4月 082011
 

「CPUコレクション」の第32回です。前回の Palomino コアから AthlonXP になりました。今回はその二個目のコアですね。 AthlonXP の Thoroughbred コアの登場です。

CPU の見た感じはノッペリとした Palomino コアからちょっとデコボコがついて精悍になった感じがしていかにも「速そう。」って思えてきます;-)。色も緑から茶色系に変わりましたね。なぜだろ。

AthlonXP_Thoroughbred_1.jpg

この CPU はアキバのジャンク屋さんで買ってきました。どこかの PC から引っこ抜いた CPU なんでしょうな。フィルムが上からかかぶせてあります。でもってもう一カ所の見どころとしては、この CPU はコアに文字が書かれていないんですね。CPU のワキの黒い部分に情報が書かれるようになった。

この CPU って確か、右側のピンみたいな部分をショートさせてオーバークロックできるシールとかが出ていたような気がします。僕はそのような怪しいシールは利用しませんでしたけども;-)。

で、こっちが裏側です。

AthlonXP_Thoroughbred_2.jpg

Palomino コアは表をすっきりとさせて裏がゴツゴツしていたのですが、この CPU では逆になりましたね。裏にあったのを全て表に持っていて理路整然と並べた。そのおかけで、僕が思うに Palomino コア よりも Thoroughbred コアのほうが「速そうっ!!」に見えるのであります;-)。

4月 012011
 

以前のエントリーで「kdepim4 を日本語化する。」と言うのを書きました。このとき書いた内容としては

・KDE-4.6.1 が出ました。
・しかし、kdepim は 4.4.10 です。
・なので、ja-kde-l10n-4.6.1 の ports/packages では kdepim4 は日本語が表示できません。
・それならは古い packages から「ポ・ファイル」 を持ってきてインストールしてしまいましょう。

って感じだったのであります。

現在 JKUG のサーバは計画停電と、言うか、電気をなるべく使わないようにしましょう。キャンペーン展開中で電源断しているので ML も動作していません。なのでメンバとは、少数の人々と Twitter で話しただけでまだ真剣には議論されていません。

と、言うことで、僕が先行して ja-kde-l10n-4.6.1 の ports を作ってみました。この ports は ja-kde-l10n-4.4.5 の kdepim の日本語テキストを抜き出して 4.6.1 にパッチとして組み込んだものになります。

現在の kidepim は 4.4.10 なのでちょっと古いとは思うのですが、 JKUG の ML が止まっているので、kdepim4 の最新の日本語テキストが手に入らないためです。

後、ja-kde-l10n-4.4.5 は kdepim の日本語「ポ・ファイル」が含まれている、KDE からリリースされた最後のものになるのでそこから引っこ抜いています。あ。kdepim の「ポ・ファイル」だけで、全部で 55 個あります。akonadi 関係のファイルもたくさんあります;-)。

以下の URL に ports を置きました。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-ja-kde4-l10n-20110331.tgz

これを /usr/ports/japanense/ 辺りで展開して make install してください。 kdepim4 を含めて KDE-4.6.1 が日本語で表示できるようになります。

今回のこの ports を作成するに辺り、kdepim4 の日本語化には二段回あると思ってます。

1. KDE 側でリリースしている kde-l10n-ja-4.6.1.tar.bz2 で kdepim4 を日本語化する。
2. FreeBSD の ports 側で kdepim4 を日本語化する。

1. に付いては上でも書きましたが ML が止まっている状態なので、現在議論することができていません。なので、2. として僕が先に ports としてリリースした状態になっています。

JKUG で話をして KDE 本家に取り込んでもらうか、Linux 方面の人とかどうしているの?とか話す必要があると当然思っています。 1. で無理そうだったら、今回僕が作成した ports のパッチを kde@freebsd.org に投げる予定でいます。

kdepim4 は楽しいのよー。日本語化されると嬉しいのよー。と、言うことで、ちょっと頑張ってみます。
今すぐに日本語化したい方は上記 URL から ports をダウンロードしてインストールしてください。

3月 312011
 

さてさて。前回のエントリで kdepim4 が日本語対応になりました。そーするともうっ!! すっかりと色々やってみたくなるのであります。

と、言うことで、今回登場するのは KOrganizer です。スケジュール管理のアプリですね。以前に 「Thunderbird+Lightning の日本語化。」というのを書いているのですが、今回は KDE アプリで DAViCal と連携してみたいと思います。

DAViCal についても以前「DAViCal サーバを FreeBSD で。」と「DAViCal サーバを FreeBSD で。そのに。」の二度にわたって書いているので是非参照して頂ければと思います。

なお、KOrganizer と言えば、更に以前に「KOrganizer と google カレンダーの sync。」というのも書いているのですが、そっちともビミョーにリンクしたりしますのでこうご期待;-)。

まず、事の発端は「KOrganizer は iCal サーバと同期できるんかい?」とか思って情報を収集するところからなのであります。
が、しかし、かなかな見つからない。でもって日本語化された KOrganizer で再度カレンダーと言うか akonadi が提供してくれるサービスを調べてみると・・。ふむ。それらしいのがあるじゃーん。となるわけです;-)。
ちなみに akonadi については「KOrganizer と google カレンダーの sync。」のところでチロッと書いているのでそっちを参照してください。

今回利用する API はこれ。「リモートファイルのカレンダー」と言うヤツですね。

korganaizer2_1.png

カレンダーを新規登録する時に指定します。すると次に以下の画面が表示されます。で、ここに DAViCal のカレンダーの URL を指定すれば OK です。多分 MacOSX Server の iCal サーバの URL も指定できると思います。

korganaizer2_2.png

“Download from:” は読み込み用、”Upload to:” は更新用と言う意味ですが、参照して更新するので同じ URL を指定しても全然問題ありません。後はデッドロックが発生しないようにするだけなので、その下のオプションを適意設定してあげれば大丈夫なのであります。

こっちは google カレンダーと連携するよりもずっと簡単に KOrganizer に表示してくれるのでありました。

って・・。ちょっと待てよっ!! 以前、google カレンダーと連携するために「KOrganizer と google カレンダーの sync。」ってネタを書いた時には ports から databases/akonadi-googledata というのをインストールして、それを利用して google カレンダーを読み込むようにしました。

しかし、今の goolge カレンダーって確か iCal でも提供していたよねぇ? っつーことは、ワザワザ akonadi-googledata をインストールせずとも「リモートファイルのカレンダー」を選択すれば登録できるのではないだろうか?などと思い、早速試してみました。

まずは google カレンダー側の情報を確認してみます。google にログインして「カレンダー設定」から以下の情報を取得します。

korganaizer2_3.png

今回利用した google カレンダー側の情報は “限定公開 URL:” の 「ICAL」ってヤツです。この緑のボタン(たぬきではない;-)をクリックして表示される URL を KOrganizer の 「リモートファイルのカレンダー」の設定のところに指定してあげるだけで・・。あぁらぁ・・。いとも簡単に KOrganizer に表示できてしまうのでありました;-)。はい。シューリョーみたいな。そんな感じでサクっと行くのであります。

と、言うことで KOrganizer は DAViCal サーバ(iCal サーバ)にも google カレンダーにも簡単に接続して、そして情報を持ってきてくれてしまうのでありました。すばらしー。と、言うか、akonadi。やるなおまえっ!! って感じなのであります;-)。

これは本当に kdepim4 が日本語表示してくれたからここまでやって、試してみよう。と言う気になるのであります。

ただ、JKUG の人とちろっと話した感じだと、kdepim4 で日本語表示できないのはどうやら FreebSD だけのようですね。この辺り、今後 JKUG 内でも色々話していってみたいと思います。

が、なんせ、日本語表示してくれると色々やってみたくなります。いやぁ。KDE4 はまだまだ楽しいことたくさんありますよー。皆さんも是非使ってみてくださいねー;-)。

3月 292011
 

kde-4.6.1 がリリースされましたなぁ。FreeBSD の ports-current を追いかけていると最新のモノが利用できるようになります。皆さん是非試してみてください。

kde-4.5.5 との違いは・・。まぁ、一言で言うとより安定版。と言う感じでしょうかf(^^;;。

後、気がついた点としては qt が 4.7.2 になりました。IRC クライアントの konversation が新しくなりました。Twitter クライアントの choqok がちょっとおしゃれになりました。日本語訳はちょっと怪しいですけどねぇ;-)。

さてさて。今回のネタは kdepim4 なのであります。 KDE4 における kdepim4 の立場は kde-4.5.0 になったら開発のペースがガタ落ちになったと聞いています。なので kde-4.5.1 がリリースされた段階で kdepim は 4.4.6 とか 4.4.7 とかそんな状態なのであります。

でもって kde-4.6.1 が FreeBSD でリリースされたときの kdepim のバージョンは 4.4.10 になっております。ふむー。もう KDE 本体とのバージョン追随はあきらめた雰囲気が感じられ、koffice みたいに独自バージョンを歩むのか?みたいにさえ思えてきます。

そして、困ったことに kdepim4 の日本語テキストがちぃともリリースされないと言う事態に陥っているのであります。 kaddressbook とか kmail とか kontact、korganizer などは日本語化されてないと全く使えない、使えたとしても利用したくない状態なのであります。困ったなぁ・・。

こちらが日本語を表示してくれない kontact のキャプチャです。

kontact_1.png

これじゃ、使う気にもならない・・。orz。

と、言うことで、今回は kdepim4 を日本語化させることにしましょう。

そもそも、最新の ports である japanese/kde4-l10n に kdepim4 周りの日本語テキスト(僕はこれを “ポ・ファイル”と言っていますが)が入ってないのがいけない。以前はちゃんと日本語を表示していたので、以前の ports/packages を持ってきてインストールすればええやん。となるのであります。

で、ウェブ上を探し回ったら以下の URL にありました。

http://ftp.riken.go.jp/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-9-current/kde/ja-kde-l10n-4.4.5.tbz

このファイルをお取り寄せします。あ、早く取ってこないと無くなってしまうかもしれません。いつ無くなるかについては僕にはわかりません。
基本的には “ポ・ファイル” なのでアーキテクチャは特に問題ありません。僕は FreeBSD/amd64 8.2-STABLE を利用しているのですが、上記の packages を持ってきました。

以下はインストール方法です。

# cd /usr/local/src
# mkdir kde4
# cd kde4
# ftp -a http://ftp.riken.go.jp/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-9-current/kde/ja-kde-l10n-4.4.5.tbz
# tar xvzfp ja-kde-l10n-4.4.5.tbz
# cd share/locale/ja/LC_MESSAGES
# cp kontact.mo /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/kontact.mo
#

 
とりあえず kontact.mo フアイルだけをコピーしてみました。

その後、kontact を起動してみました。

kontact_2.png

おー。日本語が無事に表示できるようになりました。こんな感じで、自分が必要と思われるファイルをどんどんコピーしてあげれば良いだけですねぇー。

注意点としては既に /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/ にあるものを上書きしてしまっては悲しいので cp -i とかでコピーしたほうが良いでしょうかね。kaddressbook.mo korganizer.mo kmail.mo (kmail* はいっぱいあるので確認しながらコピーしたほうが良いですね) などなど、自分が本当は利用する必要のある kdepim4 のアプリの日本語ファイルをコピーしてあげると無事に、順番に日本語を表示してくれるようになります。

ちなみに、”ポ・ファイル” が “モ・ファイル” になるので、 FreeBSD の pakcages を Linux に持って行ってインストールしても多分無事に表示できると思います。なので kubuntu や Vine を利用している人も多分そのままコピーしても大丈夫だと思います。

とわいえですよ。これってやっぱり JKUG でなんとかしないとダメだと思う。KDE の各リリースごとに kde-l10n-ja-4.6.1.tar.bz2 と言うのを作成しているんだけど、ここに kdepim の古いバージョンでも messages の中に kdepim のファイルを入れる必要が絶対にあると思う。

僕も JKUG の一員なので、この点についてはしっかりと対応して行きたいと思います。それまでの手段として、まぁ、今回の手がありますよ。と、言うことでf(^^;;。

3月 262011
 

「CPUコレクション」の第31回です。前回まではセラミック製の Athlon だったのですが、その次に AMD からリリースされた CPU はパッケージが変わりました。

Athlon は新しく AthlonXP と名前が変わりました。Palomino コアはパッケージがセラミックスからプラスチック(って言って良いのかな?)に変わりました。なので、重さが全然違う。この CPU を初めて手に持った時「随分と貧弱な CPU になってしまったモノだ・・。」などと思ったりしました;-)。

AthlonXP_Palomino_1.jpg

色は緑ですね。 AMD の “色” を全面的に出したのか? って気分にさせてくれます;-)。

Athlon と AthlonXP は CPU ソケットが一緒だったので、CPU を買ってきてサクッと差し替えるだけで動作したので非常に嬉しかったです。

こっちから裏側です。

AthlonXP_Palomino_2.jpg

久しぶりに裏に何かしらが付いている CPU に出会いました;-)。

まぁ、その分、Palomino コアの場合は表が殺風景なんですけどねぇ;-)。

この CPU は AthlonXP 1500+ ですね。1.5GHz 動作ですが、最後の “+” って PentiumIII の 1.5GHz よりも速いよ。って意味だったかなぁ?いまいち記憶が定かではありませんが、購入する本人は、まぁ、速いにこしたことは無いんだけど「AthlonXP だぜーっ!! “+” だぜーっ!!」みたいな、そんな気分になっていたのだと思いますf(^^;;。

僕の場合、Athlon と AthlonXP は随分と購入しました。で、古くなった部材と言うかパーツなどはまだパソコンを持っていない人や、古いパソコンを利用している人にあげたりしていました。

3月 122011
 

「CPUコレクション」の第30回です。前回に引き続きDuronの登場です。それもセラミック版の Duron です。

Athlon の場合、セラミックな CPU は Thunderbird しか無いのですが、 Duron の場合は Spitfire とこの Camaro の二つがあるんですね。

当時、会社のデスクトップ PC を大量購入する必要があったとき、マシン構成の決定と見積もり、納入(OS のインストールもか;-)は僕に任されていたので、手頃な値段のデスクトップ PC としてこの CPU 搭載の PC にしたのでありました。

Duron_Camaro_1.jpg

写真を撮った CPU は上記デスクトップ PC を廃棄する時にもらってきました。自分で組み立ててはいないのですが、一応、「購入したモノ」になるのかなぁf(^^;;。自分で CPU を購入するとしたら Athlon を買ってしまうので Duron とかは中々手に入らないしねぇ・・。

こちらが CPU の裏側です。

Duron_Camaro_2.jpg

SocketA です。特に変わったところはありません;-)。

そしてこの写真は Spitfire と Camaro を二つ並べてみました。

Duron_Camaro_3.jpg

ね。二つ並べると良く解るでしょー。Core の向きが縦長と横長の違いがある。なので同じ名前の CPU でもびみょーに違うので「両方手元に置いときたいーっ!!」ってなってしまうのであります。

こっちが先に手元にあったんですね。でもって、前回掲載した Spitfire はアキバのジャンク屋さんで見つけて買ってきました。ジャンク屋さんで見つけてきただけに書くネタがあまり無い。けど、こっちと二つ並べた時に是非とも手元に欲しいものになるのであります。

なので、こんな感じなのでコレクションはドンドンたまっていってしまうのでありましたf(^^;;。

3月 062011
 

「CPUコレクション」の第29回です。前回から SocketA に突入しています。今回登場するのは Athlon の兼価版 CPU である Duron です。

この CPU は、アキバのジャンク屋さんで手に入れました。この後 SocketA はパッケージが変わってしまい、プラスチック(?)の CPU になってしまうのですが、この CPU もセラミック製ですね。ずっしりとした手応えがあります。

Duron_Spitfire_1.jpg

こちらが CPU の裏側です。

Duron_Spitfire_2.jpg

SocketA です。特に変わったところはありません;-)。

あまり書くことの無い、CPU なのでありますf(^^;;。まぁ、自分で購入してないし、この辺りの CPU の場合、Athlon を進んで買ってしまうのでしょうがないですな。

ただ、コレクションとして持っているのでありました;-)。

3月 012011
 

「CPUコレクション」の第28回です。前回の SlotA の Athlonから AMD 系の CPU になりました。それはつまり、自分が自作 PC で利用するために購入した CPU だからなのでありますね;-)。

前回の CPU は SlotA の CPU でこれはその後、特に後続の CPU が発売されることもなく K7 のみで打ち止め。AMD は SlotA から SocketA に移行していくわけでありますね。この時は Socket370 の Katmai -> Coppermine にステップアップできなかった時の苛立ちというのは特に無く、「まぁ K7 だけが SlotA なので、コレクション的には貴重か。」などと軽く思っていたのであります;-)。

と、言うことで K7 アーキテクチャの後、AMD は SlotA に移行していくわけですが、この時筆者は AMD ラバーな人だった(それはつまり Super Socket7 を使っていたと言うのも当然ありますが;-)のでサクッと SocketA に移行して行くわけです。

これが初代 SocketA の Athlon。 Thunderbird コアですね。この CPU は Intel の Pentium!!! を性能面で遥か彼方に置き去りにしていた印象が、僕個人的にはあるのですが;-)。

Athlon_Thunderbird_1.jpg

ちょっと紫がかったセラミックの CPU ですね。通称「焼き鳥」とか「コア欠け」なんて言葉が流行った CPU であります。僕はこの CPU はどんなマザーボードで使ったかなぁ・・。記録を見ると MSI の MicroATX としか情報が残ってないですなぁ。

確か、初めて買った MicroATX マザーで、今後はずっと MicroATX なのを買い続けるんだったかなぁ。VIA なチップセットだったと記憶しています。

こちらは CPU の裏側。

Athlon_Thunderbird_2.jpg

ピンが無い場所がビミョーに多いと言うか目立つと言うか。そんな感じですねぇ。

しかし、どうしてこの CPU 買ったんだろうなぁ・・。SlotA の後、素直に AthlonXP まで待てば良かったと、今は思いますけどねぇ;-)。

けど、SocketA からの AMD は CPU は下位互換、上位互換がちゃんとできていて、CPU クロック高いの買う -> メモリ交換 -> マザーボード交換とかすればズルズルと使い続けることができたのが嬉しいですかねぇ。

AMD CPU はまだまだ続くのでありますが、この辺りになると皆さんの記憶にも比較的新しいのではないでしょうかねぇ;-)。

2月 222011
 

さてさて。前々回のエントリで 「DAViCal サーバを FreeBSD で。」って言うのを書いたのですが、色々やっていたら、FreeBSD では動作しない。と言うことが判明しました。

どういう状況の時に動作しないのか。と言えば、ports から www/apache22 をインストールして、 httpd-2.2.17 をインストールしたときです。この時、WebDAV を利用するので WITH_DAV=true と WITH_DAV_FS=true を指定するわけです。

後は、httpd-vhosts.conf や httpd-dav.conf に設定を施してさてどうだっ!! ってやるんですが、これがまた動作しない。アカウント作成などは無事にできるので php5 と postgresql の連携はうまく行っているみたい。クライアントからのアクセスが全くダメな状態なのでありました・・。orz。

今回はまったのは全部で二つ。順番に見ていくことにしましょう。あ。ここまでの到達では、postgresql-server-8.4.7 が無事に動作し、 php5 が無事に動作し、 davical でアカウントが作成されていることが必須です。

つまりは Lightning で接続したけど、全くつながらない。って状態の時のトラブルシューティングです。

最初のはまり道。405 が返る。
telnet localhost 80 とかして HTTP で davical の caldav.php を手で指定して実行するんだけど、エラー 405 のエラーが返ってくる状態。httpd が出力するアクセスログには以下のように残っている場合ではね。

"PROPFIND /caldav.php/takachan/home/ HTTP/1.1" 405 400
"PUT /caldav.php/takachan/home/c848-7bf5-4627-8b9d-d35b.ics HTTP/1.1" 405 43

 
この場合、davical をインストールしたディレクトリの DAV On が有効になっていません。その場合は httpd-dav.conf など WebDAV の設定を見直してみましょう。

ちなみに telnet コマンドでも WebDAV がオンになっているか確認できます。

$ telnet localhost 80
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
OPTIONS /index.html HTTP/1.1
Host: localhost
HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 22 Feb 2011 12:44:39 GMT Server: Apache/1.3.42 (Unix) PHP/5.3.5 with Suhosin-Patch DAV/1.0.3 Content-Length: 0 Allow: GET, HEAD, OPTIONS, TRACE
Connection closed by foreign host.

 
“Allow: GET, HEAD, OPTIONS, TRACE” で WebDAV が利用できるメソッドが表示されます。これが表示されない場合は DAV On が効いていません。 httpd.conf の設定を見直しましょう。

ちなみに上記の環境では FreeBSD の ports から www/apache13 、 www/mod_dav 、 lang/php5 をインストールしています。

この環境において DAViCal がサクっと動作した状態です。ここまで来るのが大変だった。

更に続くはまり道。400 が返る。
HTTP のエラーコード 400 は Bad Request。全くもってどうしようも無い状態。最初は www/apache22 でやっていたんだけど、エラーログに以下のように出力される。

Could not fetch resource information.  [400, #0]
(2)No such file or directory: The URL contains extraneous path components.
The resource could not be identified.  [400, #0]

 
二行目は長いので折り返しています。DAViCal の設定で $c->dbg[‘ALL’] = true; ってのがあるのですが、こいつを有効にすると debug メッセージを apache のログに出力してくれるのですが、上記のメッセージが出力する場合、デバッグログさえ出力してくれない。なので明らかに mod_dav のほうで出力しているメッセージ・・。

後、telnet localhost 80 で確認したところ、

PROPFIND /caldav.php HTTP/1.1

 
こっちは動作する(つまり 200 が返る)んだけど、

PROPFIND /caldav.php/takachan/home/ HTTP/1.1

 
こっちは動作しない(つまり 400 が返る)。なんか、明らかに mod_dav の問題ぽいのであります。

ついつい www/apache22 のソースを見たら、 modules/dav/main/mod_dav.c の 729 行目辺りでこのメッセージが出ているのだけど、なんか、httpd.conf の設定ファイルの読み込みがおかしいんでないかい?って感じになったのでありました。

もう、apache22 に添付されている mod_dav のコードがおかしいと思えてきたのでここで、apache22 は捨てて apache13+mod_dav にしてみたのでありました。

そしたらあーたっ!! サクっと動作してしまったではあーりませんかっ!! あいや・・。もっと早くから apache13 でトライするんだったよ・・。

 
と、言うことで http アクセスのエラーコード 405->400 をなんとか乗り越えて無事に DAViCal は動作したのでありました。

原因はどこにあるんかなぁ。davical-0.9.9.4 かなぁ? とわ言いつつ、apache から DAViCal の php にまで渡ってないんだよねぇ・・。

するとただ単に httpd-dav.conf の設定が悪いだけか? けど、 DAV On にするだけだし、そもそも PROPFIND /caldav.php の時は無事に動作して PROPFIND /caldav.php/ だと 400 になるんだから、やっぱり apache22 付属の mod_dav を疑ったほうが良いのかなぁ・・。

ま。そんな感じの二つのはまり道だったのでありました。

今はなんとか無事に動作しているのであります;-)。 Thunderbird+Lightning と iPhone4 から動作確認は取れています;-)。

2月 202011
 

「CPUコレクション」の第27回です。前回でようやっと Socket370 に突入したと思ったのにここから路線は大きくそれるのであります。だって、僕、もう Intel の CPU 買わないことにしたし、使ってない CPU のネタ書くより先に、自分が利用した CPU の事書いたほうがずっと楽しいんだもん;-)。

と、言うことで当時の僕の自宅の PC 環境をちょっと整理してみましょう。

・Socket7 Cyrix MII-300GP -> 自宅サーバ
・Super Socket7 AMD K6-2 500MHz -> メインデスクトップ
・Socket370 Celeron Dual -> 検証用 PC

21世紀に突入しても AT 規格のマザーボードで PC が動作していたのですが、いよいよ引退させるかぁ。となりました。まぁ、新しい PC が欲しかったのでその口実として ASUS の T2P4 を現役引退させるわけですけども。自宅サーバは K6-2/500 になってもらいます。 ASUS の P5A と言うマザーボードを利用している PC がサーバとなったのであります。

するっていと新たに PC を購入する必要が出てくるわけです。ランラン;-)。 Intel の CPU は Socket370 で痛い目にあったので「今後二度と Intel で PC なんか組むもんか。フンっ。」とか、僕の中で思っているわけです。それもそのはず。 AMD は独自ソケットで自力で CPU 作ることになったので、そっちに行こうなどと思うわけです。

AMD vs Intel の戦いが始まるわけですが 1GHz に先に到達したのは AMD だったんですねぇ。おーーっ!! 当時の AKIBA PC ホットラインのページが今でも残っているのですが、 2000年 4月第二週の「CPU最安値情報」 は Intel が二番目になっているんですね。1GHz に先に到達した AMD が一番上に書かれるよになった。歴史的瞬間でもあるのであります;-)。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000408/p_cpu.html

AKIBA PC ホットラインの「CPU最安値情報」は CPU クロックが高いメーカが上に来るんですね。うんうん。それは理にかなっている。うんうん。

そんな感じだったので、当然のごとく僕の新しい PC は AMD の CPU で組むことに決めました。それで購入したのが SlotA の Athlon。

SlotA_Athlon_1.jpg

AMD が Intel より先に 1GHz に突入したとわいえ、 SlotA の 1GHz は高かった。僕の予算で許されたのは 700MHz。これでも当時は 19,800yen だったと記憶しています。

SlotA_Athlon_2.jpg

合わせて購入したマザーボードは SOLTEK SL-77KV メジャーではないメーカの M/B だったのですが、確か、随分と安かった覚えがあります。ウェブで探すと出てきますねぇ。

http://www.motherboard.cz/mb/soltek/SL-77KV.htm

チップセットは VIA APOLLO KX133 ですかー。あ。そーそー。そー言えば当時 AMD は CPU だけ作って、チップセットも出してはいたんだけどリファレンスでしかなくて、主にサードパーティがチップセットを作っていたんだ。でもってその内の一つの VIA。みたいな感じか。

SlotA_Athlon_3.jpg

これを機会に、筆者の PC 環境は AMD へと傾倒していくのであります。なので、今後は Socket370 には当分行かずに SocketA へと話はどんどんと進んでいくのであります;-)。