、もう FreeBSD/amd64 12.1-RELEASE が動いていたりします;-)。

詳細については次回を待て;-)。

1月 092020
 

2020 年の 正月に ports を csv update したら Firefox72 が降って来ていたので、そのまま FreeBSD/amd64 12.1-RELEASE にインストール。
しかし、ハタと考えてみた。『Firefox って 72 から HTTP/3 をサポートしたんじゃなかったけっ?』
果たして about:config で確認してみると

network.http.http3.enabled

と、いうのがあるではないかっ!! これをすかさず true にして google などを確認してみる。

HTTP/3 というのは、チョー簡単に言うと UDP で SSL 通信を行うものであります。詳細についてはウェブで情報を探してください;-P。
ファイアーウォールなどで UDP の 443 ポートなんてのは中々開いているものではないので、自宅なり、オフィスなりのファイアーウォールをまず先に確認してみましょう。

 
しかし、自分でも UDP:443 で通信するサーバを構築してみたい。色々探してみると apache24 はまだ、未対応ですが、 nginx は対応パッチが出ているようです。

まずは以下の URL にアクセス。

https://blog.cloudflare.com/experiment-with-http-3-using-nginx-and-quiche/

 
ここに記載されている git からパッチを取ってきて nginx のソースにパッチを当てて make しても良いんだけど、configure のオプションがややこすぃー。せっかく FreeBSD が手元にあるので ports の nginx に quiche パッチを適用してサーバ環境を構築してみましょう。

と、いうのが今回の趣旨です。ひと足お先に HTTP/3 を体験してみましょう。

このブログでは以前に apache24 で HTTP/2+TLSv1.3 対応にするエントリを書いていますが、今回は nginx のエントリになります。

 
1). ports の準備
以下に手順を書いてみます。

# cd /usr/ports/www/
# cp -pr nginx nginx-http3
# cd nginx-http3/
# git clone --recursive https://github.com/cloudflare/quiche
# make patch

 
原本となる /usr/ports/www/nginx/ は一応残しておいて nginx-http3/ というディレクトリで作業を始めます。
git から quiche を一式持ってきて、ports 的には make patch まで走らせます。make patch 時に make config が走ると思いますがお好みの設定で、絶対に忘れてはいけないオプションが HTTP_SSL と HTTPV2 です。 default で [X] になっていると思うんですけどね。

 
2). パッチ適用

# cd work/nginx-1.16.1/
# patch -p01 < ../../quiche/extras/nginx/nginx-1.16.patch
# cd ../..

 
nginx-1.16 用の quiche パッチなので、最新の ports ツリーであれば容易に適用できます。

 
3). ports の Makefile の編集
www/nginx-http3/Makefile を編集します。上記 URL では configure オプションが記載されていますが、それを FreeBSD の ports に書いて上げます。

diff -ur Makefile.orig Makefile
--- Makefile.orig       2020-01-03 12:00:17.947717000 +0900
+++ Makefile    2020-01-03 12:01:29.885305000 +0900
@@ -53,6 +53,9 @@
 
 HAS_CONFIGURE= yes
 CONFIGURE_ARGS+=--prefix=${ETCDIR} \
+               --with-http_v3_module \
+               --with-openssl=/usr/ports/www/nginx-http3/quiche/deps/boringssl \
+               --with-quiche=/usr/ports/www/nginx-http3/quiche \
                --with-cc-opt="-I ${LOCALBASE}/include" \
                --with-ld-opt="-L ${LOCALBASE}/lib" \
                --conf-path=${ETCDIR}/nginx.conf \

 
さーっ!! 準備ができたのでいよいよ make だぁっ!! などと思っては行けません。 quiche 側のソースコードのコンパイルには rust の cargo build を実行するので、なんとっ!! ここへ来て、 rust をインストール必要があります。
Firefox を自前でコンパイルする人は既に rust はインストール済みだと思われるため簡単ですが、持っていない人は /usr/ports/lang/rust/ を make install しましょう。速いマシンでも 30 分くらいかかると思いますけど。

 
rust のインストールが終わったらいよいよ nginx を make install します。

 
以上で HTTP/3 対応 nginx のインストールが完了しました。めでたしめでたし。

 
4). nginx.conf の設定
nginx.conf の設定は抜粋のみです。

user  www;
worker_processes  4;

error_log  /var/log/nginx/error.log;
pid        /var/run/nginx.pid;

events {
    worker_connections  16;
}

http {

    autoindex off;

    server {
        listen [::]:443 quic reuseport;
        listen [::]:443 ssl  http2;
        listen      443 quic reuseport;
        listen      443 ssl  http2;

        server_name         nx.icmpv6.org;

        access_log  /var/log/nginx/access_nx_icmpv6_org.log;

        location / {
            root   /usr/local/www/nginx;
            index  index.html index.shtml index.php;
            allow  all;
        }

        ssl_certificate     /usr/local/etc/letsencrypt/live/nx.icmpv6.org/cert_chain.pem;
        ssl_certificate_key /usr/local/etc/letsencrypt/live/nx.icmpv6.org/privkey.pem;

        ssl_protocols       TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2 TLSv1.3;
        ssl_session_cache   shared:SSL:1m;
        ssl_session_timeout 5m;

        ssl_ciphers  HIGH:!aNULL:!MD5;
        ssl_prefer_server_ciphers  on;

        add_header alt-svc 'h3-23=":443"; ma=86400';

        http3_max_concurrent_streams 128;
        http3_max_requests           1000;
        http3_max_header_size        16k;
    }
}

 
listen は計 4 行ありますが、HTTP/3 で接続する場合には 443 quic reuseport の行が利用されます。 HTTP/3 に対応していないブラウザでは HTTP/2 で待ち受けるので、その設定は 443 ssl http2 になります。

そして、IPv6/IPv4 のデアルスタクです。

HTTP/2 も HTTP/3 も SSL が必須なので証明書を準備しましょう。 SSL 関連の設定もお忘れなく。

 
5). 実際に起動してみる
まず、何はなくとも以下のコマンドを叩いて確認。

$ netstat -an | grep 443
tcp4       0      0 *.443                  *.*                    LISTEN     
tcp6       0      0 *.443                  *.*                    LISTEN     
udp4       0      0 *.443                  *.*                    
udp4       0      0 *.443                  *.*                    
udp6       0      0 *.443                  *.*                    
udp6       0      0 *.443                  *.*
$
# tcpdump -i em0 udp port 443

 
うぉー。udp4,6 で port:443が開いているっ!!
tcpdump を起動して、UDP の port:443 でパケットが流れているか、確認ができます。
また、nginx のアクセスログで "GET / HTTP/2.0" は TCP Port:443 の接続になります。 "GET / HTTP/3" が UDP の Port:443 の接続になります。
上記の nginx の設定ではもう HTTP/2 か HTTP/3 の接続になりますな。高級なブラウザの場合は HTTP/2 か HTTP/3で、 w3m でアクセスするとようやっと "GET / HTTP/1.0" でのアクセスになります。

 
あとは nginx の root パスにドカドカコンテンツを置いていけば良いと思われます。

しかし、 netstat -an で UDP port:443 を確認して待受状態になっているにも関わらず接続できない場合があります。
サーバ側で tcpdump で確認してみると、クライアント側からアクセスがあるだけで、サーバ側からの応答がない場合が・・。しかし、とあるタイミングでは接続できるので・・。今の所 nginx を再起動してみたりと、いう運用ですかねぇ。

あと、Firefox72 は HTTP/3 で接続できなかった場合 HTTP/2 や HTTP/1.1 にフェイルオーバーしません。 HTTP/3 の応答が無くともずっと待っている状態になります。 about:config の HTTP/3 のタイムアウト設定も見当たらないし・・。

 
と、いうことで、今から遊ぶには十分に楽しい HTTP/3 です。FreeBSD では ports を利用すると Firefox72 は使えるわ、 nginx は ports にパッチを当てるだけで configure オプションに悩まなくて済むわ。比較的容易に、そして十分に楽しめること間違いなしです。

ここいらで UDP の世界にどっぷりとハマってみるのも良いのではないでしょうか;-)。

1月 072020
 

Vmware ESXi 上で動作している FreeBSD 12.0-RELEASE を freebsd-update upgrade -r 12.1-RELEASE で 12.1-RELEASE したところ、パッタリと通信が止まった。

まぁ、ssh でログインして ls とかたたく分には問題はない。ログイン先から scp でファイルを転送しようとしたときや、 12.1-RELEASE のサーバが nfs サーバだったりすると、データの転送が全くできない状態。

FreeBSD 12.1-RELEASE はアップロード (受信側) はなんとか速度が出る状態だけど、ダウンロード (送信側) は最初チョロョロそのうちストール。状態で全く利用できない状態。

 
どうしてそうなったのか? と、言えば FreeBSD 12.1-RELEASE になって、 if_vmx.ko は fib に対応したのですが、そこにバグがあるようです。fib については簡単にですが以前書いていますので、そちらを参考にして頂ければと思います。僕的には ubuntu の VRF のような動作ができない機能なので、全く使う気にはならないのですけども。

 
12.1-RELEASE でバグが入り込んでしまったのは if_vmx.ko のみなので、 Vmware ESXi で動作している FreeBSD 12.1-RELEASE は NIC を E1000 、つまりは em0 に変えることにより通信が復活するようになります。ただし、 NIC を変更すると /etc/rc.conf などに記載している設定を変更する必要があるために、インパクトがそれなりに大きいです。

12.0-RELEASE のカーネルソースツリーが手元にある人は 12.1-RELEASE 上で sys/modules/vmware/vmxnet3/ までたどり着いて、そこで make install 叩けばフツーに利用できるようになります。

とは、簡単に行かないか・・。

 
1). 12.0-RELEASE のソースツリーを 12.1-RELEASE 上に用意
2). 12.1-RELEASE 上で 12.0-RELEASE の sys/modules/vmware/vmxnet3/ を make install
3). カーネル再構築時は 12.1-RELEASE のソースを利用
4). GENERIC カーネルを利用しているのであれば GENERIC コンフィグから device vmx をコメントアウトしてカーネル再構築 && インストール
5). /boot/modules/ にインストールされた 12.0-RELEASE の if_vmx.ko を /boot/kernel/ に移動
6). /boot/loader.conf に if_vmx.ko をロードするように記載
7). FreeBSD の再起動

 
これだけやる必要があります。

 
今の所 12.1-RELEASE にバージョンアップして通信ができなくなるのは if_vmx.ko が原因になるので、他の NIC では発生していないと思われます。

 
僕は、物理 NIC を割り当てていない vSwitch 経由の FreeBSD の NIC は if_vmx.ko を利用して MTU を 9000 にしています。
物理 NIC を割り当てている vSwitch では if_vmx.ko を利用していますが MTU は 1500 のままにしています。
どちらの場合も通信が滞るので MTU は関係ありません。

バグレポートも上がっているようです。が、直接的な解決策はまだ見つかっていないようです。

Bug 236999 – vmx driver stops sending network packets and resets connections (TCP) but allows ICMP

某 BSD 系な Slack で仲間連中と色々話したり試験したりしているのですが、再現性は 100% で、かつ、今日現在 if_vmx.ko での回避策を見出せていません。

 
なお、 Vmware ESXi 上に FreeBSD をサーバとして if_vmx.ko を利用しているサービスはほぼ全滅です。ウェブ・ FTP ・ svn サーバ・ NFS サーバ、その他諸々。

FreeBSD 12.0-RELEASE を Vmware ESXi 上で稼働させていて、FreeBSD 12.1-RELEASE にバージョンアップした人、しようとした人はお気をつけください。

10月 282019
 

以前書いた「FreeBSD で if_urtwm を使ってみる。」と、いうエントリの置き換えです。当時は 11.0-RELEASE で RealTek のチップセットが組み込まれている 802.11a な USB Wi-Fi 子機を利用するためにドライバ(カーネルモジュール)をインストールして、利用する。と、いうものだったのですが 12.0-RELEASE になって RealTek の Wi-Fi チップは rtwn というデバイスに統合されました。 PCI 接続のものも USB 接続のものもどっちも rtwn.ko になりました。

なので、以前の記事はもう古くなっているので、新しく更新します。

 
と、いうことで FreeBSD 12.0-RELEASE 以降で RealTek のチップを利用している USB な Wi-Fi 子機を利用する方法を記載します。

まず、何はなくともカーネルモジュールをロードします。以下が /boot/loader.conf に書く内容ですね。

legal.realtek.license_ack="1"
firmware_load="YES"
if_rtwn_load="YES"
if_rtwn_usb="YES"
rtwn-rtl8188eufw_load="YES"
rtwn-rtl8192cfwE_B_load="YES"
rtwn-rtl8192cfwE_load="YES"
rtwn-rtl8192cfwT_load="YES"
rtwn-rtl8192cfwU_load="YES"
rtwn-rtl8192eufw_load="YES"
rtwn-rtl8812aufw_load="YES"
rtwn-rtl8821aufw_load="YES"

 
wlan_* の設定は省略しています。 if_rtwn.ko は本体で、それとは別な if_rtwn_usb.ko は USB な Wi-Fi 子機用のカーネルモジュールもロードし(自動的にロードされ)ます。 PCI 接続のデバイス用にもカーネルモジュールは用意されていますが、今回は割愛します。

rtl81* なファームウェアは 802.11 b/n/g 用のチップで、今まで urtwn で利用されていたヤツですね。でもって rtl88* は 802.11a/ac 用のチップで、これが使えるようになったのが一番大きい変更点です。僕も FreeBSD で 802.11a を利用したくて以前のエントリを書いたくらいですからねぇ。

 
で、使える USB な Wi-Fi 子機ですが、古い b/g/n 用の、以前 urtwn.ko で利用していたヤツはサクっと利用可能です。なので、今回は詳細について記載しません。
ただし、遅いです。 google のスピードテストのサイトにアクセスしても 10Mbps 前後の速度です。以前の urtwn.ko のほうが速度は出たんではないかなぁ・・。

 
さてと。問題は、今回のメインの話になる 802.11a についてですが、現在、僕の知る限り(製品など)、以下の三種類のチップがあるようです。

  • RTL8811AU : USB2.0 ベースで 802.11a/ac にアクセスできるチップ
  • RTL8812AU : USB3.0 ベースで 802.11a/ac にアクセスできるチップ
  • RTL8821AU : USB3.0 ベースで 802.11a/ac にアクセスできるチップ

FreeBSD の ソースを見れば解りますが src/sys/dev/rtwn/ には rtl8812a/ と rtl8821a/ しかないので、一番上のチップを利用している USB Wi-Fi 子機は動作しません。

RTL8811AU なチップを利用している USB 子機で、僕が持っているのは以下の二種類です。

一個は「二個目の if_urtwm を試す。」というエントリで書いています。

そして、もう一個、新しいのを買ってみました。 TP-LINK の AC600 と言うヤツです。

しかし、こいつも見事に RTL8811AU だったので FreeBSD では利用できませんでした・・。orz

これらを src/sys/dev/usb/usbdevs や、番号がちょっと違うだけの src/dev/rtwn/usb/rtwn_usb_attach.h にエントリを書いても以下のログが出て動作しませんでした。

kernel: ugen0.2:  at usbus0
kernel: rtwn0 on uhub1
kernel: rtwn0:  on usbus0
kernel: rtwn0: MAC/BB RTL8812AU, RF 6052 2T2R
kernel: wlan0: Ethernet address: 81:3f:5d:28:3a:bb
wpa_supplicant[1676]: Successfully initialized wpa_supplicant
wpa_supplicant[1678]: wlan0: Trying to associate with 1a:68:82:43:0a:99 (SSID='80211N-AP' freq=2412 MHz)
wpa_supplicant[1678]: Failed to add supported operating classes IE
wpa_supplicant[1678]: ioctl[SIOCS80211, op=21, val=0, arg_len=42]: No such file or directory
wpa_supplicant[1678]: wlan0: Association request to the driver failed
wpa_supplicant[1678]: wlan0: Authentication with 1a:68:82:43:0a:99 timed out.
wpa_supplicant[1678]: wlan0: CTRL-EVENT-DISCONNECTED bssid=1a:68:82:43:0a:99 reason=3 locally_generated=1

 
Mac アドレスが付加されず ff:ff:ff:ff:ff:ff になってしまうので、やはり RTL8812AU なドライバのソースコードでは代用できない。と、いうことですねぇ。ifconfig wlan0 scan も動作しません。

となると、手持ちの RTL8812AU なチップを利用した USB Wi-Fi 子機に全てをかけることになります。

 
以前、このブログで一回掲載しているヤツで、やたらと大きい USB Wi-Fi 子機です。 amazon.co.jp で探しても RTL88* なチップ利用している USB 子機はアンテナが出ていたりやたらと大きかったりして邪魔になるものが多いですね。

では、この USB Wi-Fi 子機利用時の設定を見ていきます。が、その前に usbdevs や rtwn_usb_attach.h にエントリを作成し、カーネルモジュールを make し直す必要があります。

 
o. src/sys/dev/usb/usbdevs に追加

product REALTEK RTL8812AU       0x8812  RTL8812AU Wireless Adapter

 

 
o. src/dev/rtwn/usb/rtwn_usb_attach.h に追加

        RTWN_RTL8812AU_DEV(REALTEK,             RTL8812AU),

 
これで sys/modules/rtwn_usb/ で make && make install します。 /boot/modules/ にインストールされるので好みで /boot/kernel/ に移してください。

そして、次に設定。

 
o. /etc/rc.conf

wlans_rtwn0="wlan0"
ifconfig_wlan0="WPA DHCP country JP ssid 80211A-AP mode 11a"

 

 
o. /etc/wpa_supplicant.conf

# パスワードが必要な Wi-Fi (802.11a)
network={
        ssid="80211A-AP"
        scan_ssid=1
        key_mgmt=WPA-PSK
        proto=RSN WPA
        psk="PASSWORD"
}

# パスワードが必要な Wi-Fi (802.11n)
network={
        ssid="80211N-AP"
        scan_ssid=1
        key_mgmt=WPA-PSK
        proto=RSN WPA
        psk="PASSWORD"
}

# パスワードが不要なフリー Wi-Fi (802.11n)
network={
        ssid="80211N-AP_FREE"
        scan_ssid=0
        key_mgmt=NONE
        proto=RSN WPA
}

 
この設定で、フツーなら接続できるはずなんですけどねぇ・・。公開している (ifconfig wlan0 scan で表示される) 802.11a な AP には接続できます。ステルスモードの 802.11a な AP には接続できませんでした。 scan_ssid=1 を指定しているのにね。

『/etc/wpa_supplicant.conf の書き方、悪いんじゃね?』とか思う方がいるかと思われますが 802.11n なステルスモードの AP には接続できます。 SSID のみを書き換えているだけなのに 802.11n は接続できて、802.11a には接続できません。
そして、 802.11a でもステルスモードを off にして SSID を公開している AP には接続ができて、かつ、通信もできます。
ステルスモードの 802.11a に接続できないのは、ドライバ (rtwn.ko) ・ wpa_supplicant ・ ifconfig のどこに問題があるのか、まるで見当がつかないのでソースコードさえ追ってないです・・。

wpa_supplicant で、何か特別なオプションが必要なのかな?

FreeBSD で 802.11a の ステルスモードの AP に接続できている人ってどなたかいますか?

 
さてと。ここから先は無事に接続できた SSID 公開モードの 802.11a な AP に接続した状態で、通信試験をしてみた結果です。

google のスピートテストで確認してみましたが・・。

これまた遅い・・。orz

RTL81* シリーズで 802.11n な AP に接続した状態と対して変わらないか、色眼鏡で見て +2Mbps 程度、つまりは、いーとこ 10Mbps 程度の速度しか出ません・・。
非力な CPU や firefox が重いなどの点を抜きにしても遅すぎます。常用にはほぼ向かない雰囲気です・・。orz

これじゃ 802.11a にする意味ねー・・。orz まぁ、電子レンジ対策にはなりそうですが。

ちなみに今回試した 802.11a な AP は iPhone8 でアクセスすると 70Mbps 程度、 FreeBSD に接続していた同じ USB Wi-Fi 子機を Windows10 に接続して試験すると 50Mbps 程度は出ているので AP や USB 子機の問題は無いはずです。つまりは FreeBSD の rtwn.ko ドライバは『利用できるよ。』ってだけで、速度は全然出ていない。と、いうことになりそうです・・。

 
Intel の CPU を積んでいない NotePC にとって 802.11a に接続できる唯一の rtwn.ko だったのですが、これでは利用するに値しません・・。きちんと動作して、サクっと 802.11n に接続する if_run.ko のほうが圧倒的に性能良いです。

 
では、 FreeBSD で 802.11a な AP に接続するには他にどんな手段があるのか考えてみました。
そして、ふと、思いました。 Wi-Fi 中継機を RJ45 な NIC に接続して、そこから 802.11a に接続するのが良いんじゃね? みたいな。

僕のは手元には ELECOM の WRH-583GN2-S があるのですが、これは超小型の Wi-Fi AP です。ウェブ UI から設定を変更することにより Wi-Fi の中継機にもなります。
価格も 802.11a/ac 対応の USB Wi-Fi 子機を買うのと遜色ありませんでした。大体 2,000yen くらいで買った記憶が・・。今はもう既に販売終了のようですね。

このてのちっこいヤツは、利用時の電源は USB から供給できるので、通信時には FreeBSD の re0 に接続して WRH-583GN2-S が Wi-Fi の中継機として動作し 802.11a の AP に接続して利用すれば望み通り無線環境で 802.11a が利用可能になります;-)。

これが最後の手段かなぁ・・。

 
今回は FreeBSD 12.0-RELEASE で登場した rtwn.ko の 802.11a について、以前のエントリを書き換えるために書いてみました。結果はそこはかとなく悲しい状態だったのでありました・・。 orz

このエントリを読み終えた方。慌てて RTL8812AU や RTL8821AU に対応した USB Wi-Fi 子機を買う必要は、今の所、全くありません。たとえ FreeBSD で認識して、利用可能な状態になったとしても、遅すぎてお話になりません。ヒトバシラーは僕だけで十分です・・ (g_g)。

さて。それでも rtwn.ko を使うか使わないかはあなた次第っ!!??

 

 
って、FreeBSD のバージョンが上がったら、もう一回エントリ書くことになるのかなぁ?

8月 072019
 

最近の FreeBSD は BIOS では PC の機能が使えなくなってきているものがちらほら出てきて、いよいよ UEFI に変えるべきかと思えてきた。
僕の持っているちょっと古いが、今でも現役の ThinkPad E145 を BIOS で利用するのは FreeBSD/amd64 10.1-RELEASE が一番良かった。その後 10.3-R -> 11.2-R にしてみると LCD の明るさが変えられなくなったりとか。
最近 11.3-R にしたら suspend して resume すると /dev/psm0 が『もう使えないよ。』みたいなエラーを吐きやがる。

psm0: failed to get status (doinitialize).
psm0: failed to enable the device (doopen).
psm0: failed to enable the device (reinitialize).

 
こんな感じ。 resume 後はもう USB なマウスを使うしか手がない。 /dev/psm0 だけでなく /dev/sysmouse (こっちはタッチパッド) も使えない状態。 moused も hald も悲しい状態。

/dev/psm0 みたいなのは BIOS べったりなので OS 的に UEFI 対応が進む FreeBSD ではいよいよ使えなくなってきているのだろうなぁ。などと、思い、それじゃ。と、いうことで UEFI で起動してみるかぁ。と、なったのであります。

 
以前、このブログでは ThinkPad E145 を BIOS+MBR の組み合わせで Windows8 と FreeBSD のマルチブートについてエントリを書いているのですが、今回はいよいよ UEFI+GPT でのブートになります。
当時 (上記 URL の記事は 2013 年 09 月に書いていますね) は、マルチブートに関する前例が中々見当たらず、インターネット上にもそれらしい記事がなかったのですが、最近は探せばちらほらと見つかるようになってきましたね。それは非常に良いことです。

と、いうことで僕もトライ。今回は、自分の今後のことも兼ねて、メモ的にその手順について書き留めておきます。まぁ、作業はほとんどが Windows10 上で行うんですけどね。

おおまかな手順は以下です。

0. Windows の回復 USB メモリの作成
1. Windows10 をまずインストール。もしくはパーティションを分割
2. FreeBSD 用 EFI パーティションを作成
3. FreeBSD/amd64 12.0-RELEASE をインストール
4. bcdedit でマルチブート設定
5. EFI パーティションにファイル設置
6. 電源投入で FreeBSD 起動

だいたいこんな感じでしょうか。では、はじまりです。

一応、断っておきますが、0 番目の「回復 USB メモリ」はもしものためにちゃんと作成しておきましょう。僕は Windows10 環境を何回もぶっ飛ばしていたりしますが、もし、そうなっても僕は責任持てません:-|。

 
1. Windows10 のインストール
新しい PC を買ってきたときや、今使っている PC には Windows10 が最初から入っていると思われます。
コントロールパネル -> コンピュータの管理 -> ディスクの管理 で、Windows10 に割り当てられているパーティションをちっこくしてあげる。詳細は書きませんけども。
新規に Windows10 をインストールする場合は C:\ を好きなサイズにして FreeBSD をインストールするスペースを残しておきます。
まず最初に Windows10 をインストールする。もしくは Windows10 がインストールされている状態。と、いうのが重要です。

 
新規に Windows10 をインストールする場合、ブート用の USB メモリを作成するところから始める人がいるかもしれませんが、僕の場合、今回は Windows のアプリで rufus と、いうのを利用しました。

バージョンにもよるかもしれませんが、 Windows10 の ISO ファイルは rufus に食わせると USB の起動イメージを BIOS+MBR で作るか UEFI+GPT で作るか指定できます。もしこの時に UEFI+GPT で作成した場合には NotePC の BIOS 設定は UEFI モードにしないとイントールできません。
Widowos10 の USB の起動イメージを BIOS+MBR で作ると、インストールした Windows10 は BIOS+MBR になってしまいます。今回は UEFI+GPT で USB 起動イメージを作成することになります。

作成した USB 起動イメージに合わせるために BIOS の設定を確認しましょう。 BIOS の設定については以前書いています。そちらを参考にしてください。

さてと。これで Windows10 のインストールが無事に完了しました。

 
2. FreeBSD 用 EFI 領域の確保
FreeBSD を ISO イメージから起動してメニューの [install] を選択して進めていくと、 Windows10 がインストールされているにも関わらず FreeBSD しかブートしない NotePC になってしまいます。 bsdinstall を利用して (それはつまりは FreeBSD をフツーにインストールする。と、いうことです) FreeBSD をインストールすると既に存在する Windows10 の EFI パーティションを上書きしてしまうからなんですね。

フツーの人 (それは takawata さん みたいにマニアではない人のこと;-) は FreeBSD はフツーにインストールすると思います。

しかし、フツーにインストールすると既にある EFI パーティションを上書きして潰してしまうので、新規に 100MB 程 EFI パーティションを作成してあげます。

Windows10 は既に起動しているはずなので、以下のコマンドを管理者権限の DOS プロンプトから実行します。

c:\ diskpart
DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 0
DISKPART> list vol 
DISKPART> select vol 0
DISKPART> list part
DISKPART>
DISKPART> create partition efi size=100
DISKPART> list part
DISKPART> select part [番号]
DISKPART> format quick fs=fat32 label="FreeBSD-EFI"
DISKPART> assign letter="S"
DISKPART> 
DISKPART> list vol
DISKPART> list part
DISKPART> exit

 
簡単にコマンドイメージだけ書きました。

1). diskpart.exe を管理者権限で実行
2). 対象とするディスク番号を選択
3). 対象とするボリューム番号を選択
4). ディスクのパーティション状況を確認
5). いよいよ create partition で EFI パーティションを 100MB で作成
6). 作成したパーティションを選択 (番号間違えないでくださいねぇー)
7). fat32 でフォーマットして、ラベルは FreeBSD-EFI とする (お好きな文字列をどうぞ)
8). assign letter=”S” でおまじない;-)

 
これで FreeBSD の bsdinstall がアクセスする EFI パーティションが作成できました。 FreeBSD を何回インストールしても、インストール後に NotePC を再起動すると Windows10 が起動する状態になります。

上記 takawata さん の URL ではこの工程がないので Windows 側の EFI パーティションを守るために bsdinstall を利用しないで make buildworld しているんですね。あ。 takawata さんは『マニア』なのかもしれないですが、 make buildworld が好きな人なのですね。きっと;-)。

それにしても bsdinstall が既存の EFI パーティションを上書きしてしまうのが問題なんですね。メニューで上書きするかしないか選択できるようにすれば良いのに・・。

と、いうことで次は FreeBSD のインストールです。

 
3. FreeBSD のインストール
今回は FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso をチョイスしました。もう、面倒なので Windows10 上で、やはり rufus を使い USB 起動イメージを作成しました。
FreeBSD の場合は、今度は BIOS+MBR でしか作成できません。なので、FreeBSD インストール時には今度は BIOS の設定を Legacy モードにする必要があります。

あとはフツーにインストール。パーティション分割のところで GPT を選択し、更に [Manual] を選択してHDD (最近は SSD か;-) の空き領域にインストールします。

インストールが完了してリブートします。 2. のところで書いた通り、先に FreeBSD 用 EFI パーティションを作成していると bsdinstall を利用しても Windows10 側の EFI パーティションはつぶれてないので、この時点で再起動後は Widnows10 が起動するはずです。
もし FreeBSD が起動してしまった場合は Windows10 がつぶれてしまった。と、いうことです。回復 USB メモリなどから Windows10 を復旧しましょう。

 
4. bcdedit でマルチブート設定
FreeBSD インストール後に再起動したら Windows10 が起動しましたが、インストールした FreeBSD はしっかり残っております。起動させるために Windows10 側で bcdedit を利用してエントリを作成してあげます。

以前、このブログでも BIOS+MBR 環境のときに bcdedit を利用して、Windows Boot Manager から Windows と FreeBSD をブートしていましたが、 UEFI+GPT の場合は Windows Boot Manager が利用できません。 UEFI+GPT でのマルチブート環境は Firmware Windows Boot Manager を利用してブートすることになります。

そもそも「Firmware Windows Boot Manager」とはなんぞや?と、なるのですが、簡単に言うと BIOS(UEFI) のブートセレクタです。
例えば HDD からブートするとか、CD や USB メモリからブートするとか、選択する画面は Fn キーを押してメニューを出しますが、それをどうやら「Firmware Windows Boot Manager」というようです。
CD や USB・HDD からブートするのと同じレベルのメニューに “FreeBSD” や “Windows Boot Manager” メニューが存在している状態になります。

ThunkPad の場合 (Lenovo の PC の場合) は電源投入時に F12 キーを押すとブートセレクタが現れます。メーカによっては F2 キーだったり F8 キーだったりするかもしれません。

これから、このブートセレクタに bcdedit でメニューを登録していきます。

 
まず、管理者権限の DOS プロンプトでフツーに bcdedit と叩くと「Windows Boot Manager」のメニュー画面の情報が出力されます。僕の知っていた bcdedit はこの、オプションなし状態の出力でした。

「Firmware Windows Boot Manager」の項目を表示するには以下のコマンドを打ちます。

C:\Windows\system32> bcdedit
C:\Windows\system32> 
C:\Windows\system32> bcdedit /enum firmware
C:\Windows\system32> bcdedit /enum all

 
/enum オプションをつけて、そのあとに firmware とすると「Firmware Windows Boot Manager」の項目を表示します。 all と打つと「Firmware Windows Boot Manager」と「Windows Boot Manager」の全ての項目を表示します。ここ、重要ですからね;-)。

まず、「Firmware Windows Boot Manager」に FreeBSD のメニューを追加します。

C:\Windows\system32> bcdedit /copy "{bootmgr}" /d "FreeBSD"
*** ここで UUID が表示される ***
C:\Windows\system32> bcdedit /set {UUID} device partition=\Device\HarddiskVolume2
C:\Windows\system32> bcdedit /set {UUID} path \EFI\FreeBSD\Boot\bootx64.efi
C:\Windows\system32> bcdedit /set {fwbootmgr} displayorder {UUID} /addfirst

 
以下のような雰囲気です。

1). /copy で “FreeBSD” というエントリを作成。このときに FreeBSD の UUID が割り当てられる
2). エントリ中に device を設定 (省略可)
3). エントリ中に path を設定
4). エントリ中の順番を設定

最後の 4). のエントリについて先に説明します。 /addlast で最後に追加することもできます。その場合 F12 キーを押さない場合は Windows10 が起動します。 /addfirst を指定すると先頭に追加され、 F12 キーを押さない場合は FreeBSD がブートするようになります。お好みで;-)。

上記コマンドを投入したあと、再度 bcdedit /enum firmware を叩いてみましょう。以下は抜粋です。

C:\Windows\system32> bcdedit /enum firmware

ファームウェアのブート マネージャー
--------------------------------
identifier              {fwbootmgr}
displayorder            {bootmgr}
                        {dd655fef-3160-11e9-8f42-a6c75caf7b54} <- 先頭に追加
                        {dd655fe9-3160-11e9-8f42-a6c75caf7b54}
                        {dd655fea-3160-11e9-8f42-a6c75caf7b54}
timeout                 2
<--- 略 --->
Windows ブート マネージャー                                       <- 今回追加
--------------------------------
identifier              {dd655fef-3160-11e9-8f42-a6c75caf7b54}
device                  partition=\Device\HarddiskVolume2
path                    \EFI\FreeBSD\Boot\bootx64.efi
description             FreeBSD
locale                  ja-JP
inherit                 {globalsettings}
badmemoryaccess         Yes
default                 {current}
resumeobject            {dd655fed-3160-11e9-8f42-a6c75caf7b54}
displayorder            {current}
toolsdisplayorder       {memdiag}
timeout                 30
<--- 略 --->

 
このあとに説明しますが、UEFI+GPT の場合、OS をブートさせるためには EFI パーティションにファイルを一個置いてあげる必要があります。FreeBSD の場合は、インストールされている FreeBSD の /boot/boot1.efi を上記エントリの device と path に指定したところに正しく置いてあげる必要があります。

記載内容を間違えると「Firmware Windows Boot Manager」で “FreeBSD” を選択しても何もアクションが起きません。

そして、この内容が、BIOS+MBR の頃のように

device                  partition=c:\
path                    \bootx64.efi

 
などと記載していると「Windows Boot Manager」側で認識して、ブートすると 0x000007d みたいなエラーが出力されます。

記載した内容と設置した場所を正しく一致させましょう。

 
ちなみに作成したエントリを消す bcdedit は以下になります。書いては消して、また書いて、ブートしないのでまた書いて・・。などと、いうとき用です;-)。

C:\Windows\system32> bcdedit /delete {UUID} /f
C:\Windows\system32> bcdedit /set {fwbootmgr} displayorder {UUID} /remove

 
一行目は bcdedit /copy “{bootmgr}” で作成したエントリ全てを消すコマンドです。このコマンドを実行すると「ファームウェアのブートマネージャー」からも削除されます。
二行目のコマンドは「ファームウェアのブートマネージャー」から削除するときのみ利用するコマンドです。例えば /addlast で一番最後に登録したけど、やっぱり /addfirst で先頭に登録したい。などとうとき、二行目のコマンドを実行したあとに再度 bcdedit /set fwbootmgr displayorder を叩く。と、いうときに利用します。

bcdedit で「Firmware Windows Boot Manager」に登録するコマンドはこんな感じでしょうか。

 
5. EFI パーティションにファイル設置
さてと。あと少しで環境が整います。 EFI パーティションに FreeBSD がブートするための boot1.efi を書き込んで上げます。他の PC 上で動作している FreeBSD から /boot/boot1.efi を持ってきて Windows10 側に保存して上げましょう。

まず、diskpart.exe でボリュームの確認です。

c:\ diskpart
DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 0
DISKPART> list vol
  Volume ###  Ltr Label        Fs    Type        Size     Status     Info
  ----------  --- -----------  ----  ----------  -------  ---------  --------
  Volume 0         回復          NTFS   Partition    499 MB  正常
  Volume 1     C                NTFS   Partition    213 GB  正常         ブート
  Volume 2                      NTFS   Partition    574 MB  正常
  Volume 3                      FAT32  Partition    100 MB  正常         システム
  Volume 4         FREEBSD-EFI  FAT32  Partition    100 MB  正常         非表示
DISKPART>

 
EFI バーティションは Windows10 が作成したもの (Volume3) と FreeBSD インストール時に作成したもの (Volume4) と二つありますが、どっちを利用しても問題ありません。

Windows10 で EFI パーティションをマウントするためには以下のコマンドを利用します。

C:\Windows\system32> mountvol
C:\Windows\system32> mountvol z: /S
C:\Windows\system32> mountvol z: /D
C:\Windows\system32> mountvol z: \\?\Volume{874c2b19-1ada-4089-9a27-de7f61f38177}\
C:\Windows\system32> mountvol z: /D

 
mountvol.exe コマンドですが、オプションなしで実行するとヘルプと、下のほうにボリュームの一覧が表示されます。表示された UUID が上から順に Volume0,1,2,3,4 みたいな感じなので。色々マウントして確認してみると良いでしょう。

Windows10 が作成した EFI パーティションを z:\ に mount する場合には二行目のコマンドを打ちます。
FreeBSD のインストール時に作成した EFI パーティションをマウントするには四行目のコマンドを利用します。 mountvol のオプションなしで実行した場合に下のほうに「現在のマウント ポイントとボリューム名の考えられる値:」で表示されたマウントポイントの *どれか* を指定します。
diskpart.exe の list vol や list part と見比べてじっくりと判断してください;-)。

ちなみに mountvol z: /D は umount するオプションです。

 
今回は FreeBSD インストール時に作成した EFI パーティションは利用せず、Widnows10 側の EFI パーティションを利用します。

C:\Windows\system32> mountvol
C:\Windows\system32> mountvol z: /S
C:\Windows\system32> z:\
z:\> mkdir EFI\FreeBSD\Boot 
z:\> cd EFI\FreeBSD\Boot 
z:\> copy c:\boot1.efi ./bootx64.efi
z:\> dir
z:\> c:\
C:\Windows\system32> exit

 
mountvol で Widnows10 の EFI パーティションを z: に mount します。 z:\ に行くと既に EFI というディレクトリが掘られています。そこに FreeBSD 用のディレクトリを作成し、c:\ に置いた boot1.efi という FreeBSD から引っこ抜いてきたファイルを bootx64.efi として保存します。
途中、ls ではなく dir コマンドで色々確認しつつ作業を行ってください。 設置場所は bcdedit コマンドで指定した device と path の各オプションと一致していることが重要です。

ちなみに mountvol で EFI パーティションをマウントしていると bcdedit /enum firmware で確認した場合の device パラメータの表示が変わってきます。 mountvol で mount している状態のほうが確認しやすいです。

 
さてと。これで全ての準備が整いました。Windows10 側でリブートしましょう。 /addfirst を指定した場合は NotePC 再起動後にスルスルっと FreeBSD が起動するようになります。

やったっ!!

もし FreeBSD が起動しなかった場合は bootx64.efi の設置場所が bcdedit で指定したものと合っているかじっくりと確認してください。

僕の場合ですが、大失敗・・。 copy c:\boot1.efi ./bootx64efi とやっていました・・。orz
これじゃ起動しません。rename bootx64efi bootx64.efi として事なきを得、無事に FreeBSD が起動したのでありました。ふぅ。そして、パチパチパチ。

 
6. 電源投入で FreeBSD 起動
さてと。僕の場合 ThinkPad E145 は FreeBSD メインで利用し、時々 Windows10 を利用する形態なので bcdedit /set {fwbootmgr} displayorder {UUID} /addfirsst で登録しました。これだと電源投入後はサクっと FreeBSD が起動します。

Windows10 を起動したいときには NotePC の電源投入後に F12 キーを押してブートセレクタを表示して「Windows Boot Manager」を選択すると Windows10 が起動するようになります。

 
さてと。最後に FreeBSD 12.0-RELEASE についてちょっと書いておきます。

今まで僕はずっと BIOS+MBR な FreeBSD しか使ったことがなかったのですが、今回初めて UEFI+GPT な FreeBSD を使うことになります。
一番上で書いた /dev/psm0 が resume 後に psm0: failed to get status となって使えなくなった事象は解決しました。やっぱり FreeBSD の ACPI 周りはどんどん UEFI に傾倒して行っているのね。と、再確認できました。

あと、ThunkPad E145 など AMD のグラフィックスチップ使っている PC 限定かもしれませんが、グラフィックスチップは graphics/drm-fbsd12.0-kmod で認識しています。今までは radeonkms.ko を指定していましたが、これを利用するとカーネルパニック頻発です。 amdgpu にしたら安定しました。 UEFI ブートとは相性が良くないみたいですね。 pkg-message にも書かれています。

しかし、 UEFI にしても acpi_video.ko が使えない状態なのは変わらず。なので、ディスプレーの明るさは変えられません。 AMD グラフィックスチップの悲劇か・・。

 
とまぁ、ツラツラと書いてみましたが UEFI+GPT にした PC において Windows と FreeBSD のマルチブートについて書いてみましたが、大きな点としては

1). bsdinstall は Windows 側の EFI パーティションを潰してしまう
2). 「Windows Boot Manager」ではなく「Firmware Windows Boot Manager」でマルチブートを実現

でしょうかね。

1). のほうは僕も過去に実はずいぶんとハマりました。どうして Windows10 が起動しないのだっ!!?? みたいな・・。知っている人はちらほらいるみたいですが、僕は Slack のとあるコミュニティで FreeBSD のエラい人に教えてもらいました。 FreeBSD のインストールのために EFI パーティションを一個作成する。ってことがミソですね。

ちなみにですが、/boot/boot1.efifat が、ここで書いてきた FreeBSD インストール前に作成した EFI パーティションの中身です。
bsdinstall が Windows10 側の EFI パーティションを boot1.efifat で上書きしています。 FreeBSD インストール前に EFI パーティションを作成すると bsdinstall は FreeBSD インストール前に作成した EFI パーティションに対して /boot/boot1.efifat が書き込まれ Windows10 側の EFI パーティションは無傷です。

mountvol z: \?\hoge\ で FreeBSD 側 EFI パーティションも mount できるので確認してみるのも良いかも。

2). のほうはある意味目ウロコですね。 Windows Boot Manager を捨ててその一個前のフェーズで FreeBSD をブートしてしまう。 grub とか、他のブートマネージャは不要で bcdedit でなんとかしてしまう。ってことになりますね。

FreeBSD インストール前に EFI パーティションを一個作って、 bcdedit /enum firmware のコマンド群で制御。

この二つが今回は大きな収穫でした。これで UEFI な PC でもマルチブートは大丈夫っ!! 新しい NotePC 買おうかなー;-)。

4月 082019
 

FreeBSD の ports-current を追いかけていると www/firefox と mail/thunderbird は i18n な ports/packages が削除されたことが解ります。
なので、firefox や thunderbird をインストールした人は各個人で Japanese Language Pack をアドオンからインストールしてね。と、いうことになるのでありますが・・。

それにしても thunderbird のアドオンから言語パック (Japanese Language Pack のこと)をダウンロードしようにも 52 のままで新しい thunderbird-60.6.1 に対応したものが見つかりません。

困ったのぉ・・。と、いうことで、どーすんべ・・。などと悩んだのですが Linux 方面から持ってくることを思いつきました;-)。

ちょいと調べてみると ubuntu 方面のモノが使えそうです。と、いうことで以下のサイトにアクセスして ubuntu の deb パッケージをダウンロードします。

https://packages.ubuntu.com/ja/xenial/amd64/thunderbird-locale-ja/download

僕は thunderbird-locale-ja_60.6.1+build2-0ubuntu0.16.04.1_amd64.deb というのをダウンロードしました。

これを適当なディレクトリで展開します。 FreeBSD の tar はなんでもかんでも xvzfp で展開できるのが嬉しいですねぇ;-)。

$ mkdir deb
$ cd deb
$ wget http://security.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/t/thunderbird/thunderbird-locale-ja_60.6.1+build2-0ubuntu0.16.04.1_amd64.deb
$ tar xvzfp thunderbird-locale-ja_60.6.1+build2-0ubuntu0.16.04.1_amd64.deb
$ tar xvzfp data.tar.xz
$ cd usr/lib/thunderbird-addons/extensions/
$ cp -pr langpack-ja@thunderbird.mozilla.org.xpi ~/.thunderbird/乱数.default/extensions/
$ thunderbird
$

 
以上です。

1. ubuntu の deb パッケージから Japanese Language Pack を引っこ抜きます。
2. それを自分の thunderbird の環境の extensions/ の中に入れます。
3. thunderbird を起動し Japanese Language Pack を enable して再起動します。

以上で FreeBSD の thunderbird-60.6.1 でも日本語対応することができるのであります;-)。

当分の間は、thunderbird のバージョンアップを繰り返すごとに上記を実行する必要があるかなぁ・・。

japanese/thunderbird-langpack-ja/ なんて ports 作っても、きっと却下されるんだろうなぁ。ノラ ports でも作るかなぁ;-)。

3月 152019
 

このサイトはさくらのレンタルサーバ上にあるので自分の力で apache の設定を変えられはしないので、さくらの VPS 上で運用している icmpv6.orgmotsuyaki.org を HTTP/2+TLSv1.3 に対応させてみました。

どちらのサイトも基本的に写真掲載付きのブログ(とわ言いつつ、最近バッタリ更新が止まりましたが・・)なので、写真とかドドドとあり、一回アクセスで大体 40 個くらいファイルを持っていくんではないかなぁ。と、思います。そんな感じなので HTTP/2+TLSv1.3 は非常に効果的ではないかと思われるわけであります。

HTTP/2+TLSv1.3 に対応するためには色々と準備が必要です。ここでは FreeBSD/amd64 12.0-RELEASE 上で動作している環境を HTTP/2+TLSv1.3 にしてみたいと思います。

1. FreeBSD の準備
手間を掛けたくないのであれば FreeBSD 12.0-RELEASE を用意しましょう。なぜかと言うと、それは OpenSSL のバージョンに関係するからです。
11.2-RELEASE の openssl は以下のバージョンで HTTP/2+TLSv1.3 に対応していないんですね。

$ openssl version
OpenSSL 1.0.2o-freebsd  27 Mar 2018

 
対して 12.0-RELEASE は以下のように表示されます。

$ openssl version
OpenSSL 1.1.1a-freebsd  20 Nov 2018

 
HTTP/2+TLSv1.3 に対応するためには OpenSSL は 1.1.0 以上のバージョンが必要です。

しかし、FreeBSD/amd64 12.0-RELEASE もまだまだ問題があってサーバとしては中々利用しづらいですよねぇ・・。
12.0-RELEASE の問題点はパッと思いつくだけで、

・NTT フレッツ回線を利用、IPv6 での通信時に ssh が利用できない
・shutdown -p now で、電源が落ちない PC がある
・drm-fbsd12.0-kmod はカーネルパニックするときがある(割と頻繁)

僕が直接的に感じたのはこれくらいでしょうか。まぁ、最後のは X が必要なのでサーバにはあまり関係ないですが・・。

 
FreeBSD 11.2-RELEASE を利用する場合には個別に OpenSSL をバージョンアップする必要があります。 ports に security/openssl111/ があるのでそれをインストールするのが良いかも知れませんが、僕は試していません。

 
2. apache24 の環境
FreeBSD の準備が整ったのでいよいよ apache24 の設定を見ていきます。

ports で www/apache24/ をインストールしますが、make config のときに [X] HTTP/2 と [X] SSL は当然として、さらにもう一個設定してあげる必要があります。

「Build enabled SESSION modules」のところで (*) MPM_EVENT を指定してあげる必要があります。

MPM_EVENT を指定すると httpd はマルチスレッドで動作することになるので WordPress などを利用している場合、php (僕は lang/php73/ を利用している) は [X] ZTS 付きでコンパイルし直す必要があります。

以上で準備 apache24 のが整いました。

 
3. apache24 の設定
HTTP/2+TLSv1.3 の設定をします。あちこちにファイルが散りばめられておりますな。

o. /usr/local/etc/apache24/httpd.conf

LoadModule ssl_module libexec/apache24/mod_ssl.so
LoadModule http2_module libexec/apache24/mod_http2.so
LoadModule mpm_event_module libexec/apache24/mod_mpm_event.so

 
上記モジュールの設定が必要です。他に SSL を有効にするとか色々あるのですが、その辺りは割愛します。

あと、既に ports から www/apache24/ をインストールしていて httpd.conf を編集している状態の場合、MPM_EVENT を有効にして make && make deinstall && make reinstall した場合は mpm_event_module の設定が httpd.conf に現れません。
『あれ? MPM の設定はどこでしているのだ?』となるのですが、そのときは /usr/local/etc/apache24/modules.d/ の下の 000_mpm_prefork_fallback.conf を見ましょう。ここで mpm_prefork_module をロードしているので、その部分を mpm_event_module に書き換えてあげる必要があります。

o. /usr/local/etc/apache24/modules.d/000_mpm_prefork_fallback.conf

#LoadModule mpm_prefork_module libexec/apache24/mod_mpm_prefork.so
LoadModule mpm_event_module libexec/apache24/mod_mpm_event.so

 
ports からインストールし直した apache24 の設定の場合、これで大丈夫;-)。

o. /usr/local/etc/apache24/extra/httpd-ssl.conf

  :
その他の SSL の設定は略
  :
SSLProtocol -ALL +TLSv1.2 +TLSv1.3

<VirtualHost *:443>
      :
    その他の SSL の設定は略
      :
    SSLEngine on
    SSLCertificateFile    "/usr/local/etc/apache24/SSL/CRT.crt"
    SSLCertificateKeyFile "/usr/local/etc/apache24/SSL/KEY.key"

    ErrorLog  "/var/log/ssl_error.log"
    CustomLog "/var/log/ssl_access.log" common
    CustomLog "/var/log/ssl_request.log" "%t %h %{SSL_PROTOCOL}x %{SSL_CIPHER}x \"%r\" %b"

    Protocols h2 http/1.1
</VirtualHost>

 
HTTP/2+TLSv1.3 にするので SSLProtocol で +TLSv1.3 してあげるのは当然でしょうかね。あとは VirtualHost ディレクティブの中で、最後に書いてある Protocols h2 http/1.1 を記述します。

これで良いのですが、SSL でアクセスがあったときに本当に TLSv1.3 でアクセスしているのかログを残したいためエラーログ・アクセスログの他に ssl_request.log というのを出力するように設定しました。
自分のブラウザからアクセスして TLSv1.3 でアクセスできているか、確認することができます。

 
とまぁ、設定はだいたいこんな感じでしょうか。 SSLCipherSuite をより強固にしてみる。なんてチューニングも良いかもですね。僕の場合は以下のように設定しています。あ、設定する場合は改行なしで一行で書いてください。

SSLCipherSuite \
ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:\
ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA:\
ECDHE-RSA-AES128-SHA256:\
ECDHE-RSA-AES128-SHA:\
ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:\
ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA:\
!LOW:!MD5:!aNULL:!eNULL:!3DES:!EXP:!PSK:!SRP:!DSS:!ADH:!DH

 

 
と、まぁ、こんな感じで準備が整いました。あとは apache24 を restart してアクセスしてみて ssl_request.log を覗いてみると TLSv1.3 で、どの暗号スイートを利用していて HTTP/2 でアクセスしている。と、いう情報が確認できるかと思います。

それにしても、ウェブページの表示は速くなったのか? と、聞かれると、実測はしてないですが、感覚的に『多少速くなったかな?』みたいな雰囲気ではありますf(^^;;。

9月 232018
 

KDE5 をインストールして、最近色々遊んでいるところです。デスクトップにも NotePC にもインストールしたので利用頻度はグググと上がりました。

そんなこんなで色々遊びつつ・調べつつしていたら latte-dock というのを発見しました。 KDE5 のパネルの代わりになるシロモノです。 FreeBSD の ports 的には deskutils/latte-dock になります。

まずはキャプチャを;-)。

レイアウトは My Layout・Plasma・Unity の、全部で三種類から選べます。 My LayOut は macOS 風、 Plasma は KDE5 の default のパネル風、 Unity というのは NextStep のランチャー風で、macOS の上にあるステータスバーみたいなのも表示されます。上記キャプチャはMン Layout でドックの設定で配置してみました。

KDE5 のウィジェットはガシガシ登録できるし、プログラムのショートカットも登録可能です。 KDE5 の標準のパネルが macOS 風になった。と、いういう認識で問題ないかと思われます。と、いうのも macOS と一緒でマウスオーバーするとアイコンがズズズと大きくなります。おぉっ!!

そして、ドックの上で右クリックすると設定画面が現れてことこまかに色々と設定することができます。設定画面ではドックとして利用したときのアイコンサイズのだとか、ウィンドの下に隠れるとか、 3D や影を付けたり、現在利用中のアプリのアイコンを光らせたりとか。

フツーの KDE5 のパネルではつまらないと思う人は是非とも体験してみてください;-)。

ただ、一部動作が多少怪しいと思う点が、使い込むほど出てきているので、今使っているパネルは小さいままデスクトップ上に置いといたほうが良いかもです。バージョン 1 が出たときには安定してくれていると嬉しい;-)。

 
それにしても KDE3 の頃だったか? パネルのアイコンが OS X (当時) 風に、普段は小さいのにマウスオーバーで大きくなったりする機能を持っていたんだけど Apple からクレームが入りその機能がなくなって、マウスオーバーしてもアイコンサイズが変わらなくなってしまった。と、記憶しています。 KDE 本体から分離したプロジェクトとして用意された latte-dock ではその機能が復活している。と、いうのはなんだか感慨深い;-P。

 
さてと。話が横道にそれましたが、設定画面のキャプチャを掲載しましょうかね。

僕の設定は日本語表示されています;-)。 この latte-dock というのは gettext で po ファイル化されているので独自に翻訳してみました。もうちょっと精査したあと kde-jp@kde.org に送る予定なので、次のバージョン辺りから最初から日本語化対応になっているのではないかと思われます。

あ。このブログでは何回か書いていますが僕は JKUG のメンバでもあるので、 KDE 自体の翻訳は特に気にはならずに Opendesktop.org に協力している次第です。

それにしても先行して日本語 po/mo フアイルが欲しい方は以下の URL に置きましたので持って行ってください。

https://icmpv6.org/Prog/ja.po/latte-dock-0.8.1-po-ja.tgz

deskutils/latte-dock を ports からインストールしたあと、ダウンロードした tgz を展開して、その中にある mo ファイルを /usr/local/share/locale/ja/LC_MESSAGES/ にほーりこんで latte-dock を再起動すると設定画面が日本語化されます。

日本語化されていたほうが設定しやすいとは思うのですが、一部へんちくりんな日本語や機能的に間違っている部分があるかと思われますが、随時更新して行きたいと思います。

9月 172018
 

KDE の 4 や 5 を使っていると ps -ax とか打つと気が滅入るときがあります。『どうしてこんなにakonadi が起動しているのだっ!?』と。まぁ、 akonadi は kdepim 系のユーザ情報管理や各種サービスへのアクセスを一手に引き受けているのでさまざまなプロセスが動くのはしょーがいなのではありますが・・。

akonadi はバックエンドにデータベースを利用していて、必要な情報はそこに格納します。選べるのは全部で三つ。 MySQL・PostgreSQL・SQLite3 ですね。 KDE4 の頃は複数のプロセスからアクセスするとデータベースがぶっ壊れるから MySQL を使え。と、いうお達しが出ていて、『まじかよー。デスクトップのバックエンドに mysqld 動かすんかよぉ・・。orz』などと思っていたのですが、 KDE5 からはいよいよ純粋に上記三つのデータベースが選択可能になったようです。

と、いうことで ports の databases/akonadi をインストールする場合は以下のようにオプションを選択すると良いでしょう。

今回は非常に負荷の軽い SQLite3 をチョイスしました。この状態で akonadi をコンパイルすると関連性により databases/qt5-sqldrivers-sqlite3 がインストールされます。 akonadi が利用するデータベースドライバですね。
ちなみに MySQL を選択すると databases/qt5-sqldrivers-mysql がインストールされます。

これで今日は akonadi は SQLite3 を利用するようになる。わーいっ!! などと喜んではいけません。 akonadi は今でも default で MySQL を利用するようになっているので、設定を変更して上げる必要があります。

設定変更するファイルは ${HOME}/.config/akonadi/akonadiserverrc になります。 akonadi を一回起動(しようと)すると生成されます。

[Debug]
Tracer=null

[%General]
Driver=QSQLITE3

[QSQLITE3]
Name=/home/USERNAME/.local/share/akonadi/akonadi.db

 
起動直後は [%General] では Driver=QMYSQL と書かれていると思いまずが、これを上記のように変更し、更に [QSQLITE3] を書いてデータベースを指定してあげます。

設定ファイルが完成したら akonadictl restart するか、一回ログアウトしてから再度ログインし直すと良いでしょうか。再度ログインすると mysqld が起動していないのに akonadi が動作しているのが嬉しいですね;-)。

これで mysqld が起動しない分 PC の負荷が多少は軽くったでしょうか? もしかしたら気分的な問題かぁ?

 
では、そもそも akonadi 自体を起動したくない場合はどうするか?

一番簡単なのはコンパイルのオプションで SQLite3 を指定して、設定フアイルである akonadiserverrc には MySQL を利用する設定を記載することです。

databases/qt5-sqldrivers-sqlite3 や databases/qt5-sqldrivers-mysql などがデータベースドライバになるのですが、設定ファイルで選択したデータベースのドライバが無い場合には akonadi が起動しません。

それとは別に [QSQLITE3] や [QMYSQL] の中に StartServer=false と掛けば akonadi が起動しない。と、いう話のようですが、実際に記載した設定ファイルを用意しても akonadi は起動してしまいました。残念。

[Debug]
Tracer=null

[%General]
#Driver=QSQLITE3
Driver=QMYSQL

[QSQLITE3]
Name=/home/USERNAME/.local/share/akonadi/akonadi.db
StartServer=false

[QMYSQL]
Host=
Name=akonadi
Options="UNIX_SOCKET=/tmp/akonadi-USERNAME.73cx0k/mysql.socket"
ServerPath=/usr/local/libexec/mysqld
StartServer=false

 
と、いうことで akonadi のコンパイル時に SQLite3 を指定して、上記のように設定ファイルを記載すると、起動しなくなります。

起動したい場合には [[%General] で Driver=QSQLITE3 を有効にして Driver=QMYSQL をコメントアウトすれば OK です。

これで akonadi がずいぶんと楽しいものになったかな? ;-)。

9月 092018
 

僕が利用している ThinkPad E145 はカーネルがずっと 10.1-RELEASE のままで、ユーザランドが 10.4-RELEASE だったりしていました。これは以前にも書いていますが suspend/resume が動作しなくなる。resume 後にバックライトの調整ができなくなるため、しかた無く。の対応だったんですね。

あと、ThinkPad E145 はグラフィックスカードに Radeon HD 8330 を利用していて、このチップは radeonkms.ko では未対応で Xorg のドライバでは VESA を利用していたんですね。

そして、 KDE5 は 10.4-RELEASE でコンパイルしたものは、コンパイルしたバージョンとは違う 10.1-RELEASE 上では動作しない。と、いうことになり、そろそろ新しい NotePC を買うことを考えていたところに drm-next-kmod がバリバリと動作する。 Radeon HD 8330 も radeonkms.ko で動作するようだ。と、いうので 10.1-RELEASE から 11.2-RELEASE にいっきに上げてみることにしました。

と、ここまでが前振りです(^^;;。
freebsd-update でいっきに 11.2-RELEASE にして pkg delete -a で古い packages を削除したあとに 11.2-RELEASE でコンパイルした KDE5 一式をドドドとインストール。その他 NotePC に必要なモノをインストールします。

そして、今回はそこに graphics/drm-next-kmod をインストールします。 /usr/ports/graphics/ の下を見ると、全部で以下があるようです。

・drm-devel-kmod/
・drm-legacy-kmod/
・drm-next-kmod/
・drm-stable-kmod/

まぁ、見て、雰囲気が大体解ると思われますが;-)。

graphics/drm-next-kmod をインストールすると /boot/modules/ の中がずいぶんとにぎやかになります。

この中から radeonkms.ko を見つけ出してブート時に kldload するように、/etc/rc.conf に設定します。

# --- kernel module load --- #
kld_list="/boot/modules/radeonkms.ko"

 
radeonkms.ko は今回 graphics/drm-next-kmod でインストールしたモノと別にシステム標準の /boot/kernel/radeonkms.ko があります。 /boot/loader.conf に radeonkms_load=”YES” と書くとシステム標準のカーネルモジュールがロードされてしまうため、上記のように記載します。

インストールが完了したあとは /etc/X11/Xorg.conf を編集してあげます。最近は /usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/ 内にドライバ・キーボード・マウスなど、個別のファイルを用意して /etc/X11/Xorg.conf は書かない。ってのが流行みたいですねぇ。まぁ、どっちにしろ Section “Device” の項を書き換えます。

Section "Device"
        Option      "TwinView" "true"
        Option      "TwinViewOrientation" "LeftOf"
#       Option      "RegistryDwords" "EnableBrightnessControl=1"
        Identifier  "Card0"
#       Driver      "radeon"
#       Driver      "vesa"
        Driver      "modesetting"
        BusID       "PCI:0:1:0"
EndSection

 
Driver radeon は動作しないので、しょーがない。今までは Driver vesa で使っていたのですが、今回 graphics/drm-next-kmod にしたので Driver modesetting にしました。最近の Xorg は賢くなって色々なモノを自動認識するようになり、デバイスにあったカーネルモジュールをロードしてくれるようです。

と、いうことで上記の設定ができたらリブートしましょう。
リブート後、僕の ThinkPad E145 では以下のカーネルモジュールがロードされるようになりました。 linuxkpi.ko が今回のカナメでしょうかねぇ。

--- <上略> ---
23    1 0xffffffff82421000 15d6d9   radeonkms.ko
24    1 0xffffffff8257f000 74b70    drm.ko
25    4 0xffffffff825f4000 edc8     linuxkpi.ko
26    3 0xffffffff82603000 114b8    linuxkpi_gplv2.ko
27    2 0xffffffff82615000 6b8      debugfs.ko
28    1 0xffffffff82616000 23f8     radeon_kabini_pfp_bin.ko
29    1 0xffffffff82619000 23f8     radeon_kabini_me_bin.ko
30    1 0xffffffff8261c000 23f8     radeon_kabini_ce_bin.ko
31    1 0xffffffff8261f000 43f8     radeon_kabini_mec_bin.ko
32    1 0xffffffff82624000 2a78     radeon_kabini_rlc_bin.ko
33    1 0xffffffff82627000 12e8     radeon_kabini_sdma_bin.ko
34    1 0xffffffff82629000 38eb0    radeon_bonaire_uvd_bin.ko
35    1 0xffffffff82662000 13328    radeon_BONAIRE_vce_bin.ko
36    1 0xffffffff82676000 37528    linux.ko
37    2 0xffffffff826ae000 2d28     linux_common.ko
38    1 0xffffffff826b1000 31e50    linux64.ko
--- <以下略> ---

 
Xorg を起動し、ログインマネージャの x11/sddm を起動し KDE5 にログインします。そして、 「KDE システム設定」から[ディスプレイとモニタ]->[Compositor]ときて、[レンダリングバックエンド]を確認します。VESA ドライバを利用していたときは選択できるのは xdandr のみだったのですが、今は OpenGL2.0 や 3.1 が指定できます。おぉっ!! これで 「ゆれるウインド」とか「魔法のランプ」などが利用できるようになるっ!!

ってんで、 graphics/drm-next-kmod の恩恵が受けられるのでありました。

 
で、次のステップですが、 まだ、以下の二点が残っております。

・suspend/resume はちゃんと動くの?
・バックライトの明るさ調整はできるの?

まず、suspend/resume についてですが、最初の 1,2 回はフタを閉じた段階でシステムごとフリーズしていたので『むむむ。 graphics/drm-next-kmod は suspend/resume に対応してないのか?』などと思ったのですが、ロードするカーネルモジュールとかその他設定を見直すことで無事に suspend/redume が動作するようになりました。

ThinkPad E145 では acpi_video.ko はまともに動作してないので利用していません。 acpi_ibm.ko はバックライト調整はできないけどボリューム調整はできるのでロードしています。

 
次にバックライト問題ですが、これは、本家でも wiki の掲載があるほどなので、ことは一大事なのでしょうなぁ。

https://wiki.freebsd.org/Graphics/Brightness

ここに書いているのは一通り試しました。上にも書いた通り ThinkPad E145 は Radeon HD 8330 なので intel_backlight (ports 的には graphics/intel-backlight) を使うと Device not found. です。あら。つべたい。

accessibility/sct はオプションの数値を変えると色が変わるので、 LCD brightness とはちょっと違う。

で、結局、僕は xrandr を使うことにしました。xrandr は VESA ドライバを利用している頃はまともに動作しなかった (Can’t open display と表示される) のですが、 graphics/drm-next-kmod を使うと無事に動作するようになりました。

まず、以下のコマンドを打ってディスプレー名を取得します。

$ xrandr --listmonitors
Monitors: 1
 0: +*LVDS-1 1366/256x768/144+0+0  LVDS-1

 
最後の LVDS-1 が重要で VESA ドライバを利用していた頃はこの値が表示されず xrandr で明るさの調整ができなかったんですね。今回 graphics/drm-next-kmod を利用することによりちゃんと動作するようになりました。ここまで来ればラクショーです。あとは以下のようにコマンドを打って画面の明るさ調整をすれば良いだけ。

$ xrandr --output LVDS-1 --brightness 0.8

 
今動作している明るさが 1 で、それよりも暗くしたい場合は 1 以下の数値を小数点で指定し、更に明るくしたい場合は 1.2 とか指定すれば良いです。

雰囲気的には機械的にバックライトを調整するのではなく、画面の色をグレーにすることで暗くなったように見える。と、いう機能ですね。ハードウェア的にバックライトを暗くしてないのでバッテリー運用のときは要注意って感じでしょうか。

 
と、いうことで CPU/GPU 共に AMD な NotePC である ThinkPad E145 ですが、

・11.2-RELEASE にした
・graphics/drm-next-kmod で Radeon HD 8330 を認識してくれる
・KDE5 が使えるぞぉ (これは当たり前;-)
・suspend/resume ができる
・バックライト調整も一応できる

と、いう状態になり、ほぼほぼ満足な結果です。細かく言うと

・キーボードが 101 のままだぁ
・マウスの動作があやすぃー
・音の出るところ調整(スピーカーかイヤホンか)

など、ありますが、それらは Xorg の設定で調整するもヨシ。KDE5 側で設定するもヨシ。と、いう状態なので、道は色々あります。それらを一応全て解決できたので、僕の ThinkPad E145 は壊れなければあと 4,5 年は持つような気がしてきました;-)。