KDE の 4 や 5 を使っていると ps -ax とか打つと気が滅入るときがあります。『どうしてこんなにakonadi が起動しているのだっ!?』と。まぁ、 akonadi は kdepim 系のユーザ情報管理や各種サービスへのアクセスを一手に引き受けているのでさまざまなプロセスが動くのはしょーがいなのではありますが・・。
akonadi はバックエンドにデータベースを利用していて、必要な情報はそこに格納します。選べるのは全部で三つ。 MySQL・PostgreSQL・SQLite3 ですね。 KDE4 の頃は複数のプロセスからアクセスするとデータベースがぶっ壊れるから MySQL を使え。と、いうお達しが出ていて、『まじかよー。デスクトップのバックエンドに mysqld 動かすんかよぉ・・。orz』などと思っていたのですが、 KDE5 からはいよいよ純粋に上記三つのデータベースが選択可能になったようです。
と、いうことで ports の databases/akonadi をインストールする場合は以下のようにオプションを選択すると良いでしょう。
今回は非常に負荷の軽い SQLite3 をチョイスしました。この状態で akonadi をコンパイルすると関連性により databases/qt5-sqldrivers-sqlite3 がインストールされます。 akonadi が利用するデータベースドライバですね。
ちなみに MySQL を選択すると databases/qt5-sqldrivers-mysql がインストールされます。
これで今日は akonadi は SQLite3 を利用するようになる。わーいっ!! などと喜んではいけません。 akonadi は今でも default で MySQL を利用するようになっているので、設定を変更して上げる必要があります。
設定変更するファイルは ${HOME}/.config/akonadi/akonadiserverrc になります。 akonadi を一回起動(しようと)すると生成されます。
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起動直後は [%General] では Driver=QMYSQL と書かれていると思いまずが、これを上記のように変更し、更に [QSQLITE3] を書いてデータベースを指定してあげます。
設定ファイルが完成したら akonadictl restart するか、一回ログアウトしてから再度ログインし直すと良いでしょうか。再度ログインすると mysqld が起動していないのに akonadi が動作しているのが嬉しいですね;-)。
これで mysqld が起動しない分 PC の負荷が多少は軽くったでしょうか? もしかしたら気分的な問題かぁ?
では、そもそも akonadi 自体を起動したくない場合はどうするか?
一番簡単なのはコンパイルのオプションで SQLite3 を指定して、設定フアイルである akonadiserverrc には MySQL を利用する設定を記載することです。
databases/qt5-sqldrivers-sqlite3 や databases/qt5-sqldrivers-mysql などがデータベースドライバになるのですが、設定ファイルで選択したデータベースのドライバが無い場合には akonadi が起動しません。
それとは別に [QSQLITE3] や [QMYSQL] の中に StartServer=false と掛けば akonadi が起動しない。と、いう話のようですが、実際に記載した設定ファイルを用意しても akonadi は起動してしまいました。残念。
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と、いうことで akonadi のコンパイル時に SQLite3 を指定して、上記のように設定ファイルを記載すると、起動しなくなります。
起動したい場合には [[%General] で Driver=QSQLITE3 を有効にして Driver=QMYSQL をコメントアウトすれば OK です。
これで akonadi がずいぶんと楽しいものになったかな? ;-)。