11月 272010
 

ThinkPad X100e 内蔵の Intel Centrino Advanced-N + WiMAX 6250 って無線 LAN は 8.1-STABLE を利用すると iwn0 として認識するんだけど、利用できない。9-CURRENT では if_iwn.c とかビミョーに更新されているので、もしかしたら動作するかもしれませんが・・。

と、言うことで、USB の無線 LAN を利用することにしました。でもってできることなら小型が良いなぁ。と思い、既に持っているもの二つと、新たに三個も購入してしまいました・・。orz。

IMG_0145_RadioLan_1.jpg

これが僕が持っている USB 無線 LAN のオールスターキャストです。右側の白い、大きいヤツは前回書いていますね。if_rum と if_run で認識されるヤツです。

今回新たに購入したのは左側の黒いの二つと、下のちっこい白いの一つ。順番に見ていくことにしましょう。

一つ目。いちばんちっこい、黒いヤツ。

PLANEX GW-USValue-EZ

こいつは FreeBSD では動作しません。チップセットは Realtek RTL8192CU を利用しています。現在、FreeBSD では Realtek RTL8192CU に対応したドライバはありません。orz。

ただ、このまま、何もせずに使わないのはちょっともったいないので、ちょっと if_ndis ドライバで試してみることにしました。 FreeBSD の ndis ドライバは以前は PCMCIA カードにしか対応していなかったのですが、最近は USB デバイスにも対応したので、試してみる価値あり。と言う感じなのですね。

まずは Windows7 x64 用のドライバを持ってきます。そして、FreeBSD 上で ndisgen コマンドを叩きます。

# ndisgen net8192cu.inf rtl8192cu.sys

 
試してみると ndisgen コマンドがエラーになります。 net8192cu.inf の最後の行に改行コードが無いのでエラーになっているようです。なのでエディタで net8192cu.inf を開いてリターンキーを一発叩いてあげて再度実行すると、おぉ。できました。rtl8192cu_sys.ko が完成したので /boot/modules/ に入れた後、kldload します。が・・。

Windows7 x64 のフツーのドライバを利用すると ugen に落ちてしまい ndis0 では認識してくれません。 XLINK 用のドライバを kldload するとカーネルが凍り付きます。と、言うことで、今のところ、Realtek RTL8192CU なチップの USB 無線 LAN は使えないかなぁ。と言う感じなのであります。

続いて二個目。ちょっと大きめの黒いヤツ。

Buffalo WLI-UC-GN

一個目の PLANEX GW-USValue-EZ は usbdevs をろくすっぽ見ずに購入したので大失敗です。今度はちゃんと下調べして購入しました。この USB デバイスは if_run で動作するようです。9-CURRENT には man に run(4) が存在していて、そこにはちゃんと Buffalo WLI-UC-GN と書いてあるのです。

がっ!! こいつも動作しませんでした。と、言うか素直に AP に接続できない・・。 orz

usbdevs にもちゃんとエントリがあって kldload if_run するとサクっと認識してくれます。おっ。やったーっ!! ってなるんですけどね。しかし、WPA で接続しようと思い /etc/wpa_supplicant.conf を以下のように書くんですけど・・。

ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
ctrl_interface_group=0
eapol_version=1 ap_scan=1 fast_reauth=1
network={ ssid="SSID-AP" scan_ssid=1 key_mgmt=WPA-PSK psk="PassWord" }

 
ドライバ的には認識するのですが WPA を利用して AP を検索しようとしても WLI-UC-GN 本体のほうで wpa_supplicant.conf に記述した内容を上書きしてしまいます。ap_scan=2 で AP を探索したりとか・・。

なので、ドライバ的にはちゃんと認識するのですが、デバイス的には利用できないのでありました。ただ、利用できない(AP に接続できない)だけでないのがこれまた痛い。あるタイミングで突然 AP に接続できたりするし、全然全く AP に接続できない場合もある。

ブート時には全く AP に接続できないので実質的には FreeBSD では利用できない USB 無線 LAN の内の一つです。購入時には十分に注意しましょう。

で。三個目。

PLANEX GW-USMicroN

いやぁ。小型で、ようやっと動作するものに巡り会えました。man run に掲載されているものをウェブで調べて Amazon.co.jp で購入しました。999yen。ふぅ。

こいつは Ralink の RT3020 チップセットを利用しています。FreeBSD のファームウェアは RT2870 を利用しています。runfw.ko を kldload します。

今度は WPA でもちゃんと接続できるのでホッとしました。大きさ的にもまぁ、とりあえず小型なので嬉しいです。ただ、色が黒いほうが良かったかな。と言う感じはしますが。

と、言うことで NotePC に内蔵な無線 LAN の他に USB のヤツもそろそろ色々動くものが出てきたような感じがします。ただ、if_run 対応のチップは ieee802.11n に対応しているのに if_run 自体は 802.11g の速さでしか認識してくれないのでちょっと悲しいかなぁ。と言うのはありますが、FreeBSD で USB な 無線 LAN デバイスを利用する場合には if_rum もしくは if_run 対応のものが安心でしょうなぁ。と思うのであります・・。

がっ!! WLI-UC-GN はハマリ道で、GW-USValue-EZ は FreeBSD においてはドライバが存在しない。と言う結果になったのでありました・・。

  3 件のコメント to “USB 無線 LAN 色々、FreeBSD で試してみた。”

  1. 初めまして。
    新マザー(PV530-ITX))にFreeBSD8.1を入れようとして四苦八苦してました。
    ボードの有線lanはダメ。WLI-UC-GNもだめ。ほかの無線もだめ。
    結局マザーボード添付のCDから.infと.sysを取出しndisgenでなんとか有線lanが使えるようになりました。
    WIL-UC-GNはndisgenではだめでした。
    「PLANEX GW-USMicroN」を入手を考えなければ。

  2. 04matさん。こんにちは。
    それにしても VIA チップセットの PC 買うとは随分と勇気がありましたねぇ。そこに FreeBSD をインストールするとなると明らかに「ヒトバシラー」な行為ですね。頑張ってください;-)。
    VIA のチップセットを利用しているとなると有線 NIC も VIA のチップですよね。
    色々楽しんでくださいー(としか言えません・・。;-)。

  3. USB 無線 LAN 色々、FreeBSD で試してみた。そのに。

    以前に一回「USB 無線 LAN 色々、FreeBSD で試してみた。」と言うエ…

たかちゃん。 にコメントを残す コメント書き込みをキャンセル

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