2月 132016
 

ふぅ。久しぶりのエントリじゃないかな? 最近はネタがなかったので・・f(^^;;。

さて。僕は Mac OS X を利用していますが、 EL Capitan は直ちにインストールしました。そして、ついこの間クリーンインストールしまして、今はユーユージテキな OS X 生活を送っているんですが。

そんなこんなで Yosemite から El Capitan にバージョンアップしたら /usr/ は書き込み禁止になっていて、パッケージシステムである epkg は /usr/epkg/ にあったのですが、サクっと消されてしまいました。
幸いにしてバックアップを取っといたのでそこから復旧させ /usr/local/epkg/ に設置しましたが、色々動かないので直して、利用していました。

あ。僕は OS X のパッケージシステムとしてはもう随分長いこと琉球大学の EPKG を利用していました。以下が参考 URL です。

http://ie.u-ryukyu.ac.jp/darwin2/
http://www.boarderz.com/darwin/

しかし、開発をやめてしまったようですね。

まぁ、今まで /usr/epkg/ にインストールしていたのにいきなり、/usr/ が書き込み不可になり、サクっと消されてしまったから悲しい・・。

僕自身何個かのパッケージを作っていたので、それをそのまま延長線上で利用したいので、せっかくだから epkg を El Capitan 対応にしてみました。

以下の URL からダウンロード可能です。

http://icmpv6.org/EPKG/epkg-el-capitan-20160212.tgz

ダウンロードしたものは /usr/local/ に tar で展開してください。

# ftp -a http://icmpv6.org/EPKG/epkg-el-capitan-20160212.tgz
# tar xvzfp epkg-el-capitan-20160212.tgz -C /usr/local/
# cd /usr/local/epkg/BIN/
# cp -pr ./epkg /usr/local/bin/

 

動作は今までの epkg と一緒です。

変更点は以下の通り

  • /usr/local/ 配下で動作するように改修しました。
  • 今まで琉球大学に取りに行っていたファイルを icmpv6.org に取りに行くように変更しました。
  • アップロードコマンドは動作しません。
  • ユニバーサルアプリはやめて、アーキテクチャは全て x86_64 に統一しました。
  • ただし ub-root を使っているので、ユニバーサルアプリなんだけど x86_64 アーキテクチャしか無いモノもあります。それは未来への拡張性のために残しているのですが、お許しください。

ファイルを取りに行くのは http://icmpv6.org/EPKG/ です。この下に色々フアイルがあるので見てください。

今ところ、自分で必要なものしかパッケージは作っていません。以下はそのリストです。

comms/jerm: 8096,1
devel/autoconf: 2.69,1
devel/automake: 1.15,1
devel/gc: 7.4.2,1
devel/gettext: 0.19.6,1
devel/libatomic_ops: 7.4.0
devel/pkgconf: 0.9.12,1
editors/emacs: 24.5
games/sl: 5.01,1
japanese/lv: 4.51,1
japanese/nkf: 2.1.3,1
mail/compface: 1.5.2,1
mail/mew: 6.7,1
net/w3m: 0.5.3,1
net/wget: 1.16.3,1
security/stunnel: 5.29,1
sysutils/smartmontools: 6.4,1

 
epkg の使い方については epkg をオプション無しで実行してください。また、 tar 玉の中に RERADME.epkg を置いといたので多少の使い方は解るかと思います。

 
そもそも、どうして epkg を使うようになったのか?と、いうと、雰囲気的には FreeBSD の ports 的だったので楽ちんかなぁ。などと思っていたんですけどもね。

で、他の人が作ったパッケージの中に自分が利用したいものが無いことがあったので何個か追加してきました。

そのときに OS X ではどのようにフリーソフトウェアをコンパイルしたら良いのか解って、すごい勉強になりました。 epkg の SEPKG を展開すると Makefile などが出てくるのですが、それを見て、どうやって Xcode などのコンパイルオプションを付加したら良いのか、ユニバーサルバイナリはどうやって作ったら良いのかなど、色々と勉強になりました。

バイナリパッケージを利用する。と、いうよりは、本当に FreeBSD の ports みたいに『自分でコンパイルしてインストールする』ために利用していました。

各パッケージの更新は基本的に FreeBSD の ports に準じたいと思います。 FreeBSD の ports-CURRENT が新しくなったら epkg のパッケージも更新します。security/stunnel なんかは良い例で、そんな感じで追随しているので一応最新バージョンが提供できています。

devel/pkgconf も FreeBSD の ports に合わせたので取ってくるソフトウェアも epkg の本家のものとは違っています。

 
パッケージシステムを利用していて何が良いかと言われれば、自分でソースからコンパイルしてインストールしたものを削除する場合に綺麗に削除できないのですが、パッケージシステムの場合はサクっと削除できる点が良いですね。 epkg del nkf とか実行すれば、サクっと削除されます;-)。

 
何人くらいダウンロードして利用してくれるのか、分かりませんが、自分一人で利用するのもなんだな。などと思ったので公開した次第です。どうぞご利用ください。

また、他に必要なパッケージがありましたら作ってみますのでご要望などありましたらコメントして頂くなりメールなりをお願いします。
僕の OS X の環境には Xorg は入ってないので X11 系のパッケージは作れませんけどね;-)。