連チャンで「CPU コレクション」なカテゴリです。お許しください。
いやね。現在掲載中のアーキテクチャは i686 になったのだけど、一個だけ i586 なアーキテクチャの CPU の掲載を忘れていたのであります。なのでそれについて先に書いてしまおうかと;-)。
今回登場するのは TRANSMETA の TM5600 なのであります。FreeBSD でカーネルを make する時には cpu I586_CPU を指定しなければならないのでアーキテクチャ的には i586 に分類されますね。 PentiumMMX とかと一緒。

この CPU は NotePC からひっぺかしてきました。なので左上がちょっと欠けているのであります。
一時期、誰もが持っていて、そして熱狂していた CASIO MPC-206 に搭載されていた CPU ですね。このブログを読んでいる皆さんも実はその昔利用していたのではないでしょうか。僕の持っていた MPC-206 はいよいよ動作しなくなったので分解して CPU だけ取り出したのであります。
CPU クロックを処理によって可変にする LongRun と言う機能は画期的でした。その後、Intel の CPU も速度可変になったりして省電力化に走っていくのですね。
この CPU は一時期、アキバでバルクのジャンク扱いで新品が大量に出回ったことがあり、一個 300yen 位で手に入れることが出来ました。当然、僕も手に入れていたのですが FreeBSD のコミッタの方が日本に来た時にその方にプレゼントしてしまいました。彼は、make buildworld しているときに MPC-206 の上に本を置いていたらデロンデロンに筐体を溶かしてしまったみたいだったので・・。
と、言うことで手持ちの動作しなくなった NotePC から引っぺがしたんですけどね。こっちから裏側。

半田とか残っているんですがそのままにしてあります。
ところで、この CPU が出た時期って確か、ライナスがトランスメタに居た頃なんだよねぇ。ある意味懐かしいなぁ。
たかちゃん。
CPU トレイ。
皆様、今年も宜しくお願いします。
あまり参考にならないかもしれませんがツラツラと記事などを書いていきたいと思います。
と、言うことで、年明けの一発目は「CPU コレクション」。しかもネタは CPU では無いと言う;-)。
いやね。ジャンクであるにしろ、コレクションの CPU が増えてくるとその置き場にも困るわけなのであります。と、言うことで僕は CPU トレイをあちこちから集めてきて、そこに並べて保存しているのであります。
CPU トレイと言うのは大体こんな感じ。

最初、二個ほど自分で持っていたんですよね。で、そこに並べていた。その内に CPU のほうが多くなってきてしまったので、実は去年はアキバに行くと必ずジャンク屋めぐりして CPU トレイが無いか確認していたのですが・・。
最近のアキバって CPU トレイが無いのねー。その昔は段ボール箱に入っていて「ご自由にお持ちください。」ってなっていたんだけど・・。ジャンク屋の若い店員さんに「CPU トレイってあります?」って聞くと「なんですかそれ?」って返ってくる。ちょっと年行っていて、アキバの PC に詳しい店員さんに聞かないと解ってくれないの。「あー。昔は『ご自由にお持ちください。』のヤツですよねぇ。最近は全く無いですねー。」とはベテラン店員さんの談。いやー。アキバでも CPU トレイはほんとに見かけなくなりました。
僕は Socket7・370・Athlon が 10 個入るヤツを五個、12 個入るヤツを1個持っているのでありますが、茶色い二個はヤフオクで購入しました。で、計六個ですね。
実際に CPU を入れているのですが、大体こんな感じになります。

なんか、ジャンク屋ちっくで良いでしょーー;-)。
と、言うことで、実は CPU よりも入手困難性が高いのではないかと思われる CPU トレイが今回の CPU コレクションの記事なのでありました;-)。
さてさて。こんな感じで今年も宜しくお願いします。
Thunderbird+Lightning の日本語化。
Mozilla の製品の中にカレンダーアプリがあります。「カレンダープロジェクト」と言うヤツですね。でもってこれを利用して Thunderbird に Lightning をインストールすると google カレンダーと連携できて、Thunderbird の別タブとして Lightning が起動してカレンダーが利用できる。と言う感じです。
google カレンダーと連携したい場合は Lightning の他にアドオンとして「Provider for Google Calendar」と言うのが必要になります。これら全てが揃うと google のアカウントを設定するたけで google カレンダーと連携できるようになります。
FreeBSD 的に言うと ports/mail/thunderbird と日本語化するための ports/mail/thunderbird-i18n が、後は Lightning の ports として ports/deskutils/lightning-thunderbird をインストールする必要があります。 Provider for Google Calendar は Thunderbird からアドオンとしてインストールする必要があります。
が・・。FreeBSD の ports からインストールする lightning-thunderbird-1.0 は日本語化されていないんですな・・。orz。 Thunderbird は日本語化されているのにカレンダーは英語表示。スケジュール自体は日本語で表示してくれるのにメニューなどは英語表示。ちょっと悲しいな。と、言う感じなのであります。
Widnows 上で動作している Thunderbird+Lightning は日本語で表示できるのに悲しいねぇ。
と、言うことで FreeBSD 上で動作している Thunderbird+Lightning のカレンダー部分を日本語化することにしましょうかね。
スクリーンショットはこんな感じ。一応日本語化できました;-)。

まず最初に Windows 版の Thunderbird+Lightning の環境をじっくりと眺めます。ふむふむ。Application Data\Thunderbird\Profiles\乱数\extensions\ の下には {e2fda1a4-762b-4020-b5ad-a41df1933103} と言うのがあって、その下の \chrome\ の中に日本語テキストがあるみたいですね。この中の calendar-ja.jar と lightning-ja.jar が Lightning を日本語化するために必要なファイルみたいです。
では、このファイルを抽出して FreeBSD 上に持って行ってみましょうか。 FreeBSD の Thunderbird の個人用設定は ~/.thunderbird/乱数/extensions/ ぽいですね。ここにやはり {e2fda1a4-762b-4020-b5ad-a41df1933103} があり、その下に /chrome/ があるのでそこにほーりこんでみましょうか。でもって再起動。
どーだっ!!?? ダメだぁ・・。orz。きっと何かファイルが足りないと思うので再度、Windows 側で色々調査します。すると Windows 側と FreeBSD 側のファイルで圧倒的に記述が少ないファイルがありました。 {e2fda1a4-762b-4020-b5ad-a41df1933103} の直下の chrome.manifest と言うファイルです。このフアイルの中を覗いてみるとローカル言語設定が記述されているようですね。FreeBSD 版では en-US しか無いのですが、Windows 版には色々な言語の情報が記述されています。なるほど。このファイルを FreeBSD 側に持っていくことにしましょう。
で、再起動。おぉーーっ!! Lightning のカレンダーが日本語表示してくれるようになりました。良かった;-)。
ちなみに、Windows 版 Thunderbird が無い人のために以下、 URL に言語パックを置いておきました。
http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/lightning-thunderbird-1.0-ja-pack.tgz
ダウンロードしたら以下の要領でインストールしてみてください。
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古い chrome.manifest は chrome.manifest.ORG として保存されます。と言うか、展開されます。
後は Thunderbird を再起動して Lightning が日本語化されたか確認してみてください。
なお、今回は Thunderbird+Lightning で google カレンダーと同期する方法などは一切書いていません。その情報はウェブ上を探せばゴロゴロ出てくるのでここではあえて書きませんでした。あくまで FreeBSD における Lightning の日本語化に特化したものとなります;-)。
ちなみに、Windows から全ての言語パックを持ってきて、上記、僕が作成した tgz ファイルの中に突っ込むと lightning-thunderbird-1.0-i18n みたいな ports が簡単に作れると思うのですが、どなたか ports を作る方いらっしゃいませんか?
僕は言語パックを自分で作ってしまったので ports は作らない予定なんでけども;-)。
Slot1 <=> Socket370 変換ゲタ。
CPUコレクションの第 21 回目は CPU ではありません。CPU 変換ゲタです。
その昔、Socket 系 CPU では CPU に変換ソケットを履かせて、マザーボードの Socket に刺す「ゲタ」と言うのが流行りました。 i486、i586 辺りで人気が出たでしょうかね。この辺りの、筆者は持ってないのですが、今回登場する、Slot1 <=> Socket370 変換アダプタは持っているのであります;-)。

実はこれ、つい最近、アキバのジャンク屋に売っていたのを買ってきました。箱に入った新品です。GIGABYTE GA-6R7。こーいうのがまだ新品で手に入るのがアキバですよねぇ。
実は買うときに店員さんに「これ、新品ですか?」と聞いたんです。僕的には利用しないんだけど、コレクションアイテムとしてゲットして非常に嬉しいわけです。店員さんは心の中で『こいつ、まさか使うつもりでいるのか?』みたいに思ったんでしょうね。非常にケゲンな顔をして「そ、そうですが・・。」みたいに言うわけです。う゛。勘違いされている・・。って思いましたね。僕もf(^^;;。「コレクションにするんです。」って店員さんに言ったらその人の顔がパーっと明るくなったのが印象的でした。

写真は変換 Socket の部分です。
でもってこっちの写真は PentiumIII と一緒に撮ったヤツ。

こうして二つ並べてみるとまたちょっと違う雰囲気が出てきますねぇ。
新品で購入したので、僕は今で箱に入れて保存しています;-)。
iOS4.2・AirPrint で体験する avahi。
さてさて。 前回のエントリで「iOS4.2・AirPrint で体験する CUPS。」ってのを書きましたが、その続編です。いきなりこちらから読むと内容がちぃとも解らないかもしれないので前編から読んで頂ければと思います。
前回は確か、cups-pdf インストールして airprint.types というファイルを /usr/local/share/cups/mime/ に設置したけど、ダメだったー。ってところで終わりました。
iPhone4 に FreeBSD 上のプリンタを認識させるには CUPS ではなく avahi-daemon のほうであるようなので、実は avahi-daemon に設定ファイルを用意する必要があるのでありました。MacOSX や Windows では “Bonjour” と呼ばれている実装が FreeBSD 的には “avahi” になります。
ports 的には net/avahi になるのですが KDE4 をインストールしていると net/avahi-app のみがインストールされると思います。今のところはそれで十分でしょう。gnome の場合も net/avahi-app はインストールされるのかなぁ?僕は知らないのですが。もしインストールされていないようでしたらインストールして avahi-daemon と avahi-dnsconfd を起動してください。
avahi の設定ファイルは /usr/local/etc/avahi/ と言うディレクトリで管理されていますが、その中に /services/ と言うディレクトリがあります。ここに何かしらの名前で、今回は例えば AirPrint-PDF_Printer.service と言うファイルをしましょうか。ファイルを一個おけば、それが iPhone4 上のプリンタメニューに表示されるのであります。

では、AirPrint-PDF_Printer.service の中身はどう書けば良いのか?ってことですよね。以下は例です。
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途中、”pdl= ” の行だけ改行していますが、実際は一行で書く必要があります。
後、avahi のサービスの設定と CUPS に登録してあるプリンタはどこで結び付くのだ? と思いますがそれは “rp=printers/PDF_Printer” の行になります。CUPS の URL http://localhost:631/ にアクセスして [プリンター] タブに表示されているプリンタをクリックすると URL が表示される(http://localhost:631/printers/PDF_Printer)と思いますが、その http://localhost:631/ を取ったヤツになります。
後、設定を見ると type タグの中に情報が書かれていますが、ipp に対するサービスの設定である必要があります。良くわからないのが “printer-type=” ですが、まぁ、これで多分大丈夫だと思いますf(^^;;。
あ。そーそー。前回設定した /usr/local/share/cups/mime/airprint.types は削除しました。これで一応設定は完了です。avahi-daemon と avahi-dnsconfd、cupsd を再起動します。
でもって早速 iPhone4 のブラウザを開いて「プリント」を見てみましょう。無事に表示されたでしょうか?そして、印刷してみましょう。前回も書いた通り、FreeBSD の場合は /var/spool/cups-pdf/ にユーザ名のディレクトリができて、その中に PDF ファイルが出力されます。無事に出来ていたら完成です;-)。
え?ダメですか・・。ではここからはトラブルシューティングです。
まず、CUPS の管理ページにアクセスして [管理] タブの右側の一番下にある 「トラブルシューティングのためにデバッグ情報を保存」にチェックを入れて設定を保存します。すると、/var/log/cups/error_log に iPhone4 からアクセスがあった場合にログが出力されるのでその様子を見ます。
後、tcpdump -i re0 port ipp とかして iPhone4 からパケットが正常に流れてきているか確認するのも良いでしょう。
tcpdump から解ることとして、IPv4、IPv6 のどちらでパケットが到達しているか確認するのも良いかもしれないです。筆者の環境では 2001:c90:609:: でお互いに LISTEN にしていたのでガクゼンとして慌てて BB ルータの IPv6 ブリッジを切りました・・orz。iPhone4 恐るべし。NTT の IPv6 閉域網のアドレスで LAN 内をアクセスしていたんかいっ!! って感じで・・。
自宅のネットワークがデアルスタクの人はまず、ネットワークの状態を確認しておいたほうが良いでしょう。
続いて、CUPS のエラーログを見ます。無事に印刷できないログの原因としてパッと思いつくのが以下でしょうか。
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このログは後で解ったのですが、 PDF の出力には特に関係は無いので無視してよさそうです。もう一個のログのほうが重要でした。
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“192.168.1.200” と言うアドレスは iPhone4 のアドレスです。IPv6 でアクセスしている場合にはここに IPv6 が入ると思います。もう一個の “wanchan.local” と言うのは CUPS が動作している FreeBSD マシン名です。ホスト名の FQDN 的には wanchan.running-dog.net なのですが、mdns・avahi 的には wanchan.local になるんですな。
けど、何故か知らないですが、CUPS 自体がこの “wanchan.local” と言う「ホスト名」を認識しないみたいです。なので、/usr/local/etc/cups/cupsd.conf に以下の行を追加して上げてください。
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これで cupsd を再起動します。で、再度 iPhone4 からチャレンジ。こんどはどうだぁ? 無事に印刷されました?
あ。無事に印刷されない場合 iPhone4 はプリントクライアントが動きっぱなしになります。パケットキャプチャしているとずっとパケット送り続けてきます。タスクリストに表示されているので job をキャンセルしましょう。
#あ。iPhone3G ではマルチタスクが無くて、この画面を表示できないから AirPrint に対応してないのねー。なるほど。

仮に、無事に印刷ができたと仮定して FreeBSD 側を見てみると /var/spool/cups-pdf/ANONYMOUS/ と言うディレクトリが出来ていると思います。オーナーは nobody:nobody。認証がなくとも無事に印刷できたようですね。よかった。よかった;-)。
以上で「iPhone4 から PDF プリンタへの印刷」は完了です。
さてと。avahi についてですが、僕もあまりよく知らないのですが、知っている限りの情報をちょっと書いてみましょう。
まず、mdns・cups・avahi を起動するとネットワーク上の色々なサービスが、許可されていれば相互に利用できます。ports 的には net/avahi-gtk と言うのがあり、こいつをインストールすると avahi-discover-standalone コマンドがインストールされ GUI で、現在利用できるサービスの一覧が表示されます。サービス・NIC と後、IPv4/IPv6 の情報が表示されます。表示されている情報をクリックするとこれまたなかなか面白いですがf(^^;;。一回確認してみると面白いかもしれません;-)。
ただ、サーバにプリンタを付けているので X なんざねーよ。って場合があるかもしれません。そんな時は 以下のコマンドを叩いてみると良いでしょう。
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CUI で現在提供されているサービスの一覧が表示されます。今回のオプションは -rat を指定しています。
例えば、僕の環境では MacOSX に接続されている HL-2040 プリンタが見えるわけです。そいつの情報は “= re0 IPv6 Brother HL-2040 series @ macosx-host _ipp._tcp local” として表示されます。情報がややこしいのでここには書きませんが、上記コマンドを叩くとだいたい想像が付くと思います。表示される内容は avahi-discover-standalone の GUI で表示されるものと基本的には一緒です。
実は、ここに表示された内容を /usr/local/etc/avahi/services/ の下に置いた services ファイルの XML に記述することになります。なので、僕の場合は MacOSX に接続されている HL-2040 プリンタの XML ファイルを書いて、それをサも自分の PC のサービスの如く iPhone4 に見せて、
iPhone4 -> FreeBSD(wanchan) -> MacOSX -> プリンタ -> 印刷
と言うことも可能になるわけですね。ややこしいけど;-)。
ただ、残念なことに FreeBSD に直に接続しているプリンタが無いので avahi-browse の出力結果がどのようになるのか解らないのが悲しいところです。
今回は iPhone4 対応の PDF プリンタが準備できたのでヨシとしておきましょうか。
ちなみに、僕の場合は、多分 MacOSX 上に PDF プリンタを準備したほうが圧倒的に早いしらくちんだったと自分でも思います。が、それだとあまりネタにならないしねぇ;-)。
非常に疲れた・・。ふぅ。
iOS4.2・AirPrint で体験する CUPS。
iOS4.2 の機能の目玉の一つ、AirPrint が HP の対応プリンタ以外のハードウェアでも利用できて、印刷できるらしい。と言うのが最近あちこちで騒がれています。例えばこれ。
ascii.jp の「OS XのプリンターをAirPrint経由で使う」
マイコミの「既存のプリンタで iOS AirPrint 印刷に対応する方法」
僕的には ascii.jp の記事のほうがラクだったのでそっちで試してみました。本文にあるとおりですが、/usr/share/cups/mime/airprint.types と言うファイルを作成して、その中に以下の行を書いたら MacOSX をリブート。
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後は、システム環境設定の「共有」でプリンタ共有にチェックを付けて「全員 プリント可能」を選択するだけでで iPhone4 から AirPrint が利用できます。

ちなみに元記事では「認証ダイアログ」が出てきてしまう。と書かれていましたが「プリンタとファクス」の設定の所で [ネットワークでこのプリンタを共有] のチェックを2,3回付けたり外したりしてシステム環境設定を閉じれば、iPhone4 側では特に認証を聞かれることもなく印刷が可能になります;-)。

このブログで何回か書いていますが、僕はブラザーの HL-2040 を利用しています。iPhone4 のキャプチャでちゃんと認識できます。HP のプリンタでなくともこうして iOS4.2 の AirPrint が利用できるのですね。ぱちぱちぱち。
#ちなみに iPhone3G では AirPrint はまぁるで利用できません。メニュー自体がありません。あしからず・・。orz。
さて。これで終わったら、ただの記事のパクリですね。もうちょっと足を突っ込んでみましょうか。
そもそも、MacOSX では CUPS と言うプリントシステムを提供しています。Apple 謹製で、僕が普段利用している FreeBSD も CUPS が動作します。
以前のエントリで「CUPS で FreeBSD から簡単印刷。(MacOSX があればだよ)」というのを書いていますが、詳しくはそっちに譲ります。
MacOSX のシステム環境設定の「共有」で「プリンタ共有」の制御を行うのは、実は CUPS の設定を変更しているんですな。試しに http://localhost:631 にアクセスして「管理」タブの右側の「このシステムに接続されているプリンターを共有」のチェックのところを見ていると解ります。「共有」の「プリンタ共有」のチェックを外して http://localhost:631 の「管理」タブのページをリロードすると、チェックが外れたりします。

ブラウザとシステム環境設定の画面をキャプチャしたモノですがちゃんと見えるかな?
その時、/etc/cups/cupsd.conf にも実はこっそりと設定が入って、更にバックグラウンドで cupsd がリサスタートされるわけですね。ふむー。立派な GUI なこと。FreeBSD にもこーいう統合的な GUI が欲しいなぁ。KDE4 には無いんだけど、gnome にはあるのかなぁ?
ちなみに共有するかしないかチェックによって /etc/cups/cupsd.conf が書き換わるんですが、以下はその差分ですねー。
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と、言うことで MacOSX っちゅーのは UNIX 知っている人でもむやみやたらに手で設定ファイル変更したらアカンよ。って感じなのでしょうかね。
それにしてもその昔、「プリンタ共有」ってのは samba で行い、smb.conf の中にプリンタ共有の設定を記述することにより行っていたのですが、MacOSX がベースになると CUPS 側でプリンタのドライバから共有まで一手に面倒見てくれるので、随分と変わったモノだ。などとなるのでありました。
Windows を利用している人でも、UNIX 系 OS や MacOSX がネットワークにある人は是非とも Bonjour をインストールしておきたいものです。って、 Windows7 版ではもうないんだっけか;-)。
さてさて。話がここで終わってしまうとこれまたどーも尻切れとんぼちっくなので FreeBSD での動作についてもちっくと書いておきましょうかね。
結論から言うと FreeBSD 上で動作する CUPS では AirPrint ができませんでした。
僕の知識が多分足りないのだと思います。思いますが・・。
簡単に行った手順を書いておきます。
1. まず、FreeBSD の CUPS に対応しているプリンタが無いので cups-pdf と言うプリンタを ports からインストールします。 CUPS 経由で印刷したものを PDF 化する “プリンタ” です。 firefox3 や KDE4 では「印刷」で「PDF に出力」ってのがあるので本当は必要無いのですけどね。 print/cups-pdf という ports です。
2. 続いて http://localhost:631 にアクセスして cups-pdf を「プリンタの追加」に登録します。「ロカールプリンタ」を選択し、ベンダは「Generic」を選択すればプリンタの準備は完了です。後は実際にアプリケーションから印刷してみます。印刷した時にできる PDF は /var/spool/cups/cups-pdf/ユーザ名/ に出力されます。
3. さて。プリンタの準備も整ったので、早速 AirPrint 対応してみましょう。一番上に書いた airprint.types というファイルを /usr/local/share/cups/mime/ に設置します。後、一応、/usr/local/etc/cups/ にも symlink しましょうかね。
4. cupsd・avahi-daemon・mdnsd を再起動 (restart) します。プリンタ共有しようとする場合、この三つのデーモンはセットですね。どれか一個が起動していない(hoge_enable=”YES” になっていない)と MacOSX のプリンタも共有できないです。その割りには MacOSX 側では avahi-daemon が動いている気配無いのにプリンタ共有できるんですよね。不思議だ・・。
で、自分が思っている設定が終わったので、早速 iPhone4 からアクセスするのですが、「プリタンーが見つかりません。」と悲しい状態になるのでありました・・。orz。
多分、 cupsd・avahi-daemon・mdnsd のうち、どれかの設定が悪いのだと思います。ログを見ていると認証というか、アクセス系のエラーが出ていたのでそっち方面の設定をしたら良いかもしれません。そもそも、僕の iPhone4 は自宅の無線 LAN に接続すると IPv6 でアクセスしているので、更に何か設定が必要なのかもしれません。
ちなみに、MacOSX も FreeBSD も cupsd・avahi-daemon・mdnsd は全て IPv4/IPv6 のデアルスタクで動作しています。
とまぁ、大体こんな感じで試したのですが、 FreeBSD で AirPrint をやるにはもう少し情報収集してから再度トライする必要がありそうです。せっかく MacOSX と同じ環境持っているんですしね。けどもまぁ、裏を返すと MacOSX で AirPrint できるんだからもういいんじゃね? ともなるんですが・・f(^^;;。
続編書きました。-> 「iOS4.2・AirPrint で体験する avahi。」
Slot1。Intel Celeron。
話が Slot1 になったら、これは絶対に外せないですよねぇ。利用したことは無いのですが、一応 CPU 自体はもっています。Slot1 の Celeron。アキバでジャンク扱い 300yen で買ってきました;-)。
Slot1 の Celeron と言えば「Celeron 300A コスタリカ産」ってのが今でも伝説でしょうか? 300MHz の CPU が 450MHz までオーバークロックできる、非常にオーバークロック耐性のある CPU として爆発的人気になったと記憶しております。

Slot1 の Celeron と言うのは PentiumII・III と違って「カラ」が付いてないので CPU クーラーを取ってしまうと非常に薄っぺらい CPU になります。表の CPU コアがついているほうは大体こんな感じ。
裏側はツルっとしています。値札というか、シールはどこで付いたんだろ?一応つけたままにしているんですけどf(^^;;。

で、左側の白い帯をアップにしたのがこの写真になります。

ふむ。この CPU は一応コスタリカ産のようですね。けど、クロックが 366MHz FSB は 66 みたいですね。 300A とは違うかf(^^;;。
けどもまぁ、一応、有名な CPU なので、一個だけですがコレクションとして持っているのでありました;-)。
何回も既に書いているかと思いますが、当時、僕は Socket7 ラバーな人だったので Slot1 の CPU は自分では全く購入していません。Intel が Socket370 に移行するまで、AMD や Cyrix など他の CPU ベンダ(後、チップセットベンダもだね)は Super Socket7 でがんばるわけです。僕はそっちに行ってしまったのですけどね。
当時、アキバを俳諧したりしていても、一歩引いた目線で眺めていた Slot1 だったのでありました。
MS-IME をことえりキーバインドで。
このエントリーは参考になる人が、日本全国に何人くらいいるのだろう?みたいな感じです。
僕はかな入力の人です。メインで利用しているのは FreeBSD ですが、以前は Canna をかな入力で利用していました。それを ibus-mozc にしました。ibus-mozc は google 日本語入力の Linux 版と言うかオープンソース版なんですけども、こいつはことえりのキーバインドが利用できるです。
後、もう一個、僕は MacOSX もバリバリ利用しているのですが、こちらは ATOK for Mac の定額制を利用しています。キーバインドはことえりで、かな入力。
全てにおいて共通しているのが「かな入力」なのであります。
では、Windows7 ではどうしようかなぁ。と悩んでいたのですが、google 日本語入力 は Windows 版があって、しかもことえりキーバインドが利用できるので当初は喜んで利用していたのですが、最近、MS-IME の影響なのか解りませんがキー設定に [ことえり] を選択しても MS-IME のモードにかならないのでホトホト愛想が尽きてアンインストールしてしまいました。
原因はなんだろな?何かインストールされているものが原因で多分ことえり入力にならないと思うのですけどね。
で、Windows でことえりキーバインドできないか色々調べてみました。 ATOK for Windows はキー設定に「ことえり」が用意されていないんですね。がっかり。Mac 版があるのだから是非対応して頂きたいものです。宜しくお願いします。> JustSystems さん。
で、MS-IME のプロパティを見てみると・・。あれま。キー設定、つまりキーバインドの設定ってのは ATOK とか VJE とか選択できるんですねぇ。これは驚いた。で、[変更]ボタンを押すと色々細かい設定ができることが気がつきました。

それでは行ってましょうっ!! 題して
「MS-IME 2010 のキーバインド(キー設定)をことえりのかな入力と同等にする設定」
ちょっと長いか・・f(^^;;。
チマチマと変更してきます。インポート・エクスポートの機能があれば嬉しいのですけどねー。
大体これ位のキーが変われば良いかな。と言う感じがします。
| 「入力のみ」の項目 | 新しく設定するキーバインド |
| 文字右 | Ctrl+O |
| 文字左 | Ctrl+I |
| 半角英数 | Ctrl+; |
| 全角英数 | Ctrl+L |
| カタカナ | Ctrl+K |
| ひらがな | Ctrl+J |
| 文字末尾 | Ctrl+E |
これくらい設定するとことえりのかな入力らしくなってきます。

ちょっと注意が必要なのは xkeymacs を利用してる場合でしょうか。Ctrl-K とかは xkeymacs にもって行かれてしまうので文字入力時は xkeymacs をオフにすると良いでしょう。後、Atrl-A は MS-IMEで default で行頭に設定されているので行末の設定が Ctrl-E になります。
Canna とか ことえりの Ctrl-I・Ctrl-O は使った事がある人なら解りますね。変換途中でカーソルを左右に移動するキーバインドです。
と、言うことでこれらの設定を施したらだいぶ日本語が打ちやすくなりました。一番嬉しいのは Ctrl+; でしょうか。MS-IME を利用している人は F10 とかブラインドタッチで押せるのでしょうか? まぁ、この辺りは「かな入力」しているので特殊なキー操作も必要になっているとは思うのでけどねぇ・・。
それにしても全ての IME において同じ入力形式が選択できるのは本当に嬉しいものです。これでますます Windows7 使う機会が増えるか?:D:D。
ってーか。 MacOSX の Microsoft Office 2011 のキーバインド、なんとかなんない?ひどすぎて使う気起きない。Windows7 上で xkeymacs 利用してベコベコ打ったほうがよっぽど MacOSX に近い操作感だよ・・。
なお、Windows7 x64 で動作する xkeymacs についてはこちらを参考にしてください。
http://twitter.com/kikairoya/statuses/10926482489
ありがとうございました。助かりました。
USB 無線 LAN 色々、FreeBSD で試してみた。
ThinkPad X100e 内蔵の Intel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250 って無線 LAN は 8.1-STABLE を利用すると iwn0 として認識するんだけど、利用できない。9-CURRENT では if_iwn.c とかビミョーに更新されているので、もしかしたら動作するかもしれませんが・・。
と、言うことで、USB の無線 LAN を利用することにしました。でもってできることなら小型が良いなぁ。と思い、既に持っているもの二つと、新たに三個も購入してしまいました・・。orz。

これが僕が持っている USB 無線 LAN のオールスターキャストです。右側の白い、大きいヤツは前回書いていますね。if_rum と if_run で認識されるヤツです。
今回新たに購入したのは左側の黒いの二つと、下のちっこい白いの一つ。順番に見ていくことにしましょう。
一つ目。いちばんちっこい、黒いヤツ。
・PLANEX GW-USValue-EZ
こいつは FreeBSD では動作しません。チップセットは Realtek RTL8192CU を利用しています。現在、FreeBSD では Realtek RTL8192CU に対応したドライバはありません。orz。
ただ、このまま、何もせずに使わないのはちょっともったいないので、ちょっと if_ndis ドライバで試してみることにしました。 FreeBSD の ndis ドライバは以前は PCMCIA カードにしか対応していなかったのですが、最近は USB デバイスにも対応したので、試してみる価値あり。と言う感じなのですね。
まずは Windows7 x64 用のドライバを持ってきます。そして、FreeBSD 上で ndisgen コマンドを叩きます。
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試してみると ndisgen コマンドがエラーになります。 net8192cu.inf の最後の行に改行コードが無いのでエラーになっているようです。なのでエディタで net8192cu.inf を開いてリターンキーを一発叩いてあげて再度実行すると、おぉ。できました。rtl8192cu_sys.ko が完成したので /boot/modules/ に入れた後、kldload します。が・・。
Windows7 x64 のフツーのドライバを利用すると ugen に落ちてしまい ndis0 では認識してくれません。 XLINK 用のドライバを kldload するとカーネルが凍り付きます。と、言うことで、今のところ、Realtek RTL8192CU なチップの USB 無線 LAN は使えないかなぁ。と言う感じなのであります。
続いて二個目。ちょっと大きめの黒いヤツ。
・Buffalo WLI-UC-GN
一個目の PLANEX GW-USValue-EZ は usbdevs をろくすっぽ見ずに購入したので大失敗です。今度はちゃんと下調べして購入しました。この USB デバイスは if_run で動作するようです。9-CURRENT には man に run(4) が存在していて、そこにはちゃんと Buffalo WLI-UC-GN と書いてあるのです。
がっ!! こいつも動作しませんでした。と、言うか素直に AP に接続できない・・。 orz
usbdevs にもちゃんとエントリがあって kldload if_run するとサクっと認識してくれます。おっ。やったーっ!! ってなるんですけどね。しかし、WPA で接続しようと思い /etc/wpa_supplicant.conf を以下のように書くんですけど・・。
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ドライバ的には認識するのですが WPA を利用して AP を検索しようとしても WLI-UC-GN 本体のほうで wpa_supplicant.conf に記述した内容を上書きしてしまいます。ap_scan=2 で AP を探索したりとか・・。
なので、ドライバ的にはちゃんと認識するのですが、デバイス的には利用できないのでありました。ただ、利用できない(AP に接続できない)だけでないのがこれまた痛い。あるタイミングで突然 AP に接続できたりするし、全然全く AP に接続できない場合もある。
ブート時には全く AP に接続できないので実質的には FreeBSD では利用できない USB 無線 LAN の内の一つです。購入時には十分に注意しましょう。
で。三個目。
・PLANEX GW-USMicroN
いやぁ。小型で、ようやっと動作するものに巡り会えました。man run に掲載されているものをウェブで調べて Amazon.co.jp で購入しました。999yen。ふぅ。
こいつは Ralink の RT3020 チップセットを利用しています。FreeBSD のファームウェアは RT2870 を利用しています。runfw.ko を kldload します。
今度は WPA でもちゃんと接続できるのでホッとしました。大きさ的にもまぁ、とりあえず小型なので嬉しいです。ただ、色が黒いほうが良かったかな。と言う感じはしますが。
と、言うことで NotePC に内蔵な無線 LAN の他に USB のヤツもそろそろ色々動くものが出てきたような感じがします。ただ、if_run 対応のチップは ieee802.11n に対応しているのに if_run 自体は 802.11g の速さでしか認識してくれないのでちょっと悲しいかなぁ。と言うのはありますが、FreeBSD で USB な 無線 LAN デバイスを利用する場合には if_rum もしくは if_run 対応のものが安心でしょうなぁ。と思うのであります・・。
がっ!! WLI-UC-GN はハマリ道で、GW-USValue-EZ は FreeBSD においてはドライバが存在しない。と言う結果になったのでありました・・。
Slot1。Intel Pentium!!!。
CPU コレクションの第19回目になります。前回から Slot1 になったのですが、今回はその二つ目。PentiumIII の登場です。前回の PentiumII のところでも書きましたが、僕は Slot1・2 系の CPU は自宅の PC 環境においては私用したことがありません。
これはアキバのジャンク屋さんで、ジャンク扱いで買ってきたな。

手元にある Slot1 タイプの PentiumII と PentiumIII を比較すると、コスト削減と言うか、随分と経費を抑えている感じがします。それはこんなところで。

昔「カラ割り」って言葉は流行りましたっけ? CPU の「ガワ」を割って中のを出すの。そんな言葉無かったかなぁ?タダの思い過ごしか?f(^^;;。
表はプラスチックのケースが付いているのだけど、裏は CPU 丸出し。まぁ、確かここに CPU クーラーが付いていたと思う。ヒーヒー言いつつ、確か、僕が自分で取ったんだと思うです。はいf(^^;;。

この PentiumIII は 600MHz ですね。 PentiumII の大体倍の速さで動作するみたいです。
この時期、Intel は Slot1 と Socket370 の両方で PentiumIII を出していたんだっけか?自分で全然使わなかったのでちぃとも解らないのですが・・。ただ、手元にはコレクションとして持っているのでありました;-)。