8月 172011
 

僕は 「Microsoft TechNet サブスクリプション」の会員なので Microsoftの Windows Live のアカウントとか持っていて Windows Live にもアクセスするし SkyDrive も利用したりしています。

Windows Live の中には「ダウンロード」と言う項目があって、Windows Vista 以降で利用できるアプリケーションが無料でダウンロードできたりするのですが、今回はその中の一つである Windows Live Mesh についてちょっと書いてみようと思います。

Microsoft のダウンロードサイトにおける Windows Live Mesh の説明文には以下のように書かれています。

「写真とドキュメントをコンピューター間および SkyDrive 上で同期します。お使いのコンピューター上のすべてのファイルやドキュメントにリモートで接続します。」

これだけだと「特に利用する必要ないかなぁ。」とか思ってしまうのであります。だって、写真は「フォト ギャラリー」でアクセスできるし、ブラウザから SkyDrive でアクセスすれば共有もできるしねぇ。みたいな。

けど、色々「Windows Live Mesh」について調べていたら恐ろしいことができることを発見してしまいました。今回はそっちをメインにちょっと書いてみます。

まずは http://live.jp/ にアクセスしてアカウントが無い人は作成し、持っている人はそのままログインします。

左上の “Windows Live” って文字をクリックするとプルダウンメニューが現れるので[ダウンロード]を選択し、Windows Live Essentials から Windows Live Mesh をダウンロードしすかさずインストールします。
あ。ちなみに Windows Live Essentials を利用できるのは Windows Vista 以降の WindowsOS のみとなります。WindowsXP にはインストールできません。

Windows_Live_Mesh_1.png

Windows Live Mesh のインストール後、起動して Windows Live ID でログインします。あとは基本的にはバックグラウンドで動作している状態でしょうか。表示されるメニューには「状態(S)」と「リモート(R)」の二つがあります。今回は「リモート(R)」のほうが重要になってきます。

左上のほうに「このコンピュータへのリモート接続」という項目があると思いますが、そこで「このコンピュータへのリモート接続を許可」をクリックします。権限などを聞かれますがとりあえず許可してみましょう。

Windows_Live_Mesh_2.png

でもってここで http://live.jp/ にログインしているブラウザに戻ります。

やはり左上の “Windows Live” の文字をクリックしプルダウンメニューを表示させ、今度は [Devices]というのをクリックします。するとここには Windows Live Mesh をインストールした PC の一覧が表示されるようになります。

自分が持っている PC がたくさんあり、そのほぼ全ての PC 上で自分の Windows Live ID で Windows Live Mesh が起動されているとその一覧が表示されるようになります。

別の PC からブラウザで live.jp にアクセスし [Devices] メニューをクリックすると Windows Live Mesh でリモート接続を許可された PC は「このコンピュータに接続」という項目が表示されるようになります。

Windows_Live_Mesh_3.png

あとは「このコンピュータに接続」をクリックすると Active-X がインストールされ RDP みたいに画面が飛んできてリモート接続で作業が行えるようになります。

上にも書いたとおり Windows Live Mesh をインストールできるのは Windows Vista 以降の WindowsOS のみです。 WindowsXP では Windows Live Mesh がインストールできないのでリモート接続の対象機器にはなれませんが、クライアントとしては動作します。WindowsXP でブラウザから live.jp にアクセスし [Devices] から PC を選択し、リモート接続することは可能です。

さてさて。以上が Windows Live Mesh を利用したリモート接続の方法と言うか機能になります。それにしてもこれはちょっと驚きますね。例えば自宅から会社の自分が利用している WindowsOS にアクセスできる。ということになります。

企業ではファイアーウォールを設置し、そして外部からのアクセスには VPN などを利用したりしての接続、また、部署・人によってのアクセス権限などを行っているかもしれませんが、そんなの一切お構いなし。 Windows Live Mesh 経由でズドーンっとリモート接続してしまうのでありますなぁ。

企業の IT 部門は VPN 装置必要なくなるけど、セキュリティ・情報持ち出しなどに気を使うようになります。すると Windows Live Mesh のリモート接続を L4,L7 レベルで止める(実質的には SSL なので多分無理だとは思いますが)か PC 側に Windows Live Mesh にインストールできないもしくはされていた場合削除するなどの対応が必要かもしれないですねぇ。

どっちにしてもすごい技術だとは思うのですが、企業の IT 部門にとっては頭の痛いネタ(技術)が増えたと言うかんじでしょうか。

#最後の終わり方、ITmediaチックかな?;-P。