9月 232011
 

「CPU コレクション」の第44回目ですね。IA はひとまずお休みして、今は非 IA なアーキテクチャの CPU になっております。今回の CPU は Sun SPARC です。

ちょっと僕の過去を振り返ってみると、前回の MIPS 系 CPU は NEC EWS4800 で利用していました。時期的に、その頃インターネットが流行りだし始めた頃で IIJ が ISP サービス始めたり、他の ISP が雨後の竹の子のように出現していた時期でした。

そー言えば以前記事に書いた「日本DECの荻窪ラーメンマップ」はこの時期でしたかね。もう 2,3 年くらい前か。EWS4800 使い始めてすぐぐらいの時だ。

で、話しをもとに戻すと、僕も「ISP に行きたいー。」などと思い、新宿三丁目にある会社のフロアの片隅を借りているあやすぃー会社に転職してしまいます;-)。
そして、日本で初めて apache によるバーチャルホスティングを始めた会社に入ることになったわけです。ここで初めて SUN のワークステーションを触ることになり、当時のマシンは SUN SS5。OS は SunOS 4.1.3 だったかなぁ。

当時、SunOS 4.1.3 でバーチャルホスティングをするためには libc にパッチを当てて OS システムを構築する必要がありました。default の libc は libc.so.4 だったかな。で、パッチを適用すると lib.so.101 とか、とんでも無い番号になるんですよ。で、libc に対する構築が失敗するとシステム全体が止まるので「再インストール。」とか、そんなことしていました。

libc へのパッチ適用は SunOS 4.1.4 で解消されたんだっけかな? それ以降、皆さんもご存じのようにあちこちで apache によるバーチャルホスティングが浸透していくわけですね。

当時の社長「ビジネスモデル特許」とか取っておけば良かったのにー。とか、今思うんですけどもね。ただ、これで「ビジネスモデル特許」が取れるか、筆者は詳しくないので解りませんが;-)。

と、言うことで、前置きが長くなりましたが NEC の UNIX を使った後に今度は SunOS を利用することになった筆者ですが、この CPU はそれよりも遙か後の CPU になりますね。

SUN_SPARCII_1.jpg

Sun Ultra SPARC II 。クロックは多分 400MHz だと思います。会社の廃棄サーバから引っこ抜いてきました。 Sun SPARC Enterprise 200 だったかなぁ? 2CPU なマシンでした。中を見たとき、マザーボード自体は Slot でした。 Slot1 <=> Socket370 変換ゲタ のような感じですね。Slot についている Socket から CPU のみ取り出した。と言う感じです。

こちらが CPU の裏側です。

SUN_SPARCII_2.jpg

おー。SPARC というのは当時からもうピンが無い状態だったのですなぁ。ちょっと感激です;-)。

大きさ的にはこんな感じ。

SUN_SPARCII_3.jpg

ピンの無い CPU 同士を並べてみました。 PentiumD との比較になります。 大きさ的にはほぼ一緒ですが、 SPARC はズッシリとした重さがあるのであります。

いやー。それにしても良く Ultra SPARC な CPU が手に入ったものだ。と、筆者も実は大喜びしております。前出の当時利用していた SS5 に入っていた CPU は、僕の記憶が確かならば MIPS とか Socket7 Pentium P54C みたいな感じだったような気がします。そーいった古い SPARC も手元に欲しいなぁ。などと思うのでありました;-)。

MIPS 同様、ツッコミどころ満載のネタでしょうか;-)。

  6 件のコメント to “Sun Ultra SPARC II。”

  1. うるおぼえですみません。そー、その頃のWSを後でみて、これって有名な?と話
    したら、今時の普通のPCの方が早いよ…と言われたことがありました。筐体がかっ
    こよかったのを覚えています。
    今あったら、学習用なんですかねぇ。
    CPUにピンがないんですね。知りませんでした。

  2. そういえば SunOS 4.1.X でレゾルバを利用する時も
    NIS 経由にするか libc にパッチを当てる必要があった気がします。
    ’93とか’94頃、何故かデスクトップ環境として SS20 を利用していたので、
    色々と苦労した覚えがあります。
    ディスク容量が少なかったので X11R6 の cd をマウントして、
    ソースのシンボリックリンクだけをHDに張って
    (そういう shell script が X11R6の配布物に含まれていた)、
    一晩かけて X11 を make world したりしていました。

  3. ふくしまさん。こんにちは。
    当時の SS20 だったら既に PC の Pentium 機のほうが安いし速かったでしょうねぇ。
    今だと多分既にジャンクだと思いますが・・f(^^;;。
    けど、この CPU はピンが無いのには、確かに僕も驚きました。

  4. @bsdhack さん。こんにちは。
    へー。libc にパッチを適用する必要があるのって、バーチャルホストの時だけではなかったのですか。それは初めて知りました。
    SunOS 4.1.4 が確か一番最後だと思ったですけどね。そのあとは SVR4 系の Solaris ですしねぇ。
    僕は Sun のマシンで X を使ったのは CDE からですねぇ。
    それにしても懐かしい話がポンポン出てきますねぇ;-)。

  5. IBM PowerPC G3。

    「CPU コレクション」の第45回目です。 MIPS、SPARC  と続いたら、…

  6. Sun Ultra SPARC III。

    久しぶりに「CPU コレクション」行ってみましょうかねぇ。今回のエントリはちょう…

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