楽天モバイルは年内に 1,000 万回線突破を目指しているので、色々なところで配っているらしい。
例えばこんな記事。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/2066548.html
僕の場合は、書いて良い(公にして良い)のかよく分からないが、止められてはいないので書いてしまうが、某社にて先着 1,000 名に、ギガ使い放題・永年無料(会社を辞めるまで)というキャンペーンがあったので、それで申し込んだら見事にゲットできた。と、いう状態です。

ただし、条件があって、SIM カードは他のスマートフォンに入れてはダメ、海外での利用はダメとかありました。
と、いうことでせっかくゲットできた Rakuten WiFi Pocket Platinum ですが、色々試したのでちょっと掲載してみます。
1.スペック
まぁ、もう既に色々なところで書かれているのでサラリと。アップリンク側は楽天モバイルの 4G にしか接続しません。
Wi-Fi AP 側は 802.11g or n (?)での接続となります。
こらぁー確かに『ギガ使い放題』とはいえ、速度は出ないですな・・。orz
ちなみに楽天モバイルが提供するちょっと速い 4G だと google のスピードテストで大体 92Mbps 出ました。このアンテナが楽天のものなのか au のものなのかはわかりませんが・・f(^^;;。
まぁ、楽天モバイルの 4G アンテナと Wi-Fi の 802.11g で 20Mbps 程度出れば良いのではないかと思われます。
2.AP として Wi-Fi で利用
Wi-Fi に接続すると DHCP で 192.168.0.0/24 が割り当てられます。SIM カード側は 10.61.0.0/?? 台のアドレスが割り当てられます。管理画面で確認するとレンジが書いてないので、どれくらいの CIDR なのかわかりません。しかし、 SIM 側の IP アドレスがプライベート IP ということは、つまりは多段 NAT と、いうことですね。
Wi-Fi 側で接続した場合は IPv6 も降ってきます。IPv6 での通信はフツーに利用できます。ただ、IPv6 をひいた時の回答が DNS の値で腐っているようで、IPv4 しかない FQDN だと「権限のない回答」とか言われてとんでもない IPv6 アドレスが返ってくるので、 IPv4 サイトにアクセスする場合、 Windows などでは IPv6 をオフにする必要があるかもです。もしくは resolv.conf の DNS 参照先を変えるかですかね。
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速度は 802.11g の速度です。まぁ、覚悟しましょうf(^^;;。
Wi-Fi AP に対して接続した場合は IPv6 アドレスが割り当てられるのですが、外部から、割り当てられた IPv6 に対してアクセスしようとしても到達性がありませんでした。IPv4 のほうは多段 NAT なので当然無理。
3.USB 接続で NIC としての利用
Rakuten WiFi Pocket Platinum は USB-C のポートがあります。充電用ですね。ただし、これを Windows PC などに接続して『Windows の USB ポートで充電しよう。』などと思うと、いつの間にか NIC の足が生えて勝手に DHCP で Rakuten WiFi Pocket Platinum から IPv4/IPv6 アドレスが払い出されてとんでもないネットワーク構成になってしまう。なんてことがあるので注意が必要です。
データ通信対応ではない USB-C のケーブルが必要になります。
USB 接続で Rakuten WiFi Pocket Platinum を利用した場合、 802.11g の速度に引っ張られることがありません。つまりはアップリンク側の 4G 回線の速度に委ねられる。と、いうことです。
で、上で書いた google のスピードテストで 92Mbps 出た。というのは USB 接続して叩き出した速度。と、いうことになります。
NIC として利用したほうが良さそうですね。
あと USB 接続した PC で利用している状態でも Wi-Fi AP としては利用可能です。 PC で充電しつつ、USB NIC として利用しつつ Wi-Fi AP としても利用できる。そんな使い方もできます。
ちなみにですが、 iPhone15 に USB-C で接続すると Ethernet というメニューが出てきてイーサーケーブルでの通信として利用することができます。

どのようなシチュエーションで利用するのだ?と、言えば、ahamo が遅くてクソの役にも立たないとき『楽天モバイル使える?』みたいな状態がないこともない。みたいな雰囲気でしょうか;-P。
デバイスは MDM9207 として認識されます。これ何?とか思い調べてみると Qualcomm 製の LTE チップのようですね。まぁ、これがすごいことになるのですが。続きは次の章で。
4.FreeBSD での利用
で、では、この Rakuten WiFi Pocket Platinum を FreeBSD に USB-C 経由で接続したらどうなるの?
と、いうことで、 FreeBSD に接続してみました。
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となっています。なるほど Qualcomm MDM9207 だ。dmesg だと、
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と、いうことで ue0 で認識できました。
雰囲気的には以下のような感じでしょうか?
4G MDM9207 UFI ドングル ワイヤレス アクセス ポイント と USB ドングル U811 MDM9207 4G モデム
ここにバッテリー積んで液晶ディスプレー付けて USB-C にして製品化したものが今回のモノと似ている気がします。
話がちょっと逸れましたが ue0 で認識したので dhclient ue0 で IPv4 が降ってきます。 rtsol -F ue0 すると、IPv6 が降ってきます。もうばっちりです。
ただし、 IPv6 の default gateway が降ってこないので手動で設定して上げる必要があるのですが、どうもいまいち通信ができませんでした。 fe80::b489:402d:fc68:8708%ue0 でいけるのか、はたまた、個体差で違うのか、いまいちわかりません。
ただ wlan0 経由で Wi-Fi AP に接続すると無事に IPv6 でも通信できるのですが USB-C で接続したときの IPv6 default gateway は今のところ不明です。
あと、 /etc/resolv.conf もちょっと修正して上げる必要があるかも。
FreeBSD の wlan0 は、一個前のエントリに書いた通り、様々なデバイスで最高 802.11a 止まりなので、速度的に 20Mbps 程度が限界。今回の Rakuten WiFi Pocket Platinum を USB-C 経由で接続してスピードテストしたら 30Mbps を超えていました。と、いうことは wlan0 の壁をやぶっている。と、いうことになります。通信速度は楽天モバイルの 4G の速度での通信が行えていることになります。
FreeBSD で利用する分には Wi-Fi 経由より USB-C 接続で利用したほうが幸せになれそうです。
と、いうことで突如手元に来た Rakuten WiFi Pocket Platinum で遊んでみました。僕の場合は費用は全く発生しないのですが、今だと 1yen でキャンペーンしているのかな?
一家に一台。とは言いませんが、正直 FreeBSD でサクっと動作したのには驚いた;-)。
























