8月 102011
 

以前、このブログのエントリで「mozc-emacs(mozc.el) な ports 作りました。」ってのを書きました。でもってノラ pors を作って置いておいたのですが、NakataMaho さん が commt してくだり、ports として組み込まれました。ありがとうございました。

で、前回の記事とコメントに書いているのですが、 FreeBSD の ports になっている mozc は随分とバージョンが古い。おかげで mozc-el はかな入力に対応していない。など書いていたのてすが、本日 csup したら japanese/mozc-el が mozc の最新版になりましたね。うれしーっ!!

ってんで、早速 japanese/mozc-el を make install したのですが、なんとなっ!! mozc-server のバージョンが古いので mozc.el と一緒にインストールされる mozc_emacs_helper が mozc-server と通信できない・・。orz。

daichi さん はいつ japanese/mozc-server をバージョンアップしてくれるのだろう・・。とか思いつつ、やっぱり ports ができる(リリースされる)まで待ってられないのでとっとと自力で最新版を make してしまいましょう。

その手順を今から書きます。

1. フツーに ports から japanese/mozc-server、 japanese/mozc-tool 、japanese/mozc-additions をインストールします。この段階では mozc は 0.13.523.102 がインストールされます。
2. インストールが完了したら mozc_tool とか mozc_tool_config などを起動して、入力設定とか全部の設定を済ませてしまいます。

以上が前準備です。続いていよいよ mozc-el のインストールです。

3. japanese/mozc-el をインストールします。これで mozc の 1.1.773.102 のバージョンのソースコードを持ってきて mozc.el と mozc_emacs_helper の最新版がインストールされます。
4. japanese/mozc-server の環境を以下のように整えます。

# cd /usr/ports/japanese/mozc-server
# mv files files.orig
# cp -pr ../mozc-el/files ./
# cp -pr ../mozc-el/distinfo ./
# vi Makefile

 
5. japanese/mozc-server の Makefile の以下の行を変更します。

    :
PORTVERSION=    1.1.773.102
#PORTREVISION=   1
    :
${PYTHON_CMD} build_mozc.py build_tools \
-c ${BUILD_MODE} ; \
${PYTHON_CMD} build_mozc.py build \
-c ${BUILD_MODE} \
server/server.gyp:mozc_server
    :

 
ちょっと説明すると、
・PORTVERSION は最新版のバージョンにします。
・PORTREVISIONの行は削除します。
・–qtdir=${QT_LIBDIR} オプションを消します。

後は make NO_CHECKSUM=yes (distinfo をコピーした場合は NO_CHECKSUM=yes は必要無し) して make 、 その後は make deinstall;make reinstall すれば mozc-server も最新のものになって mozc.el と通信できるモノがインストールされます。

今回は japanese/mozc-tool はインストールしてないので古いバージョンのままとなっていて、多分正常に動作しないと思われます。なので、一番最初に mozc の設定をばっちりとやってしまいましょう。となるのであります;-)。

さてさて。mozc が最新版のバージョンになると mozc.el が動作し、emacs ではミニバッファで文字の選択ができるようになります。また emacs -nw の状態でも日本語入力ができるようになるので、 WITH_CANNA のときみたいに emacs が非常に嬉しく使えるようになるのであります。

それにしても mozc-server の ports は、メンテナの方、早く更新してくれないかなぁ。と思うのでありますが、今回のインストール方法は ports の japanese/mozc-server のバージョンがアップするまでの一時的な策ということで;-)。

それにしても NakataMaho さん。ありがとうございました。

  6 件のコメント to “ports の japanese/mozc-el が最新版っ!!”

  1. ふむー。mozc.el には色々問題が残っているような気がします。
    emacs+mew で書いたメールに日本語ファイルを konqueror からDnD して添付した場合、日本語ファイルの文字コード(UTF-8 なんだけど)がわからなくなってしまうね。
    ibus.el を利用した mozc での文字入力の場合は正しく識別されるので、mozc.el 側の問題だと思う。
    他にももう一件みつけたんだけど、ちょっと思い出せないので今回は書かないですが、思い出したらコメントとして書きます。
    他にも不具合ちっくなのを見つけたらどんどんここに書いて行きますねー。

  2. 結局、上記のやり方で以下の ports 全てを最新の mozc にしてしまった。わーいっ;-)。
    japanese/mozc-server
    japanese/mozc-tool
    japanese/ibus-mozc

  3. 先ほど、全ての ports を update して send-pr しました。
    これで最新になるかなぁ?

  4. mozc.el をロードすると、Ctrl-X+Ctrl+F したときとか、上に書いてある通り mew で日本語ファイルを DnDしたときに文字化けするんだけど、これって mozc.el が何か文字コードの設定をぶっ壊しているのね。
    ~/.emacs 内で (require ‘mozc) する時は一番上で行うと文字化けしなくなります。
    (set-language-environment “Japanese”)
    の行が要らないのかなぁ・・。

  5. ports の更新を待てなくて、貴記事を参考に mozc 関連port の version up をやってみました。
    mozc-server が http://code.google.com/p/mozc/issues/detail?id=105#c0 の問題でコンパイルエラーになったので、
    make CXX=/usr/local/bin/g++42 でごまかしました。
    ibus-el を使ってましたが mozc-el 、いい感じですね。ありがとうございました。

  6. nakaさん。こんにちは。
    send-pr したんですけどね。daichi さんはいつ更新してくれるんだろう・・。
    それにしても無事に動作して良かったです。
    後、記事中に作った置き場所が書いてないので書いておきます。三つの作った ports は以下の URL に置きました。
    http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-mozcs-20110816.tgz

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