4月 232011
 

iOS4.3.0 から iPod で “共有” というのができました。これは Mac 及び Windows 上で動作している iTunes の中に入っている曲及び動画が iPhone4 から聞けると言うことです。この機能、実は僕はすごい嬉しいのであります。今回はこの “共有” の機能についてちょっと書いてみたいと思います。

まず、iPhone4 の設定アプリを開き、iPod を選択し、「ホームシェアリング」に AppleID とパスワードを設定します。これは、購入した音楽には DRM がかかっているのですが、その音楽を聴くために ID とパスワードを入力するらしいです。

それが完了したら無線 LAN が Ready になっていることを確認ます。後は iPod アプリを起動し「その他」をタップします。するとメニューの一覧に「共有」というのが現れているんですな。

iOS430_share_2.jpg

そして更に「共有」をタップすると宅内(網内)の iTunes を見つけに行きます。あ。この辺り、動作良く解りません。もしかしたら Apple Remote アプリで設定したものを見に行っているのかもしれないです。うちには PC たくさんあるんだけど、音楽・動画などの管理は一台の iTunes でしか行ってないので。

iOS430_share_1.jpg

接続するとこんな画面が表示され、しぱし待たされます。曲情報の DB を持ってきているんでしょうな。一覧が表示されるまでにちょっと時間がかかります。iTunes で管理している曲が多いとその分時間がかかると思います。曲情報が表示されるとあとは iPhone4 から音楽が流れるのでありました。パチパチパチ。

以上が iPhone4 の動作です。

さてさて。この機能、何が嬉しいの?となるのであります。僕の場合、以前、このブログにもチロっと書きましたが ONKYO の ND-S1 と言うヤツを持っているのであります。

ND-S1 購入してみました。
ND-S1 を CR-D2 に接続してみた。

CR-D2 と ND-S1 は積み重ねるとかっちょ良いのですが、そーするとミニコンポのすぐワキに iTunes がインストールされた PC (僕の場合は MacOSX なんですけども)が無いと非常に不便なのであります。うちの場合、ミニコンポと Mac が離れているので Mac 側に ND-S1 を置いて、長い光ケーブル(赤い光を出すデジタルオーディオケーブル)で接続して音楽を聴いていたのであります。

MacOSX に ND-S1 を接続すると USB DAC として認識するのでデジタルでミニコンポに音が流れていくんですな。

ところが今回、iOS 4.3.0 になって上記のようにホームシェアリングが動作するようになると長い光デジタルケーブルが必要なくなります。 ND-S1 も Mac 側に置く必要はなくてミニコンポの上に乗せられる。

iOS430_share_3.jpg

MacOSX の iTunes の中の楽曲は ND-S1 に接続した iPhone4 に無線 LAN で飛んでいってミニコンポから音が出るようになるのであります。パチパチパチ。たぶんちゃんと iPhone4 からはデジタルな音が出ているんだろうなぁー。と思っています;-)。

たた、一点悲しいのが、せっかくある USB DAC が利用できないってところでしょうかねぇ。まぁ、それはそれでしょーがないですが。けどっ!! 部屋の隅を駆け回っていた線が一本無くなるわけで、それについては非常に嬉しいのでありますね;-)。

ありがとー。ホームシェアリングの機能っ!!

4月 222011
 

「CPUコレクション」の第33回です。これで手持ちの AthlonXP は最後になります。まぁ、AMD が出した AthlonXP もこれが最後になるわけですけども。Barton コアな AthlonXP。

この辺りになると Intel は確か、PentiumIII ではもう太刀打ちできなくなっていて Pemtium4 北森 辺りを投入しているんだっけか?

Thoroughbred コアとは違って、色が Palomino コアのように緑色に戻りました。

AthlonXP_Barton_1.jpg

こちらが裏側ですね。

AthlonXP_Barton_2.jpg

それにしても、僕、個人的に購入した個数が一番多いのがこの AthlonXP でした。色々なコアを買ったし、色々なクロックの CPU を買いました。当時はサードパーティーのチップセットを利用したマザーボードがあったのでそれも十分に楽しめました。

当時利用したチップセットをちょっと並べてみました。

VIA MVP4
VIA KT333
VIA KT400
SiS735
ALi MAGiK1

やはり VIA が多いですかねぇf(^^;;。 ALi のチップセットは一回だけ使った事がありましたが、どうもイマイチな感がしました。その後、PC のチップセットとしては見かけなくなったのですが、あるタイミングで SUN SPARC の 1U サーバを分解したら ULi のチップを利用していて驚いたものです。「おまえっ!! こんな所にいたのかぁーーっ!!」って;-)。

と、言うことで僕個人的には一番購入した CPU で、この時期が一番自作した時代でもありました。まぁ、手元に PC がゴロゴロしていてもしょうがないので古い PC は人にあげたりもしていた時代でもあるのですが、おかげで手元にあまり残っていなかったんですよねぇf(^^;;。

さてと。これにて AMD の CPU はひとまず休憩して、次回からは Intel の PentiumIII 世代の CPU に行ってみましょうかねぇ;-)。

4月 102011
 

こないだ ports-current に kde-4.6.1 が登場したばっかりなのに約一週間で 4.6.2 にバージョンアップされてしまったのでまたまた make し直し。けども今回は Qt のバージョンアップは無かったのでほぼ一晩で完了。って感じでしょうか;-)。

さてさて。ここ最近は KDE4 のこと、しかも kdepim4 のことを色々書いているのですが、今回ももう一回 kdepim4 関連のネタになります。すみません。

今回登場するのは KAddressBook と言うアプリケーションです。簡単に言うと「アドレス管理用アプリケーション」になります。

僕はデスクトップ環境としては MacOSX も利用していて、iPhone4 も持っているのでアドレス管理は MacOSX の アドレスブックアプリ (Address Book.app) で行っています。 iPhone4 から電話するときやメールを送信する時に利用しているので、”アドレスブック” で管理している情報はメールアドレスの他に電話番号なども含まれます。

登録している情報はメールアドレスだけの人とか電話番号のみの人があるわけですけども、一個のアプリで全てを管理できるのでそれはそれで嬉しいのであります。また、アドレスブックに登録しているユーザに写真などを設定していると登録してある人からメールが届くと Mail.app では写真が表示されたり、iPhone4 に電話がかかってくるとその写真が表示されたりしてくれて中々楽しいのであります;-)。

さて、この MacOSX のアドレスブックアプリ、中に入っているデータは vCard 形式で出力することが可能です。登録されている写真の情報なども vCard 形式の PHOTO;BASE64 タグで保持してくれるので写真ファイルをたくさん持つ必要も無いんですね。

さてさて。ここので MacOSX の アドレスブックアプリ について長々と書きましたが、こいつから出力した vCard 形式を KDE の kdepim に含まれている KAddressBook でインポートできるんですな。

kaddressbook_1.jpg

KAddressBook のキャプチャはこんな感じなんですが、[ファイル] から 「インポート」を選択して vCard 形式のファイルを指定するとおぉっ!! MacOSX 上で管理している情報そのままが KDE 上で再現されるのであります。上でも書いたように vCard 形式なので PHOTO;BASE64 タグがあるため写真もばっちり表示してくれるようになります。

その他に KAddressBook は LDAP とも同期してくれます。まぁ「LDAP と同期」と言ってはアレなんですが Microsoft の Active Directory と同期してくれる。と言えば良いかな。オフィスなどでユーザ情報の管理を Active Directory で行っている場合、 KAddressBook の LDAP の設定時に Active Directory の情報を指定してあげるだけでオッケー。みたいな感じです。後は「LDAP を検索」して、検索結果をインポートすればそれでグー。みたいな。

まぁ、それはある意味 Microsoft の Active Directory がちゃんと LDAP に準拠した作りになっているのがすばらしいのでありますが;-)。

vCard ファイルがインポートできて、LDAP とも連携できてインポートできる。すげーじゃないですか;-)。

もう一個だけ機能を書きましょうかね。今度登場するのは Thunderbird です。こいつも単体でアドレス帳を持っています。でもって Active Directory (LDAP) とも連携が取れます。が、vCard には対応していないんですね。 MacOSX のアドレスブックからのデータを Thunderbird にインポートできないんですよ・・。これは悲しい・・。

kaddressbook_2.jpg

これが Thunderbird のインポートの時のキャプチャ画面です。 vCard 形式には対応していないみたいですね。

そこで KAddressBook の登場です。KAddressBook は vCard 形式でインポートした情報を Thunderbird で利用できる形式である LDIF 形式にエクスポートできるのであります。おー。パチパチパチ。

と、言うことで、LDIF 形式でエクスポートしたファイルを今度は Thunderbird のアドレス帳に読み込んであげることで全てのアドレス帳のデータは同期できるようになるのであります。

ただ、一個だけ欠点があって、vCard 形式では写真まで情報を持っていってくれるのですが LDIF 形式 への変更時に写真データがバッサリと落とされてしまいます。それがちょっと悲しいところかな。などとちょっと思いますが。

以上、アドレスデータの変換機能として KAddressBook を利用するのであります。これはこれで非常に良い感じです。

ちょっと前までは携帯の情報は携帯上で、メールの情報はメーラで管理。って感じでしたが、iPhone が手元に来てから、また MacOSX を使うようになってからはすっかりとその二つのデータは統合される方向に進んで行ってしまいました。なので、アドレス帳の管理って実は簡単にやりたいなぁ。などと、最近は思うのであります。

そしてそんなときには KAddressBook が役に立つのであります;-)。

4月 082011
 

「CPUコレクション」の第32回です。前回の Palomino コアから AthlonXP になりました。今回はその二個目のコアですね。 AthlonXP の Thoroughbred コアの登場です。

CPU の見た感じはノッペリとした Palomino コアからちょっとデコボコがついて精悍になった感じがしていかにも「速そう。」って思えてきます;-)。色も緑から茶色系に変わりましたね。なぜだろ。

AthlonXP_Thoroughbred_1.jpg

この CPU はアキバのジャンク屋さんで買ってきました。どこかの PC から引っこ抜いた CPU なんでしょうな。フィルムが上からかかぶせてあります。でもってもう一カ所の見どころとしては、この CPU はコアに文字が書かれていないんですね。CPU のワキの黒い部分に情報が書かれるようになった。

この CPU って確か、右側のピンみたいな部分をショートさせてオーバークロックできるシールとかが出ていたような気がします。僕はそのような怪しいシールは利用しませんでしたけども;-)。

で、こっちが裏側です。

AthlonXP_Thoroughbred_2.jpg

Palomino コアは表をすっきりとさせて裏がゴツゴツしていたのですが、この CPU では逆になりましたね。裏にあったのを全て表に持っていて理路整然と並べた。そのおかけで、僕が思うに Palomino コア よりも Thoroughbred コアのほうが「速そうっ!!」に見えるのであります;-)。

4月 012011
 

以前のエントリーで「kdepim4 を日本語化する。」と言うのを書きました。このとき書いた内容としては

・KDE-4.6.1 が出ました。
・しかし、kdepim は 4.4.10 です。
・なので、ja-kde-l10n-4.6.1 の ports/packages では kdepim4 は日本語が表示できません。
・それならは古い packages から「ポ・ファイル」 を持ってきてインストールしてしまいましょう。

って感じだったのであります。

現在 JKUG のサーバは計画停電と、言うか、電気をなるべく使わないようにしましょう。キャンペーン展開中で電源断しているので ML も動作していません。なのでメンバとは、少数の人々と Twitter で話しただけでまだ真剣には議論されていません。

と、言うことで、僕が先行して ja-kde-l10n-4.6.1 の ports を作ってみました。この ports は ja-kde-l10n-4.4.5 の kdepim の日本語テキストを抜き出して 4.6.1 にパッチとして組み込んだものになります。

現在の kidepim は 4.4.10 なのでちょっと古いとは思うのですが、 JKUG の ML が止まっているので、kdepim4 の最新の日本語テキストが手に入らないためです。

後、ja-kde-l10n-4.4.5 は kdepim の日本語「ポ・ファイル」が含まれている、KDE からリリースされた最後のものになるのでそこから引っこ抜いています。あ。kdepim の「ポ・ファイル」だけで、全部で 55 個あります。akonadi 関係のファイルもたくさんあります;-)。

以下の URL に ports を置きました。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-ja-kde4-l10n-20110331.tgz

これを /usr/ports/japanense/ 辺りで展開して make install してください。 kdepim4 を含めて KDE-4.6.1 が日本語で表示できるようになります。

今回のこの ports を作成するに辺り、kdepim4 の日本語化には二段回あると思ってます。

1. KDE 側でリリースしている kde-l10n-ja-4.6.1.tar.bz2 で kdepim4 を日本語化する。
2. FreeBSD の ports 側で kdepim4 を日本語化する。

1. に付いては上でも書きましたが ML が止まっている状態なので、現在議論することができていません。なので、2. として僕が先に ports としてリリースした状態になっています。

JKUG で話をして KDE 本家に取り込んでもらうか、Linux 方面の人とかどうしているの?とか話す必要があると当然思っています。 1. で無理そうだったら、今回僕が作成した ports のパッチを kde@freebsd.org に投げる予定でいます。

kdepim4 は楽しいのよー。日本語化されると嬉しいのよー。と、言うことで、ちょっと頑張ってみます。
今すぐに日本語化したい方は上記 URL から ports をダウンロードしてインストールしてください。