Athlon64 X2 で動作する PC と Core2Duo で動作する二台の PC を持っている。今回はこの二台で FreeBSD の make によるベンチマークを行ってみました。
まず対戦する相手の説明をば。
・FreeBSD/amd64 7-STABLE Athlon64 X2 4000+ 2.20GHz memory 4GB (dmesg)
・FreeBSD/i386 7-STABLE Core2Duo E4400 2.00GHz memory 2GB (dmesg)
ベンチマークは以下のコマンドを実行。SMP カーネルなのでどちらも -j2 しています。
1. /usr/bin/time make -j2 buildworld
2. /usr/bin/time make -j2 buildkernel KERNCONF=YOUR_KERNEL_HERE
さて、結果ですが・・。
1. の結果
・Athlon64 X2 4000+
3030.97 real 4522.13 user 614.92 sys
・Core2Duo E4400
2183.98 real 3144.26 user 354.30 sys
圧倒的な速さで Core2Duo が勝利を納めたように見受けられます。が・・。Athlon64 X2 のほうは FreeBSD/amd64 で WITH_LIB32=yes としているので、実質的に 64bit と 32bit のライブラリの両方を作成するため、まぁ、ある程度はしかたがないか。と言う感じでしょうか。
そうなると、64bit OS を使わずに 32bit OS 使えば良いじゃん。と言うことになるのですけど;-)。
2. の結果
Athlon64 X2 4000+
590.23 real 682.11 user 75.44 sys
Core2Duo E4400
707.93 real 729.90 user 74.88 sys
今度はカーネルの make であるため、特に足を引っ張る要素が無い Athlon64 X2 の勝ちです。これはどうしてだろう?カーネルコンフィグファイルもそんなに違いがないのだけど・・。純粋に CPU パワーの差が出た。と言うことかな?
後、dmesg を見てもらえば解ると思うけど、S-ATA コントローラが SATA300 に対応しているのが Core2Duo なマシン、Athlon64 X2 なマシンは SATA150 でしか無いので、ディスク I/O はフツーに考えるなら Core2Duo のほうが速いのだけど。
そもそも OS が違うのでこんなことやってもまるで意味が無いのか?f(^^;;。
まぁ、ちょうど両方のマシンで cvsup したのでタマタマ情報を採ってみただけなんですけど、結論を出せ。と言われると「一勝一敗だね。」って感じでしょうか・・。
ちなみに、最後に make installkernel の結果も採ってみたけど・・。
Athlon64 X2 4000+
9.73 real 6.24 user 1.34 sys
Core2Duo E4400
12.56 real 7.76 user 2.35 sys
これまた Athlon64 X2 の勝ちだ。SATA300 って速くない? ICH8 Serial ATA Storage Controller っW遅いの?
なんか、シメがいまいちで申しわけ有りませんでした・・。
FreeBSD-users-jp な ML でも話題になったのだけど、ログインすると scim が core をデスクトップに毎回吐き出してくれる。と言う件。
僕は KDE3 で skim+scim+ja-scim-canna を利用しているのだけど、この環境でもきっちりと core を吐いてくれるのでいいかげんウザイと思っていた。
しょーがないのでそろそろなんとかするべか。と思い、KDE3 上の 「skimを設定」の画面から「KDE の起動時にskimを開始する」のチェックを外してみることにした。
すると今度はログインしたときに skim が起動してくれなくなるので ~/.xsession から以下のスクリプトを起動するようにしてみた。
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でもって .xsession では以下の記述を追加。startkde する前に skim を実行することにしてみた。
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するとまぁ、なんとなー。core を吐かなくなったじゃないのさ。すんばらしー。
なぜ、こんな設定にしたのか?と言えば、もしかしたら KDE と skim の起動順序に問題があって core を吐くんじゃないのかな?と、なんの根拠もなく、ただ漠然と思い、試してみただけのことなのでした(^^;;。
ちなみに僕は kdm からログインして ~/.xsession を参照するようにしています。kdm の起動に関係するファイルは /usr/local/share/config/kdm/Xsession になるのだけど、この最後の部分を以下のように変更しています。
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これで、kdm のメニューの部分のパラメータが $1 に入るのでそれを ~/.xsession に渡すことができます。後は ~/.xsession で好きな設定をすることにより、自分の好きに起動するプログラムを変更します。
と、言うのはその昔、FreeBSD Press の 「gnome と KDE の特集」で書いたことがあるなぁ;-)。
さてと、これで scim が core を吐かなくなったわけだけど、gnome は使ってないので、gnome での動作は解りません。もしかしたら、scim-setup で設定できるかもしれないですが、僕には解りません;-)。
ちょっと前の記事で ASUS M2A-VM HDMI で PC を組み立てて FreeBSD を動かした。と言うのを書いた。
この時はまだ xorg で AMD690G が vesa しか動かないので GeForce 7300LE を利用したと書いたけど、FreeBSD 7-STABLE になって ports-current を利用していると xorg も随分とバージョンが上がったのでイヨイヨ AMD690G のグラフィックスチップが動くようになった。
ぱちぱちぱち。X1250 互換なんだけど radeonhd ドライバで動きます。ちなみに今利用しているバージョンは以下の通り。
・xorg-7.3_1
・xorg-drivers-7.3_1
・xf86-video-radeonhd-1.2.1
この環境だと xorg が動きます。xorg.conf は Section “Device” で以下のようにするだけ。
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非常に簡単にあっけなく動いてくれました。
さて、使ってみた感想ですが、ふつーの 2D は特に遅いとは感じないです。僕は FreeBSD で 3D は体験しないのでそれについては良くわかりませんが、drm が利用できないので mplayer は動画の再生をフル画面で表示することができません。その辺りはちょっと悲しいかな。
後、前の記事で書いていて気がついたのだけど、今回も FF ベンチを試してみたけど AMD690G の X1250 互換チップでは LOW で 3800 しか行かなかった・・。前の記事では GeForce 7300LE で 6000 を超えた。と書いているので、その差たるや歴然か・・。ふむー。
まぁ、消費電力などのことを考えるとオンボードチップを使った方が良いと思われるのでこの際我慢して使うことにしようかねぇ;-)。
付録で以下の二つを付けておきます;-)。
・Xorg.0.log
・xdpyinfo