11月 142025
 

KDE6 が FreeBSD で正式に ports になったと、書いたのは 2025/02 ですか。約九ヶ月ほど前ですね。

KDE6+Palsma6 で Wayland 使ってみたいと思いバージョンアップするたびに sddm で「Deskrop Session: Plasma(Wayland)」を指定してもすぐに sddm の画面に戻っきてしまうので「Deskrop Session: Plasma(X11)」を選んでいたのですが、今回、FreeBSD の ports において kde-6.5.2.25.08.3 のバージョンが降ってきたのでインストールし、sddm のセッションを Wayland にしてみると、なんとっ!! 無事に動作し、ログインすることができました。

やったーっ!!

と、いうことで KDE6+Plasma6+Wayland についてちょっと書いてみます。この構成、 ubuntu ではもう既に常識なのかな? FreeBSD では kde-6.5.2.25.08.3 の前から、もしかしたら動作していたのかもしれません。

Wayland を使いたいけど一番のボトルネックはグラフィックカードかもしれないですね。
例えば VirtualBox 上の FreeBSD などは sddm の Session メニューに Wayland は現れません。また、 xf86-video-scfb などでは Wayland は利用できません。

僕の PC の環境は AMD Ryzen 7 PRO 4750G with Radeon Graphics で vgapci0 は Renoir [Radeon Vega Series / Radeon Vega Mobile Series] で認識されています。 amdgpu.ko を kldload しているからですね。

なので Wayland が根本的に動作しない場合はグラフィックカードを確認してみるのが良いかも。あ。Intel CPU な比較的新しい PC は持ってないので、知りません;-P。

 
と、いうことで、ここから下は KDE6+Plasma6 で Wayland の設定をしてみます。とは、言いつつ、本当にやることなく、簡単に Wayland 対応できます。

  • fcix5 を起動する準備
  • キーボードの Caps – Ctrl 入れ替え
  • マウスホイールの逆回転

 
僕的にはこれくらいでした。まず上から確認してみると、fcitx5 を起動する場所を変更し、環境変数2つを消すこと。

マウスとキーボードは X を利用しなくなるので xmodmap とか xinput が使えなくなります。今まで xorg.conf や ~/.xmodmaprc で設定していたものが使えなくなることになります。

KDE6+Plasma6 の場合、これら fcitx5 の起動も、キーボードの Caps – Ctrl 入れ替え、マウスホイールの逆回転の設定はすべて「システム設定」で変更可能です。

ちょー簡単。

 
fcix5 の起動
僕はログイン時に「自動起動」でログインスクリプトを設定し、その中で mozc と fcitx5 を起動していたのですが fcitx5 の起動部分はコメントアウトし mozc のみを起動するようにしました。

KDE5 のときにそのようにして、KDE6+Plasma6 のときにちょっと書き換えて利用していますが、内容的には一緒です。「FreeBSD に KDE5 が降ってきた。」のところでその起動スクリプトを記載していますね。これを多少修正して利用していました。

fcitx5 の起動はどこでするのか? と、言われれば「システム設定」アプリから[仮想キーボード] で [FcitX5 Wayland ランチャー]を指定すればよいです。

ちなみにこのメニューは Session: X11 でログインすると表示されません。 Session: Wayland でログインしたときのみ [仮想キーボード] メニューが現れると、いう・・。なんとも手が込んでおります;-)。

あと、QT_IM_MODULE と GTK_IM_MODULE の環境設定は不要とのことなので、それを削除します。一応、注意書きのダイアログもキャプチャしておきました;-)。

 
キーボードの Caps – Ctrl 入れ替え
「システム設定」アプリから[キーボード]と来て、右上の「キーバインディング」をクリックし、[Ctrl position]で『扱う』か『入れ替え』を選択すれば OK。

 
マウスホイールの逆回転
「システム設定」アプリから[マウスとタッチパッド]ときて「マウス」を選択すると「スクロール:スクロール方向を反転」にチェックを入れれば OK。マウスがたくさん接続されている場合には使うマウスを選択してから、チェックをつける必要があります。

 
とまぁ、比較的簡単に自分のやりたいことができました。そして、KDE6-Plasma6 は Wayland 対応が完了したので気分はルンルン♪ (既に死語か・・)

 
といことだったのですが、しばらく使い込んでいて驚いたっ!!??

 
Wayland って suspend/resume に対応してないじゃんっ!! orz

と、いうことで上でせっかく設定したものは残すものは残しつつ ~/.xmodmaprc の設定を復活させ fcitx5 の環境変数を復活させ・・。 orz

最近の FreeBSD は UEFI な PC の場合は NotePC でもデスクトップ PC でも zzz して寝て、電源ボタン押して復活する、 suspend/resume が効果的に動作するのだけど、それは Session:X11 の場合のみで、 Session:Wayland ではまだまだダメだ・・。と、いうことがわかりました・・。orz

WiFi チップの AX200 が if_iwlwifi.ko で使えるようになった。だけど 802.11a 止まりだよ。かつ suspend/resume に対応してないよ。とか、色々動作確認しても、最後にはまだまだだめだぁ・・。感があったりして・・。まぁ、それはそれで良いのですが、今回 Wayland はもう少し先送り。と、いうことで・・。

ubuntu 方面とか KDE6+Plasma6+Wayland でちゃんと suspend/resume するのかなぁ?