たかちゃん。

3月 292011
 

kde-4.6.1 がリリースされましたなぁ。FreeBSD の ports-current を追いかけていると最新のモノが利用できるようになります。皆さん是非試してみてください。

kde-4.5.5 との違いは・・。まぁ、一言で言うとより安定版。と言う感じでしょうかf(^^;;。

後、気がついた点としては qt が 4.7.2 になりました。IRC クライアントの konversation が新しくなりました。Twitter クライアントの choqok がちょっとおしゃれになりました。日本語訳はちょっと怪しいですけどねぇ;-)。

さてさて。今回のネタは kdepim4 なのであります。 KDE4 における kdepim4 の立場は kde-4.5.0 になったら開発のペースがガタ落ちになったと聞いています。なので kde-4.5.1 がリリースされた段階で kdepim は 4.4.6 とか 4.4.7 とかそんな状態なのであります。

でもって kde-4.6.1 が FreeBSD でリリースされたときの kdepim のバージョンは 4.4.10 になっております。ふむー。もう KDE 本体とのバージョン追随はあきらめた雰囲気が感じられ、koffice みたいに独自バージョンを歩むのか?みたいにさえ思えてきます。

そして、困ったことに kdepim4 の日本語テキストがちぃともリリースされないと言う事態に陥っているのであります。 kaddressbook とか kmail とか kontact、korganizer などは日本語化されてないと全く使えない、使えたとしても利用したくない状態なのであります。困ったなぁ・・。

こちらが日本語を表示してくれない kontact のキャプチャです。

kontact_1.png

これじゃ、使う気にもならない・・。orz。

と、言うことで、今回は kdepim4 を日本語化させることにしましょう。

そもそも、最新の ports である japanese/kde4-l10n に kdepim4 周りの日本語テキスト(僕はこれを “ポ・ファイル”と言っていますが)が入ってないのがいけない。以前はちゃんと日本語を表示していたので、以前の ports/packages を持ってきてインストールすればええやん。となるのであります。

で、ウェブ上を探し回ったら以下の URL にありました。

http://ftp.riken.go.jp/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-9-current/kde/ja-kde-l10n-4.4.5.tbz

このファイルをお取り寄せします。あ、早く取ってこないと無くなってしまうかもしれません。いつ無くなるかについては僕にはわかりません。
基本的には “ポ・ファイル” なのでアーキテクチャは特に問題ありません。僕は FreeBSD/amd64 8.2-STABLE を利用しているのですが、上記の packages を持ってきました。

以下はインストール方法です。

# cd /usr/local/src
# mkdir kde4
# cd kde4
# ftp -a http://ftp.riken.go.jp/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-9-current/kde/ja-kde-l10n-4.4.5.tbz
# tar xvzfp ja-kde-l10n-4.4.5.tbz
# cd share/locale/ja/LC_MESSAGES
# cp kontact.mo /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/kontact.mo
#

 
とりあえず kontact.mo フアイルだけをコピーしてみました。

その後、kontact を起動してみました。

kontact_2.png

おー。日本語が無事に表示できるようになりました。こんな感じで、自分が必要と思われるファイルをどんどんコピーしてあげれば良いだけですねぇー。

注意点としては既に /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/ にあるものを上書きしてしまっては悲しいので cp -i とかでコピーしたほうが良いでしょうかね。kaddressbook.mo korganizer.mo kmail.mo (kmail* はいっぱいあるので確認しながらコピーしたほうが良いですね) などなど、自分が本当は利用する必要のある kdepim4 のアプリの日本語ファイルをコピーしてあげると無事に、順番に日本語を表示してくれるようになります。

ちなみに、”ポ・ファイル” が “モ・ファイル” になるので、 FreeBSD の pakcages を Linux に持って行ってインストールしても多分無事に表示できると思います。なので kubuntu や Vine を利用している人も多分そのままコピーしても大丈夫だと思います。

とわいえですよ。これってやっぱり JKUG でなんとかしないとダメだと思う。KDE の各リリースごとに kde-l10n-ja-4.6.1.tar.bz2 と言うのを作成しているんだけど、ここに kdepim の古いバージョンでも messages の中に kdepim のファイルを入れる必要が絶対にあると思う。

僕も JKUG の一員なので、この点についてはしっかりと対応して行きたいと思います。それまでの手段として、まぁ、今回の手がありますよ。と、言うことでf(^^;;。

3月 262011
 

「CPUコレクション」の第31回です。前回まではセラミック製の Athlon だったのですが、その次に AMD からリリースされた CPU はパッケージが変わりました。

Athlon は新しく AthlonXP と名前が変わりました。Palomino コアはパッケージがセラミックスからプラスチック(って言って良いのかな?)に変わりました。なので、重さが全然違う。この CPU を初めて手に持った時「随分と貧弱な CPU になってしまったモノだ・・。」などと思ったりしました;-)。

AthlonXP_Palomino_1.jpg

色は緑ですね。 AMD の “色” を全面的に出したのか? って気分にさせてくれます;-)。

Athlon と AthlonXP は CPU ソケットが一緒だったので、CPU を買ってきてサクッと差し替えるだけで動作したので非常に嬉しかったです。

こっちから裏側です。

AthlonXP_Palomino_2.jpg

久しぶりに裏に何かしらが付いている CPU に出会いました;-)。

まぁ、その分、Palomino コアの場合は表が殺風景なんですけどねぇ;-)。

この CPU は AthlonXP 1500+ ですね。1.5GHz 動作ですが、最後の “+” って PentiumIII の 1.5GHz よりも速いよ。って意味だったかなぁ?いまいち記憶が定かではありませんが、購入する本人は、まぁ、速いにこしたことは無いんだけど「AthlonXP だぜーっ!! “+” だぜーっ!!」みたいな、そんな気分になっていたのだと思いますf(^^;;。

僕の場合、Athlon と AthlonXP は随分と購入しました。で、古くなった部材と言うかパーツなどはまだパソコンを持っていない人や、古いパソコンを利用している人にあげたりしていました。

3月 122011
 

「CPUコレクション」の第30回です。前回に引き続きDuronの登場です。それもセラミック版の Duron です。

Athlon の場合、セラミックな CPU は Thunderbird しか無いのですが、 Duron の場合は Spitfire とこの Camaro の二つがあるんですね。

当時、会社のデスクトップ PC を大量購入する必要があったとき、マシン構成の決定と見積もり、納入(OS のインストールもか;-)は僕に任されていたので、手頃な値段のデスクトップ PC としてこの CPU 搭載の PC にしたのでありました。

Duron_Camaro_1.jpg

写真を撮った CPU は上記デスクトップ PC を廃棄する時にもらってきました。自分で組み立ててはいないのですが、一応、「購入したモノ」になるのかなぁf(^^;;。自分で CPU を購入するとしたら Athlon を買ってしまうので Duron とかは中々手に入らないしねぇ・・。

こちらが CPU の裏側です。

Duron_Camaro_2.jpg

SocketA です。特に変わったところはありません;-)。

そしてこの写真は Spitfire と Camaro を二つ並べてみました。

Duron_Camaro_3.jpg

ね。二つ並べると良く解るでしょー。Core の向きが縦長と横長の違いがある。なので同じ名前の CPU でもびみょーに違うので「両方手元に置いときたいーっ!!」ってなってしまうのであります。

こっちが先に手元にあったんですね。でもって、前回掲載した Spitfire はアキバのジャンク屋さんで見つけて買ってきました。ジャンク屋さんで見つけてきただけに書くネタがあまり無い。けど、こっちと二つ並べた時に是非とも手元に欲しいものになるのであります。

なので、こんな感じなのでコレクションはドンドンたまっていってしまうのでありましたf(^^;;。

3月 062011
 

「CPUコレクション」の第29回です。前回から SocketA に突入しています。今回登場するのは Athlon の兼価版 CPU である Duron です。

この CPU は、アキバのジャンク屋さんで手に入れました。この後 SocketA はパッケージが変わってしまい、プラスチック(?)の CPU になってしまうのですが、この CPU もセラミック製ですね。ずっしりとした手応えがあります。

Duron_Spitfire_1.jpg

こちらが CPU の裏側です。

Duron_Spitfire_2.jpg

SocketA です。特に変わったところはありません;-)。

あまり書くことの無い、CPU なのでありますf(^^;;。まぁ、自分で購入してないし、この辺りの CPU の場合、Athlon を進んで買ってしまうのでしょうがないですな。

ただ、コレクションとして持っているのでありました;-)。

3月 012011
 

「CPUコレクション」の第28回です。前回の SlotA の Athlonから AMD 系の CPU になりました。それはつまり、自分が自作 PC で利用するために購入した CPU だからなのでありますね;-)。

前回の CPU は SlotA の CPU でこれはその後、特に後続の CPU が発売されることもなく K7 のみで打ち止め。AMD は SlotA から SocketA に移行していくわけでありますね。この時は Socket370 の Katmai -> Coppermine にステップアップできなかった時の苛立ちというのは特に無く、「まぁ K7 だけが SlotA なので、コレクション的には貴重か。」などと軽く思っていたのであります;-)。

と、言うことで K7 アーキテクチャの後、AMD は SlotA に移行していくわけですが、この時筆者は AMD ラバーな人だった(それはつまり Super Socket7 を使っていたと言うのも当然ありますが;-)のでサクッと SocketA に移行して行くわけです。

これが初代 SocketA の Athlon。 Thunderbird コアですね。この CPU は Intel の Pentium!!! を性能面で遥か彼方に置き去りにしていた印象が、僕個人的にはあるのですが;-)。

Athlon_Thunderbird_1.jpg

ちょっと紫がかったセラミックの CPU ですね。通称「焼き鳥」とか「コア欠け」なんて言葉が流行った CPU であります。僕はこの CPU はどんなマザーボードで使ったかなぁ・・。記録を見ると MSI の MicroATX としか情報が残ってないですなぁ。

確か、初めて買った MicroATX マザーで、今後はずっと MicroATX なのを買い続けるんだったかなぁ。VIA なチップセットだったと記憶しています。

こちらは CPU の裏側。

Athlon_Thunderbird_2.jpg

ピンが無い場所がビミョーに多いと言うか目立つと言うか。そんな感じですねぇ。

しかし、どうしてこの CPU 買ったんだろうなぁ・・。SlotA の後、素直に AthlonXP まで待てば良かったと、今は思いますけどねぇ;-)。

けど、SocketA からの AMD は CPU は下位互換、上位互換がちゃんとできていて、CPU クロック高いの買う -> メモリ交換 -> マザーボード交換とかすればズルズルと使い続けることができたのが嬉しいですかねぇ。

AMD CPU はまだまだ続くのでありますが、この辺りになると皆さんの記憶にも比較的新しいのではないでしょうかねぇ;-)。

2月 222011
 

さてさて。前々回のエントリで 「DAViCal サーバを FreeBSD で。」って言うのを書いたのですが、色々やっていたら、FreeBSD では動作しない。と言うことが判明しました。

どういう状況の時に動作しないのか。と言えば、ports から www/apache22 をインストールして、 httpd-2.2.17 をインストールしたときです。この時、WebDAV を利用するので WITH_DAV=true と WITH_DAV_FS=true を指定するわけです。

後は、httpd-vhosts.conf や httpd-dav.conf に設定を施してさてどうだっ!! ってやるんですが、これがまた動作しない。アカウント作成などは無事にできるので php5 と postgresql の連携はうまく行っているみたい。クライアントからのアクセスが全くダメな状態なのでありました・・。orz。

今回はまったのは全部で二つ。順番に見ていくことにしましょう。あ。ここまでの到達では、postgresql-server-8.4.7 が無事に動作し、 php5 が無事に動作し、 davical でアカウントが作成されていることが必須です。

つまりは Lightning で接続したけど、全くつながらない。って状態の時のトラブルシューティングです。

最初のはまり道。405 が返る。
telnet localhost 80 とかして HTTP で davical の caldav.php を手で指定して実行するんだけど、エラー 405 のエラーが返ってくる状態。httpd が出力するアクセスログには以下のように残っている場合ではね。

"PROPFIND /caldav.php/takachan/home/ HTTP/1.1" 405 400
"PUT /caldav.php/takachan/home/c848-7bf5-4627-8b9d-d35b.ics HTTP/1.1" 405 43

 
この場合、davical をインストールしたディレクトリの DAV On が有効になっていません。その場合は httpd-dav.conf など WebDAV の設定を見直してみましょう。

ちなみに telnet コマンドでも WebDAV がオンになっているか確認できます。

$ telnet localhost 80
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
OPTIONS /index.html HTTP/1.1
Host: localhost
HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 22 Feb 2011 12:44:39 GMT Server: Apache/1.3.42 (Unix) PHP/5.3.5 with Suhosin-Patch DAV/1.0.3 Content-Length: 0 Allow: GET, HEAD, OPTIONS, TRACE
Connection closed by foreign host.

 
“Allow: GET, HEAD, OPTIONS, TRACE” で WebDAV が利用できるメソッドが表示されます。これが表示されない場合は DAV On が効いていません。 httpd.conf の設定を見直しましょう。

ちなみに上記の環境では FreeBSD の ports から www/apache13 、 www/mod_dav 、 lang/php5 をインストールしています。

この環境において DAViCal がサクっと動作した状態です。ここまで来るのが大変だった。

更に続くはまり道。400 が返る。
HTTP のエラーコード 400 は Bad Request。全くもってどうしようも無い状態。最初は www/apache22 でやっていたんだけど、エラーログに以下のように出力される。

Could not fetch resource information.  [400, #0]
(2)No such file or directory: The URL contains extraneous path components.
The resource could not be identified.  [400, #0]

 
二行目は長いので折り返しています。DAViCal の設定で $c->dbg[‘ALL’] = true; ってのがあるのですが、こいつを有効にすると debug メッセージを apache のログに出力してくれるのですが、上記のメッセージが出力する場合、デバッグログさえ出力してくれない。なので明らかに mod_dav のほうで出力しているメッセージ・・。

後、telnet localhost 80 で確認したところ、

PROPFIND /caldav.php HTTP/1.1

 
こっちは動作する(つまり 200 が返る)んだけど、

PROPFIND /caldav.php/takachan/home/ HTTP/1.1

 
こっちは動作しない(つまり 400 が返る)。なんか、明らかに mod_dav の問題ぽいのであります。

ついつい www/apache22 のソースを見たら、 modules/dav/main/mod_dav.c の 729 行目辺りでこのメッセージが出ているのだけど、なんか、httpd.conf の設定ファイルの読み込みがおかしいんでないかい?って感じになったのでありました。

もう、apache22 に添付されている mod_dav のコードがおかしいと思えてきたのでここで、apache22 は捨てて apache13+mod_dav にしてみたのでありました。

そしたらあーたっ!! サクっと動作してしまったではあーりませんかっ!! あいや・・。もっと早くから apache13 でトライするんだったよ・・。

 
と、言うことで http アクセスのエラーコード 405->400 をなんとか乗り越えて無事に DAViCal は動作したのでありました。

原因はどこにあるんかなぁ。davical-0.9.9.4 かなぁ? とわ言いつつ、apache から DAViCal の php にまで渡ってないんだよねぇ・・。

するとただ単に httpd-dav.conf の設定が悪いだけか? けど、 DAV On にするだけだし、そもそも PROPFIND /caldav.php の時は無事に動作して PROPFIND /caldav.php/ だと 400 になるんだから、やっぱり apache22 付属の mod_dav を疑ったほうが良いのかなぁ・・。

ま。そんな感じの二つのはまり道だったのでありました。

今はなんとか無事に動作しているのであります;-)。 Thunderbird+Lightning と iPhone4 から動作確認は取れています;-)。

2月 202011
 

「CPUコレクション」の第27回です。前回でようやっと Socket370 に突入したと思ったのにここから路線は大きくそれるのであります。だって、僕、もう Intel の CPU 買わないことにしたし、使ってない CPU のネタ書くより先に、自分が利用した CPU の事書いたほうがずっと楽しいんだもん;-)。

と、言うことで当時の僕の自宅の PC 環境をちょっと整理してみましょう。

・Socket7 Cyrix MII-300GP -> 自宅サーバ
・Super Socket7 AMD K6-2 500MHz -> メインデスクトップ
・Socket370 Celeron Dual -> 検証用 PC

21世紀に突入しても AT 規格のマザーボードで PC が動作していたのですが、いよいよ引退させるかぁ。となりました。まぁ、新しい PC が欲しかったのでその口実として ASUS の T2P4 を現役引退させるわけですけども。自宅サーバは K6-2/500 になってもらいます。 ASUS の P5A と言うマザーボードを利用している PC がサーバとなったのであります。

するっていと新たに PC を購入する必要が出てくるわけです。ランラン;-)。 Intel の CPU は Socket370 で痛い目にあったので「今後二度と Intel で PC なんか組むもんか。フンっ。」とか、僕の中で思っているわけです。それもそのはず。 AMD は独自ソケットで自力で CPU 作ることになったので、そっちに行こうなどと思うわけです。

AMD vs Intel の戦いが始まるわけですが 1GHz に先に到達したのは AMD だったんですねぇ。おーーっ!! 当時の AKIBA PC ホットラインのページが今でも残っているのですが、 2000年 4月第二週の「CPU最安値情報」 は Intel が二番目になっているんですね。1GHz に先に到達した AMD が一番上に書かれるよになった。歴史的瞬間でもあるのであります;-)。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000408/p_cpu.html

AKIBA PC ホットラインの「CPU最安値情報」は CPU クロックが高いメーカが上に来るんですね。うんうん。それは理にかなっている。うんうん。

そんな感じだったので、当然のごとく僕の新しい PC は AMD の CPU で組むことに決めました。それで購入したのが SlotA の Athlon。

SlotA_Athlon_1.jpg

AMD が Intel より先に 1GHz に突入したとわいえ、 SlotA の 1GHz は高かった。僕の予算で許されたのは 700MHz。これでも当時は 19,800yen だったと記憶しています。

SlotA_Athlon_2.jpg

合わせて購入したマザーボードは SOLTEK SL-77KV メジャーではないメーカの M/B だったのですが、確か、随分と安かった覚えがあります。ウェブで探すと出てきますねぇ。

http://www.motherboard.cz/mb/soltek/SL-77KV.htm

チップセットは VIA APOLLO KX133 ですかー。あ。そーそー。そー言えば当時 AMD は CPU だけ作って、チップセットも出してはいたんだけどリファレンスでしかなくて、主にサードパーティがチップセットを作っていたんだ。でもってその内の一つの VIA。みたいな感じか。

SlotA_Athlon_3.jpg

これを機会に、筆者の PC 環境は AMD へと傾倒していくのであります。なので、今後は Socket370 には当分行かずに SocketA へと話はどんどんと進んでいくのであります;-)。

2月 182011
 

iCal 形式でデータを管理するサーバが欲しいと思っていたのであります。以前のエントリで「Thunderbird+Lightning の日本語化。」ってのを書いたのだけど、クライアント環境はバッチリです。
今回はサーバ側。google にデータやメールを預けるのは好きではないので自分で何とかしたい。と思ったのであります。

と、言うことで iCal サーバに成り得るものを ports からインストールします。DAViCal をインストールしてみましょう。 ports 的には www/davical になります。make install したら環境が整いました。ランラン。なんて簡単には行かないのがこの ports の恐ろしいことろです・・。orz。

まず、DAViCal は www/apache22 と database/postgresql-server を関連性でインストールしてくれないので自分でインストールする必要があります。後、php5 はどうだろ?関連性でインストールしてくれるかな?最初から入っていたのでいまいち良く解りませんでしたが・・。

僕の場合、apache は自分で make install するのを趣味としているのですが、DACiCal は mod_dav を利用するみたいなので、ports からインストールしました。

それにしてももう少しきちっとした ports を作ってくれても良いのになぁ・・。

最初から問題点を書いてしまいましょう。FreeBSD の ports から DAViCal をインストールした場合、日本語が表示できません。インストールされないんだもの・・。orz。以下は www/davical のインストール方法です。

あ。パッチを一個書いたのでインストールの前にパッチを取ってきてください。以下の URL にあります。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/patch-rebuild-translations.sh

では、インストール作業の開始です。なお、必要であれば事前に devel/pear-PhpDocumentor をインストールしておくと良いかもしれませんが、直接的には必要ありません。

# cd /usr/ports/www/davical/files
# cp ~/patch-rebuild-translations.sh ./
# cd ..
# make install
# cd work/davical-0.9.9.4/
# make
# cp -pr locale /usr/local/www/davical/
#

 
FreeBSD の ports は外人さんが作ったんでしょうな。ロケールのことなんざまぁるで意識してないのでインストールさえしてくれない・・。ヒサンな状況ですな。上記のパッチとコマンド投入位の作業なら ports の Makefile でいくらでも吸収できるはずです。困ったモノだ・・。orz。

ちゅーこってこれで make された po ファイルがインストールされました。今度は DAViCal で日本語を表示できるように設定しましょう。

DAViCal の設定ファイルは、ports からインストールすると /usr/local/www/davical/config/config.php になります。以下のように記述します。

<?php
    $c->pg_connect[] = 'dbname=davical port=5432 user=davical_dba';
    $c->domain_name = "ical.running-dog.net";
//  $c->sysabbr = 'davical';
    $c->admin_email = 'takachan@running-dog.net';
//  $c->system_name = "DAViCal Server Administration";
    $c->collections_always_exist = true;
    $c->enable_row_linking = true;
    $c->default_locale = 'ja_JP.UTF-8';
    $c->locale_path = '/usr/local/www/davical/locale';
?>

 
追加した行は $c->default_locale と $c->locale_path です。LANG は UTF-8 にしました。後、locale ディレクトリのパスを指定します。

これで URL にアクセスして、個人設定に 日本語 を指定すると日本語のメッセージを表示してくれるようになります。良かったです。

 
せっかくなので DAViCal のはまり道をもう一個だけ書いておきます。

僕は perl の CGI は得意なんだけど、php はからきしダメです。php.ini の設定なんざちぃーとも解らないのであります・・f(^^;;。

include_path には設定する必要があります。以下のように。これを書かないと DAViCal は動いてくれません。

include_path = ".:/php/includes: \
/usr/local/www/davical/htdocs: \
/usr/local/www/davical/inc: \
/usr/local/share/awl/inc"

 
長いので折り返してありますが、一行で書くと良いでしょう。

と、言うことで 動かす前の段階で随分と時間が掛かりました。 php と postgresql って、僕、苦手なのよねぇ・・。でもってせっかく動作するようになったかと思うと、今度は日本語表示してくれないし・・。

と、言うことで、www/davical の ports を更新してくれる方、絶賛募集中なのであります;-)。

 
あ。最後にですが、DAViCal の設定については細かく書いていません。ウェブで探せばたくさん出てくるでねぇ。なので、FreeBSD 的はまり道を書いたのであります。

2月 082011
 

久しぶりに「CPU コレクション」ではないネタですねぇ;-)。

IPv4 の中央在庫が枯渇した。と言うのはあちこちで騒がれているのであります。うちのネットワークは既に随分前から IPv4/IPv6 のデュアルスタクなので、特に気にはしていないのであります。

でもって IPv6 の機器、と言うか、サーバや PC などがたくさんあるので自宅で MRTG などを取得しているのですが、MRTG の取得の際にも IPv6 を利用しているのであります。mrtg.cfg の上のほうに以下の行を追加すれば、Target のホスト情報に FQDN を記述していた場合、FQDN で IPv6 があれば mrtg は IPv6 でアクセスするのであります。

EnableIPv6: yes

 
しかし、あれですな。FreeBSD の ports-current を追いかけていた場合、ある日突然 mrtg は IPv6 で動作しなくなるんですな・・。orz。最新の ports を利用すると以下のメッセージを出力する。

Undefined subroutine &main::AF_UNSPEC called at /usr/local/bin/mrtg line 2248.
Undefined subroutine &main::AF_UNSPEC called at /usr/local/bin/mrtg line 2248.
Undefined subroutine &main::AF_UNSPEC called at /usr/lcoal/bin/mrtg line 2248.

 
でもって EnableIPv6: yes をコメントアウトして実行すると無事に動作する。これは明らかに mrtg の IPv6 回りに問題があるということですね・・。

そもそも、mrtg を ports からインストールすると以下の ports が関連性によりインストールされます。あ。make config は WITH_IPV6=true、WITH_SNMP=true です。

    mrtg-2.17.0,1
    p5-SNMP_Session-1.13
    p5-IO-Socket-INET6-2.65
    p5-Socket6-0.23
    p5-Net-SNMP-6.0.1

この内、バージョンアップして、その後の動作が「怪しいなぁ。」と思うのは p5-Net-SNMP-6.0.1 です。しょーがないのでこの ports の Makefile を編集してバージョンを 5.2.0 に書き換えてから make NO_CHECKSUM=yes install でインストールしなおします。

するとな。mrtg コマンドを実行するとエラーメッセージが変わるのであります。今度出力されたのは以下のメッセージ。

Undefined subroutine &SNMPv1_Session::unpack_sockaddr_in6
called at /usr/local/lib/perl5/site_perl/5.10.1/SNMP_Session.pm line 828.
Undefined subroutine &SNMPv1_Session::unpack_sockaddr_in6
called at /usr/local/lib/perl5/site_perl/5.10.1/SNMP_Session.pm line 828.
Undefined subroutine &SNMPv1_Session::unpack_sockaddr_in6
called at /usr/local/lib/perl5/site_perl/5.10.1/SNMP_Session.pm line 828.
2011-02-08 11:31:34: ERROR: fork 0 has died ahead of time ...

 
ちょっと長いので折り返してありますが、上記のようなメッセージが出力される。んだば unpack_sockaddr_in6 ちゅーのはどこにあるの?と探してみると、どうやら p5-Socket6-0.23 でインストールされる Socket6.pm の中にある。ふむー。 SNMP_Session.pm からは Socket6.pm がみえてなくて、なので「unpack_sockaddr_in6 が無い。」と言われているんだね。

と、言うことで、/usr/local/lib/perl5/site_perl/5.10.1/SNMP_Session.pm を手で変更することに決定・・。

($p1,$a1) = unpack_sockaddr_in6 ($sa1);

 
の部分を以下のように改修します。

($p2,$a2) = &Socket6::unpack_sockaddr_in6 ($sa2);

 
そして更に SNMP_Session.pm の全ての unpack_sockaddr_in6 の部分の頭に “&Socket6::” を追加します。

さて。今度はどうだっ!!?? mrtg を実行すると、おぉっ!! 無事に動作するのでありました。

以上が ports-current で portupgrade -arR した時に IPv6 で動作しなくなった mrtg への対応策です。 MRTG を IPv6 で取得している人はまだまだ少ないとは思いますが、もし IPv6 で MRTG を取得する人がいましたら、上記のようにするのが良いかと思われます。

2月 062011
 

「CPU コレクション」の第26回目はいよいよ Socket370 に突入です。ここまで随分長かった;-)。

と、言うことで、まずは別の話から。僕個人的に嫌いなモノが三つあります。「ドコモ・インテル・トヨタ」あちこちで言っている、僕の口癖です;-p。

さてさて、話は CPU に戻るのですが、僕は随分と長いこと Super Sockect7 の AMD K6-2 500MHz を使い続けてきましたが、いよいよ新しい PC を新調することにしました。聞けば、Socket370 の Celeron では CPU Dual で動作する。と言う話を聞きました。当時は俗に「Dueron」(でゅえろん)と呼ばれていたものですね。

当時は確か FreeBSD 3.0-RELEASE が既にリリースされていて FreeBSD でバリバリの SMP 環境ができていたと思います。FreeBSD の思い出をちょっと書くと、3.0 が CURRENT だった時、会社で Pentium Pro Dual な PC があって、そこに FreeBSD 3.0-CURRENT をインストールして SMP を体験していました。

当時、3.0-CURRENT と言うのは a.out から ELF バイナリへと変更している時期でした。a.out な 3.0-CURRENT は「スゲー。SMP が動作するー。」などと感動していたのですが、cvsup したら ELF 形式になってとたんに色々なものが動作しなくなってガクゼンとしたものです。

FreeBSD がちょうど過渡期の時に SMP 環境を体験したんですねー。

でもって話は CPU に戻るのですが、僕も Dueron を体験してみたくなり ABIT の BP6 とこの Celeron を二個買ったわけです。BP6 はある意味変態マザーボードですね。しかし、当時としては画期的なマザーボードでした;-)。

こうして筆者の自宅には三台目のデスクトップ PC が並ぶことになるワケですが・・。

Socket370_Celeron_PPGA_1.jpg

SMP な PC が手に入ったのでこの CPU では色々な OS が動作しました。 Windows2000・FreeBSD・Solaris7,8。当時僕はそこはかとなく雑誌に記事などを書いていたのでこのマシンはすっかりと検証・テスト環境マシンとして利用していたのでありました。

こちらが CPU の裏側です。この CPU は確か PPGA などと呼ばれていましたね。

Socket370_Celeron_PPGA_2.jpg

表側に CPU 情報は無く、裏側に詳しい情報が書いてあるのもこの CPU の特徴でしょうか。

さて。購入した CPU は 466MHz。ちょっと遅いなぁ。と思い始めた頃、Intel は Socket370 の新しい CPU として Coppermine Core を登場させます。これがなんとっ!! 同じ Socket タイプなのに Katmai Core と互換が無いんですな。これには正直驚きました。なので、冒頭に書いた僕の「嫌いなモノ」に Intel が掲載されるようになるのであります。
#ちなみに docomo は今でも利用したことないけど、車は現在、トヨタ車に乗っています。いやー。乗ってみると、トヨタの車って良いですねぇf(^^;;。

僕はこれ以降 Intel プラットホームは利用しないようになったのであります。CPU も一切購入していないのであります。まぁ、 NotePC はしょうがないけど。

と、言うことで SMP な PC 環境には感動したのでありますが、自分の中でターニングポイントになった CPU なのでありました。

とわ言いつつ CPU のコレクションとしては Socket370 はたくさん持っているのでドンドン掲載して行きたいと思います;-)。