4月 192016
 

Raspberry Pi 2 に Volumio をインストールしてハイレゾ楽曲を再生して楽しんでいる環境が整ったのですが、そのために Raspberry Pi 2 の 40PIN には「サインスマート HIFI DAC サウンドカード モジュール I2S インターフェース」を挿しました。これでコンソールは使えなくなるんですね。

せっかく Raspberry Pi 2 用に USB シリアルコンソールケーブルを購入しているので、これを Volumio で利用できれば嬉しいです。

IMG_3997_RPI2_Volumio_csl_1

しかし「サインスマート HIFI DAC サウンドカード モジュール I2S インターフェース」 にはピンが出っ張ってないので USB シリアルコンソールケーブルを接続することができない。

それならば。と、いうことでハンダでピンを取り付けてみました。 40PIN スロットの 6,8,10 番にピンを立てて、ここにシリアルコンソールを接続できるように改造です。電子工作だぁ。非常に簡単だけど;-)。

IMG_3990_RPI2_Volumio_csl_2

完了後はこんな感じになりました。これでサウンドカードモジュールと USB シリアルコンソールケーブルの両方が利用可能になりました。ぱちぱちぱち。

と、いうことで、早速 Volumio を起動しましょう。もう HDMI とかディスプレーとか必要ないしぃー。みたいな。まぁ、 Volumio は zeroconf が動作しているのでアクセスに関しては楽なんだけどね。

FreeBSD から以下のコマンドでシリアルコンソールを利用します。

$ cu -l /dev/cuaU0 -s 115200

 
オプションに指定する速度に注意でしょうかね。そして Raspberry Pi 2 に電源を投入するとコンソールが流れ始めます。おぉ。無事に使えるねぇ。良かった良かった。なんてのはつかの間。表示されるだけで入力できないじゃーん。 orz
Volumio はシリアルコンソールの設定が完結してないのかい?などと思い、ここから先は、起動した Volumio のシリアルコンソールを有効化していきます。

Volumio は OS に Ubuntu を利用しているので /etc/default/grub 辺りか? などと思い眺めますが x86 アーキテクチャではないのでそんなファイルは無いようです。

ふむ。

コンソールを使うなら /etc/inittab に何かしらの設定が必要だべ。とか思い眺めると『あ。多分のこの辺りを有効にすると行けそうだね。』という行が現れます。この辺りは FreeBSD とかやっていると知らない OS (『そこはかとなく、良く解らない OS』と言ったほうが良いか;-) でもなんとかなります。

# Example how to put a getty on a serial line (for a terminal)
#
#T0:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS0 9600 vt100
#T1:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS1 9600 vt100

 
上記の上の行をとりあえず 115200 にして設定してみした。

# Example how to put a getty on a serial line (for a terminal)
#
T0:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS0 115200 vt100
#T1:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS1 9600 vt100

 
変更後は kill -HUP 1 で反映させます。間違っても kill -9 1 とかしないように;-)。 その後 ps で確認すると getty のプロセスが起動するので設定は有効になったようです。

しかし、相変わらずキーボードからの入力は受け付けてくれない状態。うむー。
多分 -L ttyS0 の部分が合っていないのだろうというのは容易に想像が付くのですが、では何を設定したら良いの? ってことになります。 Ubuntu で利用できる tty の種類は /etc/securetty の中に色々書いてあります。ただ、色々たくさん書いて有り過ぎますf(^^;;。

一応 dmesg | grep uart や dmesg | grep tty などのコマンドを打って確認。情報を色々仕入れます。あぁ。なるほどー。
dmesg | grep tty すると表示される Kernel command line: の行にどの tty を利用したら良いか書いてありますね。これを指定してみましょう。

# Example how to put a getty on a serial line (for a terminal)
#
#T0:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS0 115200 vt100
T0:23:respawn:/sbin/getty  -L ttyAMA0 115200 vt100
#T1:23:respawn:/sbin/getty -L ttyS1   9600 vt100

 
設定完了。今度は kill -HUP 1 してもダメだったので再起動してしてみましょう。

お。コンソールに文字が表示され、おぉ。ログインプロンプトが出てきましたっ!! やった;-)。

これで Volumio でもシリアルコンソールが使えるようになりました。ハンダ当てて改造した甲斐が有りました。
今後はディスプレーも USB キーボードも必要なくなります。一件落着です;-)。

あ。最後にですが、今回利用した Volumio は 1.55 になります。

4月 092016
 

なんか、いろんな人が書いているようなタイトルだなぁf(^^;;。

本当は前回の「ハイレゾ楽曲を作ってみました。」のエントリでネタは完了する予定でしたが、プレーヤーについて色々調べていたらハイレゾ携帯プレーヤーや USB DAC を購入するより Raspberry Pi 2 でハイレゾ音源を再生するほうがずっと安上がりだ。と、いうことが解り、早速試してみました。

手元には去年購入した Raspberry Pi 2 があり今でも FreeBSD/arm CURRENT が動作していますが、そいつを利用することにしました。
Raspberry Pi 2 に接続するハイレゾ対応のチップを購入し 40PIN にサクっと刺すとハイレゾ再生が可能になる。と、いうので amazon で「サインスマート HIFI DAC サウンドカード モジュール I2S インターフェース」と、いうのを購入しました。

Raspberry Pi 2 に接続すると、こんな感じになります。

RPI2_I2S_volmio_1

購入したモノが届いたときには本体のみでマニュアルやネジ類は一切ついていません。
僕は PC を自作していた時期があったので、マザーボードと ATX ケースを固定するネジをたくさん持っていて、それを利用し I2S ボードの 40PIN の反対側に取り付けて安定性を確保しました。
そして、40PIN をグイグイと押しこみます。

以上で準備は完了です。

 
MicroSD に OS を準備しますが、今回は Volumio を利用しました。

あ。Volumio は 1.55 を利用していますが、最新版の Volumio2 が出るようです。最新版が出たらそっちに乗り換えるかもしれません。
Volumio2 RC1 を試してみたところ、僕の環境では見事にカーネルパニックしたので、今回は Volumio1.55 がターゲットです。

実は Raspberry Pi 2 を購入したあとに FreeBSD/arm と一緒に Volumio も試していたんです。このときはハイレゾに染まっていなかったのでフツーの音楽プレーヤーとして利用していたのですが、 USB の無線 LAN と Bluetooth ドングルが利用できなかったのでお蔵入りしていんですけどもね。

さてと。 Raspberry Pi 2 に I2S ボードを接続し MicroSD にも Volumio が入ったので早速起動します。

他のサイトを眺めていると System メニューの「I2S driver」と、いうメニューを “Hifiderry+” にすると音が出るよ。と、書かれていますが、それだけでは情報がかなり足りないですね。

RPI2_I2S_volmio_4

他にもう 1,2 ヶ所設定を変更する必要がありました。と、いうことで、まずは PlayBack メニューの「Audio Output」を指定します。

RPI2_I2S_volmio_3

default では “ALSA” になっていると思いますが I2S を利用する場合には “sndrpihifiberry” に変更する必要がありました。

その次にその下にある「Volume eontrol mixer」 の設定をしますが “Hardware” を指定すると、Main メニューのボリュームサークルからから音量が変更できないので “Software” を選択します。

RPI2_I2S_volmio_2

以上三つを設定すると音が出て、ボリューム調整もできるようになります。

ふぅ。最初音が出なかったので、壊れているのか? と思ってしまったのですが、これで一安心;-)。

しかし、これでも音が出ない場合には UNIX 系な解決方法を試みます(僕は FreeBSD ユーザなので『Linux 的な』とは書かないです;-)。まずは Volumio に ssh でログインして dmesg で確認してみてください。
以下の行が出力されていればデバイス的には OS から認識されていて利用可能な状態なので、じっくりと設定とかメニューを見なおしてみてください。

snd-rpi-hifiberry-dacplus sound: pcm512x-hifi <-> 3f203000.i2s mapping ok

 
このメッセージが出力されていてもなお音が出ない場合は Ubuntu のコマンドで確認してみる手もあります。
僕は Lunix のマルチメディア系のコマンドはいまいち解らないんですけどねf(^^;;。

 # aplay -l
**** List of PLAYBACK Hardware Devices ****
card 0: sndrpihifiberry [snd_rpi_hifiberry_dacplus], device 0: HiFiBerry DAC+ HiFi pcm512x-hifi-0 []
  Subdevices: 0/1
  Subdevice #0: subdevice #0
card 1: ALSA [bcm2835 ALSA], device 0: bcm2835 ALSA [bcm2835 ALSA]
  Subdevices: 8/8
  Subdevice #0: subdevice #0
        : (中略)
card 1: ALSA [bcm2835 ALSA], device 1: bcm2835 ALSA [bcm2835 IEC958/HDMI]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
# lsmod | grep pcm
snd_soc_pcm512x_i2c     1689  1 
snd_soc_pcm512x         6340  1 snd_soc_pcm512x_i2c
snd_soc_core          140253  4 snd_soc_pcm512x,snd_soc_hifiberry_dac,snd_soc_hifiberry_dacplus,snd_soc_bcm2708_i2s
snd_pcm_dmaengine       3359  1 snd_soc_core
regmap_i2c              2354  1 snd_soc_pcm512x_i2c
        : (以下略)

 
Volumio では Network メニューから Wi-Fi の設定もできるのですが、僕の持っている USB Wi-Fi インターフェースでは設定してもまともに動きませんでした。なので、こちらも実機に ssh して wpa_supplicant の設定を直接手でしてしまいました。基本的に wpa_supplicant は Linux も FreeBSD も一緒なので使い回しの設定で OK でした;-)。

ネットワークの設定は結局 Volumio からではなく /etc/network/interfaces を直接 vi で編集してしまいました;-)。

あと、 I2S インターフェースを付けたのでオンボードのサウンドチップは要らないので削除します。 /etc/modules の中に書かれている snd_bcm2835 の行をコメントアウトすれば OK です。とは言っても /etc/modules には snd_bcm2835 しか書かれていないと思いますけども。

音楽系の話だけでなく、こーいう、UNIX 系技術者向けな話も中々良いですね;-)。

 
さてと。話をもとにもどします;-)。

今回購入した「サインスマート HIFI DAC サウンドカード モジュール I2S インターフェース」と、いう製品は PCM5122 というチップで 384kHz/32bit に対応しているそうで、もうバッチリとハイレゾ対応ですね;-)。

ここにヘッドホンを接続したりスピーカーを接続して mora の楽曲を再生してみました。

最近は通勤の往復の電車の中では ZTE Blade Vec 4G にイヤホンを利用して音を聞いているのですが、その時には 256bit/44.1KHz/16bit な m4a も mora のハイレゾ楽曲も聞きます。なので耳には慣れている音なのですが、このモジュールを利用して音を試聴すると、音質豊かで驚きます。

『人間の耳は 20kHz 以上は聞こえないんだからハイレゾは意味ねんじゃね?』とか言われていますが、聞こえる周波数・聞こえない周波数なんて関係無いですね。耳に入ってくる情報量がうんと多いのには唖然とします。ボーカルのうしろにはこんなに色々な音が隠れていたのかーっ!! って、音が耳に飛び込んでくる感じ。

ハイレゾな楽曲をハイレゾな環境で聞くとすごい音がする。ってことがよぉーく解りました。

 
それにしても Raspberry Pi 2 ってすげーなー。とか、思うんですが、結局のところ、行き着くところは Linux で PCM5122 のチップのドライバが書かれていて、ちゃんと音が出る。ってのがすごいねぇ。などと思えるんですけどもね。
FreeBSD では PCM5122 のデバイスドライバは無いようだしなぁ・・。

と、いうことで Raspberry Pi 2 + PCM5122 + Volumio でハイレゾ再生が可能になり、楽曲(五曲しかないけど、更に二曲追加されました;-)とプレーヤーとスピーカー・イヤホンの全てが揃いました。

CD から flac にリッピングする環境もできたのでハイレゾ環境はこれで一通り揃った感じになります。ただ、 CD -> wav -> flac 変換の楽曲が “なんちゃってハイレゾ” 以下の楽曲データであるとは多分思うのですけどね・・:-|。

さてと。これからは、楽曲をどうして行くか? と、いう点のみが残るな・・。やはり泥沼からは抜け出せないかな? orz

 
ちなみに、今回のハイレゾ環境整えるのにかかった費用ですが、今のところはイヤホン・スピーカー・I2S インターフェースのみなので 23,000yen 弱でしょうかね。 Raspberry Pi 2 は最初から持っていたのでカウントされていません。

これだけの金額でハイレゾ環境が整って一安心。と、いうのが素直な気持ちですが、自分的には

ハイレゾを楽しむならまずはイヤホン・その次にスピーカ、楽曲は色々試して、最後にプレーヤーを揃える

って感じかなぁ。と、思っております。最初にプレーヤーを買っても、ハイレゾで音が聞こえないので。最初にイヤホン買うと Windows10 で試せるし。みたいな感じでしょうか。

 
と、いうことで、今回のハイレゾに関するエントリは全て終了です;-)。

ふぅ。

 

4月 062016
 

三回目の MVNO の変更です。今までの遷移をちょっと書いてみます。

一回目: ASAHI ネット LTE」の 1 ギガプラン: 利用期間: 09ヶ月
二回目: ぷららモバイル LTE: 利用期間: 15ヶ月
三回目: DTI SIM 3GB

 
今まではぷららモバイル LTE の SIM を大体一年くらい利用していたのですが、最近は特に遅くなり、イヤケがさしてきたんですね。
ぷららモバイル LTE を申し込んだときは初期費用 3,000yen (税別)が免除だったので入ったんですけども、今回新たに入った DTI は初期費用は取られるのですが、半年間無料だというので乗り換えました。

僕が申し込んだお試し半年間無料のプランは 03/31 で終わりましたが 04/04 から新しい半年割引プラン「どっちもおトク!キャンペーン」が始まったようなので、良いと思った人は入ってみるのもアリだと思います。

DTI LTE SIM の速度は速い時で上下 10Mbps 程度出ます。昨日の夜 23:00 くらいでは 2Mbps 程度なので、まぁ、混んでいる時にはそこそこ遅い。と、いうことになります。が、ぷららモバイル LTE よりは速いです。

 
ぷららモバイル LTE はひどかった・・。最速で 2Mbps 程度、遅いと 300kbps 以下になる場合もあったので LTE 対応のスマートフォンでなくとも NOKIA Lumia620 の 3G 対応機種でも全然 OK じゃん。と、いうことになります。

しかし、ぷららモバイル LTE には抜け道があったんですよね。

ぷららモバイル LTE の SIM で OCN モバイル ONE の APN に接続できて、通信もできていたんです。僕が契約していたぷららモバイル LTE は 一日 110Mbps まで高速通信可能な契約で、それを使い切ると 200kbps に速度が落ちる無制限の契約ですが、それは OCN モバイル ONE と一緒だったんですね。
ぷららモバイル LTE の APN は遅いので OCN モバイル ONE の APN をごくたまに利用していました。

しかし、三月の中頃でしょうかねぇ。ぷららモバイル LTE の SIM で OCN モバイル ONE の APN に接続すると G4 のピクトアンテナは表示はするのですが、通信が止まるようになりました。きっと ACL でも入れたのでしょうな。

もう遅いぷららモバイル LTE には未練は無いので、たまたま目に着いた DTI の割引に乗っかった。と、いう状態です。

ぷららモバイル LTE に比べて DTI はまだ速いように感じるので、しばらく、少なくとも半年以上(無料期間;-)は使い込んでいってみたいとおもいます。

通常の速度がぷららモバイル LTE よりも速いし、一日の制限が無い、一ヶ月で 3GByte の契約なので一日分を使いすぎる。と、いうことがありますね。 ASAHI ネット LTE もぷららモバイル LTE も一日制限の SIM だったので、僕的には初めての体験です;-)。

 
現在使っている MVNO に満足行かなくなって、たまたま良い割引サービスがあると、それが乗り換えるタイミングですなぁ;-)。

あ。今回の SIM は NanoSIM にしました。 ZTE Blade Vec 4G メインで使う予定で、 NOKIA Lumia620 に入れる予定はありません。
ZTE Blade Vec 4G の SIM は MicroSIM なのですが、先のことを考えて今回は NanoSIM にしましたが、変換ゲタを履かせて利用している状態です。

4月 052016
 

この間、ハイレゾのイヤホンを購入した。と、いうエントリを書きました。その後、一個前のエントリではあるのですがハイレゾのスピーカーを購入したエントリも書きました。あぁ・・。ズブズブとハイレゾにはまっていくのですが・・

今回のエントリは主に再生する楽曲について書いてみます。

1). 再生環境
ハイレゾを再生するためにはハイレゾ対応のプレーヤーが必要になるのですが、そんなモノは持ってませんし、今のところ買う気もありません;-)。もしiPod miniが壊れたら買うかも知れませんが;-)。

と、いうことで僕の持っている再生環境は以下の通り。

  • Windows10: サウンドチップが「スタジオの音源」に対応していると OK
  • Mac OSX El Captan: 「Audio MIDI設定」の設定を変更することで対応可能
  • iPhone6: ハイレゾ出る?
  • ZTE Blade Vec 4G: ハイレゾ出る?
  • Nokia Lumia620: 絶対ハイレゾ対応ではない
  • iPod mini: 絶対ハイレゾ対応ではない

こんな感じで確認してみました。

Windows10 デスクトップ版と OS X El Captan は前回書いた通りなので今回は省略します。

モバイル関連ですが、 iPhone6 は「mora」アプリや「FLAC Player」で再生が可能です。「mora」アプリは mora のサイトで購入(無料楽曲含む)したものはダウンロードできるので取り込み、再生が可能です。「FLAC Player」は iTunes との同期時に flac 楽曲をインポートすることができます。

ZTE Blade Vec 4G は Android 4.4.1 ですが、購入したときに最初から「音楽」アプリがあり、こいつが flac の再生に対応しているのでくもなく再生できました。僕は他に「BlackPlayer」というのをインストールしていて、専らそっちを使うようになりましたが。

Nokia Lumia620 は Windows10 mobile なので再生はデスクトップ版と一緒です。

 
さてと。これだけ揃ったので実際に音を聞いてみました。利用した楽曲は前回掲載した mora のサイトで無料でダウンロードできる以下の楽曲です。

  • you (mora ver.) macaroom
  • エンドロール 赤イ瞳
  • まちびとの唄 inspire:tion
  • VOICES Xperia
  • me. ジャミーメロー

再生に利用したモバイル系ハードウェアは上記で、楽曲はこれら、そしてイヤホンはこの間購入した SoftBank SELECTION SE-5000HR です。おぉ。ハイレゾ環境揃った;-)。

赤イ瞳の「エンドロール」は良い感じですねぇ。声がすぐそこから聞こえるという感じ。臨場感があります。そして、上記の楽曲は全体的に頭のあちこちから様々な楽器(電子音含む)の音が届くので『ふむ。こーいう楽曲がハイレゾには合うのね。』などと思ってしまいます。(声のでない)ボーカルとピアノのみ。なんて楽曲は全然ハイレゾには向かない。と、僕は思いますけども;-P。

聴き比べた結果、上記の機器のうち、如実に解ったのは Nokia Lumia620 でした。あ。これは全然ハイレゾ再生できてないな。と。音の広がりが無く、高音部も消えている。他の機器に比べて随分と劣った音をしていました。
iPhone6 と ZTE Blade Vec 4G では音の違いが分かりませんでしした。

と、いうことで、デバイス的には Nokia Lumia620 と iPod mini は僕的な試聴的感覚でハイレゾ対応ではない機器である。あと、 Windows10 デスクトップ版の Diginnos DG-D08IWB 32GB はドライバ的にハイレゾ再生に対応していない機器である。と、いうのが解りました。特に Nokia Lumia620 と iPod mini は比較的簡単にハイレゾ対応ではないと言うことが解ります。この二つはもう引退かなぁ・・。

ONKYO GX-70HD II なスピーカーとイヤホンで比較すると、当然ながらイヤホンのほうが音が良く解りますね。けど、その音に対してどれだけスピーカーが頑張っているか。と、いうのが解ってある意味楽しかったり;-)。

まぁ、 SoftBank SELECTION SE-5000HR を購入したときに聞いた、ビットレート 256kbps 、サンプリング周波数 44.1kHz 、量子化ビット 16bit の楽曲とそんなに違いがなかったかなぁ。と、いう気はします・・f(^^;;。

以上がプレヤーによる対応及び聴くことができる環境についての説明でした。

 
2). 実際にハイレゾ音源ファイルを作ってみる。
手持ちの CD からハイレゾ楽曲を作ることができるというのでそちらも試してみました。用意したのは以下のアプリ。全て Windows 版です。

o. dBpowerAMP Music Converter dMC-R15.3-Ref-Trial.exe

インストールすると何個かのアプリがインストールされます。その内の一個、「dBpowerAMP CD Ripper」は CD からリッピングして wav ファイルを生成します。出来上がった wav ファイル自体が既に CD の音源データ量を超えております。うひっ!!

その生成した wav ファイルを、今度は「dBpowerAMP Music Converter」アプリを利用して flac に変換します。できた flac はハイレゾ音源になるので上記のハードウェアで再生すれば OK。と、いう、非常に簡単な世界です;-)。

Windows_wav_2

それにしても普段聞いている DC の楽曲は、原音に対して 1/44100 秒でサンプリングしているのに、その楽曲をリッピングのときに更に 1/96000 秒や 1/192000 秒でサンプリングして意味があるのか?それは多分違うよねぇ。などと思えてきます。
wav に変換するときは 1/44100 秒のサンプリングの間隔を、サンプリングした音で膨らませて、その膨らませたデータに対して 1/96000 秒や 1/192000 秒でサンプリングしているのかなぁ? この辺りの仕掛けは全くわからないんだけど、ソースコードで確認できるのかなぁ?

と、いうことでこのインストールした二つのアプリで flac まで作成することができました。

では、 iTunes でリッピングした、m4a 形式のビットレート 256kbps 、サンプリング周波数 44.1kHz 、量子化ビット 16bit の楽曲と、CD から wav 経由で作成した flac ファイルはビットレート 4024kbps、サンプリング周波数 192kHz 、量子化ビット 24bit の楽曲ですが、この二つを比較して Windows10 デスクトップ版で聴いてみると・・。

実は、今回のテストのために macaroom の Room-103 という CD を手に入れました。この中の you という楽曲を iTunes 経由でリッピングした 265bit の m4a と、 CD -> wav -> flac (4000bit/192kHz/24bit) へと変換し、mora の楽曲と合わせて三つの曲を比較してみました。
ただし、 you の mora 版と CD の you は楽曲の雰囲気が違います。 CD 版の you のほうがベースの音が強いので雰囲気がだいぶ違いますが、基本的には同じ曲です。

  • you (mora ver.): flac 4000bit/96kHz/24bit
  • you (CD ver.): flac 4000bit/192kHz/24bit
  • you (CD ver.): m4a 256bit/44.1kHz/16bit

ふむー。確かに flac のほうが全体に広がる音が良くてノビも良いような気がします。どっちがどっちか解らなくて『この曲は良い音? flac ?』って隠し試聴してみても音の違いが解るような気がします。うひっ!! が、多分気のせいなのではないかな? と思えなくもないこともないです。(どっちだ?)

CD のアップコンバート化は有効であるような気がしないでもありません。が、もしかしたらただの気分的なモノかもしれないです。

 
o. PCM-DSD コンバータ version1.5 wav2dff.zip とそれの GUI 版 Wav2DffGui_015_010001.zip

ハイレゾをやっている(やり始める)と flac よりも DSD のほうが良いらしい。 DSD を聴いてみたい。と、思うようになります。 DSD を再生できる環境を構築するのですが、手っ取り早いのは PS4 らしいですが、うちにはありません。ゲームやらないので・・。

DSD を再生する環境は foobar2000 というので利用できるようですが、先に DSD の作り方を書いておきます。

「dBpowerAMP Music Converter」 で作成した wav ファイルを PCM-DSD コンバータ と、その GUI フロントエンドを利用することにより DSD に変換できます。おぉっ!! これで DSD 音源が手に入った。早速再生しましょう。

が、その前に・・。

とある楽曲を CD から iTnues でリッピングした m4a は 10Mbyte 程度。その楽曲を CD -> wav から変換した flac の場合は 100Mbyte 程度。そして、その曲を wav から DSD に変換すると 1Gbyte 程度の容量になります。あちゃーーっ!! orz
DSD はもう CD メディアに入りません。二層式 DVD に入れても八曲。ふむ・・。

o. メディアプレーヤー foobar2000 とそれの日本語対応パッチ foobar2000_v1.3.9_jp.zip

Windows10 デスクトップ版では既にハイレゾに対応しています。WMP や「Groove ミュージック」アプリが flac を再生できるので特に問題は無いのですが、これらは DSD が再生できません。そのため foobar2000 というアプリをインストールします。

しかし、 foobar2000 は default では DSD を再生できないようです。プラグインとして以下の二つをインストールする必要があります。

foo_out_asio.fb2k-componentfoo_input_sacd-0.9.6.zip が、プラグインで必要になります。ダウンロードしたら zip は解凍して、共に component な拡張子のファイルをダブルクリックすると foobar2000 にインストールされます。
無事にインストールできたかは [Library] -> [Components] で確認できます。

やったぁ。などと思いすかさず DSD ファイルを再生しようとすると foobar2000 がストンと落ちます。あらら・・。

 
foobar2000 は DSD 再生用に ASIO に対応したデバイスと、そのドライバが必要になるようです。

正しい foobar2000 の使い方としてはハイレゾ対応の USB DAC を PC に接続し、そのデバイスに対応した ASIO ドライバをインストールした機器の場合に DSD が再生できる。と、いうことのようです。

困った。 USB DAC 手元にないよ。と、いうことで NotePC に付属の RealTek のサウンドチップで再生できないかなぁ。などと思うのですが、全ての(多少語弊があるか。『様々な』が正しいか)サウンドチップを ASIO 対応にするドライバがあるようです。

ASIO4ALL_2_13_English.exe

これをインストールして foobar2000 の [Library] -> [Playback] -> [Output] から ASIO ドライバが選択されていることを確認します。

が、しかし、僕の環境では再生できませんでした・・。orz と、いうことで DSD は諦めました。

とりあえずは flac で満足しようかなぁ。

 
さてさて。いよいよまとめです。

CD から wav -> flac へリッピング・データ変換しても音が良くなることが解りました。が、それは、僕の耳においては微々たるものでした。

音質が良くなったと感じる割にはデータ量が m4a に比べて flac は約 6-10 倍になる。この増量分が楽曲に対して割に合うか?というのがまず第一関門ですね。 DSD はもってのほか。多分僕は持たないと思います。
音楽のアルバム一枚が Blu-ray Disc で 15 曲入りで適正な価格だったら、多分メディアで買うかも。しかし、再生する機器がないか;-P。

プレーヤーにも特にお金をかける必要が無いかなぁ。 Lumia620 と iPod mini 以外の機器はどれも十分に良い音がしました。あ。音を聴くためにイヤホンもしくはスピーカーはハイレゾ対応のモノを用意する必要があると感じました。

今回の個人的なハイレゾ騒動は

1. とりあえずハイレゾ対応のヘッドホンもしくはイヤホンを購入
2. m4a な楽曲で音質確認
3. mora などから flac ハイレゾ楽曲をサンプルで聴いてみる
4. まずは Windows10 デスクトップ版で試聴・音質確認
5. flac 楽曲のファイルサイズに唖然とする
6. なんだ?! この DSD ファイルのファイルサイズは?! と更に唖然とする
7. ふむー・・。

自分の持っている CD で本当に好きな楽曲や音色豊かな、様々な楽器が飛び交っている楽曲は flac に変換しても良いかな。ただし、 CD 全部は flac にする必要はなく今まで通り m4a にしておこう。

と、いう感じで落ち着きつつあります。

上記の 4. 以降に感動した人はきっと

5. ハイレゾ対応 USB DAC を購入し ASIO ドライバをインストール
6. Windows10 で更なる音質向上を目指す
7. ステレオ一式購入
8. mora などで楽曲購入
9. flac を卒業し、DSD へと走る
10. 泥沼にハマる・・。

なコースの人もきっといることでしょうねぇf(^^;;。

 
と、本来であれば、これで終わる予定だったのですが、更に泥沼にはまりつつある自分がいるのであります・・。orz 次回、ハイレゾについては最後のエントリをもう一個だけ書く予定ですf(^^;;。