普段、このブログで時事ネタと言うのはあまり書かないのだけど、今回はちょっと書いてみたいと思います。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0909/02/news090.html
NTT 東西が「フレッツ・テレビ」はじめたけど、CATV からお客さん取ろうとしているよね。けど、今更遅いよね。みたいな感じの記事です。
しかし、こういった生活に直結したサービスを申し込むとインターネット・電話・テレビを全て NTT に牛耳られた生活になるのでどうしたものかなぁ? と思ってしまうのであります。
実は、去る 8/9 の夕方激しい雷雨に見舞われ、筆者の自宅に雷が直撃したのでありました。日曜日の夕方から夜にかけての出来事で、晩ご飯を食べ終えて一息ついた後、さてと。PC でも利用するかと思い電源を入れたがネットワークに接続できない。自宅内のサーバや BB ルータにはアクセスできるが自宅の外のサーバにはアクセスできない状態となったのでありました。BB ルータのステータスは PPPoE が切断状態となっている。どうしたものか・・。
筆者は集合住宅に住んでいるのだが、利用できるネットワークは以下が利用できる。
・NTT 東日本 B Flet’s (VDLS)
・KDDI ひかり one (VDSL)
・NTTCom wakwak (DHCP)
#ちなみに、雷の直撃でダメージを受けたのは ISP のスイッチとエレベータのようでした。筆者の自宅は停電することも無く、また電気製品が壊れるということもありませんでした。
筆者は以前まで壁から IPv4 アドレスが DHCP で降ってくる wakwak と NTT B Flet’s を契約していたのだが、iPhone3G を購入したタイミングで wakwak を解約してしまっている。自宅・携帯(au と Softbank)共にマルチホーム・マルチキャリアである必要は無いだろう。という判断である。
ネットワークが利用できないのでただちに NTT B Flet’s の故障受付に電話するわけだが、日曜日の夜の電話に出る NTT の担当者は(多分)お客様の鋭い突っ込みに対応できる地位を持ち合わせていないであろうと思われるため、上長へのアポを取り、上長から直接筆者の自宅に電話してもらうようにしむけた。上長(と思われる方)から連絡が来た時には最初に NTT 東に第一報を入れてから既に一時間が経過したあとなのであった。
そして、この上長の話では工事担当者の調整がつかないので復旧工事は明日の朝 10:00 以降になるとのこと。この段階でインターネットと IP 電話が利用できないこととなる。我が家の集合住宅で B Flet’s を契約している全ての家庭がである。
おりしもこの日は関東ではけっこう大きな地震が発生し、安否確認のために電話したくとも NTT 東の怠慢な仕事(この点について後でまた説明する)のおかげで「電話連絡が付かない。家がつぶれたのではないか?」と心配した人もいたのではないか。と思ってしまうのであった。
さて、「地震」と言えば「岩手・宮城内陸地震」はまだ記憶に新しいが、この時の NTT 東日本は東京-札幌間のバックボーン回線は太平洋側の物理線を使っていたのだが、災害発生後はただちに新潟、日本海経由に切り替えて通信を確保したと言う有名な話(だよね?)がある。筆者自身も以前 ISP の会社に勤めていたことがあるのだが、バックボーンというのは基幹であるためにそのような対応を行うことは多々あるし、冗長構成というものを考慮しネットワーク構築を行う。
ただ、問題なのが今回のタイトルにもした「ラストワンマイル」である。電柱から家屋への引き込み。これが一番、ISP にしてみれば(契約と言う意味でも)大変であるし、利用者からしてみれば冷遇されているのである。この「ラストワンマイル」の問題が解決しないかぎり、IP 電話も利用する気にならないし、ましてやテレビまでも NTT に渡す気にはなれないのである。
電話は NTT(メタル)、TV は CATV、インターネットは B Flet’s。 の状態にした場合、まるっきり別な構成となるためよほどのことが無い限り全て同時に利用できなくなる可能性はきわめて低いと思われる。対応が鈍い(悪いとも言う;-) NTT に全てを任す状態にはできないのである。
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翌日、NTT 東が修理に来てくれました。修理完了後に連絡をくれることになっていたのでその時に色々聞いたのですが、屋内に設置されていた VDSL スイッチ全交換で復旧したそうです。
KDDI のひかりone のことは聞かなかったのですが、NTTCom の wakwak について聞いたら「あ。夕べ交換作業しに来たんですよ。」だそうで。な、なにーーっ!! 僕の所に作業完了報告の電話を入れてくれた作業担当の方は、夕べの 22:00 頃に NTTCom のスイッチを交換しに来て、そして、今朝また NTT 東のスイッチの交換に来たんだそうです。その時に聞いた話では以下のようなことをおっしゃっていました。
NTTCom は設置した建物の宅内のスイッチの監視を行っていて障害が発生した場合は、会社のほうから大家さんに連絡し鍵をもらい早急なる復旧作業を実施します。それに対して NTT 東の対応は、第一報がお客様からの電話で、その後の確認・事務作業を経てから大家さんに連絡して鍵をもらうのだが、「連絡が付きそうな時間ではない場合」は翌日対応となります。
だそうです。とてもライフラインを任されている会社の対応とは思えないお粗末な NTT 東の対応に開いた口もふさがらないのでありました。
このような対応しかできない NTT 東に電話もテレビも多分任せられないだろうな。と言うのが筆者の素直な感想なのであります。