6月 222015
 

遅ればせながらですが、Raspberry Pi2 MODEL B を購入しました。まぁ、世の中はボーナスセール開催中ですしねぇ。

と、いうことで Amazon で手頃な値段で売っていたのでゲットです。ケース付き本体が 5,980yen 、 そこにヒートシンク 850yen が無料で付くというのでそれをそのまま購入。翌日には配送されました。

筐体が届き OS はどうすんべかいのお・・。などと悩んでいたのですが FreeBSD/arm をインストールすることにしました。

と、いうことで初めての FreeBSD/arm です。今回から数回に分けて Raspberry Pi2 で FreeBSD/arm が動くまで、動いた後について書いて行きたいと思います。

 
1). 購入
まぁ、 Amazon でボタン押しただけですf(^^;;。
届いたのはこんな感じ。

IMG_2092_raspi2_1

箱とケース付きの本体と、そして、ヒートシンクパック。これで送料込み 5,980yen だったのでまぁ、ボチボチかな。

電源ケーブルがありません。どうすんねん? とか思ったら MicroUSB から電源供給できるんですね。スマホの充電ケーブルとかが代用できます。僕は docomo の MEDIAS N-04D 購入したときに合わせて購入した電源コンセント -> MicroUSB で無事に起動しました。ふふふ。

 
2). OS は FreeBSD/arm をチョイス
ウェブなどで調べたのですが、まぁ、以下の URL が参考になるでしょうか。

FreeBSDarmRaspberry Pi 2 image

ここを見て色々やろうとしました。まず rpi2.img ってのはなんだべ? ってことろから入るのですが、それはつまりは、以下の URL からダウンロードしてきた USB スティックイメージのことなんですね。

ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/snapshots/arm/armv6/ISO-IMAGES/11.0

僕は今回は FreeBSD-CURRENT をチョイスしました。そして FreeBSD-11.0-CURRENT-arm-armv6-RPI2-20150618-r284544.img というファイルを利用しました。
ダウンロードした img ファイルを上記 URL のように mdconfig とか打ったりしたんですが、面倒になったのでいきなり手持ちであった 8GByte の MicroSD カードに素の img ファイルを dd コマンドを叩き書き込んでみました。

# dd if=FreeBSD-11.0-CURRENT-arm-armv6-RPI2-20150618-r284544.img of=/dev/da1 bs=10240

 
of= は自分のデバイスに合わせてください。あ。上記コマンドは FreeBSD/amd64 上で実行しています。

MicroSD カードに OS が入ったので Raspberry Pi2 に突っ込んで電源投入です。あ。 USB キーボードと HDMI のディスプレーを用意してから電源投入しました。

するとな。なんとっ!! サクっと OS が起動しました。すげー。今の FreeBSD-CURRENT はスゲーよっ!!

USB キーボードも認識するし、 USB Wi-Fi を接続したら run0 で認識するし、 CPU は四つ認識しているし、あっと言う間に Raspberry Pi2 から FreeBSD/arm が起動しました。

あ。一点だけ。 root パーティションが見つからないのでブートは途中で止まります。

boot> ufs:/dev/mmcsd0s2a

 
として起動するとサクっとブートして login プロンプトが出ました。
default のユーザ名 root でパスワードも root でサクッとログインできました。ログイン後に /etc/fstab を以下のように変更します。

# Custom /etc/fstab for FreeBSD embedded images
#/dev/ufs/rootfs /       ufs     rw      1       1
/dev/mmcsd0s2a   /       ufs     rw      1       1
/dev/msdosfs/MSDOSBOOT /boot/msdos msdosfs rw,noatime 0 0
md /tmp mfs rw,noatime,-s30m 0 0
md /var/log mfs rw,noatime,-s15m 0 0
md /var/tmp mfs rw,noatime,-s12m 0 0

 
これで無事に起動します。 8GByte MicroSD は 8GByte よりちょっと小さい / バーティションが用意されます。

あとは freebsd という su できる一般ユーザがあるのでこれを適当に利用したり削除して自分のアカウントを作成したりして、 /etc/rc.conf を書き換えたりとか、自分の好みの FreeBSD に仕上げて完成。

dmesg は以下になります。

dmesg

FreeBSD/arm には PCI BUS ってのは無いようですね。pciconf -lv は表示してくれません。
あと、 sysctl -a を見ると dev.cpu.0.freq で CPU 速度が 900MHz と 600MHz で可変のようですが、 900MHz で動作しているところを見たことがありませんf(^^;;。
dev.cpu.0.temperature もきっちりとあって、温度が取れます。僕のはヒートシンク付きなので高いときで大体 44゜C くらいでしょうかね。

 
Raspberry Pi2 を知らなくて FreeBSD にうんと詳しい人(あ。それは僕のことです;-P)が接すると大体一時間くらいで遊べるようになります。

 
3). /usr/prots どうするよ?
一応 NFS まで動かして自宅の ports サーバの /usr/ports を NFS マウントして /usr/ports/ports-mgt/pkg/ を make してみたのですが、やはり遅くてダメですね。途中で Ctrl-C して止めてしまいました。

クロスコンパイル環境を FreeBSD/amd64 に作らないとダメっぽい。

とわ言いつつ、一応、自分で make した packages を用意しました。以下の URL にあるので欲しい方はダウンロードして pkg add してみてください。

http://distfiles.icmpv6.org/distfiles/packages/All.armv6/

拡張子が tbz なのは僕が make したモノ、 txz は README.txt に書かれている URL からダウンロードしたモノになります。
上にも書いている通り僕は FreeBSD-11.0-CURRENT の r284544 を利用しています。そこでコンパイルしたモノになります。 make config は自分の趣味で指定してます。極力余計なモノをインストールしないオプションを指定しています;-)。

 
と、いうことで今回はここまで。

FreeBSD-CURRENT の image ファイルを持ってきて dd して Raspberry Pi2 で起動すると、あっと言う間に起動します。すげー簡単に FreeBSD/arm が遊べるようになります。

次は FreeBSD/amd64 でクロスコンパイル環境が作れた。と、いうネタで書けると良いなぁ;-)。

 
僕はヒートシンク(プロモーションだった;-)付きで 5,980yen で購入したんだけど、タイミングが良かったのかな?

 

6月 212015
 

「CPU コレクション」です。以前に AMD の CPU である SocketA についてバババと連チャンで書きまして、そのときに「これで全部です。」などと書いていた記憶がありますが、なんとっ!!一個忘れていました。そーです。 AMD 初のサーバ用途向けの Multiple Processor CPU を忘れていました。

僕は使ったことがなかったのですっかりと頭の中から落ちていたのですが、以前 CPU カードを購入しそれについてここに掲載したのですが、実は新品未開封状態のままです。で、そのカードの Volume.2 のほうに今回登場する CPU があるんですね。

今回登場するのは AthlonMP です。 コアアーキテクチャは Palomino のようです。

これもオークションで購入しました。こーいうのはほっとくと二度と手に入らなくなる可能性があるのでなんとしても手元に置いときたい。そー思った時にタイミング良くゲットしました。

こちらが表側。

SocketA_AthlonMP_1

コアの部分には AMD Athlon としか書いてないのですが、 CPU part number を確認してみると AHX1000AMS3C なので、この CPU は Athlon MP であることがうかがえます。
ちなみにこの CPU はクロックが 1GHz なので一番スペックの低いモノになります。

そして、こちらが裏側。

ふむ。確かに SocketA ですね。

SocketA_AthlonMP_2

AMD はこのあと、サーバ用途の CPU をバババと出し Intel と勝負を始めるんですね。 Intel が Pentium4 でずっこけている間に AthlonMP の次に Opteron を登場させ、ドドドとサーバ市場に打って出ていくわけですね。
初代のやたらと横長の Opteron は今は手元にないのですが、これも欲しいなぁ。と思いつつ、たまに見かけるのですがまだまだ高くて手が出ない。けど、安くなるのを待っていると市場から無くなってしまうし・・。

AMD の Opteron は今のところ何個か持っているので今後ここに掲載していく予定です。

今回は、今はもうすっかりと懐かしい雰囲気となった AthlonMP の登場なのでありました。これ、持っている人中々いないでしょ? ;-)。

 
と、いうことで SocketA な CPU は僕の手元にある個体数がまだまだ少ない。と、いうことが判明しまた。このあと、数回ほど継続して SocketA の CPU が登場することになりますf(^^;;。
と、いうか、前回書いたエントリも間違いがあったりして、書き直したいなぁ。などと思えてきました・・。

いやぁ・・。まいったなぁ・・。

6月 112015
 

「CPU コレクション」のカテゴリです。前回は見たこともないしウェブ上に情報も無い MIPS な CPU だと思っていたジオメトリエンジンを掲載しましたが、今回もまたあやすぃ MIPS な CPU の登場です。

型番は IDT 79R4600-133G と、いうふうに書かかれています。 IDT がメーカ名だとすると、んーーっ!! ちょっと待ってくれー。 x86 アーキテクチャな CPU で Socket7 の WinChip という CPU を僕は持っているのですが、今回登場する CPU も IDT というメーカの CPU だぞぉ。

と、いうことで、同じメーカが x86 や MIPS アーキテクチャの CPU を作っていたのね。 AMD みたいだなぁ。

で、表側を写真はこんな感じ。

IDT_79R4600_133G_1

“Orion” と良く見えますね。でもって、綺麗な CPU です。
この CPU は MIPS R4600 でクロックは 133MHz のようです。 CPU World にも親戚達 が掲載されているので、この CPU はそれなりにメジャーである。と、いうことになるでしょうかね。

でもってこっちが裏側です。

IDT_79R4600_133G_2

ふむー。ピンが並んでいます。

それにしても・・。手元に MIPS の CPU が全部で三個(あぅ。一個はジオメトリエンジンだぁ・・。)になりました。 NEC の VR5000 と、前回掲載した 東芝製のヤツと、そして今回の掲載するヤツ。

いっそのこと、三つを比べてみましょう。

こちらが表側です。

IDT_79R4600_133G_3

NEC の VR5000 は地味ですね。一番上に “NEC VR5000” と書かれていますが。それにひきかえ、他の二つはゴールドが派手です。こーいう派手なヤツは CPU としてはなんか好きです;-)。

でもってこっちが裏側。

IDT_79R4600_133G_4

表の見た感じも十分に楽しいのですが、裏側を見るとこっちは驚きです。全ての CPU でピン配置が違うんですよね。
これが MIPS アーキテクチャだ。ワークステーションに対応した専用設計の CPU だ。と、言われればその通りではあるとは思うのですが、なんと無駄なことを・・。と、いうのが素直な感想ですf(^^;;。

例えば NEC の VR5000 は SGI の O2 から引っこ抜きました。対してジオメトリエンジンは SGI ワークステーションで利用されているとしても、ピンの互換は無いですねぇf(^^;;。
まぁ、 VR5000 と R4600 は別モノなのでソケット形状も違っていて当たり前。と、いうふうになるのですが、まぁ、それはそれであまり良く解らない MIPS なのでして・・f(^^;;。

i386 系の CPU だけでなく、こーいう CPU を集めるというのも、まぁ、前回も書いたかもしれませんが、中々楽しいですねぇ;-)。

もぅ MIPS アーキテクチャは十分かなぁ;-)。

6月 102015
 

どうもウェブで Windows10 mobile について検索してみると、日本語ドキュメントというのがあまりないので、僕が継続して書かねばならないのか? などと思ったりしたわけでして・・。

と、いうことで以前書いた「Lumia620 に Windows10 mobile Technical Preview が降ってきた。」というエントリの続編です。
僕は ATOM N270 な CPU の PC にデスクトップ版の Windows10 Insider Preview の x64 をインストールしている(仮想環境ではないっ!!;-)のですが、こちらのほうはコツコツとバージョンアップしていて、そこはかとなく安定しているな。と、いうのが感じられます。

デスクトップ版のほうは既定のアプリでブラウザに Project Spartan を指定しているとウェブ認証が行えない場合などがある(Project Spartan は Twitter 認証ができない)ので、既定のアプリを Vivaldi などに変更すると良いかも知れないです。

 
と、いうことで話は本題。僕の持っている Lumia 620 に Windows10 mobile をインストールした、その後についてちょっと書いてみましょう。

1). 現在のバージョン
デスクトップ版に比べて mobile 版の進捗は芳しくないようです。 Lumia 620 は一応 Microsoft 謹製なのですが、日本の場合は色々ウェブ上の記事などを読んでみるとマウスコンピューターの MADOSMA の技術がマイクロソフト側(カタカナなので日本法人のことです;-)に流れているみたいですね。マウスコンピュータのインポート具合が Microsoft に流れて Lumia の日本語環境がよくなっていくのかな? そんな印象を受けましたが、あくまで僕の想像です;-)。

マイクロソフト自体は Lumia 830 を使うようで、今後 Windows10 mobile の日本語環境もバージョンアップしてどんどん良くなっていってくれると良いのですが。

と、いう Lumia 620 も初のインストールから一回バージョンアップがありました。今はこんなバージョンで動作しています。

Win10mob2_1

まだ動作が怪しかった(どう怪しいのかは下のほうに羅列します)り、日本語化は必要最小限だったりします。よく使うメニューは日本語表示なんだけど、どーでも良いメニューは英語だったりと、同じ画面の中のモノ全部日本語化する。ってのはやってないですね。

で、動作の怪しい項目と復旧方法について。

  • 遅い。タップしてから起動するまでにあの例のぐるんぐるんと回るのが延々続きます。そしてようやっと起動する。みたいな。これはデバッグモードとか入っているからなのかな?
  • 時々本体がフリーズします。電源ボタン押して一旦ブラックアウトさせたあと、再度電源ボタンを入れると復活します。頻繁に再起動する必要はありません。
  • 時々画面がフリーズします。上からスワイプして通知画面を出して Wi-Fi とかタップすると設定画面が現れるので、その画面を閉じると復活します。

問題はこれくらいでしょうかねぇ・・。まぁ、他にも色々あるんですが。

 
2). 日本語入力できないと思ったらできた;-)
これはちょっと困っている。あ。けど、そんなに頻繁に使ってないので困ってはいないか・・;-)。
日本語キーボードとかインストールしているんだけど、文字入力時にどうやって日本語キーボードを出すのかが判りません。

Windows10 mobile のキーボードは Windows Phone8.1 のよりは多機能になっていて、左下に青い点が表示され、そこをタップすると十字キーなんかが表示されたります。

まだ IP だからなのか、下の真ん中にある Windows ボタンを押すと左上にマウスカーソルが表示されます。が、動きません。

 
と、ここまで書いて、日本語キーボードの出し方が解りました。左下の [&123] というキーがあるのですが、ここにギアのマークがありますね。このキー長押しで設定とキーボード選択画面が現れました(o_@)。

Win10mob2_2

おぉ。日本語入力できるようになった;-)。

 
3).アプリ色々
アプリは動かないもの、変な動作をするモノが多いですね。

一番は Windows Phone8.1 の頃にあった Office が、 Windows10 mobile をインストールした時点で消えてなくなりました。あたたた。
Office は Office 2016 が入るようで、今は無い状態なんですね。で、 Office 2016 の Public Preview 版をダウンロードしてね。って URL が表示されるんですが、 Windows10 mobile 版てまだ無いじゃん。みたいな・・。orz

People アプリの後継である People+ というのがインストールされたのですが、アドレス帳とか Twitter とか Facebook が統合されたアプリなんですけども。
アドレス帳は “A-Z とそれ以外” とかの表示になってしまって “あ・か・さ・た・な” ではまだソートできないんですね。ひらがな・漢字の名前は “A-Z とそれ以外” の「それ以外」のほうに並びます。
なので、今のところは People+ ではなく昔からある People アプリしか使えない状態です。

Win10mob2_13

 
4).SIM 使える?
あ。 Lumia 620 の記事を書くときに行う検証は羽田とか成田の出国カウンター辺りで行っていることにしといてください;-)。

と、いうことで ぷらら LTE の SIM を入れてみたのですが、どうもキャリアに接続できないんですよね。
MVNO を変えてみました。」のエントリのところでチロっと書きましたが、ぷらら LTE の SIM を 3G で使う場合には AP に lte.mobac.net を指定しないと接続できません。

今回はそれを指定したのですが、どーも 3G で接続できませんでした。

 
とまぁ、 Lumia 620 に Windows10 mobile をインストールして色々試してみましたが、現状においては完成度は圧倒的に WindowsPhone8.1 のほうが高いです。無理して Windows10 mobile にする必要はまるで無いと思われます。僕がもっと真剣に Lumia 620 を利用しているのであれば WindowsPhone8.1 に戻してそれを利用し続けます。

ただ、お祭好きな人はそれに乗ってみたいというのがあるんですね。なので、開発者・検証者になりたい人はどんどんトライするのが良いと思われます。

 
Windows10 のデスクトップ版のリリースは決定しましたが、 mobile 版はまだ未定のようですね。確かにそんな感じはします。マウスコンピューターとマイクロソフトに頑張ってもらって Windows10 mobile が日本語環境でもサクサクと使えるようになって欲しいものです;-)。

今度 Windows10 mobile について書くときはリリースされた頃かな? ;-)。

 
あ。色々質問などある方いましたら、コメント頂ければ解る範囲でお答えしますー。