FreeBSD の ports CURRENT を追いかけていると svn update したあとに portmaster -D -a するクセが付いているのでそれをやってバシバシ最新の ports/pkg を利用しているんだけど・・。
だいたい、時期を同じくして portmaster -D -a してのバージョンアップと Xming の利用が一緒になり、前のエントリの中で『Xming では mozc で日本語入力ができない。』などと書いていたのですが、なんとっ!! よくよく調べてみると GTK-3.0 を利用しているアプリの日本語入力ができなくなっていることがわかった。
KDE 系のアプリは Xming 経由や、素の Xorg 上では日本語入力ができるけど GTK-3.0 なアプリが日本語入力できなくなっていた。
最近は GTK-2.0 から 3.0 への過渡期で、僕の場合は GNOME3 は使ってないんだけど emacs や firefox は GTK-3.0 を明示的に指定して ports のコンパイルをしているし xfce4-terminal も default で GTK-3.0 を利用するようになっている。
と、いうことで今更ながら GTK-2.0 の IM 周りの設定を見直してもショウガない。 xfce4-terminal などは ldd で確認すると libgtk-3.so.0 を利用しているしね。
と、いうことで GTK-3.0 の日本語入力の設定の見直しです。
あ。 GTK-3.0 のアプリで日本語が入力できなくなったのは 03/31 に svn update して portmaster -D -a してからですね。その前まではちゃんと日本語が打てていました。
GTK-3.0 の設定はインストールすると、以下のディレクトリに散りばめられます。
・/usr/local/lib/gtk-3.0/3.0.0/
・/usr/local/etc/gtk-3.0/
・$HOME/.config/gtk-3.0/
この中に IM に関する設定ファイルが必要なります。
ちなみに GTK-2.0 の場合には日本語入力するためのファイルは以下になります。
・/usr/local/etc/gtk-2.0/gtk.immodules
このフアイルのおかげで、環境変数に以下を設定した場合に GTK アプリで日本語入力ができるようになります。
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僕の場合は QT_IM_MODULE を設定して KDE アプリで xim を利用し、 GTK_IM_MODULE も同様で、日本語入力には fcitx を mozc 経由で利用しています。
今回は GTK-3.0 のアプリについてですが、 GTK-2.0 の頃には /usr/local/etc/gtk-2.0/gtk.immodules があったのですが /usr/local/etc/gtk-3.0/ の下にはそんなファイルがありません。
なので作ってあげる必要があります。その場合、以下のコマンドを打ちます。
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さてと。準備完了。では xfce4-terminal を起動して Shift+SPACE を押してと。あれま。ダメだ・・。
と、いうことで上記の設定ファイルを用意してもダメなようです。
しょーがないので GTK-3.0 のドキュメントを読んでみることにしましょう。
https://developer.gnome.org/gtk3/unstable/gtk-running.html
上記の URL に書かれている説明では immodules の設定ファイルは immodules.cache という名になっているようです。では先程作成したファイルを mv して名前を変更して再度トライ。
しかし、ダメなようです。あれま・・。
上記のドキュメントを読むと直接ほーりむようなことが書いてあるので ports がフアイルをインストールしたディレクトリに直接用意してみることにします。
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これで再度 xfce4-terminal を起動して Shift+SPACE を押してみます。おぉっ!! 今度は無事に fcitx の画面が表示されて日本語が打てるようになりました。メデタシメデタシ。
と、いうことは ports のバグっぽいので、今後バージョンアップされたときには直ることでしようなぁ。 ちなみに 03/31 の ports でインストールされた GTK-3.0 のバージョンは gtk3-3.18.8_4 です。
次にバージョンアップするとしたら gtk3-3.18.8_5 かな? 😉
GTK-3.0 のアプリで日本語が今まで打てていたのに急に打てなくなった。と、いう方は上記のように試してみてください。