3月 282023
 

三ヶ月に一回 Let’s Encrypt の証明書の更新があるわけだけど、今回はハマった・・。なのでちょっと書いておきます。

Let’s Encrypt の SSL 証明書更新後はちゃんと openssl コマンドを利用して確認するんだけど・・。

 
・https の確認

$ openssl s_client -connect running-dog.net:443 | openssl x509 -enddate | grep notAfter

 
・sendmail の確認

$ openssl s_client -connect mail.running-dog.net:587 -starttls smtp | openssl x509 -noout -dates

 
・imaps の確認

$ openssl s_client -connect mail.running-dog.net:993 | openssl x509 -noout -dates

 
まぁ、これらのコマンドを打って確認できるのは証明書の日付くらいか・・。サービスが実際に正常動作しているかは、やはり、ログを見ないと解らないか・・。

 
今回の Let’s Encryp の SSL 証明書更新後のハマりポイント。

 
1. Apple のメールアプリが imaps サーバに接続できなくなった
macOS や iOS などのメールアプリが根こそぎ imaps サーバに接続できなくなった。 macOS に Thunderbird をインストールしてそこから imaps サーバにアクセスすると特に問題なくアクセスできる・・。

macOS のメールアプリからアクセスすると、ログには以下のように残っていました。
あぁ・・。 moacOS 側のアプリのキャプチャ無くてすみません・・。

imapd-ssl[39496]: ip=[<略>], couriertls: connect: error:1417A0C1:SSL routines:tls_post_process_client_hello:no shared cipher

 
なんか、おかしい・・。macOS 上の SSL 証明書を「キーチェーンアクセス」から削除してもダメ・・。

まぁ、ログを見ると cipher が足りない風な感じはしているのよねぇ・・。

と、いうことで Apple 製品の SSL 系 cipher についての記載を調べてみると以下の URL が見つかりました。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/security/sec100a75d12/web

上記を読むと『 ECDHE_ECDSA_AES および ECDHE_RSA_AES』が必要なようです。僕は imap サーバに courier-imap を利用している(この記事の執筆時点にインストールされているバージョンは courier-imap-5.2.2 です)のだけど、この二つの cipher を /usr/local/etc/courier-imap/imapd-ssl の設定に追加しました。

こんな感じになりました。

TLS_CIPHER_LIST="ECDHE-RSA-AES256-GCM-SHA384:ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES256-SHA384:ECDHE-RSA-AES256-SHA:ECDHE-RSA-AES128-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-SHA:AES256-GCM-SHA384:AES128-GCM-SHA256:AES256-SHA256:AES128-SHA256:AES128-SHA:DES-CBC3-SHA:ECDHE_ECDSA_AES:ECDHE_RSA_AES"

 
随分と長くなりました。で Apple 製品のメールクライアントからアクセスすると無事に接続できるようになったのでありました。ふぅ・・。

 
2. sendmail が他のメールサーバから Relay を受け付けなくなった
imapd に接続できないのはまぁ、良いんだけど、こっちはダメージでかいですね。届くはずのメールが届かないのでおかしいなぁ・・。と、思っていたら sakura インターネットからのメールがエラーになっていて・・。

ログを確認すると、こんな感じ。

sm-mta[76876]: STARTTLS=server, error: accept failed=-1, reason=no shared cipher, SSL_error=1, errno=0, retry=-1, relay=<略>.sakura.ne.jp [<略>]

 
なんか、こちらも cipher が足りない感じ。orz

しょうがないので /etc/mail/sendmail.cf の O CipherList をちょっと変更。

#O CipherList=ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-SHA256:DHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:DHE-RSA-AES128-SHA256:DHE-RSA-AES128-SHA:AES128-GCM-SHA256:AES128-SHA256:AES128-SHA:
O CipherList=ALL
#O CipherList=ECDHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:ECDHE-RSA-AES128-SHA256:DHE-RSA-AES128-GCM-SHA256:DHE-RSA-AES128-SHA256:DHE-RSA-AES128-SHA:AES128-GCM-SHA256:AES128-SHA256:AES128-SHA:ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384:

 
当初設定したていたのはコメントアウトしてある一番上の行。どの cipher が足りないのか解らないので真ん中の O CipherList=ALL 行を有効にして全ての cipher で対応できるようにして、ログを確認。そーすると、ちらほらメールを受信し始めました。ふぅ。
で、更にログを眺めいてたら以下のログを発見。

sm-mta[33084]: STARTTLS=server, relay=<略>.sakura.ne.jp [<略>], version=TLSv1.2, verify=NO, cipher=ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384, bits=256/256

 
なるほど。新たに ECDHE-ECDSA-AES256-GCM-SHA384 を追加する必要があるのね。と、いうことで O CipherList の設定は一番下の行にして、sendmail を再起動したら無事に復活したのでありました。

 
ふぅ。それにしても Let’s Encrypt の SSL 証明書を更新しただけで、メールの送受信ができなくなるとは恐ろしいことだぁ・・。

https は全然問題なかったのだが・・。

それにしも証明書の更新後の確認は日付だけでなく、ログの確認であるとか、実際にポートに接続して確認する必要があるかなぁ・・。今後の課題ですな。

 
と、いいつつ Let’s Encrypt だけでなく google や Apple は SSL 証明書の期限をさんが月にしよう。キャンペーンをしているけど・・。大変になる頻度が増えるかな。

8月 112022
 

以前のエントリで「macOS で Wiondows キーボードを。」というのを書きました。このときは、かな刻印のない HHKB Lite2 の後釜どうしよう。的な記事で、安めの エレコムの TK-FCM103XBK を購入して、Windows・FreeBSD・macOS で利用。って、感じの記事でした。

あれからしばらくして、有線ではない、無線の TK-FDM105TXBK と、いうのも購入しました。エレコムのこれ系のキーボードは都合 3 個購入して色々なシーンで利用しようと思いました。

 
が、しょせんは HHKB Lite2 と一緒でナイロンの弾力でベコベコ打つ。みたいな感じです。『赤軸とか青軸と呼ばれるちょっと高価なキーボード使ってみたいなぁ。』とか思い探してみることにしました。

あんまり高いのは買えないので、まず、そこはかとなく安価な GAMDIAS の HERMES S1R というの購入してみました。

やじるしキーがついていて日本語配列、かな刻印あり。
あ。下のキーボードについてはあとで説明します;-)。

僕に必要な機能は一通り付いていました。キー配列などはエレコムの TK-FCM103XBK と一緒なので問題ありません。
それにしても個人的には初めてのゲーミングキーボード。ゲーミングキーボードって、どうしてキーの根元が丸見えなんでしょうかねぇ?不思議です。僕は PC でゲームをやらないので良くわからないのですが、左側の Windows キーはジャマなんでしょうかねぇ?

キーを押したときに色が光るのはまぁ、よしとします。自分で色々なパターンや明るさを設定できるのも良い感じでしょうか。

 
赤軸なのでキーを押したときの感覚がなかなか良い感じです。そして打刻音もベコベコとした雰囲気が良い感じです。

これをしばらく使い続けていたのでありました。

 
そんな状況の中で『60% キーボード』という言葉を耳にしました。フルサイズのキーボードの 60% 程度の大きさで、サイズ的には HHKB くらいのサイズです。

へー。

とか、思いネットを色々さまよってみました。そしたら、WENRUI メカニカルキーボード 日本語配列 キーボードというのが目に止まりました。

日本語配列、かな刻印あり、有線 USB 接続、無線 USB 接続、Bluetooth での接続もできて、バッテリー搭載。と、いうもういたせりつくせりな感じ。

『無線 USB 接続』というのは FreeBSD では必須です。FreeBSD の Bluetooth はアテになりませんしね。USB 有線よりは無線のほうが良いという雰囲気。

このキーボードが 6,000yen を切る価格で販売されていたので購入してみました。

上が HHKB Lite2 で、下が今回購入した WENRUI メカニカルキーボード 日本語配列 キーボードです。

 
一点気になったのが、物理的な『矢印』キーが付いていない点でしょうか。
Fn キーを押しながら『め』『かな』『変換』『Menu』キーを同時押しすると『矢印』キーとして動作する。と、いう状態です。

物理的な問題としては他に、スペースバーの左側に『無変換』キーがありません。『Alt』キーと一緒になっています。macOSの場合、日本語オフ (裏を返すと英語入力のオンか) する場合 Fn との同時押しが必要かも。

『Esc』 キーは Fn キーを押さない場合は『全角/半角』キーになります。 Fn キーと同時押しで『Esc』キーが機能するとなると Emacs 使いには非常に厳しい・・。

機能的には他に Shift + → + Fn が動作しません。

僕の場合、仮想デスクトップを利用するときに、デスクトップを切り替えるのに Ctrl + 『矢印』キーを利用しているのですが、このキーボードは『矢印』キーがないので Fn を同時押しする必要があります。

KDE5 の konsole とか、タブのついているアプリのタブ切り替えは Shift + 『矢印』キー だったのですが、Shift + → + Fn が動作しないため Shift + ← + Fn を押してグルッと反対方向に一周させる必要があります。

Shift + → はキーが別のに取られているようで、どうしようもない。と、いうのが現状のようです。

 
では実際に色々な OS で正しく動作するように設定を入れてみました。

WindowsOS では『Esc』 キーを Fn との同時押しにしないようにするために Microsoft PowerToys をインストールしてキー設定しました。

VK244 が『Esc』 キーを Fn との同時押しにしないようにするための設定。
Apps/Menuの設定が Shift + → + Fn を有効にする設定。

 
macOS では以前も解説した(上記リンクを参照してください)ことのある Karabiner-Elements で設定しました。『無変換』キーも無いので日本語オン・オフは『変換』キーと『かな』キーに割り当てました。当然 Shift + → + Fn を有効にする設定も追加しました。

application はShift + → + Fn を有効にする設定です。
grrave_accent_and_tilde(`) の設定が『Esc』キーのみで Esc が動作する設定。
スペースバーの右側 2 つのキーを英数字オン・漢字オンに割り当てました。

 
FreeBSD の場合、僕は KDE5 を利用しているので「KDE システム設定」の「キーボード」→[詳細] タブでそれらしいのをチョイスしして『全角/半角』キーと『Esc』キーを入れ替えました。

昔の X の設定は ${HOME}/.xmodmaprc とかに色々書いたりしていましたが、今は、KDE5 を使うのであればそちらの設定に任せてしまったほうが楽ちんですね。

が、上に書いた Shift + → + Fn が機能しない件ですが、こちらは ${HOME}/.xmodmaprc で解決しました。必要ない。って言ったのに、やっぱり書いてみました・・;-P。
Shift + → + Fn は keycode 147 なので、これを Right の keycode 114 に変更します。 (xev で確認できるよー;-)
『Esc』は keycode 9 なので 49 を 9 に変更します。

! shift + -> 
keycode 147 = Right Right Right 

! Zenkaku_Hankaku -> Escape
keycode 49 = Escape Escape Escape

 
と、いうことで必要な設定は OS ごとに準備完了。あとはベコベコうち続け、経験値を積んていくだけです。

このエントリも WENRUI メカニカルキーボード 日本語配列 キーボードで打っています。『矢印』キーは Fn キーと同時押しなので、ちとめんどう。Emacs のカーソル移動ショートカットで回避 (C-n C-p C-f C-b) すると、やじるしキーの出番は少なくなりそうですね。
Windows でも xkeymacs 利用しているし macOS はそもそも emacs キーバインドなので、良い感じです。

 
テレワークで家で仕事する機会が多いので、文字入力環境を考えていたら、なんか、ずいぶんとキーボードが溜まってきたような気がしますf(^^;;。

自分にあったものを色々と見つけてみたいと思います。が、キーボードはさすがにしばらくもー良いかな。

8月 232020
 

僕は普段から HHK の USB Lite2 を利用していました。しかし、昔購入したヤツで、かな刻印ありなヤツです。何回もこのブログには書いていますが、僕はカナ入力の人なのです。で、 HHK は『カナ刻印無し』とか、いうモデルばっかりになってしまい、本当に「もうおしまいだぁ・・。」などと思っていたら、PFU は本当に HHK Lite2 の生産を中止したようで、もう二度と多分 PFU の HHK は買うことはないだろう。と、いう事態に・・。

 
では、新しいキーボードをどうするか。実は、 HHK Lite2 の『カナ刻印なし』バージョンが出てからずっと、探していたのですが、「キーボードって、出せて 8,000yenくらいまでかなぁ。」とか思っていました。そして、ちっこくて 106 でカナ刻印。

色々調べたらエレコムの TK-FCM103XBK と、いうキーボード (TK-FCM103BK と、どこが違うのだろう?) がほどほどな値段 (1,000yen をちょっと超える価格っ!!) であったので、とりあえず購入してみました。

 
使ってみた感じは HHK Lite2 より打刻音が小さくて良い感じかな。ベコベコ感は一緒ですね。値段相応ですが 6,000yen の HHK Lite2 とほぼ似たような感じでしょうか。

あ。一点だけ。 USB HUB がないのがちょっと悲しいかな。マウスの USB ドングル (子機部分) をキーボードの USB HUB につけていたのですが、それができなくなった。その点がちょっと悲しい点か・・。

さて。僕がいままで利用していた HHK Lite2 は USB 切換機で FreeBSD (Windows10) と Mac mini で共有していました。 HHK Lite2 を macOS で利用するにはドライバをインストールする必要があり、僕は macOS パックを購入していたのでキートップも Mac 用に換装していたのであります。
しかし、今回購入したキーボードは Windows 用であり macOS 向けではない。 FreeBSD や Windows で利用するには特に問題はないのですが、 macOS で利用すると [無変換]と[変換]キーは macOS では利用できないので、日本語入力のオン・オプができない。その部分をなんとかする必要がありました。

 
ちなみに、僕は macOS での日本語入力には ATOK パスポートを利用しています。 [無変換]と[変換]キーが使えないので、一応 FreeBSD の kinput2 のように (古いっ!! 僕は fcitx を利用しております;-) Shift-Space でオン・オフできるようには設定しました。

が、しかし、探してみると[無変換]と[変換]キーを使うことができるようにするアプリがあるようですね。以下の URL が参考になります。

https://karabiner-elements.pqrs.org
https://github.com/tekezo/Karabiner-Elements

GitHub にソースコードがあり、バイナリは下の URL からダウンロードできます。

ダウンロードして、インストールすると /Applications/Karabiner-Elements.app/ と Karabiner-EventViewer.app/ がインストールされます。
Karabiner-Elements を一回起動します。そしてなにもせず終了します。そのあと、以下のファイルを用意します。

$ cat ~/.config/karabiner/karabiner.json
{
    "profiles": [
        {
            "name": "Default profile",
            "selected": true,
            "simple_modifications": {
                        "japanese_pc_nfer": "japanese_eisuu",
                        "japanese_pc_xfer": "japanese_kana"
            }
        }
    ]
}

 
emacs とか vi で新規に作成してください。そして、再度 Karabiner-Elements を起動すると、トップページに設定ファイルの内容が反映されると思います。

~/.config/ に設定ファイルを入れるなんてのは freedesktop.org チックで中々良い雰囲気ですよねぇ。あ。余談でした;-)。

が、その前に Karabiner-Elements を起動するとセキュリティうんぬんと言われます。「システム環境設定」アプリを起動し「セキュリティとプライバシー」を選択したあと[セキュリティ]タブの「入力監視」メニューからインストールしたモノ (karabiner-*) にチェックを付けてあげる必要があります。

これで[無変換]と[変換]キーが有効になるので、かな漢字システムのオン・オフが有効になり、フツーの macOS 用のキーボードになります。

あ。そーそー。実際に必要な Karabiner-Elements とは別に Karabiner-EventViewer.app というアプリもインストールされますが、んー。僕的には、こーいうのが欲しかった。 Xorg でいうところの xev と同じ機能も持ったアプリになります。xev と同じくキー名とか番号が表示されるので xev 同様、そこはかとなく重宝します;-)。

 
あともう一点。
当然ながら Ctrl キーと CapsLock キーをひっくり返す必要があります。そして、このキーボード特有なのかもしれないですが、 macOS で利用すると Command キーと Option キーが逆な雰囲気です。それぞれをひっくり返す必要があります。

しかし、この辺りの設定は macOS 側でできます。 キーボードの修飾キーをひっくり返すのは OS の標準機能でサポートしているようです。

「システム環境設定」アプリを起動し「キーボード」を選択すると[キーボード]タブの右下に[修飾キー…]があるのでそこをクリックしてキーを入れ替えます。

僕の場合はこんな感じで入れ替えました。

これで Windows 専用キーボードもフツーに macOS で利用可能な状態になりました。

 
結構長い間 PFU の HHK (Lite2 だけど) を使い続けていた (約 20 年くらいかな? PS/2 から USB に切り替えて、今の Lite2 は二個目かな。自宅と職場でそれぞれ使っていたので計 6 台くらい買ったかな。) んだけど、『カナ刻印なし』とかいう (僕的に思うには) 非常にすっとぼけた製品を出してきたので『だめだこりゃ。』感が非常に強かったのですが、今回、ほどほどの価格で、まぁ、そこそこの機能のキーボードが手に入ったのでヨシとしています。
実は、一個購入したあと、三日後にもう一個注文してしまいました。1,000yen ちょっとの価格だし、何個手元にあっても良いかなー;-)。

macOS でも Windows 向けキーボードが利用できることが確認できたし、今回購入したキーボードがエレコムから発売され続ける限り、これを買い続けようかなぁ。などと思っております。

まぁ、僕的にはこんなにお安くなくとも良いのでは?と、ちょっと思っているんですけどもねf(^^;;。

12月 012018
 

一個前のエントリで Mac mini を購入した件を書きましたが、今まで利用していた MacBook 2009 も一応健在です。OS は Sierra でしたが、インストールできる最新の Hight Sierra にしたいモノですが、中々バージョンアップが行えない。

あ。 MacBook 2009 は Mojave は非対応な機種となりました。しかし、 Aplle は Sirra も Hight Sierra もまだサポート対象 OS としているので一応、安心して利用可能です。

 
今まで利用していた環境は MacBook 2009 に Sierra をインストールしていましたが、自分で交換した 128GByte の内蔵 SSD は容量不足になりつつあったので、これを機会に 256GByte に容量を増やし、そのタイミングでなんとか Sierra -> Hight Sierra にバージョンアップしようとの目論見です。

既に多くのウェブサイトに記載されていますが Sierra -> Hight Sierra へのバージョンアップは非常に厄介です。ファイルシステムが HFS+ から APFS に変更になったため容易にはインストールできません。

そして、自分で個別に、僕のように初期の HDD から SSD に変更した人は更に高い壁が立ちはだかりインストールができません。
MacBook系 の HDD を SSD に変更した人がはまる道。


https://applech2.com/archives/20171002-high-sierra-upgrade-issue-due-to-third-party-ssd.html

純正の HDD もしくは SSD を自分で、別の SSD に換装した場合にファームウェアの更新ができなくて Hight Sierra にアップデートできない。と、言うんですね。

僕もこの壁にぶち当たりましたが、なんとか回避しました。その手順を書いておきます。

1. 今の状態
MacBook 2009 は HDD であったが、遅いで 128GB の SSD に換装したのは今から 2,3 年前。
macOS Sierra までは順当にアップデートができたが Hight Sierra にアップデートしようとしたらちっともアップデートできないのでそのままにしていた。
ちっともアップデートできないとき、以下のメッセージが表示されていた。

「macOSをこのコンピュータにはインストールできません。ファームウェアの検証でエラーが発生しました」

Hight Sierra を USB メモリでインストールできるようにインストールイメージを USB メモリ上に作成。
作成についてはあちこちのサイトに記載されているのでそちらを参考にしてください;-)。

USB メモリでのインストールも何回か試みるも上記メッセージが表示されちっともアップデートできない。

 
2. 128GB の SSD を 256GB の SSD に換装
ちょうど良いタイミングで 128GB の SSD の容量が足りなくなってきたので 256GB の SSD に換装し、 Hight Sierra をクリーンインストールすることにする。
タイムマシンでバックアップし、 128GB の HDD はもしものためにきっちりとキープしておく。

Hight Sierra のインストールイメージが入っている USB メモリからブートし、クリーンインストールを試みるも上記メッセージが出てやはりインストールできず。

おやおや・・。orz

このときに NVRAM のリセットを試みる。option+command+P+R の同時押しの電源投入で、二回『ちゃらーん』(音が違うか。これは笑点だ;-)と聞こえたら NVRAM の初期化完了。

その後、再度 USB メモリからクリーンインストールに挑戦するもやはりダメ。

 
3. 256GB の SSD に Sierra をインストール
USB メモリから Hight Sierra をインストールするのを断念し、以前利用していた 128GB の SSD を USB 接続してから MacBook を起動し、復旧バーティションから Sierra をインストールします。これは無事にインストール完了。
新しい 256GB の SSD には今まで利用していた OS と同じ macOS Sierra がインストールされました。

この状態で、 macOS Sierra のアップデートをドドドと適用します。クリーンインストールなのでマッサラな状態です。

で、何個かのアップデートを適用していくのですが、2018-005 だけが適用できないのであります。
で、 2018-005 は何をしているのか? と、いうと、上記のようにエラーとなるファームウェアのアップデートなんですね。 2018-005 が適用できないと、いつまで経っても Hight Sierra がインストールできません。
裏を返すと 2018-005 が適用できると Hight Sierra のインストールが可能になるわけです。

僕は、 2018-005 未適用な状態、 2018-004 まで適用した状態で再度 NVRAM のリセットを試みました。そして再起動後にアップデートを実行すると、あぁら不思議。 2018-005 が適用できて最新 Sierra は最新の状態になりました。

そして、半分嬉しさを噛み締めつつ『この状態だと Hight Sierra にバージョンアップできんじゃね?!』などと思い、 App Store から Hight Sierra をダウンロードしアップデートインストールを試みたのであります。

 
4. 来たゼッ!! Hight Sierra
新しい 256GB の SSD に macOS Sierra をインストールし、サラの状態で Hight Sierra にアップデートするので特にゴミなど無いであろう。と、思われるのであります。

アップデートの途中で失敗することもなくインストーラは最後まで完走し、無事に Hight Sierra にアップデート完了ですっ!!

いやぁ。長かった。無事にアップデートできて良かった。

 
以上が macOS Sierra から Hight Sierra へのアップデートの道のりです。アップデートに失敗した人は僕も含めて色々な探しモノをするのですが、『ファームウェア初期化でインストールできた。』と、いう人がいるのですが、 NVRAM のリセットをいつ行ったら良いか?と、いうのが中々つかめない。

僕の場合都合二回ほど NVRAM のリセットを行うタイミングがあり、そのうちのどちらかがバシっと効果的に効いて、 2018-005 が適用できたのでしょうなぁ。

Mac の SSD 換装による Hight Sierra へのアップデートができない人は多分 2018-005 も適用できていないと思います。 まずは Sierra の 2018-005 のアップデートを適用するために NVRAM のリセットを行う。と、いう手もあるのではないかと思われます。

 
まぁ、ここに書いたのは『僕の MacBook 2009 の場合。』のお話かもしれませんが、同一機種で問題が発生している人の参考になれば嬉しく思います。

11月 222018
 

久しぶりに Apple の PC を購入しました。今まで使っていたのが MacBook 2009 なので約 8,9 年ぶりくらいですかね。

MacBook 2009 は macOS Sierra で、 Hight Sierra にバージョンアップできなくて困っていたのですが、それについては別途エントリを書く予定なので置いといて、 macOS mojave には対応しなくなるので、いよいよ新製品を購入。と、なったのであります。

それにしても MacBook は遅かった。 Core2Duo 2Core で mdworker が動き出すと CPU 食われまくり。新しい、絶大なパワーを持った Mac mini を買おうとしていたら Apple から 4 年ぶりに発売されたそれのパワーは絶大ですかさず飛び付いた。と、言う感じですね。

 
今回購入したのは intel i7 とメモリ 16GB で SSD は 256GB にしました。これで、消費税込み 19 万 yen コースです。高いなぁ。とは思うのですが、有り余るパワーの Mac が持てて非常に満足です;-)。

 
Mac mini に直接的に購入したのは USB-C の USB HUB 二個ですね。 USB ポートが少ないので USB-C の口にゾロゾロと色々接続するために購入しました。

その他、 Mac mini を利用するときに気付いた点を少々。

 
o. T2 チップ内蔵でスリープ状態が解らない
これはあちこちで書かれていますね。本体がスリープしてもフロントの LED が点灯しっぱなしでスリープしているのか解らない。
ディスプレーが省電力モードに移行していると『あ。寝ているね。』と、判断するしかないですかね。

 
o. Siri 起動
『へい。しり。』って言っても macOS は Siri が起動してくれない。コマンドキー+スペースキー長押しで起動しますが、そもそも Mac mini にはマイクが付いてないので意味ないじゃーん。と、いうことになるのですが、僕の場合、以前 PC 用に購入した USB サウンドカードがあったのでそれを接続し、その昔 Pod Cast やろうとして購入した SONY のステレオマイクがあったのでそれを接続しました。
これで Siri に対して色々聞くことができるようになりました。

しかし、上の項目にもマッチするのですが、 USB サウンドカードは電源が供給されていると LED が点灯するんですね。なので、 Mac mini がスリープしたか起きているかは USB サウンドカードを見るとこで確認できるようになり、一石二鳥なのであります。

こんなのを利用しています。

 
o. CPU パワーすげー。
僕は Mac のリソース確認のために MenuMeters と、いうのを利用しているのですが、 CPU コアが 6 個、 HTT 対応で計 12 Core に見えるのは圧巻です。今までに利用した PC は AMD の FX-6100 が 6 Core で最高だったのですが、Mac mini が一番コア数の多い PC になりました。

おかげでサクサク、コンパイルもサクサク、上にも書いた通り mdworker どんと来やがれ状態です;-)。

 
o. epkg も動いているよ
以前、このブログにも書いていますが、epkg を /usr/local/ 配下にインストールして動作できる環境を整えています。

なので、FreeBSD の ports 的に、自分で必要なものは自分で make && make install して利用しています。もし良ければ使ってみてください。

https://icmpv6.org/EPKG/

epkg を作成する上で、今回一番困ったのが、最近の macOS から ftp コマンドが消えている。と、いう点です。しかも wget がないのでどうやってファイルを取ってくるのだ?と、なるのであります。

epkg-mojave-20181203.tgz には epkg で作成した wget のバイナリも入れておいたので epkg install すれば良いと思います。
自分で Makefile を書いてコンパイルしてバイナリを作成したのですが、一応 OpenSSL も enable しています。 なので上記 URL からも色々取って来られると思います。

自分でソースからコンパイルすると、やっぱり楽しいですねぇ。 epkg の Makefile には make -j 12 と書かれたモノが何個かあるかもしれないです;-)。
cmake とか emacs などは make していて気持ちが良い;-)。

 
新しい Mac mini はこんな感じてでしょうか。コンパイルメインに利用しているなんて、いかにも間違った使い方かもしれませんが、他の人とは違う使い方を書いているのでまぁ、ヨシとしておきましょう;-)。

 
さてと。今回は Mac mini の他にディスプレーも買い替えてしまいました。今まではフルハイビジョンの 21.5 インチのディスプレーを約 10 年くらい利用していたのですが、そろそろ買い替えどきかと思い 4K にするか、悩んだのですが、2K で表示する 23.8 インチのものにました。

Mac mini から 2k (2560×1440) サイズは利用可能でず。ただ、MacBook 系とは違い文字サイズの変更ができません。

「システム環境設定」から「ディスプレイ」を選択し、[解像度]を[変更]しても文字サイズを変更するメニューが出ないのであります。なので、 2k サイズで利用する場合にはちっこい文字での表示となります。

あ。今回購入したディスプレーは IO-DATA の EX-LDQ241DB です。 NTT-X で購入したのですが、僕の場合はタイミングが良くクーポン券が付いていて 19,980yen で購入できました。ずいぶんお得で助かりました。

 
とまぁ、こんな感じで macOS を利用する環境が新たに整ったので、今後はガシガシ使い込んで行きたいと思います。

何か気付いた点が、今後出てきたらまた何か書きたいと思います;-)。

1月 292017
 

MacBook 2009 に OS X El Capitan をインストールして利用しているのですが、最近になって 10.11.6 のアップデートが出ているのを知ったのでロクにバックアップも取らずにバージョンアップしました。
ただ Time Machine は動かしていたので、最悪そこからバックアップできるので良いかぁ。と、いう漠然としたモノはありました。

Mac App Store からアップデートを実行。その後リブートしたことろで、なんとっ!! OS イメージが見つからない。などとなり、リカバリーモードで起動しました。orz

この時点でガクゼンとしているのですが、リカバリーモードのメニューに「Time Machine から復旧」というのがあったので 10.11.6 アップデートを適用する前の状態にしてなんとかモトの環境に戻ったのでありました。ふぅ。

ここまでが第一段階。

 
このあと、El Capitan を使い続けるも Mac App Store が「10.11.6 にアップデートしろー。」などとしつこく言ってくるので『しょーがねぇなぁ。もう一回トライしてみるかぁ。』と、いうことで再実行。

 
ここからが第二段階の始まり;-)。

二回目の 10.11.6 アップデートは無事にインストールできたようで『あれ?一回目の失敗はなんだったんだぁ?』などと思いつつ、再起動後に現れたログイン画面からログインし、フツーにアプリを起動するのですが SSL 通信を必要とするアカウントにおいては全てパスワード認証エラーが発生するようになりました。あれ?

ウェブで調べてみると OS X のバージョンアップのタイミングで SSL 証明書ファイルがぶっ壊れる可能性がある。というのを発見。

iCal の https:// な CalDav サーバに接続してカレンダーの管理を行うアカウントでは認証の問題で接続できなかったり、 メールアプリ の全てのアカウントがログインできなかったりと、確かにそんな感じの気配はする。
しょーがないのでキーチェンから SSL 証明書を何個か削除して再起動を数回繰り返したら今度はログイン後の全てのアプリの動作が緩慢になってしまった。

 
いよいよ第三段階に突入です;-)。

ログイン後、アプリを起動すると 2,3 分後に起動したり、メニューのウィンドを出そうとすると同じくらい待たされたり、アプリ終了時にも待たされる事態が発生し、全く使えない状態。

試しにリモートから ssh で El Capitan にログインするとサクサク動作し、ロードアベレージを確認するも特に問題は無いみたい。

どーしたモンかいのぉ・・。

などと悩みつつひらめいた。b(^^)。 片っ端から怪しそうなプロセスを kill してしまえ。と。
リモートから ssh した端末はサクサク動作するので sudo して kill -9 PID で原因を特定していきます。

まずは OneDrive ・ DropBox ・ google 系のアプリなど。次に iTunes や iCal ・ Safari などの Apple 系のアプリ本体とヘルパーアプリなど。それでも特に問題解決にはならなかったので、おやまぁ。などと思い ps -axwww などと打つと ATOK for Mac のプロセスが動作していることを発見。こいつを kill したけど、すぐに起動するので結局 /Library/Input\ Methods/ATOK29.app/ ディレクトリを強引に移動しました。

 $ sudo mv /Library/Input¥ Methods/ATOK29.app /Library/Input\ Methods/ATOK29.app_

 
そーなのです。僕は ATOK Passport で ATOK for Mac 2016 を利用している JustSystem の正規ユーザなのであります;-)。

上記のコマンド実行後に MacBook を再起動すると、おぉっ!! 緩慢な動作がキビキビ動くようになった!! これにて一見落着かぁ?などと思うわけであります。そう。サクサク動く状況では ATOK for Mac のプロセスは起動していない状態なのであります。

想定できる原因としては SSL が利用できない(SSL 証明書がぶっ壊れた)状態で ATOK for Mac を利用していると、 ATOK は何かしらの通信を SSL で行うが、その通信ができなくて問題が発生し、ウィンド上の全てのアプリケーションの動作が緩慢になってしまったのでしょうなぁ。恐るべしインプットメソッド。って感じがしないでもないですが。

 
このあと、インターネット上の情報を探しまくると El Capitan 10.11.6 統合アップデート というのがダウンロードできて、それを利用してもアップデートできる。ということを知ったのですが、ダウンロードを三回試して、三回ともチェックサムエラーが発生したのであきらめました。

 
と、いうことで第三段階の問題は ATOK が引き起こしていたとしても、結局のところ SSL 証明書の破損については何の問題解決にも至っていないワケでして・・。

しかし、今度は画面上のアプリはサクサク動くので iCal のカレンダーやアドレス帳のバックアップは取ることが可能な状態です。ふぅ。

あ。僕は iCloud はあまり使っていません。カレンダーやアドレス帳は iPhone とは同期するけど iCloud には上げていない。メールは imap-ssl を利用しているので実データは持っていない。

iTunes の楽曲と 写真アプリ で読み込んだ写真・動画は外付け HDD に保存しているので MacBook 本体には保存していない。
バックアップは必要最小限で済みます。

 
で、第四段階に突入かぁ?

なんか、SSL 証明書が壊れているとしても、他にも色々ガタが来ているだろうと思われるので『この際』でもあるし、遅ればせながら macOS Sierra に移行することにしました。

Mac App Store でダウンロードは完了していたのでそのまま実行。目指すのはクリーンインストールです。
クリーンインストールを行うためには、まず一回目に上書きアップデートする必要があります。多分、リカバリー領域に Sierra のインストールイメージを書き込む必要があるのでしょうなぁ。

上書きインストールで El Capitan で破損した SSL 証明書は無事に復旧したようです。が、目指すのは Sierra のクリーンインストールです。再起動して Command+R で起動し、 HDD の内容を一旦全部消しクリーンインストールで事なきを得たのでありました。

ふぅ。何とか復活しましたが、このタイミングで macOS Sierra にするとは思わなかった。 Apple の策略にまんまと引っかかったのかな?

 
最後にですが、クリーンインストール後の SIerra での復旧について少々書いておきます。

まず自分で、手動でバックアップして、復活させたのは $HOME の Desktop/ Downloads/ Mail/ Music/ Documents/ Movies/ Pictures/ のみです。あと /usr/local/epkg/ も復旧しています;-)。
そして保存した iCal のローカルカレンダーとアドレス帳データを戻しました。

メールのアカウントは一から設定し直しかぁ。ウンザリだなぁ。などと思っていたら、 iPhone と同期しているアカウントについてはクリーンインストールなのに自動的に復活していました。あと iCal の CalDav アカウントも復活していました。

更に驚くのが safari を起動したときなのですが、なんとっ!! ブラウザに記憶させていたサイトにアクセスするためのログイン ID やパスワードがちゃんと記憶されている。これは多分キーチェーンを iCloud で保存しているからなんでしょうなぁ。かなりラクチン。と、いうか助かりました;-)。

iCloud には相対的には保存していないのに、また iPhone のバックアップはローカルに保存しているのに復活しました。楽だったので助かった。と、言えばとの通りなのですが、元データはどこから取ってきたんだろう? ちょっと心配だ・・。

 
と、いうことで、今回のエントリーはほぼテキストのみな状態になってしまいましたが、 El Capitan 10.11.6 アップデートに失敗して、その後 macOS Sierra にバージョンアップした顛末をまとめてみました。

注意点としては

・正式アップデートで SSL 証明書ファイルがぶっ壊れる場合があるのかもしれない
・ATOK for Mac が原因でウィンド上のほぼ全てのアプリの動作が緩慢になる

の二点でしょうかねぇ。

10月 052016
 

OSX を利用しいて Mavericks の次のバージョンである El Capitan そして、最新 OS である Sierra に至っても WoL が動作しない。と、いうのはある意味 Mac 使いにとっては有名なお話です。ググるとドドドと WoL もしくは Wake Up On Lan が動作しない。 WoL マジックパケットをブロードキャストに投げても Mac が目覚めてくれない。と、いうのは今となっては常識?

悲しいことなのであります。

ウェブで検索すると、調べた人は本当に調べていて NIC のカーネルモジュールを交換したり、各種設定を色々調査したりしているんですが、解決策は見当たらずに Apple に対してバグレポートを送った。とか、見受けられるんですけども・・。

僕はまだインストールしていないのですが、海外のサイトでは macOS Sierra でもやはり WoL が動作しない。と、いう書き込みが見受けられます。もーダメダメじゃーん・・。 orz。 って感じがすごくします。

ただ、一点だけ、回避策を発見しました。今回はそれについて書いてみたいと思います。

 
まず、先に結論を書いてしまいますが、とある技・道具を利用すると WoL が動作するようになります。それは・・。

USB NIC を接続して USB NIC の MAC アドレスに対して WoL マジックパケットを送る。という方法です。

簡単に言うと、Mac 本体の NIC では WoL マジックパケットを投げても受け取ってくれなくて Mac は起き上がってくれないのですが、 USB NIC を接続して OS X に認識されたモノであれば、無事に WoL が動作してくれます。

 
と、いうこどて、今回試した USB NIC は全部で四つ。まずは写真から。

img_5247_elcapian_usb_nic

上から順に、製品名もしくは usbconfig の結果を掲載します。 usbconfig は FreeBSD のコマンドで、製品名・ベンダ名を表示してくれます。

1. PGENET10 Xircom Inc.
2. BUFFALO LUA2-TX LUA2-TX
3. vendor 0x0b95 (product 0x772a vendor 0x0b95)
4. USB Ethernet (product 0x7720 vendor 0x0b95)

1. と 2. は随分と古い USB NIC で、共に USB1.2 対応、 1. は 10MBase な NIC です。 2. は 100MBase-T ですが USB1.2 なので 12Mbps 程度しか出ません。これらは El Capitan では認識してくれませんでした。

3. と 4. は FreeBSD では axe0 で認識され ue0 で動作します。これらは El Capitan でも認識され、 en3 とか en4 で認識されました。
ちなみに僕の持っている MacBook の場合 en0 は Giga NIC 、 en1 は Wi-Fi NIC です。

 
さてと。 MacBook に 3. もしくは 4. の NIC を USB で接続して、ifconfig -a で認識されことを確認し、そして MAC アドレスを更に確認して、あとは WoL マジックパケットを投げるだけです。あ。その前に SleepNow しますが。

と、いうことで無事に WoL が動作して MacBook は目覚めたのでありました・・。

ちゅーとこは、つまりはオンボード NIC に問題がある。と、いうことですね。 Sleep 中はオンボード NIC まで Sleep してしまっている。と、いう認識で良いのかな?
実は WindowsOS も 7 まではスリープ中でも NIC に電源供給されていたんだけど 8 以降では default では電源供給されなくなり WoL に対応しなくなっています。

それと似たような動作かな? 困ったモノです・・。

と、いうことで新しい Apple の PC OS 、それはつまりは El Capitan 以降になるんですけども、その場合には USB NIC を付けて、そこに WoL マジックパケットを投げれば大丈夫。と、いうことになるかと思われます。

 
あ。 USB NIC には IP アドレスが付加されている必要はありません。 ifconfig en3 up などで、アップしているだけで動作します。

ケーブルを一本余計にはわせる必要はありますが、今のところの回避策はこれしか考えられないですね。
ちなみに USB NIC は WoL マジックパケットを受信するだけに利用するので安いモノで十分です。高価なモノは必要ないです。僕は過去に確か、アキバで 500yen くらいで買ったものが 3. や 4. だったりします。

 
このエントリを読んだ Mac ユーザで、どうしても WoL したいという人は USB NIC で試してみてください。

決してカッコよくは無い解決策ではありますが・・。

3月 212016
 

この間「SoftBank SELECTION SE-5000HR を購入してみました。」というエントリを書きました。いよいよ不毛な、とりとめもない、お金がジャブジャブ消えていきそうなハイレゾ音楽に手を出し始めてしまったか? などと、思っているんですけども・・。

と、いうことで、その続編ですが、イヤホンに飽き足らずいよいよスピーカーを購入してしまいました・・。はあぁ・・。
購入したのは ONKYO GX-70HD II の白バージョンです。一応ハイレゾ対応のスピーカーのようですが、 DAC は搭載していません。

届いたのを開けたのはこんな感じ。

Hires_Sperker_1

一番右にあるのは今まで利用していた BOSE の MM-1 です。もう 14,5 年は使っているかと思われますが、ハイレゾ環境を手に入れるために交換です。

で、机の上の写真です。

Hires_Sperker_2

真ん中にあるのは 21.5 インチのフルハイビジョンディスプレー。MacBook は立てて、ディスプレーの裏にあります。右側の NotePC は ThinkPad E145 です。 FreeBSD と Windows10 のマルチブート環境。
左側は Diginnos DG-D08IWB 32GB で Windows10 が動作しています。付け加えて言うならば DG-D08IWB 32GB のサウンドチップはハイレゾに対応していません。

そーしてみると、今回購入したスピーカーの大きさが良く解ります。ちょっと大きすぎかなぁ・・。

 
さて。このスピーカーはハイレゾを聞くために購入しました。あ。あんまりお金をかけずにハイレゾ環境を手に入れるために四苦八苦しているんですけどもねf(^^;;。
あ。僕はまだ手元にハイレゾ用 USB DAC は持っていません。既存の環境で頑張ってみることにします。

まず、手元の MacBook は Model Identifier: MacBook6,1 です。ポリカネードのヤツです。ここに OS X ElCapitan がインストールされていますが、ハイレゾ音楽を再生するためには設定を変更します。

アプリケーション -> ユーティリティ のフォルダの中に「Audio MIDI 設定」というアプリがあるので、これを起動し、ハイレゾ設定をします。

Hires_Sperker_4

これで、iTunes で再生する音楽は良い音が出るのかなぁ? しかし、 flac は再生できないので何かしらアプリが必要になります。探してみると色々あるようで、まずは App Store で VOX というアプリをダウンロードしてきます。アプリは無料でアプリ内課金があるようですが、インターネットラジオ局をダウンロードするためにアプリ内課金があるようで flac を聴く場合にはそのまま利用可能です。

これで flac を再生する環境が整い、 OS X でもハイレゾが行けそうです。

 
続いて Windows マシンですが、ThinkPad E145 を利用します。デスクトップな PC も持っていて、それは PRIMERGY MX130 S2 なのですが、サウンドカードが付いてない (HDMI 経由で音を鳴らしている) ので今回は出番無しです。 DC -> wav -> flac 変換用に利用するのみです。

ThinkPad E145 は Windows10 がインストールされていますが、コントロールパネルから「サウンド」設定を呼び出して「ヘッドホン」を選択し [プロパティ] から [詳細] のタブで『2チャンネル、24ビット、19200Hz (スタジオの音源)』を選択してハイレゾ対応にします。
アプリはフツーにインストールされている WMP やストアアプリの Groove で再生可能です。 Windows10 は既にハイレゾ対応。と、いうことですね。

Hires_Sperker_3

これで OS X El Capitan も Windows10 もハイレゾ対応になりました。スピーカーもあるので早速再生することにします;-)。

あ。今回購入した GX-70HD II は二系統の入力があるので、一個は OS X 、 もう一個は Windows10 で。

今回試聴に利用するコンテンツ楽曲は mora のサイトで以下の楽曲が無料でダウンロードできます。

  • you (mora ver.) macaroom
  • エンドロール 赤イ瞳
  • まちびとの唄 inspire:tion
  • VOICES Xperia
  • me. ジャミーメロー

音質的にはどれもビットレート 4000kbps オーバー、サンプリング周波数 96kHz、量子化ビット 24bit の楽曲です。

これで全部そろったかな? ハイレゾ対応 USB DAC はないけど、 PC のサウンドチップ及びドライバ任せにします。

 
さてと。実際にハイレゾ楽曲を聴いてみた感想ですが、比較対象は同じくハイレゾ対応の、イヤホンですが SoftBank SELECTION SE-5000HR と、してみたいと思います。

僕の個人的な感想ですが、ハイレゾ楽曲はドンシャリな味付けのイヤホンやスピーカーには向いていないと思っています。ドンドンとベース・バスドラの音が来ると高音部分がかき消されてしまう雰囲気が感じられるので。

そして、今回のスピーカーですが、イヤホンの SELECTION SE-5000HR と比べるとドンドンと低音部分も十分に響いてくれます。まぁ、比較がイヤホンとなのでそう感じる部分もあるかとは思いますが。

BOSE の MM-1 とは比較しません。どっちが良い音だ? と聞かれた場合、聴こうとしている音楽がハイレゾ楽曲なので MM-1 にはちょっと荷が重いかな? と思っているので。

GX-70HD II にはトーン調整つまみが高音用と低音用の二つあります。これで調整して自分好みの音にするのが良いと思います。

以前の僕であれば低音ツマミは二時くらい(短い針)、高音は11時くらいを指すように調整していたと思いますが、ハイレゾ楽曲を聴くようになって低音部分は必要なくなりつつあり、高音ツマミは一時の辺り、低音つまみは10時の辺りを指すようにして自分の好きな音になったかなぁ。と思います。

GX-70HD II 自体は default でも随分と低音が響くのだなぁ。などと思ったのが素直な感想です。が、他の人のレビューを見ると『低音が足りん。』と、いう人はいるようですね。聴いた楽曲はハイレゾかな? 44.1kHz・16bit な楽曲かな?

あと、ハイレゾは音の広がりがあるなぁ。などと、僕は思っている(もしかしたら、そーいう曲を好んでハイレゾ化しているのかな?とも思えますが)ので、チャンネル数(ボーカル・ギター・ベース・ドラム・パーカッション・ピアノ・その他諸々多チャンネルで個別に録音している楽曲)が多くて左右から様々な音が出るのが良いなぁ。と、思っているのですが、このスピーカーは一応忠実に再現してくれているようです。

 
と、いうことでそろそろシメに持っていきますが、PC に接続するスピーカーとしてはサイズが大きすぎます。まぁ、今回はなんとかなりましたが、一点気になります。

音はハイレゾを聞くためには、僕は良いと思います。お前の耳で高音まで拾えるのか? と言われれば、多分無理だとは思うのですが、聴いた感じ雰囲気ではハイレゾっぽい音がしていて、音の広がりがあるので今回はこれで満足。と、いう風に思っています。

 
あ。今回は NTT-X で購入し、11,000yen ちょっとで手に入れることができました。それは嬉しい点です;-)。

次回のハイレゾネタはもう一歩踏み込んでみましょう;-)。

 
2016/03/31 加筆
このスピーカーですが、装備についてちょっと書いておきます。まず、電源についてですが、本体に AC 部分を内蔵しているのか、メガネケーブルのみなので、電源周りがすっきりするのが嬉しいです。

あと、右の本体裏側にオン/オフスイッチがあるのがありがたい。普段利用しないときとか、ケーブルを接続しようとすると大きな音でノイズが入るのですが、その場合にはオフにすることができます。

以上二点は嬉しい配慮だと思いました。

 

2月 132016
 

ふぅ。久しぶりのエントリじゃないかな? 最近はネタがなかったので・・f(^^;;。

さて。僕は Mac OS X を利用していますが、 EL Capitan は直ちにインストールしました。そして、ついこの間クリーンインストールしまして、今はユーユージテキな OS X 生活を送っているんですが。

そんなこんなで Yosemite から El Capitan にバージョンアップしたら /usr/ は書き込み禁止になっていて、パッケージシステムである epkg は /usr/epkg/ にあったのですが、サクっと消されてしまいました。
幸いにしてバックアップを取っといたのでそこから復旧させ /usr/local/epkg/ に設置しましたが、色々動かないので直して、利用していました。

あ。僕は OS X のパッケージシステムとしてはもう随分長いこと琉球大学の EPKG を利用していました。以下が参考 URL です。

http://ie.u-ryukyu.ac.jp/darwin2/
http://www.boarderz.com/darwin/

しかし、開発をやめてしまったようですね。

まぁ、今まで /usr/epkg/ にインストールしていたのにいきなり、/usr/ が書き込み不可になり、サクっと消されてしまったから悲しい・・。

僕自身何個かのパッケージを作っていたので、それをそのまま延長線上で利用したいので、せっかくだから epkg を El Capitan 対応にしてみました。

以下の URL からダウンロード可能です。

http://icmpv6.org/EPKG/epkg-el-capitan-20160212.tgz

ダウンロードしたものは /usr/local/ に tar で展開してください。

# ftp -a http://icmpv6.org/EPKG/epkg-el-capitan-20160212.tgz
# tar xvzfp epkg-el-capitan-20160212.tgz -C /usr/local/
# cd /usr/local/epkg/BIN/
# cp -pr ./epkg /usr/local/bin/

 

動作は今までの epkg と一緒です。

変更点は以下の通り

  • /usr/local/ 配下で動作するように改修しました。
  • 今まで琉球大学に取りに行っていたファイルを icmpv6.org に取りに行くように変更しました。
  • アップロードコマンドは動作しません。
  • ユニバーサルアプリはやめて、アーキテクチャは全て x86_64 に統一しました。
  • ただし ub-root を使っているので、ユニバーサルアプリなんだけど x86_64 アーキテクチャしか無いモノもあります。それは未来への拡張性のために残しているのですが、お許しください。

ファイルを取りに行くのは http://icmpv6.org/EPKG/ です。この下に色々フアイルがあるので見てください。

今ところ、自分で必要なものしかパッケージは作っていません。以下はそのリストです。

comms/jerm: 8096,1
devel/autoconf: 2.69,1
devel/automake: 1.15,1
devel/gc: 7.4.2,1
devel/gettext: 0.19.6,1
devel/libatomic_ops: 7.4.0
devel/pkgconf: 0.9.12,1
editors/emacs: 24.5
games/sl: 5.01,1
japanese/lv: 4.51,1
japanese/nkf: 2.1.3,1
mail/compface: 1.5.2,1
mail/mew: 6.7,1
net/w3m: 0.5.3,1
net/wget: 1.16.3,1
security/stunnel: 5.29,1
sysutils/smartmontools: 6.4,1

 
epkg の使い方については epkg をオプション無しで実行してください。また、 tar 玉の中に RERADME.epkg を置いといたので多少の使い方は解るかと思います。

 
そもそも、どうして epkg を使うようになったのか?と、いうと、雰囲気的には FreeBSD の ports 的だったので楽ちんかなぁ。などと思っていたんですけどもね。

で、他の人が作ったパッケージの中に自分が利用したいものが無いことがあったので何個か追加してきました。

そのときに OS X ではどのようにフリーソフトウェアをコンパイルしたら良いのか解って、すごい勉強になりました。 epkg の SEPKG を展開すると Makefile などが出てくるのですが、それを見て、どうやって Xcode などのコンパイルオプションを付加したら良いのか、ユニバーサルバイナリはどうやって作ったら良いのかなど、色々と勉強になりました。

バイナリパッケージを利用する。と、いうよりは、本当に FreeBSD の ports みたいに『自分でコンパイルしてインストールする』ために利用していました。

各パッケージの更新は基本的に FreeBSD の ports に準じたいと思います。 FreeBSD の ports-CURRENT が新しくなったら epkg のパッケージも更新します。security/stunnel なんかは良い例で、そんな感じで追随しているので一応最新バージョンが提供できています。

devel/pkgconf も FreeBSD の ports に合わせたので取ってくるソフトウェアも epkg の本家のものとは違っています。

 
パッケージシステムを利用していて何が良いかと言われれば、自分でソースからコンパイルしてインストールしたものを削除する場合に綺麗に削除できないのですが、パッケージシステムの場合はサクっと削除できる点が良いですね。 epkg del nkf とか実行すれば、サクっと削除されます;-)。

 
何人くらいダウンロードして利用してくれるのか、分かりませんが、自分一人で利用するのもなんだな。などと思ったので公開した次第です。どうぞご利用ください。

また、他に必要なパッケージがありましたら作ってみますのでご要望などありましたらコメントして頂くなりメールなりをお願いします。
僕の OS X の環境には Xorg は入ってないので X11 系のパッケージは作れませんけどね;-)。

2月 272015
 

今更感のあるネタで恐縮してしまいますが・・。まぁ、懲りずに読んでやってくださいf(^^;;。

今回のやりたいことは以下です。きっと、僕以外の誰もが、デジカメで撮った写真に GPS 情報を書き込みたい。と、思っているに違いありません。多分・・。

  • デジカメで撮った写真を iPhone6 に取り込む。
  • Windows8.1 タブレットを持っているのでそれで見られると嬉しいなあ。
  • デジカメで撮った写真には GPS ポイントが付いてないのでどうしよう・・。

これらの問題を、母艦である PC もしくは Mac 無しで完結してみよう。と、いうのが今回のエントリの趣旨でしょうかねぇ。
基本的にはデジカメで撮った写真にも GPS (Exif) 情報を付加したい。と、いうのが事の発端では有りますが。

では順番に見ていくことにしましょう;-)。

 
1). デジカメからの取り込み
僕が持っているデジカメはちょっと古いですが、比較的高性能な Canon s90 です。ここに Toshiba の FlashAir の 8GB の SD カードを利用しています。

こんな感じですね。

IMG_0973_camandGPS_1

でもって FlashAir Wi-Fi 経由で iPhone に取り込んでいます。 iPhone6 には FlashAir 用のアプリがあるのでそれを利用し Wi-Fi 経由で iPhone6 に取り込むことができます。

IMG_0974_camandGPS_2

ふむ。 iPhone6 に取り込むことができました。
ここではその方法に付いて詳しくは書きませんが FlashAir を利用すると比較的容易に取り込むことができます。

 
2). Windows8.1 タブレットで見る
Windows8.1 なタブレットは ドスパラの DG-D08IWB 32GB を持っています。ここに Apple 謹製の iCloud をインストールし Apple ID でログインしてから写真を同期するとフォトストリームが降ってきます。

すると iPhone6 側ではフォトストリームをオンにしておく必要がありますね。

あと、 iPhone6 の写真を iCloud のフォトストリームにアップロードするためには Wi-Fi 環境が必要になるので、公衆無線 LAN などに接続してからでないとアップロードできない。と、いう点には注意が必要です。

Windows8.1 なタブレットに iCloud フォトが降ってくればあとは(iPhone6 よりは大画面の) Windows8.1 タブレットで確認すれば良いと思います。

あう。あちこちで騒がれているようですが Windows 版 iCloud では時々フォトストリームの同期が止まる。と、いう事象が発生しているようです。そーいう僕も何回か体験していますがX-(。

一旦 iCloud を削除して再度インストールするとか、一旦ログアウトしてから再度ログインすると同期が復活するようです。詳しくは google などで調べてみてください。

 
3). デジカメの写真に GPS ポイント(Exif 情報)を書き込む
これも実は色々な手段があるんですよねぇ。

例えば iPhone6 上で GPS ロガーアプリを起動しておいて、テクテク歩き回りつつデジカメで写真を取り、自宅に帰って母艦で iPhone6 で記録したロガーとデジカメで撮った写真をとあるアプリに食わせて、そのアプリでは日付と時間でマッチさせて自動的に GPS ポイントを写真に書き込む。

なんてのがあります。しかし、これ、実際にやってみましたが、全然長続きしません。 2,3 回やってあきらめてしまいました。いちいちやってらんねー。みたいな・・。

僕的には FlashAir で取り込んだ時にその場所の GPS ポイントを Exif として書き込んでくれる機能があっても良いのになぁ。などととも思えるんですが。

東芝さん とか、他の Wi-Fi SD カードメーカの方、この案是非とも採用して欲しいものです;-)。

 
と、いうことで、ではどうすんべな? とか思い悩んだのですが iPhone アプリには写真に GPS ポイントを書き込んでくれるヤツ(アプリ)が何個かあるようなので色々試してみました。

で、僕が中々良い。と、感じたのは GeotagMyPic というアプリです。

IMG_0975_camandGPS_3

カメラロールにある写真を選択し、地図を表示させてピンを移動して確定し、そして写真に書き込む。という動作です。

作業は非常に簡単で、旅先での暇な時間帯、例えば、電車や(運転中ではない)車の中とか、温泉から出て相方が出てくるのを待っている時間とか、宿の晩ごはんの時間になるまでの空いた時間とか、あぁ上げればキリが無いですが。に、デジカメで撮った写真を FlashAir で取り込んで GeotagMyPic で GPS ポイントを書き込んでいく。と、いう感じになるでしょうか。

旅の現場なのでほんの一時間前に撮った写真はここだ。などと、一応覚えていますしね。なので後から GPS ポイントを書き込んでもそんなに苦痛ではないように感じました。

しかし、このアプリは 100yen のアプリ内課金があります。 100yen 出すと以下の機能が有効になります。

  • 複数の写真に同一の GPS ポイントを付けることができるようになります。デジカメの場合、一か所で何枚も写真とることがあるのでこの機能があると楽ちんです。
  • 読み込んだ写真のサイズと GPS ポイントを書き込んだ写真のサイズ同じになる。逆に言うと 100yen 払ってない状態だと、デジカメから取り込んだ写真サイズが 1Mbyte だとすると GPS 情報を書き込んで保存した写真は 400kByte くらいになってしまうんですね。
    画素数は変わらないんだけど。なので何かしらのデータが間引きされているんだと思うです。

GeotagMyPic はデジカメから取り込んだ生データはそのままに GPS ポイントを書き込んだ写真は別途保存してくれます。上書きはされません。なので母艦の iPhoto などに iPhone6 の写真を取り込んだときには枚数がドドドと増えることになりますが、まぁ、それはそれで良いことかもしれないですね;-)。

そして、このアプリの良い点は広告が無いのと、日本語化されているところでしょうか;-)。

 
と、いうことで今回掲載した環境を川治温泉に行った時にフィールドテストしてきました。

温泉一泊旅行に行くとそれなりにぽっかりとあく時間ができることがあるので、時間を持て余しそうなタイミングで、上記のような運用方法を実施する点については特に不便などを感じませんでした。

これでデジカメに GPS 書き込み機能がついてなくてもなんとかやっていけるかなぁ。今度は海外に行った時に試してみたいモノですが、その機会があるのか、ビミョーですf(^^;;。