9月 162009
 

Emacs-23.1 が出ました。実は結構前にインストールしていて ~/.emacs を書いている最中だったのだけど、フォントの設定でつまづいていてホーリ投げていた部分もあるのですが、その問題が解消されたのでこうして書いてみることにしました;-)。

僕は MacOSX 使いでもあるのですが、普段は FreeBSD で KDE を使っています。KDE3,4 を利用しているとアンチエイリアスの効いていないアプリケーションと言うのは emacs-22.3 のみだったので、 emacs-23.1 が出ると利用している全てのアプリケーションがアンチエイリアス対応になる。それはそれは楽しみにしていたのでした。

が・・。インストールしていきなりフォントの設定でつまづいて・・。全角日本語文字と半角英数字が同じ比率で表示してくれない。等幅フォントを利用しても全角と半角ではズレが生じてしまうのでどうしようも無い状態なのでありました。

ただ、12 ポイントのフォントサイズにするとズレは無くなるんだけど 12 ポイントと言うのはむちゃくちゃでかく感じるので 10 ポイントで利用したいのだけど、 10 ポイントにするとズレが生じる・・。トホホ。

で、今回ようやっと設定ができたのでありました。こんな感じ。goolge とかで探すとフツーにある設定です。


(eval-and-compile
    (cond
        ((< emacs-major-version 23)  ; emacs-22
            (cond (window-system
--- emacs-22 のフォント設定 (略) ---
        )
        ((= emacs-major-version 23)  ; emacs-23
        (cond (window-system
;; 標準フォント
;           (set-default-font "MS ゴシック-10")
;           (set-default-font "美杉ゴシックL-10")
            (set-default-font "さざなみゴシック-10")
(set-fontset-font (frame-parameter nil 'font) 'japanese-jisx0208 '("MS ゴシック" . "unicode-bmp") ) (set-fontset-font (frame-parameter nil 'font) 'katakana-jisx0201 '("MS ゴシック" . "unicode-bmp") )
(setq face-font-rescale-alist '((".*メイリオ.*" . 0.9) (".*MS ゴシック.*" . 1.1) (".*さざなみゴシック.*" . 1.0) (".*美杉ゴシックL.*" . 1.0) ("-cdac$" . 1.3))) )) ) ))

 
僕はアンチエイリアスなフォントを使いたいので MS ゴシックを全角のフォントとして、半角のフォントとしてさざなみゴシックを利用します。どっちも 10 ポイントで。10 ポイントで利用した場合、全角と半角フォントにズレが発生するので face-font-rescale-alist で横幅を調節します。

・全角フォントのMS ゴシックは横幅比率を 1.1 にする。
・半角フォントのさざなみゴシックは横幅比率を 1.0 にする。

こうすることによりフォントがきっちりと揃うのでありました。

が、この設定と言うのはずっと前から入れているのにどうしてちゃんと動かないのだ?おかしく思って ~/.emacs を一行づつチェックしましたよー。そしたら問題を発見しました・・。orz。

emacs-23.1 と言うのは以下の lisp は正しく評価してくれないんですね。

(eval-and-compile
    (cond
        ((< emacs-major-version 23)  ; emacs-22
             (if (eq window-system 'x)
        )
    )
        ((= emacs-major-version 23)  ; emacs-23
            (if (eq window-system 'x)
        )
    )
)

 
(if (eq window-system 'x) がダメみたいです。emacs-23.1 を利用する場合、window-system をチェックする時は以下のように書かないとダメみたいです。

(eval-and-compile
    (cond
        ((< emacs-major-version 23)  ; emacs-22
            (if (eq window-system 'x)
        )
    )
    ((= emacs-major-version 23)  ; emacs-23
        (cond (window-system))
    )
)

 
(cond (window-system を利用するみたいです。

今回の僕のフォントの設定自体は正しかったみたいなのですが、その前に window-system をチェックする lisp が書かれていて、それが問題となってフォントの設定部分が正しく評価されなかったみたいです。"(" や ")" の数はちゃんと合っていたんですけどねぇ・・。

 
と、言うことでこれにてフォントの設定は完了です。が、この後、日本語入力が控えています。emacs-22 の頃は emcws のバッチがあったのですが、いよいよ 23 では無くなってしまいました。

僕は Canna のカナ入力の人なのですが、 scim-bridge とかで日本語入力ができたとしても emacs の制御キーが SCIM に食われてしまうのでお話になりません。やはりネーテブなインプットメソッドが欲しい所です。これからこれについて調査を行う感じになりそうです。

scim-canna を捨てて uim-canna にして、uim.el にすれば良いのかなぁ?とも思っていますが・・。

あ。yc.el を試して作者さんとちょっとメールでやり取りしたのですが、CannaServer との通信が EUC で emacs-23 が UTF-8 を利用しているため、変換後に表示される漢字が文字化けしてしまい実際に利用することができませんでした。どこかでコード変換して上げる必要があるのですが、僕は lisp がイマイチ解らないので・・。

と、言うことでフォントの設定はここまで。次回書くとしたら日本語入力についてになるかと思います;-)。

 
以下余談ですが、最近 WINE 経由で ATOK2009 を利用できるかな?とか思って格闘している最中なんですよ;-)。

これは KDE4 のメニューエディタのキャプチャ。メニューに ATOK9 が現れます。ただ、インストールが成功してないので動かないんですけどね;-)。

kdeandatok.png

後、ports/textproc/wime(http://www.venus.sannet.ne.jp/thomas/wime/) なんて ports を作っている最中ですが、これがまた手ごわい・・。

と、言うことでこの件についてはまだまだ続くことでしょう;-)。

9月 152009
 

ちょっと遅いですが、この間の Apple の発表について。

スティープジョブス復活のストリーミングは以下の URL で見ることができます。

http://events.apple.com.edgesuite.net/0909oijasdv/event/index.html?internal=ijalrmacu

最初、スティーブジョブスが壇上に上がったとき、スタンディングオベーションが起きたのだけど、出てきたジョブスはやせ細っていて「ヨボヨボのおじいさん」、しゃべり方も弱々しいものがあったのだけど、時間が進むにつれてしゃべり方に力がこもってきて、往年のジョブス復活か。と思わせてくれるものになっていました。途中でフィル・シラーに変わる場面もあったけど、最後にはお約束の「One more thing…」もあったしねぇ;-)。

以上がストリーミングのイベントを見た時の感想。

ここからは iPhoneOS3.1 について。一部で「日本語入力が速くなった。」とか書かれているけど、iPhone3G では相変わらずもっさり感があるですねぇ。iPhone3GS は持ってないので全然速さが体験できない・・。トホホ。

3G 基地局を見つける時とか、無線 LAN を見つけるときにむちゃくちゃ遅くなって凍りつく現象が多発するのは明らかに今回の改修による影響だと思うのよねぇ・・。困ったものです。

後は iTunes9 について少々。僕は Genius と言うのは今まで使ったことが無かったんだけど、今回の iTunes9 の目玉は Genius だと言うので、Apple に音楽の情報を渡すのはシャク(goole に個人情報をあずけるのはもっとイヤ;-P)だけどまぁ、同意して試してみました。

そもそも、Genius と言うのは 自分が iTunes で管理している音楽の情報を Apple に預けると、Apple はそのデータをもとに色々解析して「楽曲リスト(プレイリスト)」として、情報提供してくれた人に提供する。というものです。

これを色々いじっていたので、今回書くのがちょっと遅れたんですけどね;-)。

まず、iTunes9 上での Genius ですが、自分の楽曲ライブラリを一曲クリックするとそれに関連した曲のプレーリストを作ってくれる。ラウドネスの CrazyNight なんかをクリックするとアニメタルなんかも引っ張ってきてくれるプレーリストができたりして、中々良い感じ;-)。

ただ、iTunes に CD を突っ込んだときにタイトルとかジャンル情報をインターネットから取ってくるんだけど、この情報に問題があると後で全部手で直す必要があるので元データは結構重要になるのかなぁ。と思う。

GeniusMix も中々面白くて、曲を聞いていると「ふむ。」と言う感じにさせてくれます。これは良くできた機能だなぁ。と。

Genius の機能は iPhoneOS でも利用できて、iPhone や iPod に転送した楽曲の中から Genius のプレーリストを作成してくれます。これも聞いていて中々面白い。一番最初に iPod を持ったとき、シャッフルの機能で「おぉ。あの曲の次にこの曲が来るかっ!!」などと新鮮味がすごーくあったのだけど、それに通じるものがあるかんじ;-)。

今回の iTnues で一つ思い知らされたのが、iPod は容量が多い方が良い。って所でしょうか。今までは8GB モデルで十分だと思っていたのですが、自分が作成したプレーリストの他に Genius が作成したプレーリストも iPod に転送できるのだけど、いかんせん容量が足りなすぎる・・。

まぁ、iTuines の仕様がダサい。とも思えるのだけど、Genius のプレーリストの曲が既に iPod に入っていたらその曲を利用するなどしてくれれば良いのに・・。Genius のプレーリストを転送するのはちょっとクセモノだぁ。と言う感じがしたのでありました・・。

とまぁ、ツラツラと思いつくままに書いてしまいましたが、最近の AAPL 株は高いですね。ジョブスの復活があったからと言うのもあるでしょうが、それはそれで良いことだと思います;-)。それにしても iPhone3G が重いのはどうにかならんかなぁ・・。

9月 032009
 

普段、このブログで時事ネタと言うのはあまり書かないのだけど、今回はちょっと書いてみたいと思います。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0909/02/news090.html

NTT 東西が「フレッツ・テレビ」はじめたけど、CATV からお客さん取ろうとしているよね。けど、今更遅いよね。みたいな感じの記事です。

しかし、こういった生活に直結したサービスを申し込むとインターネット・電話・テレビを全て NTT に牛耳られた生活になるのでどうしたものかなぁ? と思ってしまうのであります。

実は、去る 8/9 の夕方激しい雷雨に見舞われ、筆者の自宅に雷が直撃したのでありました。日曜日の夕方から夜にかけての出来事で、晩ご飯を食べ終えて一息ついた後、さてと。PC でも利用するかと思い電源を入れたがネットワークに接続できない。自宅内のサーバや BB ルータにはアクセスできるが自宅の外のサーバにはアクセスできない状態となったのでありました。BB ルータのステータスは PPPoE が切断状態となっている。どうしたものか・・。

筆者は集合住宅に住んでいるのだが、利用できるネットワークは以下が利用できる。

・NTT 東日本 B Flet’s (VDLS)
・KDDI ひかり one (VDSL)
・NTTCom wakwak (DHCP)

#ちなみに、雷の直撃でダメージを受けたのは ISP のスイッチとエレベータのようでした。筆者の自宅は停電することも無く、また電気製品が壊れるということもありませんでした。

筆者は以前まで壁から IPv4 アドレスが DHCP で降ってくる wakwak と NTT B Flet’s を契約していたのだが、iPhone3G を購入したタイミングで wakwak を解約してしまっている。自宅・携帯(au と Softbank)共にマルチホーム・マルチキャリアである必要は無いだろう。という判断である。

ネットワークが利用できないのでただちに NTT B Flet’s の故障受付に電話するわけだが、日曜日の夜の電話に出る NTT の担当者は(多分)お客様の鋭い突っ込みに対応できる地位を持ち合わせていないであろうと思われるため、上長へのアポを取り、上長から直接筆者の自宅に電話してもらうようにしむけた。上長(と思われる方)から連絡が来た時には最初に NTT 東に第一報を入れてから既に一時間が経過したあとなのであった。

そして、この上長の話では工事担当者の調整がつかないので復旧工事は明日の朝 10:00 以降になるとのこと。この段階でインターネットと IP 電話が利用できないこととなる。我が家の集合住宅で B Flet’s を契約している全ての家庭がである。

おりしもこの日は関東ではけっこう大きな地震が発生し、安否確認のために電話したくとも NTT 東の怠慢な仕事(この点について後でまた説明する)のおかげで「電話連絡が付かない。家がつぶれたのではないか?」と心配した人もいたのではないか。と思ってしまうのであった。

さて、「地震」と言えば「岩手・宮城内陸地震」はまだ記憶に新しいが、この時の NTT 東日本は東京-札幌間のバックボーン回線は太平洋側の物理線を使っていたのだが、災害発生後はただちに新潟、日本海経由に切り替えて通信を確保したと言う有名な話(だよね?)がある。筆者自身も以前 ISP の会社に勤めていたことがあるのだが、バックボーンというのは基幹であるためにそのような対応を行うことは多々あるし、冗長構成というものを考慮しネットワーク構築を行う。

ただ、問題なのが今回のタイトルにもした「ラストワンマイル」である。電柱から家屋への引き込み。これが一番、ISP にしてみれば(契約と言う意味でも)大変であるし、利用者からしてみれば冷遇されているのである。この「ラストワンマイル」の問題が解決しないかぎり、IP 電話も利用する気にならないし、ましてやテレビまでも NTT に渡す気にはなれないのである。

電話は NTT(メタル)、TV は CATV、インターネットは B Flet’s。 の状態にした場合、まるっきり別な構成となるためよほどのことが無い限り全て同時に利用できなくなる可能性はきわめて低いと思われる。対応が鈍い(悪いとも言う;-) NTT に全てを任す状態にはできないのである。



翌日、NTT 東が修理に来てくれました。修理完了後に連絡をくれることになっていたのでその時に色々聞いたのですが、屋内に設置されていた VDSL スイッチ全交換で復旧したそうです。

KDDI のひかりone のことは聞かなかったのですが、NTTCom の wakwak について聞いたら「あ。夕べ交換作業しに来たんですよ。」だそうで。な、なにーーっ!! 僕の所に作業完了報告の電話を入れてくれた作業担当の方は、夕べの 22:00 頃に NTTCom のスイッチを交換しに来て、そして、今朝また NTT 東のスイッチの交換に来たんだそうです。その時に聞いた話では以下のようなことをおっしゃっていました。

NTTCom は設置した建物の宅内のスイッチの監視を行っていて障害が発生した場合は、会社のほうから大家さんに連絡し鍵をもらい早急なる復旧作業を実施します。それに対して NTT 東の対応は、第一報がお客様からの電話で、その後の確認・事務作業を経てから大家さんに連絡して鍵をもらうのだが、「連絡が付きそうな時間ではない場合」は翌日対応となります。

だそうです。とてもライフラインを任されている会社の対応とは思えないお粗末な NTT 東の対応に開いた口もふさがらないのでありました。

このような対応しかできない NTT 東に電話もテレビも多分任せられないだろうな。と言うのが筆者の素直な感想なのであります。