5月 072014
 

以前のエントリで「MVNO の SIM 購入。」というのを書きました。この頃は利用し始めてすぐのときに書いたのですが、今回、しばらく使い込んでみたので以前の記事の内容のアップデート風に書いてみたいと思います。

そもそも、僕は MVNO の SIM は WindowsPhone8.1 のスマートフォンで利用しています。以前から何回か書いていますが Nokia Lumia 620 ですね。で、それとは別に docomo のスマートフォンである NEC MEDIAS N-04D の Android4.0 のスマートフォンも持っていますが、こいつにはたまに MVNO SIM を入れたりしています。その二台で利用した場合について書いてみます。

 
1. SMS に対応してないので・・
僕が利用している ASAHI ネット の「ASAHIネット LTE」の 1 ギガプラン はデータ通信のみで SMS に対応してないのでアンテナピクト問題が発生しています。アンテナの強度が表示されない問題ですね。しかし、二台のスマートフォンで動作が違います。

o. Nokia Lumia 620 : 電波の強度が表示されない
o. NEC MEDIAS N-04D : 強度が表示され 3G/LTE まで表示される

と、いうことでどういう制御してるんだろ? Android が秀逸なのか、 docomo の機能として出しているのか、僕には判りません。

wp_ss__MVNO_2_1

こーいう感じのキャプチャは色々な OS で、あちこちで見ますよね。

 
2. SMS 及び電話番号が無いと・・
上のとリンクしているかもしれませんが WindowsPhone OS ではウェブページからログイン後にウェブ上からアプリを購入して Lumia 620 に送ったり、電話を探しだしたりする機能があるのですが、 SMS 及び電話番号が無いとこの機能が動作しません。結構痛い・・。

「ウェブサイト(Microsoft)から SMS を送信することを許可」とかチェックボックスがあるのですが、そーいうのが機能しないし、ウェブページからログイン後の機能の半分くらいが動作しなくなります。そう考えるとデータ通信のみの SIM カードというのはちょっと痛いかもしれないです。

 
3. テザリング対応状況
いやー。これは驚きました。まず先に結果を書きます。

o. Nokia Lumia 620 : テザリングできます
o. NEC MEDIAS N-04D : テザリングできません

Lumia 620 はテザリングができたとしても 3G でしか通信できないので、恩恵というのはあまり受けられません。
それにしても MEDIAS N-04D ですが、こいつは MVNO SIM を入れるとピクトアンテナが LTE Ready になるのですが、設定画面からテザリングをオンにするとシュシュシューっと本当に音が聞こえるかのように通信不能状態になっていきます。
で、再度設定画面でテザリングをオフにし、しばらくするとスゥーッとアンテナが生えてきます。

と、いうことで docomo の Android 機は何かしらの制御をしていて MVNO SIM を入れてテザリングをオンにすると 3G/LTE の電波を遮断する機能が搭載されているようですね。「テザリング・ 3G/LTE ジャマー」とかそんな感じのネーミングを勝手に付けてしまいたくなるX-(。

 
4. IIJ SIM って IPv6 対応らしい。
番外編ですが Nokia Lumia 620 はキャリアの APN の情報を入力する場合に IPv4 と IPv6 と、あと IPv4v6 の設定があります。IIJ の MVNO SIM は IPv6 対応らしいので IPv4v6 を指定すると IPv4 は(IIJ の仕様により)プライベートアドレスが、IPv6 はグローバルアドレスが利用できるそうな。

wp_ss_MVNO_2_2

ふむー。さすがは IIJ。SIM カードでの通信時に IPv6 が利用できるとは恐れ入りました。 ちなみに NEC MEDIAS N-04D の Android4.0 自体が IPv6 に対応してないので問題外。 iOS は WindowsPhone8.1 と同様 IPv6 に対応しているのでこれまたちゃんと設定すると SIM での通信時に IPv6 が利用できるのでしょうなぁ。

 
と、いうような感じでツラツラと書いてみました。一言、端的に言えるのは 3G にしか対応していない Nokia Lumia 620 では遅いっ!! ってことは力強く言えます。ただ、 3G にしか対応してないので 1G のデータプランでも全然余裕で使えるー。って話はありますが;-)。

今回僕が利用した「ASAHIネット LTE」は最低利用期間が一ヶ月なので、イヤになったら(初期設定料は 3,000yen ですが)サクっと解約できるので、こーいうプランのヤツで先に色々検証して、そのあとでコッテリと濃いぃ本当に自分が利用したい MVNO SIM 見つけるとか、それに合う端末を見つけるなどしたほうが良さそうです。

あ。僕はもう少し「ASAHIネット LTE」を利用してみるつもりではいます;-)。

4月 162014
 

ちょっと前に「WindowsPhone8 update3」と、いうエントリを書きました。ようやっと Lumia Black 対応になって画面の横向きを停止できたりとか、色々な恩恵を受けられたんですけども。

その後、2014/04/02 に開かれた Microsoft Build Developer Conference 2014 において Windopws 8.1 Update と一緒に Windows Phone 8.1 が発表され、今回、僕の持っている Nokia Lumia 620 に Windows Phone8.1 開発者向け Preview 版が降ってきました。

上のエントリのところでも書いていますが、僕自身がデベロッパ登録して、 Lumia 620 自体も開発者向けアンロックされている端末なので「設定」->「電話の更新」メニューから調べてみると、アップデートがあってバババと、ほぼ一晩かけてバージョンアップが完了しました。

まず最初に多分 Windows Phone 8.1 対応のために電話機側のバージョンアップが必要だったのでしょうねぇ。三回くらいバージョンアップを繰り返しました。しかし、それでも Windows Phone 8 のままで・・。
その後、大規模な更新が入って「お。いよいよ Windows Phone OS 本体のバージョンアップ開始かぁ?」などと思いバージョンアップしつつ力尽きて寝てしまいました。

次の日に起きて確認すると Windows Phone 8.1 になっていて、最後にデータを最適化してバージョンアップが完了です。

20140416_1

さてさて。Windows Phone 8.1 になってどこが変わったか? Windows Phone 8 からどう変わったか? などについてちょっと書いてみたいと思いますが、まずはダメな点から。

 
1). Windows Phone 8 から引き続きダメな点
o. ヲレヲレ SSL な https:// サイトの対応がダメだぁ・・。
今後のブラウザアプリで更新されるのかもしれないけど、ヲレヲレ証明書の SSL を通過できるブラウザは IE だけ。と、いうお粗末さ。アプリストアからダウンロードしたサードパーティー製ブラウザは根こそぎヲレヲレ証明書な SSL サーバにアクセスできません。

IE を利用したとしても「永久に信じる」ってのが無いので毎回確認する必要があります。Windows Phone 8.1 になってもダメなのでいいかげん何とかして欲しいような気がします。

けどもまぁ、セキュリティのことを考えると、これはしょーがないのかなぁ・・。

o. DHCP は相変わらずだぁ。
Wi-Fi で接続した時に DHCP アドレスしか取得できないというのも以前バージョンから変わっていませんね。
僕は自宅では Wi-Fi 環境でも固定アドレスを利用しているので Windows Phone の場合には dhcp サーバで Mac アドレスの設定を入れ、固定アドレスを配布するように設定しています。

o. いい加減 Bluetooth キーボードに対応してくれぇ・・。
今回のバージョンでは Bluetooth キーボードは「接続完了」状態にはなったんだけど、文字が打てない・・。orz。 Bluetooth キーボードは二個持っているんだけど、どっちも利用できない。
今回のバージョンでは Bluetooth キーボードは対応してくれたのかなぁ?

 
2). WindowsPhone 8.1 になってダメになった点
o. 「自分アプリ」って言うんですかねぇ? 投稿時の動作が・・。
Facebook と Twitter などを統合して表示してくれるアプリがあるのですが、記事を書くときに以前のバージョンだと、一個の文章を Facebook と Twitter の両方に投稿することができたんだけど 8.1 になってからどっちかにしか投稿できなくなったみたい。

同じ文章を Facebook と Twitetr の両方に投稿できなくなったのはちょっと痛いかなぁ。

o. 「バックグラウンド」メニューはどこに行った?
僕がまだ見つけられていないだけかもしれませんが、 Windows Phone 8 でバックグラウンドで通信を行うアプリを制限できたんだけど、そのメニューがなくなってしまったようです。バックグラウンドで通信やアプリの制限をかけたいんだけどどこで制御するんだろ?

 
3). Windows Phone 8.1 になって気がついた点
o. NFC が「設定」メニューに登場
以前は「ファイル共有」とかそんな感じのメニューだったんだけど、 Windows Phone 8.1 からはちゃんと「NFC」と書かれるようになりました。

設定できる項目的にはまだ少ないんだけど、Windows Phone の仕様としては NFC タグからは連続して特定のアプリを起動できないらしいんですね。例えば、

Wi-Fi オン -> Bluetooth オン -> サードパーティ製音楽再生アプリ起動

と、いう一連の流れを一個の NFC タグで行おうとした場合、最後のアプリ起動が許可されていないんですね。が、しかし、今回の 8.1 以降ではその仕様が変わる可能性がある雰囲気はあります。今後に期待。でしょうかねぇ。

あ。ここに書いて良いのかわかりりませんが、メニュー的には “VPN” というのも出来ました。利用してないので機能的にどうなのかわかりません。

4). Windows Phone 8.1 になって増えた機能
これは色々なところで色々な人が書くと思うのでここでは取り上げなくても良いとは思うのですけどねぇ。

o. 通知センター(Action Center)ができた
上からスワイプすると、Android のメニューみたいなのがベロンと出てきます。

20140416_2

表示されるメニューは選べます。あと、メールとかスケジュールも表示されるので他の OS にだいぶ近づいてきた感じがするかなぁ(と、いうコメントもあちこちのレビューサイトで書かれていますね)。

o. Wubdiws Phone UI がぁーーっ!!
Lumia 620 は画面がちっこいのに横に並べられる四角いメニューが 1.5 倍になりました。今までは 小四個が最大だったのに今度は小六個まで並べることができるようになります。
当然、どっちにするかは設定メニューで選べますが、僕は今までどおり小四個で行くことにしました;-)。

バックグラウンドに写真が貼り付けられるようになったのは有名な話ですよね;-)。

o. コルタナ(Cortana)?
これも有名ですよね。 iOS の Siri のように賢くなったと言われていますが、日本語版についてはまだ動作確認はしていません。

以前は Windows ボタンを長押ししたら起動したんだけど、あれ? 動かなくなったなぁ。

ただ、Windows Phone 8.1 にしたときにメールというか SMS が飛んできたのですが、その文章をいきなり読みだしたのには驚きました。中々良い感じでメールの本文を読んでいました。日本語版もそこそこ充実して来たのかな?

20140416_3

 
と、いうことでパっと触ってみた Windows Phone 8.1 について書いてみました。 僕の持っている Lumia 620 は安い端末で見た感じ結構ちゃちぃですが、ハードウェアと OS の相性は中々良いと思います。サクサク動くし、ベンダの対応も早くデベロッパー用の OS バージョンが利用できたりするし。

マニアな人向けでも構わないですが、今後はもう少し流行っても良い感じがしますね。

 
あと、最近ボクが思っていることをちょっとだけ書くと、僕自身、スマートフォンというのは、初代 iPod Touch が出た時にすぐに購入しました(あ。スマート”フォン”ではないな;-)。そのあと、周りの人より随分早く iPhone3G を購入して、自称ですが当時時代の最先端をドヤ顔で歩いていたと思っています;-)。

しかし、今の時代、スマートフォンの最新鋭・高機能満載機種の iPhone・Android を持っていてもドヤ顔はできません。今ドヤ顔で利用できるのは Windows Phone だけだと思っています(自分が持っているし;-)。

今の時代、ドヤ顔するなら絶対に Windows Phone です;-)。

3月 232014
 

docomo の SP-mode を解約しました。 Xi 契約が残っていても SP-mode を解約するとインターネット接続ができないのねぇ。 Xi はあくまで通信のための契約で、それとは別に ISP の契約、例えば SP-mode だとか mopera U の契約がないと Xi が全くもって役に立たない。と、いうことだねぇ。

さてさて。 docomo の SP-mode も mopera U もなくなったので新たに MVNO を契約したのですが、今回僕が契約したのは ASAHI ネット の「ASAHIネット LTE」の 1 ギガプラン

もともと自宅のインターネットは ASAHI ネットだったんだけど、そこの MVNO である LTE 接続が今回安くなったのと、既に ASAHI ネットの会員だと 900yen が 850yen になるということなので申し込んでみました。

申し込んでから SIM が届くまで大体 10 日前後でしょうかねぇ。こんな感じの SIM カードが届きました。

Asahi-Net_LTE_1

この MVNO の SIM は一ヶ月で 1GByte のデータ転送が行える。とか言ってますが、正確には三日で 100MByte 利用できるらしいので実質的には 930MByte ってことだよなぁ。とか、まぁ、そんなことはどーでも良いか;-)。

早速、 MEDIAS LTE N-04D に入れてみましたがサクっと動作しました。 まぁ、 MEDIAS LTE N-04D には SIM を入れることは想定してないし;-)。

と、いうことで、僕は他にも SIM フリーな端末を持っているのでそちらでも確認してみました。 Nokia の Lumia 620 です。確認するのは羽田もしくは成田の出国ゲートを出た辺りでするのが良いでしょうなぁ;-)。

最初 SIM を入れて APN とか設定したのですが、全く利用できなかった。あれぇ? ASAHI ネットの MVNO は Windows Phone8 に対応してないんかい? とか思い、他の設定も色々見直してみました。

そしたら、あーた。

Asahi-Net_LTE_2

「設定」アプリの「携帯ネットワーク」メニューの [データ接続] の項目が “オフ” になっていました。これをオンにしたら無事に接続できました。ふぅ。皆さんも接続できないときにはあちこちの設定を色々確認してみましょう。それにしても、僕はどーしてこのメニューを “オフ” に、いつしたんでしょf(^^;;。

でもって、APN のほうは以前に mopera U の設定をしたことがあるので、それと一緒ですが「設定」アプリの「アクセスポイント」に新規に項目を作って編集画面から指定された値を入れてあげれば OK です。

Asahi-Net_LTE_3

データ通信専用の SIM なのでアンテナのところはバッテンが出ていますが一応は通信ができます。 Lumia 620 は LTE には対応してなくて 3G のみの対応なので「一ヶ月で 1GByte の転送量」とは言ってもそんなには利用しないのかなぁ。と、思っています。そして、自宅では Wi-Fi をメインで利用する感じですかね。

docomo の MVNO なので電波の質的なモノは今までと変わらないですね。自宅では LTE がほんと入らない。まぁ、MEDIAS LTE N-04D の場合は 2.1GHz 帯の LTE しか利用できないので電波の質的問題というよりは端末側の問題のような気がします (あぁ。 docomo の全ての周波数が利用できる Sony の Xperia Z1 を一回使ってみたいものだ)。

Nokia Lumia 620 は 2.1GHz 帯の 3G のみなのでこれまた docomo の電波が拾えにくいんだけど、それはそれでしょーがないかな。

ちうちょっと色々と遊んでみたいと思います;-)。

加筆ですが、 SIM カードには電話番号が設定されていました。試しにその電話番号に電話したら「こちらは NTT docomo です。データ通信専用のカードです。」とアナウンスがありました。

3月 222014
 

自宅で気軽に音楽が聴ける環境が欲しかった、ステレオを利用してじっくりと聴くというのではなく、生活の中に音楽が流れている環境とでも言ったら良いでしょうかね。

なので Bluetooth スピーカーを買ってみました。インターネットのお店でも色々安く売っているようですが、音をじっくりと聴いてから判断したかったのでひとまず秋葉原を散策したのであります。

今回買ったのはこんな感じ。

BT_SPEAKER_1

スペックとしては以下のような感じ。 1,980yenでした。

内蔵電源リチウムバッテリー(USB 充電)
Bluetooth バージョン 2.1+EDR
最大出力 3W
入力端子 3.5mm ステレオピンジャック x1 miniUSB x1
マイク内蔵 (ボリュームコントロール)

重量は 250g あるのでけっこうどっしりとしています。高さ 5cm、幅 6cm の小型ですね。スピーカー自体にボリューム調整の機能がないのでスマートフォン側で調整する必要があります。

スマートフォンと同期するとスピーカーに向かってお話ができるようです。まぁ、僕は使う気はありませんけど;-)。

実は「スマホでUSEN」というアプリが iOS と Android 用にあるのですが、こいつを家の中でダラダラと流すときに利用しようと思ったので、ステレオの二個のスピーカーでなくとも、一個でも良いかなぁ。と、いう感じです。

 
さてさて。実際に iPhpne4 と iPhone5 で Bluetooth 経由で接続してみましたが、ふむ。無事に動作しました。音が流れて出しました。

続いて MEDIAS LTE N-04D で試してみましたが・・。あたたたた。orz。 Android では利用できない。Android というか MEDIAS LTE N-04D の性能なのか、モビルスーツの性能なのか・・。orz。 こんな感じでエラーが出ます。

BT_SPEAKER_2

MEDIAS LTE N-04D にはもう SIM カード入ってないので、こーいうのにしか利用できないのに、それにしても本当に役に立たない機体だよ。君は・・。

 
最後に音のお話を少々。
そこはかとなく重いので低音の音も出てくれます。小さいスピーカーにありがちなキンキン感がないので普段聴いている分には問題はありません。

机の上にストンと置いた時の音と、下に座布団とかスピーカーが入っていた箱の上に置いた時の音が変わりますね。スピーカーの下に何か敷いた方がより重厚な音になるような気がします。

とまぁ、値段の割には満足なスピーカーだったですね。たた、 MEDIAS LTE N-04D で接続できないのはゆゆしき事態ではありますがX-(。

1月 302014
 

去年の 10/15 に Microsoft は Windows Phone8 update3 (俗に GDR3 と言われています)を公開しました。Microsoft が出したのはプレビュー版で OS 側のバージョンアップであり、デバイスメーカとしてのバージョンアップではありません。

これを踏まえて Nokia では “Lumia Black” と称して Nokia の Windows Phone8 が動作しているデバイスを各国のキャリア経由で Windows Phone8 update3 へのバージョンアップを実施しているようです。

日本において海外から SIM フリーな Nokia 製 Windows Phone8 端末を購入して、例えばれは僕が持っている Lumia 620 でも良いですが、 dccomo の SIM を利用していたり海外の SIM をローミングで利用している場合は “Lumia Black” の恩恵には授かれないんですね。 Nokia が docomo で “Lumia Black” を実施するとは到底思えない。

ではどうするか、と、いうと自己責任において Microsoft が提供している Windows Phone8 update3 のプレビュー版をインストールするのが望ましい。と、いうことになります。

 
そもそも、update3 を適用するとどのような良い点があるのか? ニュースサイトには色々書かれていますが Lumia 620 に特化して書くとすると以下のような点でしょうか。

1). 画面の回転が止められる
俗に言う「ランドスープモード」ですが、今までのバージョンでは横にすると勝手に画面が横向きになってしまい、それを抑制する機能が無かった。横向き回転停止機能が追加されました。

2). タスク終了時に [×] マークが表示されるようになった
Windows Phone8 は戻るボタン長押しでタスクリストが表示されるのですが、タスクリストから削除するときに、当該アプリ選択後にひたすら戻るボタンを数回押すしか無かったのですが、今度は [×] マークを押すだけでタスクを終了することが可能になりました。動作的には iOS のようです;-)。

3). 音の設定が柔軟にできるようになった
例えばスクリーンキャプチャする場合、カメラのシャッター音よりも大きな音がしていたのですが、これが消せるようになったり SMS やメール着信時の音が変更てきるようになりました。

他にも色々あるかとは思いますが、この三点でしょうかねぇ。けど、この三点だけでも随分と便利になったように感じます;-)。

納得行かない点としては

1). Bluetooth で相変わらずキーボードのプロファイルに対応しなかった
2). ブラウザでヲレヲレ証明書の SSL サイトを見るときの不便さ

の二点でしょうかX-(。

 
と、いうことで、今回は日本で利用している Windows Phone8 端末に update3 を適用する方法を書いてみたいと思います。

Windows Phone8 アプリでは update3 (“Lumia Black”) 適用対象確認アプリなんてのがすごいたくさんあるのでそれで確認しても良いですが、まぁ、日本ではそれらのアプリを利用しても意味ないですね。

docomo は “Lumia Black” はやらないだろうし、海外 SIM を使っている場合にもローミングなので無理でしょうしね。

と、いうことで以下手順を書いてみます。

1). Microsoft 開発者サイトに登録
Microsoft は日本語でちゃんと開発者向けにウェブサイトを用意しているのですねぇ。

https://dev.windowsphone.com/ja-jp/

上記 URL にアクセスし、開発者登録を行います。普段利用している Hotmail や Windows Live ID で問題無いです。日本語なので楽ちんですね;-)。

 
2). Windows Phone SDK 8.0 をダウンロード && インストール
Microsoft は開発者向けに Windows Phone SDK 8 を用意しています。

https://dev.windowsphone.com/ja-jp/downloadsdk

ここから SDK 8.0 をダウンロードして Windows8 にインストールします。 SDK 8.0 は Windows8 以上が必要で Windows7 にはインストールできませんでした。なんでも SDK 8.0 は Windows Phone8 のエミュレータとして Hyper-V が必須だそうでその影響らしいです。

インストール時にいきなり敷居が高くなりますね。 MSDN 辺りから評価版をダウンロードして来て仮想環境にインストール。とかする必要があるかもしれません。

SDK 8.0 は無料のライセンスも提供されるのでそのライセンスを利用しアクティベーションして準備は完了です。

 
3). 端末のアンロック
Windows Phone SDK 8.0 をインストールすると Blend for Vidual Studio 2012 がインストールされます。一緒にインストールされた「Windows Phone Developer Registration」ツールを起動して、USB 経由で Windows Phone8 を接続します。

WindowsPhone8_update3_1

あとはメニューに従い [ OK ] ボタンを推し進めていくと端末の開発者向けロックが解除されバージョンアップ可能な端末になります。この作業を実施しないと update3 は適用できません。

なお、実際の作業前には以下の二つをよぉーく読んで自己判断で行ってください。

https://dev.windowsphone.com/en-us/featured/update3
http://www.windowsphone.com/ja-jp/how-to/wp8/basics/how-do-i-update-my-phone-software

 
4). Preview for Developers アプリのインストール
続いて Windows Phone8 を取り出し Preview for Developers と、いうアプリをインストールします。

http://www.windowsphone.com/ja-jp/store/app/preview-for-developers/178ac8a1-6519-4a0b-960c-038393741e96

インストールしたら起動し、開発者登録したアカウントでログインし、なれない英語を読みつつ画面遷移していき最後に “Enable Preview for Developers” にチェックを入れて [ Done ] を押して準備は完了です。

 
5). 設定アプリの [電話の更新] からバージョンアップ
Preview for Developers アプリってのは「バージョンアップの確認と同意」を求めるだけで、実際にアップデートはしてくれません。

普段から利用している設定アプリの [電話の更新] メニューで [更新を確認] ボタンを押すと、上までの手順を踏んできた人の端末には update3 が表示されます。

WindowsPhone8_update3_2

あとはひたすら待ってバージョンアップが完了するのを待ちます。 Lumia 620 では結構長い時間かかりましたが 30-40 分程度は見ておいたほうがよいですね。

僕の Lumia 620 は一回バージョンアップがあって Windows Phone 8.0.10322 なバージョンだったのですが、 update3 適用後は 8.0.10521.155 になりました。

WindowsPhone8_update3_3

 
以上でバージョンアップは完了です。「設定」アプリには[画面の向き]とかいうメニューが表示されるようになったりタスクバーでも幸せになれます。スクリーンキャプチャしたときの音が小さくなった(調整で消音できる)のは嬉しいですかね。

と、いうことで僕は現在アップデートされた Windows Phone8 で遊んでいる最中です。

それにしても Microsoft は update3 を一般に公開するという、なかなか粋なことをやってくれます。 Nokia のように “Lumia Black” と称してしてキャリア経由でバージョンアップする場合、日本のような国が出てくるのでその対応策として GDR3 を用意したんでしょうかねぇ? それにしても嬉しいことです;-)。

皆さんも自己責任でトライしてみてください。ただ、何人の方が Windows Phone8 を持っているかわかりませんが・・f(^^;;。

12月 292013
 

前回のエントリーでは渋谷の道玄坂の電灯にNFCタグが貼ってあります。というのを書いたのですが、今回は実際に NFC タグに書き込んでみよう。と、いうエントリです。

それにしても NFC タグってのはお店に売ってないんですね。アキバを俳諧したときに七店舗くらいに「NFC タグって置いてありますか?」って聞いたのですが、どこにも無いっ!! 店員さんが「以前は置いていたんですけどねぇ。」というお店もあれば「何ですかそれ?」とか「Bluetooth キーボードについているヤツですよねぇ。」とかトンチンカンなことを言う店員さんも多数いらっしゃいました。

と、いうことでアキバででもまだまだメジャーではない NFC タグ。結局僕は楽天で購入しました。ネットのお店で購入したほうが比較的容易に入手可能と思われます。

さてさて。これが購入した NFC タグです。10 枚セットで 1,380yen だったかな。

IMG_6341_NFC_Tag_rw_1

上の列が裏側、下の列が表側です。ピップエレキバンみたいな感じですね。上のギターの模様になっているのがチップが埋め込まれている図ですね。ここに NFC を搭載しているスマートフォンを近づけるとデータを書き込んだり読み込んだりすることができます。

今回は Nokia の Lumia 620 で NFC を利用しました。とわ言いつつ、技的を通っていない Lumia 620 はたぶん日本国内で、たとえ NFC の電波であっても出したら違法ではないかなぁ。と、いうことで、長い休みでもありますし、日本を脱出して海外で NFC タグと遊んでみましょう;-)。

まず、NFC タグに情報を書き込むには NFC Writer と呼ばれる情報を書き込むアプリをダウンロードしてきます。 Google Play にも Android 用のがたぶんたくさんあると思われますが、何かしら良いのを見つけてきます。あ。当然 Windows Phone アプリにもいろいろなものがありますが;-)。

NFC Writer をダウンロードしてきたらどのような機能が書き込めるか確認します。以下に一覧を羅列してみます。

・Wi-Fi・Bluetooth などのオン/オフ画面表示
・システム系アプリの起動
・インストールしたアプリの起動
・テキストデータの書き込み
・URL の書き込み、読み込んだときにブラウザ起動

とまぁ、だいたいこんな感じでしょうかね。タップして「書き込み」ボタンを押して NFC タグに近づけると NFC タグにサクっと情報が書き込まれて終了。って感じです。

wp_ss_20131229_0003_NFC_Tag_rw_3

僕は Nokia 謹製の Nokia NFC Writer というアプリを利用してみました。

これで NFC タグに情報をいろいろ書き込むことができるようになります。

NFC タグからデータを読み込む場合ですが、 Windows Phone8 では OS で実装しているので特にアプリケーションをインストールせずとも NFC タグから情報を読み込むことができます。

wp_ss_20131229_0002_NFC_Tag_rw_2

さてさて。こんな感じの NFC 対応スマートフォンと NFC タグですが、あちこちに NFC タグを貼っておくと、そこにスマートフォンをかざすといろいろ設定を変更してくれたりアプリを起動できて、近未来的な状況でスマートフォンが利用できるようになり生活が変わります。などと謳われていますが実際のところ、どうなんでしょ?

気がついた点を箇条書きにしてみます。

1). NFC Writer があれば書き換え可能
NFC タグに書き込むとき、パスワードとかかけられないんかな?渋谷道玄坂の電灯に貼ってある NFC タグに NFC Writer で勝手に情報書き換えることができるのではないか。と思われます。大丈夫かなぁ・・。

2). NFC タグは何回でも書き換え可能
NFC Writer で各種情報を NFC タグに書き込むんですが基本的に上書きです。アペンドというか追加書き込みができません。そのかわり NFC タグは一個持っていれば何回でも情報を書き換えることができるシロモノです。

3). 書き込みアプリに依存する部分が大きい
例えば、家に帰ってきて自分の部屋に貼ってある NFC タグには『Wi-Fi オン』『Bluetooth オン』『クーラーオンアプリ起動』するようにタグに書き込んであるとして、これらを一個の NFC タグに書き込めるアプリも探せばあるんだと思います。
が、 Windows Phone アブリでは見つからないんですよね。一個の動作しか NFC タグに書き込めない。すると、上記の動作をするためには NFC タグが三枚必要になる。と、いうことです。
結局自由度の高いアプリをいかに見つけるかが NFC を利用する上で重要になるかと思われます。

ただ NFC タグをべたべたそこいら中に貼って満足。ってわけにはいかないですね。

と、いうことで今回は二回にわたり NFC について書いてみました。今後はあちこちで NFC タグを見るようになるでしょうかね。ただ、もう少し浸透する必要があるかとは思いますが、アキバの電気屋さんの店員さんはせめて NFC タグとはなんぞや。くらいは覚えておいていただけると助かります;-P。

12月 272013
 

僕の会社は渋谷道玄坂の上のほうにあり、毎日渋谷道玄坂を駅からズンズンと登り歩いているのですが、あるとき街灯にはられている渋谷界隈のシールが目に付きました。

こんな感じのが街灯にペタっと貼ってあるんですね。

IMG_6328_sby_NFC

で、このシールには QR コードの他に NFC タグが埋め込まれているみたいで、 NFC 対応のスマートフォンでは NFC タグに埋め込まれているデータを読み込むことができるようです。

僕も NFC 対応のスマートフォンを持ってはいるのですが、現実的に NFC とはなんぞや? みたいな半分シロートな状態なので、いまいちわからなかったので、色々と勉強してみました。

スマートフォンに搭載されている NFC はまぁ、言ってみれば Suica のような感じですが、その NFC チップは『NFC タグ』と呼ばれるデータを保持しているシールの情報を読み取ることができるらしんですね。

今回は渋谷道玄坂の街灯に貼られている NFC タグから情報を読み込んでみました。その瞬間がこのキャプチャです。

wp_ss_20131226_0001_sby_NFC

街灯に貼られている NFC タグには URL がデータとして書き込まれていて、その情報を読み込んだスマートフォンはブラウザが起動して URL をアクセスする。って感じですかね。

wp_ss_20131226_0002_sby_NFC

ブラウザに表示されたのは http://shibuya-nfc.com/ という URL で、渋谷の色々な情報を確認できるスマートフォン対応のサイトのようでした。

なるほどー。 NFC ってのはこうやって使うのね。って、今まで使ったことがなかったので色々と楽しい体験が出来ました。
ちなみに QR コードも付いていたので NFC に対応していないスマートフォンの場合はそっちをアクセスすると良いかと思われます。

NFC 対応のスマートフォンをお持ちの方は、渋谷道玄坂に行って是非読み込んでみてください;-)。

 
ちなみに NFC タグのネタについてはこのあと、もう一回書く予定です;-)。

12月 012013
 

僕がフューチャーフォンからスマートフォンに変えたのは iPhone3G が出た直後で、iPhone3G を購入したのは 2009/04/05 のようですね。で、その前まで使用していたのがサムスンの 708SC という 3G で最薄と言われていた携帯電話です。

IMG_6127SB_708SC_2

長らく塩漬け状態だったこれを引っ張り出してきて SIM フリー化してみました。ウェブで探していたら楽天のとあるお店が『送料込み 1,300yen で SIM フリー化します。』とあったのでそれをお願いしました。

返って来て docomo の SIM を入れて確認してみたら無事に利用できたので SIM フリー化完了な端末と化したようです;-)。

IMG_6125_SB_708SC_1

さてさて。どうして 708SC のような古い携帯電話を SIM フリー化するのか? と言われれば、以前 docomo で契約した MEDIAS LTE N-04D がもうじき二年経つのでその前に色々手を打っておこうかなぁ。と、思ったのであります。

二年目以降は以下のようにしようかな。と。

o. Xi 契約止める
o. タイプ SS バリューにして i-mode も契約しない

これだと通話料のみで月額 980yen。そして無料通話分 1,050yen 分が付いてくる。

MEDIAS LTE N-04D は御蔵入り。あと、僕は SIM フリー端末として Nokia Lumia 620 を持っているのですが、こいつはどうしようか考え中。

o. 通話のみの docomo SIM を SIM フリー化した 708SC に入れる
o. 通話のみの docomo SIM を Lumia 620 に(瞬間的)に入れる

って手があります。上記の場合には本当に通話専用端末として 708SC が利用できるのでグー。下の場合も電話の機能としてのみ 620 が使えるかもしれないですね。が、多分インドのプリペイド SIM を入れますけど;-)。

ここに MVNO の通信系 SIM をどうするか。と、いうのが絡んで来て、通話専用端末と MVNO 専用端末に分けて利用するか? という考えが頭をよぎるので、それを考えると 708SC は一応 SIM フリーかして行うかなぁ。と思ったのであります。

 
が、それにしても Nokia Lumia 620 も サムスンの 708SC も 3G の電波は 2.1GHz 帯しか対応してないので 800MHz 帯をメインで利用している docomo のネットワークにおいては非力感が全面に出ているんですけどもね。

と、いうことでどーしても使えないようであれば au への NMP も視野に入れて後三ヶ月で結論を出す次第なのであります;-)。

11月 272013
 

僕は Nokia の Lumia 620 という WindowsPhone8 の携帯端末(スマートフォン)を持っているのですが、当初買った時はバックカバーが白のモノをチョイスしました。以前のエントリを見て頂けれはと思うんですけどもね。

白ってのは使い込んでいくと汚れていってだんだんと美しくなくなっていきました。あと、いつも良く押す右側真ん中ボタン(画面を点ける電源ボタンみたいな感じ)がカクンカクンという感覚になってきたので、どーすんべかなぁ。と悩んでいたのですが、サクっとバックカバーを交換することにしました。

Lumia 620 はバックカバーがプラスチックでディスプレーの裏側をくるんでいる感じなので取り外しが簡単で交換パーツもそこはかとなく出ているのでいるのであります。

今回購入したのはピンク;-)。値段は送料込みで 1,900yen でした。バックカバーが届いた状態ではこんな感じ。

IMG_6075_Lumia620_Change_1

Windows Phone8 というのは画面中にメインで利用している色を「設定」->「テーマ」で変えられます。WindowsPhone8 といえばテーマは黄色か青かなぁ。と思っていたのですが、バックカバーをピンクにしたのでテーマの色もピンクにしました。うひー;-)。

それにしてもカバーを変更しただけで、なんか新品の WindowsPhone8 が手に入ったような気分になってなかなか新鮮です;-)。カバー交換のついでに今までインストールしていたアプリを見なおして似たような機能で新しいアプリを探してそれを利用する。ってのも良いですね。

IMG_6078_Lumia620_Change_2

と、いうことで 3G 800MHz が入らず 2.1GHz 帯しか利用できない、国内では山奥や田舎に行くと全くと行って良いほど利用できない Lumia 620 ですが、ここから気分一新です;-)。

11月 032013
 

OS X Mavericks にしてしばらく使っていたのですが、 iTunes は iOS デバイスとカレンダー同期してくれなくなったんですね。iTunes の[概要]タブから「スケジュール」の項目が消えています。
と、いうことは iCal のスケジュールの情報は iCloud 経由で同期しろ。ってことなんですね。いやー。Apple も google みたいなことしてくれますなぁX-(。

このブログにも以前に書いているのですが、スケジュールは google に預けたくないし、当然 Apple にも預けたくない。そーいう人にとって、今回の Mavericks の iTunes の仕様変更は改悪ですね。困った困った。

さて、ではどうするか? と言えば、僕は自分で CalDAV サーバを持っているのでそれを利用することにしました。

CalDAV サーバを Mavericks の iCal と iPhone4・iPhone5、あと Thunderbird の Lightning からアクセスして参照・更新すれば一応は OK な状態になりますね。

今までは家の中専用で利用していた CalDAV サーバを SSL 化してグローバルからでもアクセス可能な状態にします。そして、 iCal・iPhone4・iPhone5・Lightning から接続テストをしてみます。が、 iOS もかぁなりクセがありますね。けっこう orz 的な事態になったのであります・・。orz。

今回はこの辺りの顛末についてちょっと書いてみます。

1. CalDAV の SSL 化
CalDAV 自体のインストールと設定については以前のエントリに書いたのでそっちを参照してください。あ。一点だけ。
古いバージョンの davical-0.9.9.4 から davical-1.1.1 にバージョンアップするとデータベースの互換性がなくなるようで、サクっと portmaster とか走らせると痛い目に遭います。
iCal とか Lightning で ics 形式のバックアップを取ってから davical とか postgresql などを一旦消してバージョンアップして、1.1.1 で動く状態にしてからバックアップした ics ファイルをインポートすると今度はサクっと動くようになります。 postgresql にデータが残っている状態でバージョンアップして『それを潰さないように』などと思っているとダメっぽいです。

さて本題。 CalDAV サーバと言っても基本的には httpd を httpsd とするだけなので、あと、自分しか利用しないのでヲレヲレ証明書で行きます。 FreeBSD 的には以下のコマンドを打つだけで簡単に SSL 化できます。

# cd /etc/ssl
# openssl genrsa -out ./server.key 2048
# openssl req -new -x509 -days 3650 -key server.key -out server.crt
# openssl x509 -in server.crt -out server.der -outform DER
# cd /usr/local/etc/apache22/
# ln -s /etc/ssl/server.crt
# ln -s /etc/ssl/server.der
# ln -s /etc/ssl/server.key

 
server.crt を作成する場合に色々聞かれてきますので値を入力します。server.der はブラウザにインストールするといちいち「このサイトは怪しいぜぃ。」って聞かれなくなります。

このオペレーションだと apache22 の SSL 化の設定は非常にラクチンですね。 httpd-ssl.conf は以下の部分だけ直すと作業は終了です。

#   General setup for the virtual host
DocumentRoot "/usr/local/www/davical/htdocs"
ServerName ical.running-dog.net:443
ServerAdmin takachan@running-dog.net
ErrorLog "/var/log/httpd-ssl-error.log"
TransferLog "/var/log/httpd-ssl-access.log"

 
あとは apache22 を再起動して作業は無事完了。各クライアントからアクセスして動作確認します。基本的には以下の URL で ics ファイルが取得可能な状態となるはずです。

https://ical.running-dog.net/caldav.php/takachan/home/

ここ、重要ですからねー。覚えといてくださいよー;-)。

 
2. iCal の設定
iCal は OS X に付属のカレンダーアプリです。「環境設定」→[アカウント]から”+”で追加します。 SSL で追加しましょう;-)。
[サーバ設定]タブでは CalDAV サーバの FQDN と URL を書きます。サーバパスは “/caldav.php/takachan/” を指定します。 CalDAV のコントロールパネルで他にカレンダーを設定した時に /home/ の部分が任意のパスとして生成され iCal 上に表示されるようになります。

 
3. iOS デバイスの設定
僕は手元に iPhone5 があって、それは既に iOS7 にしているのですが、このカレンダーアプリはどえりゃーやっかいでした・・。 Maverickes の iTunes も iOS7 もひでーことだぁ。と、知ることになるんですけども。

iOS の場合はまず、設定アプリから「メール/連絡先/カレンダー」を選択し「アカウントを追加」→「その他」→「CalDAVアカウントの追加」を選択し情報を入力します。
「サーバ」は FQDN のみで OK。「詳細設定」で色々指定してあげます。 SSL を有効にしてから「アカウントURL」に上記の URL を指定します。以上で設定は完了。次にカレンダーアプリを開き、しばらくすると新しく登録した CalDAV のアカウントが見えるようになります。うふふ。これでカレンダーの同期が完了だぁ;-)。

が、しかし・・。落とし穴はここからでした・・。orz iOS のカレンダーアプリは default のカレンダーが”カレンダー”として自動的に登録されるんですね。上に書いた URL 覚えていますか? CalDAV の default のカレンダーのパスなんですけども。もう一度書きますね。

https://ical.running-dog.net/caldav.php/takachan/home/

しかし、iOS のカレンダーアプリはここを参照してくれなくて、勝手に EUI-64 でパスを生成してそこに”カレンダー”ってタイトル付けて、そこにしかアクセスできないんですね・・。URL 的にはこんな感じ。

https://ical.running-dog.net/caldav.php/takachan/DE1A314-92BE-4518-A56E-B7138819A30B/

僕的には iOS のカレンダーアプリも /caldav.php/takachan/home/ を参照して欲しいのだけどここは見てくれない。で、新規にカレンダーを作成しようとするとまたまたサーバ上に EUI-64 のパスを作ってそこにタイトルを勝手に付ける仕様になっています。

とりあえず iOS はここで一旦終わって、次に Lightning の話を先に書きます。

 
3. Thunderbird Lightning の設定
Lightning は昔から利用しているしここにも何回かエントリとして登場しました。

Lightning でカレンダーを利用する場合には default の URL である

https://ical.running-dog.net/caldav.php/takachan/home/

を記述すると無事にカレンダーが表示できるのですが、上の iOS デバイスのカレンダーアプリが”カレンダー”と認識している EUI-64 なパスにしかアクセスできないので、Lightning に指定したパスも変更してあげる必要があります。まぁ、http:// から https:// に変更する必要があるので、この際テマは一緒かー。みたいな気はするんですけどね。

 
ちなみに、Lightning の場合はパスを /caldav.php/takachan/ で指定するとその配下の全てのカレンダーを表示してくれます。
Mavericks の iCal のパスは無条件に /caldav.php/takachan/ になって、配下のカレンダー全てを表示してくれます。
iOS の場合は無条件で UEI-64 のパスを掘って”カレンダー”とラベルを付けてそこにしかアクセスできません。 iOS 上で新規にカレンダーを作成するとそれは閲覧・更新可能な状態となりますが、自分で作成したものしか見えずに他のアプリで作成したカレンダーは見えません。
そー考えると iOS のカレンダーアプリが一番ワガママですね。

 
と、いうことで iTunes が iOS デバイスと同期できなくなったというのが一番大きな問題点なので、そこを Apple に何とかしてもらわないとお話にならないですね。一応、「iTunesの意見/感想を送る」から『カレンダー同期復活してくれー。』とは送っておきましたけどね。

CalDAV 経由ではなく、もっとスマートに同期できる方法があったら教えて頂きたいものです。