11月 202021
 

新しくデスクトップ PC を購入しました。『AMD FX おじさん』ではないですが、今まで利用していた PRIMERGY MX130 S2 は 2012 年に購入したのですなぁ。約 10 年使っていた。と、いうことか・・。速度的に『遅いっ!!』とは思ってなかったのでずっと使い続けていましたが・・。

今は半導体不足なときで、PC も決して安くはない。 AMD Ryzen7 PRO 4750G / Memory 16GB / 512GB SSD で 85,000yen 程度。納期は約一週間でした。

写真的には外側よりも内部のほうが嬉しいですよね。多分;-)。

HP ProDesk 405 G6 SFF/CT を買う前に一旦 Lenovo の ThinkCentre M75t Tower Gen2 を注文したんだけど、納期が約半年先、来年の 3 月になる。とのことだったので、待ってられないのでキャンセルした。ということがあるのであります。
HP は昔の日本 DEC の工場を持っているので納期が早いのねぇ。と、いう感じがします。

default の OS は Windows10 home でした。まだ Windows11 にはしていません。それよりも先に、すかさず FreeBSD のインストールを開始するのであります。

 
がっ!!驚きーっ!!よく調べずに今回の PC を買ったのですが、なんとっ!! FreeBSD/amd64 13.0-RELEASE がインストールできないのです。インストール用 USB メモリを Rufus で書き込みブートさせるのですが —<<BOOT>>— が出る前でフリーズしてしまうのでありました。『あらら? もしかしてハズレな PC 買ってしまったか?』 などと調べ始めると・・。

ほおほお。 HP の デスクトップ PC や NotePC では 13.0-RELEASE 以前のバージョンではブートできないパターンがあるのねぇ。

https://forums.freebsd.org/threads/freebsd-on-hp-prodesk-g6.79252/

こちらのスレッドがまさしくビンゴ。 HP の PC は本当に悩みモノらしい。下まで読み進むと 14-CURRENT ではブートするようになったみたいなので、試してみたら確かにブートしてインストールできた。ホっ。
で、更に追加で 13.0-STABLE でも試してみたらこちらも無事にブートしたのでありました。ふぅ。

上記 URL のネタは 6 月には CURRENT 用の修正版が出たみたいだし STABLE に降りてくるのにはそんなに時間がかからないと思うので、今の 11 月辺りでは 13.0-STABLE でも OK 。と、いう感じなのでしょうねぇ。
と、いうことで今回インストールしたのは FreeBSD-13.0-STABLE-amd64-20211111-7647baa1e8f-248036-bootonly.iso になります。 2021/11/11 分の STABLE ですね。

一個前のエントリで書いていますが 13.0-RELEASE と同様に Windows の EFI パーティションをつぶすこともなく、インストールが完了しました。
Lenovo の PC と違い BitLocker を気にする必要がなく、素直にセキュアブートをオフにするだけでインストールすることができたのであります。

 
デバイス的なことを書きましょう。手元に Intel AX200 の代わりに購入した Intel Wireless-AC 9260 があったので、それを設置しました。 NotePC 用に買ったのでアンテナが無かったのですが Amazon で 760yen で追加購入。ただのケーブルが二本だけど、Wi-Fi モジュールに接続できる必要があるので、しっかりと選択する必要があります。長さはだいたい 30cm ほどかなぁ。ケース内にケーブルを這わせたあと、 FreeBSD で利用すると 20Mbps 程度、Windows で利用すると 200Mbps 程度出ます(自宅で可動しているスピード計測サイトでの計測;-)。

他に S-ATA 接続の Samsung SSD 870 QVO 1TB SVQ01B6Q も設置。 M2.2280 な SSD と合わせて 1.5GByte の容量を確保できました。

 
FreeBSD の pciconf -lv で特筆すべきデバイスをちょっと並べてみます。

none0@pci0:4:0:0:       class=0xff0000 rev=0x1a hdr=0x00 vendor=0x10ec device=0x816e subvendor=0x10ec subdevice=0x8168
    vendor     = 'Realtek Semiconductor Co., Ltd.'
    device     = 'Realtek RealManage BMC'
re0@pci0:4:0:1: class=0x020000 rev=0x29 hdr=0x00 vendor=0x10ec device=0x8168 subvendor=0x103c subdevice=0x872d
    vendor     = 'Realtek Semiconductor Co., Ltd.'
    device     = 'RTL8111/8168/8411 PCI Express Gigabit Ethernet Controller'
    class      = network
    subclass   = ethernet
none1@pci0:4:0:2:       class=0x070002 rev=0x1a hdr=0x00 vendor=0x10ec device=0x816a subvendor=0x10ec subdevice=0x8168
    vendor     = 'Realtek Semiconductor Co., Ltd.'
    device     = 'RTL8111xP UART'
    class      = simple comms
    subclass   = UART
none2@pci0:4:0:7:       class=0x0c0701 rev=0x1a hdr=0x00 vendor=0x10ec device=0x816c subvendor=0x10ec subdevice=0x8168
    vendor     = 'Realtek Semiconductor Co., Ltd.'
    device     = 'RTL8111xP IPMI interface'
    class      = serial bus
    subclass   = IPMI
iwm0@pci0:5:0:0:        class=0x028000 rev=0x29 hdr=0x00 vendor=0x8086 device=0x2526 subvendor=0x8086 subdevice=0x0014
    vendor     = 'Intel Corporation'
    device     = 'Wireless-AC 9260'
    class      = network

 
HP の法人向け PC なので Intel でいうことろの vPro みたいなのを積んでいるようですが、 AMD の CPU 搭載なので Intel チップはちと無理か。そのかわりに Realtek のリモート管理系チップが搭載されているようです。俗に『AMD DASH』と呼ばれているヤツかな? BIOS (UEFI) の設定メニューにオン/オフのオプションがありました。

が、当然 FreeBSD では認識されません。

iwm0 はあとから自分が取り付けたモノになります。 BIOS (UEFI) 的にもフツーに認識されているし Bluetooth も BIOS で認識しているので問題ないですね。
下の写真では、一番上の真ん中にあるある出っ張ったパーツです。アンテナが伸びているのは一枚目の写真でも解るでしょうか?

せっかく 13.0-STABLE にしたし Intel Wireless-AC 9260 もついたので、Iwlwifi を試してみるかねぇ。みたいな状態で https://wiki.freebsd.org/WiFi/Iwlwifi を試してみましたが・・。
https://people.freebsd.org/~bz/wireless/apply-wireless-latest.sh これはもうコードが古くてコンパイルも通らないですね・・。orz 20210904 のカーネルソースコードだと linuxkpi のコードにもずいぶんと改修が進んでいるだろうに・・。
と、いうことで FreeBSD での 802.11ac はまだ待ちの状態です。

 
Realtek の NIC は re0 で認識されてはいますが /boot/kernel/if_re.ko では認識できないチップです。最新のチップかな? 最初『え゛。Realtek のチップ認識しないの?』と、驚いたのですが、今の世の中 ports からインストールするとか。 ports の net/realtek-re-kmod/ をインストールすると /boot/modules/if_re.ko が入ります。これを利用すると re0 で認識できます。
/boot/loader.conf はこんな感じで。

if_re_load="YES"
if_re_name="/boot/modules/if_re.ko"
hw.re.max_rx_mbuf_sz="2048"

 
あと、今回の PC は CPU が AMD Ryzen7 PRO 4750G なので GPU は Renoir です。これは ThinkPad X13 と一緒。 ports の graphics/drm-devel-kmod/ では X が起動しませんでした。
せっかく 13.0-STABLE を利用しているので linuxkpi 系は最新のソースコードがはいっているはず。と、いうことで GitHub から drm-kmod-master の最新版を取ってきました。今だと drm-kmod-5.7 になります。これをインストールしたらあーたっ!!

X はバリバリ動作する。

$ xrandr 
Screen 0: minimum 320 x 200, current 2560 x 1440, maximum 16384 x 16384
DisplayPort-0 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
DisplayPort-1 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
DisplayPort-2 connected primary 2560x1440+0+0 (normal left inverted right x axis y axis) 527mm x 296mm
   2560x1440     59.95*+  60.00  
   2048x1152     60.00  
   1920x1200     59.88  
   1920x1080     60.00    60.00    59.94    30.00    24.00    29.97    23.98  
   1600x1200     59.95  
   1680x1050     59.95  
   1600x900      60.00  
   1280x1024     60.02  
   1440x900      59.95  
   1280x800      59.95  
   1280x720      60.00    59.94  
   1024x768      60.00  
   800x600       60.32  
   720x480       60.00    59.94  
   640x480       60.00    59.94  

 
スゲースゲー。 ThinkPad X13 では 13.0-RELEASE と drm-kmod-5.5-wip でやっとこさ X を動かしたんだけど、 AC アダプタ抜くとカーネルパニックとかしていてまだまだだなぁ。と思っていたんだけどそんなこともなく。

あと、デスクトップ PC で 13.0-STABLE + drm-kmod-master (5.7) を利用すると suspend/resume できますっ!! デスクトップ PC で suspend/resume っ!! resume 後に X が死ぬ。と、いうこともなく本当に無事に、 WindowsOS のようにフツーに動作します。かなり感動的っ!!

 
今回、HP ProDesk 405 G6 SFF/CT にイントールしたあと、すかさず ThinkPad X13 も同じ構成にしてみたんだけど、上にも書いた通り AC アダプタ抜いてもカーネルパニックせず、 X は無事に動作するし suspend/resume も完璧に動作する。嬉しいっ!!

 
PC の技術はどんどん進化しているんだけど UEFI+CSM 時代は 10.1-RELEASE が一番良いと思っていた (suspend/resume していた)。そして、 UEFI 時代の FreeBSD は今度でる 13.1-RELEASE が最適なバージョンになるでしょうなぁ。今回利用した 13.0-STABLE の出来の良さに驚いたのでありました。

もし、手元に UEFI のみで動作するバリバリ最新の PC があるのであれば、是非とも FreeBSD をインストールしてみて頂きたいものであります。

いやぁ。今回は「イバラの道」というのは 13.0-RELEASE インストールでフリーズする以外、13.0-STABLE をチョイスして drm-kmod-master をインストールしたらスルっと、なんの苦労もなく動作したので、幸せな日々が送れて嬉しいのであります;-)。

このネタ、もう完結してしまって、続きませんf(^^;。

  5 件のコメント to “HP ProDesk 405 G6 SFF/CT 購入。”

  1. […] ちょっと前に「HP ProDesk 405 G6 SFF/CT 購入。」と、いうエントリを書きました。ことのときから 13.0-STABLE を利用するようになりました。 […]

  2. […] HP ProDesk 405 G6 SFF/CT を購入したので二台の MX130 S2 は自宅のサーバとして Vmware ESXi 7.0 […]

  3. […] と、いうとこで、最近は PC 高いし、納品遅いのですが、以前購入したデスクトップ機と同様の HP ProDesk 405 G6 SFF/CT にしました。ただし時代は変わっているので今回購入したモデルは G8 に […]

  4. […] 去年の 11 月にデスクトップ PC を新調しました。 CPU は AMD Ryzen7 PRO 4750G です。この環境において FreeBSD を起動 (当時は 13.0-RELEASE でしたが、今は 13.1-RELEASE が動作しています) しています。 […]

  5. […] 自宅のデスクトップ機と自宅サーバに HP ProDesk 405 SFF/CT を購入しました。時期的にデスクトップ機は G6 、自宅サーバは G8 というタイミングです。 […]

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