10月 022011
 

「CPU コレクション」の第45回目です。 MIPSSPARC  と続いたら、ここは当然 DEC Alpha か?と、皆さん誰もが思ったことでしょう。しかし、持ってないのですよー。僕も是非とも手に入れたいと思っているのですが・・。頑張って入手したいと思います。

と、言うことで、次に非 IA な CPU として登場するのは IBM の PowerPC です。今回は G3 になります。

この CPU は Apple の Power Macintosh 7500 用の CPU になります。考えてみると MIPS も SPARC も UNIX が動作していた CPU ですね。で、Apple は Mac OS X で UNIX と名乗るようになり、今や世界最大の UNIX ベンダとなっているわけであります。そー考えると、この CPU も UNIX が動作している CPU ということになりますね;-)。

こちらが全体写真。

PowerPC_G3_1.jpg

ファンレスのヒートシンクとか台座とか全部取っ払って CPU のみにしたものになります。右上の黒いパーツはデップスイッチになっています。何に利用するのでしょうかねぇ。

で。こちらが Core 部分の拡大写真。

PowerPC_G3_2.jpg

Core のセラミックの部分にはちゃんと IBM って書いてありますなぁ。

でもってこちらが裏側。

PowerPC_G3_3.jpg

デップスイッチの設定が書いてあります。CPU クロックとか、倍率を変更するための説明文でしょうかね。 PC の場合だと昔はマザーボード側でやっていましたが、 PowerPC では CPU ボード側にその機能がついている。と言うことですね。

この CPU はヤフオクでゲットしました。この頃、僕はまだ Mac を利用していなかったのでねぇ。 CPU を集め始めて、 MIPS とか SPARC が手に入ってしまうと、もっと他にも色々なものを手元に置きたい。となってしまうので、ついつい購入してしまった。というわけなのであります。

ちなみにこの CPU って Mac 専用なのかなぁ? IBM の UNIX マシンにそのままサクっと刺せたりするのかなぁ?その辺り、ちーとも解らないのでありますが・・。

そんなこんなの PowerPC G3 なのであります;-)。

9月 232011
 

「CPU コレクション」の第44回目ですね。IA はひとまずお休みして、今は非 IA なアーキテクチャの CPU になっております。今回の CPU は Sun SPARC です。

ちょっと僕の過去を振り返ってみると、前回の MIPS 系 CPU は NEC EWS4800 で利用していました。時期的に、その頃インターネットが流行りだし始めた頃で IIJ が ISP サービス始めたり、他の ISP が雨後の竹の子のように出現していた時期でした。

そー言えば以前記事に書いた「日本DECの荻窪ラーメンマップ」はこの時期でしたかね。もう 2,3 年くらい前か。EWS4800 使い始めてすぐぐらいの時だ。

で、話しをもとに戻すと、僕も「ISP に行きたいー。」などと思い、新宿三丁目にある会社のフロアの片隅を借りているあやすぃー会社に転職してしまいます;-)。
そして、日本で初めて apache によるバーチャルホスティングを始めた会社に入ることになったわけです。ここで初めて SUN のワークステーションを触ることになり、当時のマシンは SUN SS5。OS は SunOS 4.1.3 だったかなぁ。

当時、SunOS 4.1.3 でバーチャルホスティングをするためには libc にパッチを当てて OS システムを構築する必要がありました。default の libc は libc.so.4 だったかな。で、パッチを適用すると lib.so.101 とか、とんでも無い番号になるんですよ。で、libc に対する構築が失敗するとシステム全体が止まるので「再インストール。」とか、そんなことしていました。

libc へのパッチ適用は SunOS 4.1.4 で解消されたんだっけかな? それ以降、皆さんもご存じのようにあちこちで apache によるバーチャルホスティングが浸透していくわけですね。

当時の社長「ビジネスモデル特許」とか取っておけば良かったのにー。とか、今思うんですけどもね。ただ、これで「ビジネスモデル特許」が取れるか、筆者は詳しくないので解りませんが;-)。

と、言うことで、前置きが長くなりましたが NEC の UNIX を使った後に今度は SunOS を利用することになった筆者ですが、この CPU はそれよりも遙か後の CPU になりますね。

SUN_SPARCII_1.jpg

Sun Ultra SPARC II 。クロックは多分 400MHz だと思います。会社の廃棄サーバから引っこ抜いてきました。 Sun SPARC Enterprise 200 だったかなぁ? 2CPU なマシンでした。中を見たとき、マザーボード自体は Slot でした。 Slot1 <=> Socket370 変換ゲタ のような感じですね。Slot についている Socket から CPU のみ取り出した。と言う感じです。

こちらが CPU の裏側です。

SUN_SPARCII_2.jpg

おー。SPARC というのは当時からもうピンが無い状態だったのですなぁ。ちょっと感激です;-)。

大きさ的にはこんな感じ。

SUN_SPARCII_3.jpg

ピンの無い CPU 同士を並べてみました。 PentiumD との比較になります。 大きさ的にはほぼ一緒ですが、 SPARC はズッシリとした重さがあるのであります。

いやー。それにしても良く Ultra SPARC な CPU が手に入ったものだ。と、筆者も実は大喜びしております。前出の当時利用していた SS5 に入っていた CPU は、僕の記憶が確かならば MIPS とか Socket7 Pentium P54C みたいな感じだったような気がします。そーいった古い SPARC も手元に欲しいなぁ。などと思うのでありました;-)。

MIPS 同様、ツッコミどころ満載のネタでしょうか;-)。

9月 182011
 

今年初めての投稿が「CPU コレクション」で、題材が「CPU トレイ」でした。今回はその続編になります;-)。

昨日アキバを徘徊していたらありましたよー。LGA 版の CPU トレイがっ!! それも二つも;-)。買ったお店は faith。お店の裏口はジャンク品が特売で売っているのですが、そこに二つあったので二つ全てを買い占めました;-)。

IMG_1944_CPU_GLA_tray.jpg

レジに持っていくとそこにいたのはベテラン店員さん。

僕: 他にももっと色々な CPU トレイ無いでしょうかねぇ?
店員さん: あぁ。昔は『ご自由にお持ちください。』だったんですけどねぇ。最近はバルク CPU 自体が無いので中々ないですねぇ。
僕: CPU 70 個くらい持っているんですけど、置くとこなくてトレイ探し回っていたんでよー。

などと話しが始まって他のお客さんが来ないのでレジの前で五分くらい立ち話をしてしまいました。あげくの果てに店員さん、たかだか 400yen のお買い物なのにリッパな手提げ袋に入れてくれたりして思わず「あの店員さん、マニアなんだなぁ。」と思ったりもしてしまいました;-)。

この手の商品て、見つけたときにドドドっと手に入れておかないと、今度いつ見つけることができるか解らないのでサクッっと購入;-)。

早速自宅に帰って LGA 版 CPU や、トレイに並べられそうな CPU を入れてみました。

IMG_1946_CPU_GTA_tray.jpg

これはこれは。中々しっくりと来ますなぁ;-)。そして、スペースはまだたくさんあるので今後もジャンジャン CPU が集められそうです。

僕的には本当に良い買い物ができた。と、満足しております。これがある意味、アキバを徘徊する醍醐味でもあるんですな;-)。

9月 172011
 

OS X Lion と言うのはなんか、異様にメモリを 食うみたい。僕の利用する環境が悪いのか簡単に 2.5GB 位消費してしまう。

そして、今の時期、DDR3 SO-DIMM は大変に安くなっているのでドーンっと 4×2 の 8GB にしてみるべ。と思ったのであります。

ちなみに僕が利用している Mac は一年前の MacBook。 Core2Duo で、買った当初、メモリは DDR3 SO-DIMM 2x2GB の 4GB な状態でした。

IMG_1941_memry_1.jpg

アキバを俳諧して見つけたメモリは ADATA の 4GBx2 パックのリテール品。ドスパラで特売していたのですが、 8GB で 3,470yen でした。随分安くなったものですねぇ。

ちなみにドスパラ近所のアキバおーでは多分ノーブランド品だと思いますが 3,140yen だったかぁ。で売っていました。それが今週末の、多分最安ではないかと思います。

メモリ換装後、MacBook はスルっと起動し、ちゃんと 8GB として認識して動作しています。

IMG_1941_memry_2.png

あ、ちなみに OS X Lion は default で x86_64 カーネルが起動するので、OS がちゃんと機能していれば 8GB の恩恵が受けられると思います。 Mac OS X SL の場合は default で 32bit カーネルが起動するのでブート時に 6,4 ボタンを押しつつ起動しないとその恩恵は受けられないのでは? と思います。

9月 152011
 

今回は珍しく iPhone アプリについてです。

僕は趣味として釣りをします。その中でもシーズンになるとヤリイカに釣りに行くのですが、こいつは船に乗って沖合に出て、大体水深 120-200m 辺りで釣りをするのであります。釣りに行くのは三浦半島とか房総半島の沖合だったりするんですが、この辺りだとそこはかとなく沖合になって、色々な船が通るのであります。

そー言えば、以前、三浦半島に釣りに行ったら自衛隊の潜水艦が訓練していましたね。

で、話しは iPhone4 なのですが、こいつは GPS 持っていたりするので海上に出ても自分がどこで何を何匹釣ったか、などと言うデータは簡単に入れられるし出てくる。google マップにピンを立てると海の深さ(の雰囲気)とか解るんですよね。実際に何メートルの深さかってのは電動リールで知ることができるし;-)。

で、その時に読んだのがこの記事。

Androidな「G’zOne IS11CA」を“ギチギチ”な航海機器に育てる

ネタ的には Android なんだけど、自己満足的に「アンドロイドより iPhone だべ。」と思っているのでまぁ、記事の前半部分はあまり関係ないんだけど、途中からガゼン面白くなってきた;-)。

40 トンクラスの漁船とは言え船に乗って海に出るので周りを走っている船も気になるわけです。そんな時はここに出てくる AIS (Automatic Identification System) 自動船舶識別装置。これ初めて知りました。

300トン以上の船がデータベースに登録されていて、それが今どこを航行中か一発で解るシステムなんですね。

iPhone アプリで何か無いのか探しました。そしたら Ship Finder というアプリがありました。有料版は 450yen。無料版もあってとりあえずこっちをダウンロードしてみました。

IMG_3053_ais_1.jpg

キャプチャは東京湾の入り口、浦賀水道です。船が走っていて、進行方向には白い線が引いてあります。船をタップすると船名が出てきて、更に詳細が分かります。すげーぜ;-)。

いっつも釣りに行くときにでかい船が周りにたくさんいるのでこれは非常に参考になりそうです。あ。上に「潜水艦に会った。」って書いているのですが、潜水艦は多分登録してないんだろうなぁ。と思います。だって極秘裏に作戦行動する船だしねぇ;-)。

ちゅーこって、これは楽しい釣りに役立つアプリです。iPhone4 の標準アプリとして地図とか方位磁石とか色々あるんだけど、それとは別にダウンロードして利用するのも良いかなぁ。

IMG_3055_ais_2.jpg

僕が釣りに利用しているアプリのアイコン。

「釣り気分」は月齢から塩の満ち引きが解るアプリ。けど、ヤリイカ釣りの場合沖合に出てしまうので潮の満ち引きはあまり影響しないらしいです。
「海況状況」は海の温度が解るアプリ。ヤリイカって20度以下でないとちょっとキツイよね。と言われているので参考にしています。

それにしても後は海図アプリが欲しいなぁ。と思うのですが、海図アプリと言うか、地図データが随分と高いのでちょっと「どうしよう・・。」などと思っているのでありますが・・。

とまぁ、こんな感じで釣りで海に出る時にも iPhone4 は大活躍なのであります。

AIS アプリは海に出なくても、船好きな人は手元にインストールしておくと楽しいと思いますよ;-)。

9月 112011
 

さてさて。「CPU コレクション」ですが、前回の Socket370 VIA C3 で前世代の x86 CPU は手持ちが全て終わりました。取りこぼしている CPU あるかなぁ? 発売されたの、多分全部網羅していると思うのだけど・・。

この後 AMD は Socket754 や 939 へ、Intel は Socket423 へと進みます。この辺りになると筆者としてもまだ全部揃え切れていませんし、そもそも複雑怪奇になって何がなにやら解らなくなってしまいます。そー考えると前世代の CPU のほうが解りやすかったですよね。後半戦の x86 CPU についてはもう少し後になってから掲載して行きたいと思います。

今回の「CPU コレクション」の第42回から数回に分けて非 x86 CPU について掲載して行きたいと思います。その第一回目は MIPS アーキテクチャの登場です;-)。

NEC 製の MIPS 互換の VR5000。 NEC ではその昔、EWS4800 シリーズという UNIX ワークステーションを出していたワケですけども、当時僕が利用していたのは MIPS R3000 の EWS4800。 MIPS がちょうどアーキテクチャを CISC から RISC へと移行している最中でしたね。
その時、CISC アーキテクチャの UNIX を利用しているとユーザ名長が 16 バイト、ファイル名長が 32 バイトだったのが RISC CPU になったらそれぞれ 32 バイトと 256 バイトだったかな? になったのを覚えています。

後、当時 CISC vs RISC の議論が激しかった。で、実際に利用してみると CISC よりも RISC の EWS4800 のほうが圧倒的に速かった。と言う記憶があります。

僕の机の上にあった EWS4800 は CGMT(解る人いる?)も含めて一台 200 万 yen。R3000 使っていたヤツだけどね。しばらく後になって SONY PlayStation が出た時「MIPS R3000 三個積んで 29,800yen かよーっ!!」って思ったものでした;-)。

NEC_MIPS_VR500_1.jpg

こっちが CPU の裏側。丸いアクセントがちょっとオシャレですよね;-)。あと、ピンが長いってのも特徴でしょうか。

NEC_MIPS_VR500_2.jpg

この CPU は Silicon Graphics の O2 (ずんぐりむっくりしたかわいい筐体の UNIX ワークステーション) から引っこ抜きました。千葉電機大学だったかな? にお友達がいたのですが、そのお友達に「僕 CPU 集めるの趣味なんですよぉ。」と言ったら筐体ごと送ってきてくれました。それも二台も・・f(^^;;。

届いた O2 は数回電源を入れました。SGI の IRIX が起動しました。おーっ!! UNIX だぁーっ!! みたいな;-)。結局ケースとか再利用できなかったので各パーツを取り出して粉々にしてから萌えないゴミ(おーっと誤字だ;-)として出して、手元に CPU のみ残した。と言う感じです。

と、言うことで x86 アーキテクチャだけでなく、 CPU っぽいものはコツコツと集めることにしたので、後数回、非 x86 アーキテクチャなものが続くと思います。

その昔、 UNIX ワークステーションいじっていた方、ツッコミどころ満載だと思うのでドシドシコメント頂ければと思います;-)。

8月 242011
 

Firefox が 12 週間に一回バージョンアップするというとんでもない所業に出て、つい最近 Firefox6 が出たんですが、こいつがなんかむちゃくちゃ CPU を食いまくる。起動直後なんて一人で一個の CPU を使いやがる。ってんで Firefox の利用は最近断念しつつあります。

と、言うことで何か別のブラウザを捜すべ。とか思って色々調べてみたのですが、 QT ベースのブラウザってのは結構色々あるんですね。 arora だとか rekonq とか QtWeb (これは ports になってない) とか。

けど、結局 QT ベースブラウザってどうあがいても emacs キーバインドが利用できないみたい。

ちょっと話はそれますが KDE4 のアプリケーション群の中で emacs キーバインドが設定できるのは kwrite だけなんですよね。で、こいつの設定の「ショートカットを設定」を見ると 「Kateコンポーネント」ってのがあって、これが編集時のショートカットキーの変更を可能としている。

ちゅーこって KDE4 ではショートカットの設定のところで「Kateコンポーネント」を全てで編集できるようにすれば emacs キーバインドが可能になるのになぁ。と思うのでありました。どっかで呼びたせたりしないのかなぁ。

 
で、ここで話はブラウザ全般のネタに戻るのですが、以下ちょっと色々書いてみます。

 
・chromium
QT ベースのブラウザは emacs キーバインドが利用できないので www/chromium をインストールしてみました。 Chrome のオープンソース版と言えば良いのかな? こいつは Firefox6 よりも CPU 利用率が低いみたいなのでまぁ常用できるかもしれない。

それにしても chromium で emacs キーバインドはできないのかな?とか調べたら GTK2 側で emacs キーバインドの設定をすれば良いと言うことが解ったので早速やってみました。

% cd /usr/local/share/themes/Emacs/gtk-2.0-key/
% cp gtkrc ~/.gtkrc-2.0

 
これだけ。普段 KDE4 とか利用していると GTK2 のこととかほんとにわかんない。僕だけかもしれないけど。で、この設定を入れるとほぼ全ての GTK2 アプリは emacs キーバインドになるみたいです。Firefox の場合はアドオンで firemacs 入れているので気にならないのですが、 Thunderbird3 とかも emacs キーバインドになってくれたりします。すげー;-)。

 
・midori
GTK2 的なブラウザとしてはもう一個 www/midori を試してみました。インストールしてから起動すると・・。ふむー。随分と前時代的な雰囲気を醸し出していますf(^^;;。細かい設定は「設定」→[エクステンション]として全て項目にチェック付けてと・・。とかします。

ツールバーの設定などはブラウザではできなくて、~/.gtkrc-2.0 に項目を追加していくと言ういかにも UNIX ライクな設定方法ですf(^^;;。そして、見かけは本当に”GTK2 ベース”って感じです。多分常用はしないと思われますが pkg_delete もしていません;-)。

 
・arora
QT ベースのブラウザです。まぁ、非常に質素である意味 midori に通じるものがあるかもしれません。konqueror の不要な部分を全部削ぎ落して軽量化したって感じのブラウザです。けどもまぁ、QT ベースなので KDE4 上で利用する分には割としっくり来ますかね。

フツーに問題なく利用できます;-)。

 
・QtWeb
QT ベースのブラウザです。Windows 版もバイナリで配布されています。arora と一緒で本当に質素・軽量なブラウザです。 FreeBSD では ports になってないので自分で make して、チロッと起動して動作確認などをしただけです。

FreeBSD で make するには QT4 の CJK なプラグインが必要になります。 japanese/qt4-codecs-jp 相当の中国・韓国・台湾版をインストールします。まぁ、ソースを変えて libqjpcodecs.so しか呼ばない(リンクしない)ようにすれば良いだけなんですけどね。 一応 make は通って起動はできます。ただ、 ports する意味あるの?って感じがするので僕は ports を作ってませんが;-)。

 
・rekonq
僕的には本命のブラウザですなぁ www/rekonq 。名前的に「konqueror よ再び。」みたいな感じ、車輪の再開発とか。 konqueror の悪いところを削ぎ落して再度作り直しましょう。みたいな感じのブラウザらしいです。

とりあえずキャプチャなどを。下が konqueror 、上が rekonq です。

rekonq.png

見た感じ・使った感じは Safari と Chrome の良いところを取り込んで konqueror の悪いところがちょっと残った。と言うような感じでしょうか;-)。

機能も konqueror 程度にはあるし、何よりも konqueror よりも安定している感があります。 kubuntu では rekonq が default ブラウザになったんだっけか?

FreeBSD では ports からインストールしても日本語対応していません。 ja な mo ファイルが無いんですな。あいや・・。しょーがないので kubuntu のを持ってきてしまいましょう;-)。

以下の URL から language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb を拾ってきます。

http://pkgs.org/ubuntu-10.10/ubuntu-proposed-main-i386/language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb.html

そのあとは以下の要領でインストールすると rekonq の日本語化ができます。

% mkdir deb
% cd deb/
% mv ~/language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb ./
% ar -vx language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb
% tar xvzfp data.tar.bz2
% cd usr/share/locale-langpack/ja/LC_MESSAGES
# cp rekonq.mo /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/

 
一部翻訳されていないところも有りますがほぼ問題ないほどに利用できるでしょう。

利用した感想ですが、konqueror よりは遙かに良いと僕は思います。これが default ブラウザでも問題無いと思います。「KDEシステム設定」の中の「デフォルトのアプリケーション」のブラウザとして設定しましたが、各アプリの URL をクリックするとスルスルっと konqueror よりも軽やかに起動するみたいな感じでしょうか。

ただ、本当に KDE4 のアプリと言うか QT ベースなのでやはり emacs キーバインドは利用できないですね。長文書く時、僕はダメです。

と、言うことで Firefox6 と言うか、 Firefox がこれからドンドン変な方向に進んで行きそうなのでそろそろ潮時かぁ? とか思いブラウザを試してみましたが、サイトを見るときは rekonq 、文章を書く時には chromium 。って感じになりそうです。

あ。最後にですが、筆者は Flash などいうのはまるで見ません。プラグインインストールしていません。ブラウザの設定で「プラグインはロードしない。」をわざわざ選択しています。iOS ユーザにとって Flash プラグインは必要無い。みたいな;-)。

8月 212011
 

僕的には久しぶりの「CPU コレクション」の第 41 回目。Socket370 の最後の CPU を掲載しましょう。前回の VIA CyrixIII の後継 CPU になりますね。

VIA が Cyrix を買い取って、だけど、技術者はみんなやめてしまって残ったのはブランド名だけだったんだけど、そのブランド名さえもはずしてしまった CPU。と言う感じでしょうか。

Socket370_VIA_C3_1.jpg

デザイン的には VIA CyrixIII と一緒なのですけども “Cyrix” と言う文字が見当たりません。

こちらが CPU の裏側。基本的には Socket370 なので Intel の CPU などと一緒ですね。

Socket370_VIA_C3_2.jpg

そしてちらが二つの CPU を並べた写真。一応、比べるために撮ってみました。

Socket370_VIA_C3_3.jpg

この後 VIA は Intel のソケットのライセンスを購入せずに(できなかった?) AMD と同様独自路線を歩むようになります。組み込み省電力へと特化していくため、Eden として CPU を作り続けていくのでありますが、Intel の Atom シリーズに手痛い目に遭うんですなぁ・・。まぁ、この辺りの話になると「つい最近」の出来事になるのでその点については皆さん既にご存じかと思われますが;-)。

さてと。これで手持ちの前世代の CPU は全て終わりました。ここから先、Intel は Pentium4 へ、 AMD は Athlon X2 へと進んでいくわけであります。この辺りになると皆さんもうきっと僕よりも詳しいと思うのですけどもね。

それにしてもこのカテゴリー、Socket7 から話しが始まり随分と長い間続きました。が、もうしばらく続きますf(^^;;。と、いうことで次回からは非 x86 な CPU について何回か掲載して行きたいと思います。

手持ちの CPU は実はまだまだたくさんあるのでありますよf(^^;;。

8月 172011
 

僕は 「Microsoft TechNet サブスクリプション」の会員なので Microsoftの Windows Live のアカウントとか持っていて Windows Live にもアクセスするし SkyDrive も利用したりしています。

Windows Live の中には「ダウンロード」と言う項目があって、Windows Vista 以降で利用できるアプリケーションが無料でダウンロードできたりするのですが、今回はその中の一つである Windows Live Mesh についてちょっと書いてみようと思います。

Microsoft のダウンロードサイトにおける Windows Live Mesh の説明文には以下のように書かれています。

「写真とドキュメントをコンピューター間および SkyDrive 上で同期します。お使いのコンピューター上のすべてのファイルやドキュメントにリモートで接続します。」

これだけだと「特に利用する必要ないかなぁ。」とか思ってしまうのであります。だって、写真は「フォト ギャラリー」でアクセスできるし、ブラウザから SkyDrive でアクセスすれば共有もできるしねぇ。みたいな。

けど、色々「Windows Live Mesh」について調べていたら恐ろしいことができることを発見してしまいました。今回はそっちをメインにちょっと書いてみます。

まずは http://live.jp/ にアクセスしてアカウントが無い人は作成し、持っている人はそのままログインします。

左上の “Windows Live” って文字をクリックするとプルダウンメニューが現れるので[ダウンロード]を選択し、Windows Live Essentials から Windows Live Mesh をダウンロードしすかさずインストールします。
あ。ちなみに Windows Live Essentials を利用できるのは Windows Vista 以降の WindowsOS のみとなります。WindowsXP にはインストールできません。

Windows_Live_Mesh_1.png

Windows Live Mesh のインストール後、起動して Windows Live ID でログインします。あとは基本的にはバックグラウンドで動作している状態でしょうか。表示されるメニューには「状態(S)」と「リモート(R)」の二つがあります。今回は「リモート(R)」のほうが重要になってきます。

左上のほうに「このコンピュータへのリモート接続」という項目があると思いますが、そこで「このコンピュータへのリモート接続を許可」をクリックします。権限などを聞かれますがとりあえず許可してみましょう。

Windows_Live_Mesh_2.png

でもってここで http://live.jp/ にログインしているブラウザに戻ります。

やはり左上の “Windows Live” の文字をクリックしプルダウンメニューを表示させ、今度は [Devices]というのをクリックします。するとここには Windows Live Mesh をインストールした PC の一覧が表示されるようになります。

自分が持っている PC がたくさんあり、そのほぼ全ての PC 上で自分の Windows Live ID で Windows Live Mesh が起動されているとその一覧が表示されるようになります。

別の PC からブラウザで live.jp にアクセスし [Devices] メニューをクリックすると Windows Live Mesh でリモート接続を許可された PC は「このコンピュータに接続」という項目が表示されるようになります。

Windows_Live_Mesh_3.png

あとは「このコンピュータに接続」をクリックすると Active-X がインストールされ RDP みたいに画面が飛んできてリモート接続で作業が行えるようになります。

上にも書いたとおり Windows Live Mesh をインストールできるのは Windows Vista 以降の WindowsOS のみです。 WindowsXP では Windows Live Mesh がインストールできないのでリモート接続の対象機器にはなれませんが、クライアントとしては動作します。WindowsXP でブラウザから live.jp にアクセスし [Devices] から PC を選択し、リモート接続することは可能です。

さてさて。以上が Windows Live Mesh を利用したリモート接続の方法と言うか機能になります。それにしてもこれはちょっと驚きますね。例えば自宅から会社の自分が利用している WindowsOS にアクセスできる。ということになります。

企業ではファイアーウォールを設置し、そして外部からのアクセスには VPN などを利用したりしての接続、また、部署・人によってのアクセス権限などを行っているかもしれませんが、そんなの一切お構いなし。 Windows Live Mesh 経由でズドーンっとリモート接続してしまうのでありますなぁ。

企業の IT 部門は VPN 装置必要なくなるけど、セキュリティ・情報持ち出しなどに気を使うようになります。すると Windows Live Mesh のリモート接続を L4,L7 レベルで止める(実質的には SSL なので多分無理だとは思いますが)か PC 側に Windows Live Mesh にインストールできないもしくはされていた場合削除するなどの対応が必要かもしれないですねぇ。

どっちにしてもすごい技術だとは思うのですが、企業の IT 部門にとっては頭の痛いネタ(技術)が増えたと言うかんじでしょうか。

#最後の終わり方、ITmediaチックかな?;-P。

8月 102011
 

以前、このブログのエントリで「mozc-emacs(mozc.el) な ports 作りました。」ってのを書きました。でもってノラ pors を作って置いておいたのですが、NakataMaho さん が commt してくだり、ports として組み込まれました。ありがとうございました。

で、前回の記事とコメントに書いているのですが、 FreeBSD の ports になっている mozc は随分とバージョンが古い。おかげで mozc-el はかな入力に対応していない。など書いていたのてすが、本日 csup したら japanese/mozc-el が mozc の最新版になりましたね。うれしーっ!!

ってんで、早速 japanese/mozc-el を make install したのですが、なんとなっ!! mozc-server のバージョンが古いので mozc.el と一緒にインストールされる mozc_emacs_helper が mozc-server と通信できない・・。orz。

daichi さん はいつ japanese/mozc-server をバージョンアップしてくれるのだろう・・。とか思いつつ、やっぱり ports ができる(リリースされる)まで待ってられないのでとっとと自力で最新版を make してしまいましょう。

その手順を今から書きます。

1. フツーに ports から japanese/mozc-server、 japanese/mozc-tool 、japanese/mozc-additions をインストールします。この段階では mozc は 0.13.523.102 がインストールされます。
2. インストールが完了したら mozc_tool とか mozc_tool_config などを起動して、入力設定とか全部の設定を済ませてしまいます。

以上が前準備です。続いていよいよ mozc-el のインストールです。

3. japanese/mozc-el をインストールします。これで mozc の 1.1.773.102 のバージョンのソースコードを持ってきて mozc.el と mozc_emacs_helper の最新版がインストールされます。
4. japanese/mozc-server の環境を以下のように整えます。

# cd /usr/ports/japanese/mozc-server
# mv files files.orig
# cp -pr ../mozc-el/files ./
# cp -pr ../mozc-el/distinfo ./
# vi Makefile

 
5. japanese/mozc-server の Makefile の以下の行を変更します。

    :
PORTVERSION=    1.1.773.102
#PORTREVISION=   1
    :
${PYTHON_CMD} build_mozc.py build_tools \
-c ${BUILD_MODE} ; \
${PYTHON_CMD} build_mozc.py build \
-c ${BUILD_MODE} \
server/server.gyp:mozc_server
    :

 
ちょっと説明すると、
・PORTVERSION は最新版のバージョンにします。
・PORTREVISIONの行は削除します。
・–qtdir=${QT_LIBDIR} オプションを消します。

後は make NO_CHECKSUM=yes (distinfo をコピーした場合は NO_CHECKSUM=yes は必要無し) して make 、 その後は make deinstall;make reinstall すれば mozc-server も最新のものになって mozc.el と通信できるモノがインストールされます。

今回は japanese/mozc-tool はインストールしてないので古いバージョンのままとなっていて、多分正常に動作しないと思われます。なので、一番最初に mozc の設定をばっちりとやってしまいましょう。となるのであります;-)。

さてさて。mozc が最新版のバージョンになると mozc.el が動作し、emacs ではミニバッファで文字の選択ができるようになります。また emacs -nw の状態でも日本語入力ができるようになるので、 WITH_CANNA のときみたいに emacs が非常に嬉しく使えるようになるのであります。

それにしても mozc-server の ports は、メンテナの方、早く更新してくれないかなぁ。と思うのでありますが、今回のインストール方法は ports の japanese/mozc-server のバージョンがアップするまでの一時的な策ということで;-)。

それにしても NakataMaho さん。ありがとうございました。