2月 202012
 

それにしても ports で提供されている snmpd、つまりは net-mgmt/net-snmp なんですけども、最近のバージョンはあまりにひどすぎる。エラーログを延々とはき続けているは、CPU 食いまくっているわでロクなモンじゃない。いい加減使うのイヤになって来た。

で、思いついたのが bsnmpd。FreeBSD に標準で付加されるようになった snmpd なんだけども、やっぱり net-snmp があまりにもヒサンなので「自前で持ってしまえーっ!!」ってんで開発が始まったのかなぁ?経緯は知らないんですけども。

と、いうことで今回は net-snmp を利用するのをやめて、bsnmpd を利用することにしたのですが、その顛末を書いてみたいと思います。まず、最初に書いてしまいますが、僕的には net-snmp の代用に十分になることが確認できました。なので自宅のサーバは bsnmpd を稼働するようにしました。

まず、はじめの手順ですが、 ports からインストールする net-mgmt/net-snmp を停止します。ただし、snmpd を停止するのみで pkg_delete はしませんでした。snmpwalk は利用したいしねー。みたいな感じです。そしてその後、bsnmpd を起動するように /etc/rc.conf に以下の設定を追加します。

bsnmpd_enable="YES"

 
が、その前に /etc/snmpd.config の設定があるんですね。

あ。今回利用した FreeBSD のバージョンは 9.0-STABLE です。 /etc/snmpd.config の設定自体は SNMPv3 や ACL に対応したようでずいぶんと長くなりました。が、要らない部分も多いのでサクっと消して起動。って感じです。
あと、ports 的には net-mgmt/bsnmp-ucd もインストールしておきましょう。これ重要です;-)。

でもって今回は以下のポリシで設定してみました。

・ネットワークインターフェースからトラフィック情報を取得します。
・ただし snmp_netgraph.so や snmp_bridge.so 、 snmp_wlan.so などのモジュールは利用しません。
・SNMPv1・v2c でアクセスします。
・プライベートアドレスからのアクセスのため ACL は設定しません。
・Read な MIB のみを参照します。

設定はそんなに苦痛ではなかったですね。 /etc/snmpd.config の default の設定では基本的に system とか if MIB の情報しか取れないので ports でインストールした net-mgmt/bsnmp-ucd がディスク・メモリ・ロードアベレージと、net-snmp の exec にも対応してくれます。すごいっ!!

porst の net-mgmt/bsnmp-ucd をインストールすると /usr/local/share/examples/bsnmp-ucd/snmpd.config.sample がインストールされるので、これを編集して /etc/snmpd.config で include するか /etc/snmpd.config に直接書いてしまうのが手っ取り早いです。

以下は僕が設定した /etc/snmpd.config になります。

1  # Set some common variables
2  location := "FreeBSD World."
3  contact  := "takachan@running-dog.net"
4  system   := 1   # FreeBSD
5  read     := "HelloWorld"
6
7  # Declarations for SNMP-USER-BASED-SM-MIB
8  NoAuthProtocol          := 1.3.6.1.6.3.10.1.1.1
9  HMACMD5AuthProtocol     := 1.3.6.1.6.3.10.1.1.2
10  HMACSHAAuthProtocol     := 1.3.6.1.6.3.10.1.1.3
11  NoPrivProtocol          := 1.3.6.1.6.3.10.1.2.1
12  DESPrivProtocol         := 1.3.6.1.6.3.10.1.2.2
13  AesCfb128Protocol       := 1.3.6.1.6.3.10.1.2.4
14
15  # Enumerations from SNMP-FRAMEWORK-MIB
16  securityModelAny        := 0
17  securityModelSNMPv1     := 1
18  securityModelSNMPv2c    := 2
19  securityModelUSM        := 3
20
21  # Message Processing models
22  MPmodelSNMPv1           := 0
23  MPmodelSNMPv2c          := 1
24  MPmodelSNMPv3           := 3
25
26  # Security levels
27  noAuthNoPriv := 1
28  authNoPriv := 2
29  authPriv := 3
30
31  # Configuration
32  %snmpd
33  begemotSnmpdDebugDumpPdus       = 2
34  begemotSnmpdDebugSyslogPri      = 7
35
36  begemotSnmpdCommunityString.0.1 = $(read)
37  begemotSnmpdCommunityDisable    = 1
38
39  # open standard SNMP ports
40  begemotSnmpdPortStatus.0.0.0.0.161 = 1
41
42  # open a unix domain socket
43  begemotSnmpdLocalPortStatus."/var/run/snmpd.sock" = 1
44  begemotSnmpdLocalPortType."/var/run/snmpd.sock" = 4
45
46  sysContact      = $(contact)
47  sysLocation     = $(location)
48  sysObjectId     = 1.3.6.1.4.1.12325.1.1.2.1.$(system)
49
50  # Load MIB-2 module
51  begemotSnmpdModulePath."mibII"  = "/usr/lib/snmp_mibII.so"
52
53  # bsnmp-ucd (8)
54  begemotSnmpdModulePath."ucd" = "/usr/local/lib/snmp_ucd.so"
55  %ucd
56  memMinimumSwap = 1600
57  memSwapErrorMsg = "No free swap!"
58
59  laConfig.1 = "6.0"
60  laConfig.2 = "5.0"
61  laConfig.3 = "4.0"
62
63  laErrMessage.1 = "1min load average is high!"
64  laErrMessage.2 = "5min load average is high!"
65  laErrMessage.3 = "15min load average is high!"
66
67  # Process table
68  prNames.1 = "sendmail"
69  prMin.1 = 1
70  prMax.1 = 3
71  prNames.2 = "httpd"
72  prMin.2 = 3
73  prMax.2 = 100
74
75  # Extension commands (extTable)
76  extNames.1   = "CPUTemp"
77  extCommand.1 = "/usr/local/bin/cputz.sh CPU"
78  extNames.2   = "HDDTemp"
79  extCommand.2 = "/usr/local/bin/cputz.sh HDD"
80  extNames.3   = "CPUAUTO"
81  extCommand.3 = "/usr/local/bin/cpuspeed.sh AUTO"
82  extNames.4   = "CPUFULL"
83  extCommand.4 = "/usr/local/bin/cpuspeed.sh FULL"

 
default の部分を残してある設定もありますが、ほぼ不要と思われる設定を消しました。そして、

・54 行目で /usr/local/lib/snmp_ucd.so をロードしています。
・56 行目はメモリの設定
・63 行目は CPU ロードアベレージの設定
・68 行目でプロセス数の設定。今回は .1 で sendmail 、 .2 で httpd の数を取得することにしました。
・76 行目以降は net-snmp の exec に相当する機能です。僕の場合は CPU 温度と CPU 速度を返すスクリプトを呼ぶようにしています。

こんな感じで記述して後は /etc/rc.d/bsnmpd start とかして起動すれば OK です。

net-snmp をインストールしていると snmpwalk があるのですが、削除してしまった場合には net-mgmt/bsnmptools をインストールするとそれに対応するコマンドがインストールされます。僕の場合、クライアントは net-snmp のを利用するので動作確認はしていませんが;-)。

デーモンである bsnmpd を利用した感じですが、net-snmp の snmpd より軽いですね。 CPU 負荷が低い。あと、要らんログが出力されないのも良い。それでいて net-snmp のと同等機能で動作するのでこれまた良い感じです。

ただ、一点だけ。bsnmpd を起動して netstat -a で確認してみると udp6 のポートが空いてないんですね。と、いうことは bsnmpd は IPv6 に対応してないのかなぁ? という気がちょっとしています。オプションを調べても IPv6 のが無いですし・・。あ。ソースコードは読んでないです;-)。

と、いうことで、いいかげん嫌気がさしてきた net-snmp を置き換えて利用する bsnmpd ですが、今のところは十分に利用可能だと思われます。サーバ系では特に。情報収集のためのデーモンが一番 CPU を消費していてもらっては困りますしねX-|。

2月 142012
 

僕は普段から KDE4 使いなんだけども、KDE4 を利用しているとターミナルソフトといういうのは必然的に konsole になるわけであります。

しかし、もう何回もこのブログに書いているんですが、 konsole というのは一個のプロセスが起動して、何個も konsole の画面を開いても一個のプロセスで動作する。つまり、表示される konsole のウィンドはスレッドとして動作しているんですな。

これがまたあーた。一個の konsole ウィンドが変な挙動をするとそのプロセスがおかしくなるということで、表示されている全ての konsole のウィンドはスレッドで動作しているんだけども、それら全てを道連れにお亡くなりになる、もしはフリーズしてしまう。という、それは非常にヒサンな状態になるわけですね。

こんなのは使いたくないよ。一つのウィンドは一個のプロセスのターミナルソフト使いたいよ。ってんで、/usr/ports/x11 の下辺りを ls -d *term* などとして色々物色するんですね。で、今回中々良いのが見つかったのでそれについてちょっと書いてみたいと思います。

今回取り上げるのは gtkterm2 です。 ports 的には x11/gtkterm2 になるんですけどもね。とりあえず make してみると、ターミナルソフト的には vte というのを利用しているみたいですね。 ports 的には x11-toolkits/vte になるみたいですが。ここに GTK2 を利用してタブの機能を盛り込んだみたいな感じです。

利用してみると一つのウィンドで一つのプロセスとして動作するようで中々良い感じですね。では、早速カスタマイズして自分好みの環境で利用してみましょう。

実は gtkterm2 をインストールして、カスタマイズしようとしてあまりにもその設定方法が書かれたウェブが無いのでいっちょ書いてみるか。ということでこのエントリを書いているわけですけどもね;-)。

gtkterm2 の設定ファイルは $HOME/.gtkterm2rc になります。 gtkterm2 を一回起動するとホームディレクトリに設定ファイルが生成されます。そしたらエディタで編集すれば良いでしょう。

それにしてもこの設定ファイル、 gtkterm2 を起動するたんびに毎回 gtkterm2 が更新してくれます。非常にややこすぃー・・。毎回エディタを再起動してあげる必要がありますが・・。

とりあえずフォントの設定から。以下の部分を変更すると自分の好きなフォントになります。

terminalFont= MS Gothic 10

 
上記設定は MS ゴシックを 10 ポイントの表示で利用する場合。フォント名は GTK2 の記述形式ですね。以下のコマンドを実行するとフォント名が抽出できると思うのでそれを記述します。

% fc-list | awk -F, '{print $2}' | awk -F: '{print $1}' | sort

 
MS ゴシックが無い人は “Ume Gothic C4” とか指定すると良いかもですね。

まぁ、上記のようにフォントの指定は色々なウェブ上で書かれているので割と設定は簡単でしょうか。

問題は色のほうです。こいつは解らない・・。orz。また、ウェブを探しまわっても全く見当たらないんですね。でもって $HOME/.gtkterm2rc には以下のように不気味な設定が書かれている。

red=0xff00 0x0000 0x0000 0xaaaa 0x0000 0xaaaa ...
grn=0xef00 0x0000 0x0000 0x0000 0xaaaa 0x5555 ...
blu=0xef00 0x0000 0x0000 0x0000 0x0000 0x0000 ...

 
red=、grn=、blu= の後に 0x0000 が全部で 17 個並んでいます。これが何を意味しているのかが全くわかりませんでした。しょーがないのでソースコード眺めましたよー。src/prefs.c 辺りで色についての記述がありますね。まぁ、読むのも大変なんですけども・・。

で、 grn= の後の一個目のパラメータはバックグラウンドの色の指定になります。二個目のパラメータはカーソル、X11 用語では foreground ってことですけどもね。の指定になります。一個目と二個目の設定だけが特徴的で残りの 15 個はファイルの色になります。この辺り、僕にもわかりません。実行形式ファイルの色は赤とか、ディレクトリは青とか、symlink の色はピンクとか、そんな設定になります。

まぁ、今回は background と foreground の色を変えてみましょう。それにしても RBG カラーってのは # のあとに六桁指定するのにどうして四桁なんだ?と思うのでありますが・・。

例えば background の色を #FFEFEF という、ちょっとピンクっぽい色にしたい場合は以下のように指定します。

red=0xff00
grn=0xef00
blu=0xef00

 
red、grn、blu で RBG の色を前から二桁に指定し、余った後ろの二桁は “0” を指定する。って感じですね。

文字とかカーソルの色は黒にしたいので #000000 になります。その場合は以下になります。

red=0xff00 0x0000
grn=0xef00 0x0000
blu=0xef00 0x0000

 
0x00 の前二桁の部分に “0” を設定し、後ろの二桁は default の “0” を設定します。これで自分の好きな色に設定できると思います。そして、三個目以降、残りの 0x???? は全部で 15 個ありますが、これは default の設定でひとまず試してみてください。 ports の make config ときなんかは不気味な色になりますけどねぇ;-)。

とまぁ、こんな感じで設定すれば自分の好みのターミナルになるのではないかなぁ。と思われます。

自分的に一点変えたいと思っているのが新しいタブを開くとき。 default では CTRL+N なんだけど、CTRL+SHIFT+N に変更したいなぁ。と思っています。ソースコードを変更してしまうのが一番早いかなぁ。などとちょっと思っていますが、機会があったら試してみたいですね;-)。

さーっ!! そんなこんなで、ようやっと一つのウィンドがひとつのプロセスとして動作するターミナルソフトを手に入れた。インストール時に入るのは vte くらいのなので KDE4 を使っていても余計なモノを入れない(インストールしない)のが気に入っています。

gtkterm2 の設定が解らないときはここを参照してください;-)。

2012/02/16 加筆
以下の部分を改修した ports を作りました。

・日本語 po ファイルを書いたのでメニューは日本語表示できるようになります。
・Ctrl+n は emacs とバッティングするので新規タブは Ctrl+t に変更しました。

以下の URL から ports がダウンロードできます。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-gtkterm2-20120216.tgz

1月 172012
 

前回のエントリーでは「購入した。」って書いたのですが、今回は実際に FreeBSD で動作確認したことについて書いてみます。

インストールには FreeBSD/amd64 9.0-RELEASE を利用したのですが、その後 9.0-STABLE にしました。なので今の環境は 9.0-STABLE です。そしてこの記事の内容も 9.0-STABLE についてです。気がついた点をツラツラと書いてみます。

1. 温度取れない
どーあがいても CPU 温度が取れません。amdtemp.ko や ports の sysutils/k8temp を利用しても CPU の温度が取れません・・。orz。 CPU のステッピングの問題なのかマザーボード(とか ACPI)の問題なのか定かではありません。ただファンの音だけで大体の温度を感じることしかできません・・。

2. Cool`n’Quiet 2.0 は無事に動作する
sysctrl の dev.cpu.0.freq_levels で CPU 可変になります。ただ、BIOS の設定で表示が二種類できます。前回のエントリで掲載した sysctrl の結果では以下のように表示されています。

dev.cpu.0.freq_levels: 3300/-1 2887/-1 2475/-1 2062/-1 1650/-1 1237/-1 825/-1 412/-1

 
ところが BIOS の設定で HPC (High Performance Computing) というのがあって、この設定を disable にすると以下のように表示されるようになります。

dev.cpu.0.freq_levels: 3300/13635 3000/10925 2625/9559 2400/7417 2100/6489 1800/4620
1575/4042 1400/3195 1225/2795 1050/2396 875/1996 700/1597 525/1198 350/798 175/399

 
BIOS の設定で HPC を無効にしたほうが良いですね。PRIMERGY MX130 S2 というのはラックにドドドと入れて HPC にも対応する製品のようですしね。

ちなみに HPC disable 時の dev.cpu.0.freq_levels の値には消費電力が表示されるようになりましたが、この値はちょっと変ですね。FX-6100 は Max 3.3GHz での動作時には 95W のはずなので、表示されている値を七倍する必要があります。しかし、FX-6100 ってのは CPU クロック変動の幅が広いですなぁ。

3. powerd 起動っ!! しかし・・
上記のように Cool`n’Quiet 2.0 が動作するので powerd を起動したら以下のようなメッセージを延々吐き出すようになってしまいました。

hwpstate0: set freq failed, err 6

 
dev.cpu.0.freq では速度が可変になっているので動作的には問題が無いのですが、結構ウザいです。ウェブで色々探してみると powerd を落とせとか /boot/loader.conf に以下の設定をしろ。みたいに書かれています。

hint.acpi_throttle.0.disabled="1"

 
が、これらの対処法を適用すると CPU クロックが Max の 3.3GHz に張り付いてしまうのでもったいない。じゃ。ということでソースコードを改修し、このログを出ないようにしました;-)。 /usr/src/sys/kern/kern_cpu.c の 406,407 行目の device_printf の部分をコメントアウトしてカーネルを再構築するだけで作業は終了です。ただ単にメッセージを出力しなくするだけの改修です。

4. smartctl でディスクの温度を取る
こちらも BIOS の設定で取れる場合と取れない場合があります。 BIOS の SATA Configuration の設定で External SATA Port を enable にすると smartctl が /dev/ada0 を見つけられなくなります。このオプションは disable にしておいたほうが良いでしょう。

僕は Seagate の ST1000DM003-9YN162 という、 1 テラ、 1 スピンドル、 1TB の HDD を利用しているのですが、smartctl の Airflow_Temperature_Cel を見ると今のところ温度は 20 度前後で推移しているので PC 内の換気が上手く行っているとか HDD 自体の温度が高くならないとか、そんな印象を受けました。

5. シリアルポート
シリアルポートのある PC をいじるのは随分と久しぶりです。随分前から sio0 から uart0 に変更になっているのでどうだろう?と思いトライして見ました。以前よりも設定はグっと楽になりましたね。順番にその設定内容を見ていくことにしましょう。

o. /etc/ttys の変更
ttyu0 というのが uart0 に対応したシリアルポートになります。default の設定から以下のように変更します。

ttyu0 "/usr/libexec/getty std.9600" vt100 on secure

 
速度は 9600 のままとしておきました。

o. /boot/loader.conf に追加設定
以下の行を追加します。

boot_multicons="YES"
hint.uart.0.flags="0x10"
console="comconsole,vidconsole"

 
設定が完了したら PC を再起動します。するとあとは無事にシリアルポートが利用できるようになるかと思います。 /boot.config も設定してないし、boot2 とかも変更する必要がありませんでした。

あ。しかし、uart0 の認識にも二パターンありました。

起動時の認識がこのパターンだと利用できません。

uart0: <Non-standard ns8250 class UART with FIFOs> port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on acpi0

 
こちらのパターンで認識すると利用できるようになります。

uart0: <16550 or compatible> port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on acpi0
uart0: console (9600,n,8,1)

 
どうして上記のようになるのか解らないのですが、 kldload uart0.ko すると上のようになるような気がします。僕の場合は結局カーネルモジュールは利用せずに、カーネルコンフィグのファイルに device uart と書いてしまいました。

まぁ、 uart に限らず、今回はカスタムカーネルのコンフィグファイルを利用したのですが、 GENERIC カーネルでは無事に動作するのにカスタムカーネル+ロードモジュールでは動作しないということが多々おきました。以下にその一例を書いておきます。

・パーティションを認識してくれなかった -> options GEOM_PART_GPT を消したのを復活
・cs0 を認識せずリブート -> ロードするカーネルモジュールの見直し
・カーネルパニック -> bvox のモジュールを /boot/loader.conf に書くのをやめた

などなど・・。けっこう苦労が多かったのは PC が駄々っ子なのか 9.0-STABLE が駄々っ子なのか・・。もう既に何台も 9.0-STABLE を利用しているので安心しきっていた部分はありましたね。

これでだいたいサーバとしての設定が完了したかなー。と、言う感じはします。良かった。それにしても CPU 温度が取れないのはちょっと痛いですね。STABLE 利用してバージョンが上がるのを待つかなぁ。と言う感じがしないでもないです。

まぁ、僕的には今回のお買い物は一応満足の行くものとなりました。ちなみに今ではもう既に virtualbox-ose-4.0.14 で Windows Server 2008 R2 が動作しています。ゲスト OS には二個の CPU と 4GB のメモリを上げているのですが、そーすると Windows Server 2008 R2 ってのはサクサク動作するんですねぇ。感激;-)。

PRIMERGY MX130 S2 のネタはこれで終りですが、機会があれば、また update があれば書いてみたいと思います。

1月 152012
 

自宅で動作しているサーバがあるのですが、このたび新調しました。今回購入したのは今話題となっている富士通の PRIMERGY MX130 S2 です。定価で 12,800yen ですが 1,000yen 割引でした。

最初のスペックはたいしたこと無いのでここにアキバで PC パーツを買ってきてドドドっとハデにパワーアップしてみました;-)。

IMG_2772_PRIMERGY_1.jpg

強化・変更した点は以下の通り。

・CPU: FX-6100 (6Core 95W)
・メモリ: 16GB (4GB x 4)
・HDD 1TB (1 プラッタ 1GB)
・NIC の追加

かかった費用は CPU 12,000yen、メモリ 6,000yen、HDD、9,500yen、NIC 1,000yen って感じでしょうか。本体含めて 40,000yen 弱で豪華な構成となりました;-)。

それにしてもデスクトップ PC を購入するのってどれくらいぶりだろう?今使っているのが Socket AM2 のAthlon64 X2 なのでもうずいぶん古いので 4,5 年ぶり?って感じです;-)。

さてさて。この PC は自宅サーバ用なので早速 FreeBSD/amd64 9.0-RELEASEをインストールしてみました。ここから先は FreeBSD でのインストールや使い勝手についてちょっと書いてみたいと思います。

・FreeBSD/amd64 9.0-RELEASE のインストール
CD-ROM からブートして FreeBSD Installer でインストールしていきます。 HDD のパーティションのところで auto を選択したら GPT(GUIDパーティションテーブル)になってしまいました。 MBR が好きな方は明示的に指定したほうが良いです。

8.2-RELEASE などと同様の MBR でインストールするとパーティション名は ada0s1 とかになるのですが、GPT を利用すると ada0p1 になります。 MBR は “s” で GPT は “p” ですね。

後もう一点。GPT を利用する場合はカーネルコンフィグファイルから options GEOM_PART_GPT を消さないようにしましょう。もし消してしまった場合はカーネルモジュールから geom_part_gpt.ko をロードするようにしましょう。
GPT を利用していてこのオプションが無い場合、 mount root fs のところで mountroot> プロンプトが表示されデバイスを指定してもマウントできない状態になってしまいます。

注意点はこの一点だけでした。後は比較的すんなりと動作します。以下は FreeBSD/amd64 9.0-RELEASE の情報です。必要であれば見てください。

dmesg
sysctrl -a
pciconf -lv

・FreeBSD を利用していて気がついた点
1. FX-6100 もサクっと認識するしメモリも 16GB 利用できる状態です;-)。

2.snd_hda が存在するので pcm0 が生えてきます。が、スピーカを接続する端子がないので音が出ません。マザーボード上にフロントに出すピンがあればそこから利用かのなのですがねぇ。PCI スロットがもったいないとか、ロープロファイルに対応していないサウンドカードとかあるので、USB-DAC を利用したほうが良いかもしれません。

・ベンチマーク
FreeBSD をインストールした誰もが一度はベンチマークとして確認する行為をしてみました;-)。 /usr/bin/time make buildworld の結果です。

比較は現在サーバとして利用している PC と同じスペックの PCで、以下の二つでの比較です。

AMD Athlon 64 X2 Dual Core Processor 4600+ (2456.27-MHz K8-class CPU)
AMD FX-6100 Six-Core Processor (3300.07-MHz K8-class CPU)

・FX-6100
o./usr/bin/time make -j6 buildworld
    2057.94 real 7609.08 user 1234.47 sys

o./usr/bin/time make -j6 buildkernel
      436.09 real 786.07 user 137.37 sys

・Athlon64 X2
o./usr/bin/time make -j2 buildworld
    57596.74 real 8917.03 user 1011.26 sys

o./usr/bin/time make -j2 buildkernel
      846.78 real 948.68 user 120.66 sys

この二つの違いは以下かな。

・CPU クロック
・コア数
・メモリ

CPU の数だけ -j オプションに付加します。 FX-6100 は 上記の違いもあるので Athlon64 X2 の三倍くらい行ってくれるかなぁ? とか思ったのですが 2.5 倍程度でしょうかね。シャア専用にはなれない;-)。

さてさて。この PC は 6Core でメモリを 16GB 積んだので何にしようか悩んだのですが、ベース OS は FreeBSD にしてそこに Virtualbox をインストールして Windows Server 2008 R2 を動作させ、自宅で SharePoint Server でも起動するかねぇ。とか、漠然と思っています;-)。と、いうか、Windows Server は検証の意味も込めてインストールすることは決まっているのですけどもね。

と、いうことで PRIMERGY S2 は FreeBSD においてもいとも簡単に動作しております。

あ。一点。シリアルポートがイマイチ動作しないのは今から再度確認する予定;-)。

12月 272011
 

以前のエントリで「Thunderbird+Lightning の日本語化。」というのを書きました。 FreeBSD の ports からインストールされる Thunderbird のアドオンとして動作する Lightning は日本語化されていないので日本語化するための方法を書いたわけですけども。

それにしても最近の mozilla は 12 週間に一回メジャーバージョンアップすることにしたので、 Thunderbird をインストールすると Lightning も合わせてインストールできるようになったのは嬉しいんだけど、それにしてもバージョンアップの頻度が高すぎるX-(。

毎回 Windows のディレクトリから手動で持ってくるのはもうイヤだ。ってんで、自動日本語化スクリプトを書きました。以下の URL に置いときます。

http://icmpv6.org/Prog/lightning-ja-20111227.tgz

展開すると二つのファイルがあると思います。一個はシェルスクリプト、もう一個は設定ファイルへのパッチです。

動作については lightning-ja.sh の中を見て頂ければと解ると思いますが、簡単に説明すると以下の通りです。

まず、前準備ですが、既に Thunderbird と Lightning がインストールされている場合、lightning アドオンのバージョンを自動で取ってきます。もし、正しいバージョンが取れないようだったらスクリプト中の lightningversion 変数に指定します。

そしてコマンド実行;-)。

1. mozilla.org の lightning アドオンのサイトに Linux 版を取りに行きます。
2. 取ってきて展開後、中から必要なファイル二つをインストールします。
3. chrome.manifest を更新します。

以上で Lightning が日本語化されます。非常に簡単です;-)。

これだけで日本語化できるので、どなたか ports など作って頂けると嬉しいのですけどねぇ。 japanese/lightning 辺りに。ただ、12 週間に一回 ports を更新しないといけないので誰も ports 作りたくないですよねぇ・・。解ります。その気持ち・・。

Thunderbird の ports のどこかでこれを吸収してくれると嬉しいのだけどなぁ。誰かやってくれないかなぁ・・。

12月 012011
 

以前のエントリに二回くらい書いているのでのすが、今回は三回目になるかな? mozc の ノラ ports を本日付の最新バージョンにしたものを以下の URL に置いておきます。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-mozcs-20111201.tgz

以前のバージョンは 1.1.773.102 ですが、今回のバージョンは 1.3.911.102 になります。だた、どこが変わったのか、いまいち解りません・・f(^^;;。

実は最近、ブラウザに opera を利用するようになったんですね。 ports からの make install も早しい、KDE ライクだし。みたいな感じなのですが。

で、 opera に対して日本語を入力しようとすると Ctrl キーを押した段階で確定してしまうので、それが何とかならないか? とか思い色々調べていたのでありますが・・。

uim-skk でも問題になっているようですね。以下の URL がその参考になるかと思いますが。

http://my.opera.com/japanese/forums/topic.dml?id=950112

この事象は、僕が現在利用している ibus-mozc でも起きていて、なんか回避策はないんかいな? と思い色々調べていたんですけども・・。

とある掲示板には「ubuntu では ibus-mosc で Ctrl キーの制約を受けずに opera に日本語入力ができる。」とあったので、むむむ。とか思い、最新版の mozc の ports を作ってみたんですけどもね。

しかし、結局ダメでした。 mozc の 1.3.911.10 でも opera に対して日本語を入力しようとするとやはり Ctrl キーで入力した内容が確定されてしまいます。残念。ただ、せっかく作った ports なのでここに公開しておきます。

send-pr はしないです。 send-pr してもメンテナが全然全くこれっぽっちも対応してくれないんだもの。

と、いうことで現在は opera で正しく日本語が入力できるように、ubuntu の mozc deb のソース取り寄せてパッチを眺めたりしているところです。まぁ、手元に ubuntu が無いので実際にどういう動作しているのか全くわからないの出ありますがね;-)。

ちなみに opera は www/opera と www/opera-devel の両方を試しましたが ibus-mozc では Ctrl が押された段階で日本語が確定してしまいますね。なので、実際問題として、opera っちゅーのは使えない状態になっている。と、言う感じでしょうか。

11月 142011
 

以前に一回「USB 無線 LAN 色々、FreeBSD で試してみた。」と言うエントリを書いているのですが今回のその続編。二回目です。

今回は FreeBSD のバージョンを 9.0-RC1 にして、新たに購入した機器の動作確認をしてみました。とわいつつ、実は前回も書いているのですが、if_run と if_rum の機器を持ってくればほとんどが動作するんですけどねぇ・・。

今回試した USB 無線 LAN 機器は以下の通り。まずは写真を。

IMG_2549_RadioLan2_1.jpg

順番に見ていくとしましょう。

1. Planex GW-USNano2-G
写真の上のほうにある黒くてチッコイやつです。こいつは FreeBSD で動作しない、ドライバが書かれていない、例の Realtek RTL8192CU を使っているヤツです。またまたま買ってしまい大失敗しました・・。orz。 NetBSD だと動作するんですけどねぇ。

で、今回も ndis でトライしてみたんですが、USB 機器はどうしたら if_ndis に結びつけるのか結局解りませんでした。sys/dev/usb/usbdevs にエントリー書けば良いのかなぁ? ndis での USB 機器の使い方がいまいち解らないんですよねぇ。そんなデバイスは知らん。と言われて ugen にアタッチされてしまいます・・。orz。

2. Planex GW-US54Mini2
これはアキバの某お店で 499yen で売っていたので買ってきて試しました。 FreeBSD では if_rum で動作します。 802.11g でリンクアップするのでこれはまぁ、中々良い感じでしょうか。ただし、今はもう販売終了となっていると思いますが・・。

3. Logitec LAN-W300N/U2
これは FreeBSD では if_run で動作します。けっこう高速で利用できます。続きはちょっと下のほうで書きます。

4. BUFFALO WLI-UC-GNM
これも FreeBSD では if_run で動作します。802.11b/g/n に対応しているので 150Mbps 出る。と言われていますが、そこそこな感じでしょうか。

と、言うことで今回は四打数三安打でした。それにしても最近は ちっこい USB 無線 LAN アダプタが RealTek のだったり Ralink のだったりするので購入する場合にはちゃんと下調べしたほうが良いと思われます。

で、どうして今回、再度の検証を行なったかと言うと、以前利用していた PCI GW-US300MiniW が壊れてしまったので、手持ちであるあるやつを利用し始めたんだけどこいつらみんな遅いっ!! 例えば NFS 上にある動画を再生しようとするとブチブチコマ落ちするし止まるしで到底実用には耐えられない遅さなのであります。

じゃ。ってんで、今回二回目の買い出しに出たのであります。結論から言うは if_run でも通信速度が速いものと遅いものがあります。僕が思うに小さいのはアンテナの影響から来るのか、遅いですね。BUFFALO WLI-UC-GNM は小さくてスルっと収まるんだけど遅いのが難点。
Logitec LAN-W300N/U2 はちょっと出っ張るんだけど、こいつは速いです。WLI-UC-GNM よりも速い。あと、以前使っていて壊れてしまった GW-US300MiniW も大きくて邪魔だったんだけど速かった。

あ、体感的には if_rum よりも if_run のほうが速いですね。まぁ、これはチップとドライバの問題で、当然 if_run のほうが速いのだろうと思いますが。

と、言うわけで教訓。

・if_run を買いましょう。
・300M と書いてあるのは多分速い。けど、その分でかい。
・速さを求めるならでかいのを買いましょう。

って感じでしょうか。デバイスが認識したあとに ifconfig wlan0 の media の部分を見ると良いと思います。

さてさて。どうして僕がこんなに USB 無線 LAN アダプタに凝るのか? と言えば、ThinkPad X100e 内蔵の 無線 LAN カード Advanced-N + WiMAX 6250 が正常に動作しないので USB アダプタに走るのでありました。

が、この間別のエントリにコメントしました<が、Advanced-N + WiMAX 6250 は動作するようになりました。 ここに書かれているように if_iwn.c を改修すると動作します。

それにしてもちゃんと動作する if_iwn はむちゃくちゃ速いです。 802.11n でリンクアップします。実際に計測してみると 24,5Mbps は出ています。すげーーっ(@_o)。けど、しょっちゅう通信が切れるんですよね。リンクの up/down はしないんだけど 30 秒くらい平気で止まってしまい、利用できるんだけど実用には耐えられない。速いだけに非常にもったいない・・。orz

と、言うことで Advanced-N + WiMAX 6250 の次に速いのが GW-US300MiniW、その次が LAN-W300N/U2 です。こいつは 12,3Mbps くらい出てくれます。 WLI-UC-GNM になると if_rum の速い機器と同等程度の速度になりますかねぇ。

あくまでも僕の実測と体感からの感想です。

と、言うことで if_run が今のところは一番良い感じだと思います。利用できるのは当たり前。更に速度を求めるのであればもっと他に色々試してみたいものですねぇ;-)。

10月 262011
 

ウェブで検索すると、もう既にたくさんの人がこの題材で色々書いているようですね。なのであえて書く必要も無いのではないか。と、ちょっと思うのですが、僕も書いてみます;-)。

ちょっと変わった方向性から書こうと思っています。

まず、xterm とか emacs などは X11 のリソース設定しているのですが、今回はそれについては一切は書きません。コマンドプロンプトから以下のコマンドを投入し、リソース情報を全てさっぱり削除しそこから xterm を起動します。

% xrdb -remove

 
このあと、プロンプトから xterm を起動します。まずはオプション無しで。すると以下のような状態で xterm が起動すると思います。そして jman ls と打った状態です。

xterm-default.png

なお、このブログでは写真のサイズは横幅 500 ピクセルと決めているので、今後は全て横幅 500 ピクセルで表示します。上記のキャプチャのみは横幅が 488 ピクセルなのでちょっと小さめ。

まぁ、半角文字も日本語文字も Fixed フォントで表示されているので一応は無事に起動して、無事に表示できるようです。

問題はここからで、せっかくなので自分好みのフォントを利用したい。はたまた xterm は pango やcairo をリンクしているのでアンチエイリアスを有効にしたい。などと思い、色々な人が格闘しているわけですね。
しかし、全くダメ・・。利用に耐えられない表示のしかたをしてくれます。これについて、皆さん色々書いているんですね。

xterm 自体は X11 のリソースとは別にオプションでフォントを指定できます。~/.Xresources では XLFD でフォントを記述するのですが、 -fa オプションでは fc-list で表示されるフォント名を指定します。

以下、2,3 のフォントを指定したときのコマンドラインとキャプチャを掲載してみます。

-.フォントサイズは 10 で画面の大きさは 80×30 です。
-. LANG は ja_JP.UTF-8 です。

o.メイリオフォントを指定して起動

% xterm -fa メイリオ -fs 10 -geometry 80x30

 
xterm-meiryo_500x400.png

o.Osaka の UNICODE フォントを指定して起動

% xterm -fa osaka_unicode -fs 10 -geometry 80x30

 
xterm-osaka_unicode_500x400.png

osaka_unicode は比較的良い線行っているんですが、もうひといきっ!! って感じ・・。

それにしても皆さん、この表示を嫌うんですな。カーソールの四角は全角四角ちっく。あげくの果てには全角文字の間に半角スペースが入る。非常に横長な xterm の起動画面になってしまう。

ports から xterm を make するときには WITH_WIDE_CHARS=true を指定する必要があるのでこれは有効になっています。そして、xterm でマルチバイト、CJK フォントを正しく表示するためのオプションとしては -cjk_width ってのがあるのですが、この -cjk_width がまるで有効になっていない。と、言うことですね。

いやぁ・・。まいったまいった・・。

UTF-8 を扱う場合、日本語の表示には 4Byte 必要なのだそうで、その影響が出て文字の間に半角スペースが入るとか入らないとか。考えてみると MySQL で UTF-8 を利用すると Key のサイズが既定値未満なはずなのに「キー値が長すぎる。」とエラーになる時があるのですが、その現象とも確かに似ているような似ていないような気がしますね。

で、本当に正しく表示できんのかい?とか思い、自分の持っている(インストールされている)フォント全てを xterm に指定して確認してみました。

% fc-list | wc -l
487

 
ふむ。僕の FreeBSD には 487 個のフォントがインストールされているようですね;-)。では、以下のコマンドを実行してコマンドイメージを出力し、早速確認してみましょう。

% fc-list | awk -F, '{print "xterm -fa \"" $1 "\" -fs 10 -geometry 80x30 &"}'

 
これを | sh -X とかするととんでもないことになるので、5,6 個ずつ起動することにします。

確認してみたところ、有名どころなフォントは全て全滅でしたね。正しい表示を全くしてくれません。
あと、日本語を持っていないフォントは日本語部分は表示してくれない。コード自体を持っていてもフォント自体が無いフォントは豆腐が表示されます。

そんな中、一個だけありましたよ。正しく日本語を表示してくれるフォントが;-)。

% xterm -fa "細明體" -fs 10 -geometry 80x30

 
xterm-03_500x400.png

おぉ。ちゃんと日本語が表示できて、文字と文字の間に半角スペースが入ることなく表示してくれていますね。

「けっ。そんなこと言ったってオメーの持っているフォントだろっ。」とか思うんですが、このフォント名で検索してみると、あややややや? このフォントはフリーなの? (@_o)。
いやね。自分自身、このフォントを、いつ、どー言うタイミングでインストールしたか全く覚えてないんですよf(^^;;。

以下のサイトからダウンロード可能なフォントのようです。

http://ja.cooltext.com/Download-Font-細明體+MingLiU

ダウンロードしたあと、インストールして、そのあと fc-cache すれば利用可能になるかと思います。

ちょっと明朝体チックでそれでいて色が薄いので常用に耐えられるかはちょっと疑問ですが、一応は正しい表示をしてくれてアンチエイリアスが有効になって xterm が起動してくれます。

あと、この 細明體 ってフォントは上記サイトでは「日本語フォント」ではなく「中国語フォント」のカテゴリの中に入っているんですね。 中国語のフォントの中に日本語の文字のパタンが埋め込まれている、なんともすごいフォントなのでしょうなぁ。

と、言うことで、今の段階の xterm は、もしかしたらフォント側で対応できていれば綺麗に表示できるんではないかなぁ。と思った僕の考え、合ってる?

あと、「僕も私も xterm で表示が綺麗になるフォント持っているよー。」ってのがあったら教えて頂けませんでしょうか。等幅ゴシックなフォントがあれば嬉しいなぁ。と、ちょっち思っております;-)。

10月 242011
 

いやね。とあるタイミングで ports を csup したら KDE のバージョンが KDE-4.6.5 から KDE-4.7 系にアップデートしていたので「お。新しい KDE4 がリリースされたっ!!」とか思い portupgrade -arR しようかと思ったのだけど FreeBSD 自体も 9 系が CURRENT から RELENG_9 になったので、せっかくだから RELENG_8 から RELENG_9 にしてしまえーーっ!! ってことで、 NotePC にインストールされている FreeBSD を FreeBSD 9.0-RC1 にしてしまったのでありました。

バージョンアップしたのはデスクトップと NotePC の両方。で、今回の記事は ThinkPad X100e についてになります。

それにしてもこの NotePC、夏はてんでダメですな。温度が上がりすぎて勝手に shutdown が走ってしまう。裏を返すと正常に ACPI が動作している。とも言うんですが、Windows7 なんかは夏場の暑い時期だと起動後五分も持たずに shutdown、FreeBSD でも hw.acpi.thermal.tz0._PSV=80.0C とか設定入れて CPU クロックを落としたりするんだけど、自動 shutdown してしまう。メッセージを出力しつつ・・。orz。

熱い CPU っちゅーのはツライですなぁ・・。

と、言うことで本題の suspend/resume についてですが、以前、一回記事にしていますよね。そのとき試したのは RELENG_8 だったのだけど、今回は RELENG_9 でトライっ!! って感じ。で、見事に supend/resume してくれます。わーーいっ!!

そもそも ThinkPad X100e は無線 LAN カードに if_iwn を利用しているのですが、こいつがまた FreeBSD では動作しない・・。orz RELENG_8 では、以前は一時的に動作していたのに 2011/07/05 くらいに改修が入ってそれ以降は動作しなくなってしまった・・。RELENG_9 でも試したんだけどやっぱり動作しない。

しょーがないので僕の場合、無線 LAN は USB の if_run を利用していたのであります。が、こいつは suspend/resume の時に悪さすることが解りました。

suspend/resume するマシンの僕の環境は以下の通り

0. 僕の環境
・FreebBSD 9.0-RC 2011/10/19 10:00 頃に csup して来たものを利用
・Xorg-7.5.1 + dri-7.6.1,2 + xf86-video-ati-6.14.2
・KDE-4.7.2 しかし、なぜだか解りませんがデスクトップ効果が有効になりません・・。orz

では、実際に suspend/resume する時の手順を以下に書いてみましょう。

1. Xorg の画面を抜ける
X が起動していてその上で動作している端末上で acpiconf -s3 や KDE4 の[スリープ]を押しただけだと suspend はしますが resume してくれません。X を起動している人は Ctrl+Alt+F1 などでいったん X を抜けてコンソールの画面を表示させます。

なお、sysctl にはこれを自動でやってくれる hw.syscons.sc_no_suspend_vtswitch という MIB があるのですが、これが有効になってないんですよねぇ・・。なので手動で X を抜けます。

2. とりあえず無線 LAN の利用を停止する
僕の場合は run0 で認識している USB NIC を引っこ抜きました。その後で acpiconf-s3 とたたきました。すると suspend してくれます。その後、フタを閉じて開くと PC と言うか OS が目覚めるのでリターンキーを 2,3 発叩きます。するとコンソールが現れると思います。sync 連打して無事を確認します。おーー。 resume しましたねぇー。パチパチパチ。

ここで run0 で認識する USB NIC を接続すると無線 LAN が利用できるようになります。後は Ctrl+Alt+F2|3|4 などを押して X を表示させれば無事に X の画面が表示してくれると思います。

RELENG_8 の頃はコンソールのプロンプトが返ってきても X の再表示ができなくて drm.ko が暴走していたんだけど、 RELENG_9 ではそんなことは無いようです。それが大きな違いでしょうかね。

3. USB NIC は実はくせ者?
さてさて、上記 2. で suspend/resume が利用できるようになりました。もう一回、上記の手順で suspnd/resume すんべかと思い試してみると・・。あいや。orz resume は一回限り有効で、二回目の resume ではコンソールが凍り付きますね。

この場合は、無線 LAN の利用をきっぱりとあきらめましょう。一回目の suspend 前に X の画面を抜けた後、USB NIC を引っこ抜きます。その後で if_run を kldunload します。これがミソです。

有線 NIC を利用する場合、つまり if_re を利用している限りでは何回も suspend/resume してくれます(僕が試したのは連続四回ですが;-)。

そう考えると usb か、 if_run のどちらかに問題があるような気がしないでもないですが、今の段階ではカーネルがそれらしいログを出力してくれないのでちょっとまだ原因がわかりません。また、if_run 以外の 無線 LAN ドライバではどうなのか?もちょっと解りません。

もし if_iwn が動作したとしたら、それは多分 PCI バスに接続されているので、なんか動作しそうな感じはしないでもないんですけどねぇ。

以上は、僕が持っている ThinkPad X100e で RELENG_9 な FreeBSD を走らせたときの suspend/resume の動作になります。
けども RELENG_9 も生ものなので今日動いたものは明日は動かないかもしれない部分も多々あるので、今の環境を保持しておいたほうが良いのかなぁ?

どっちにしても FreeBSD において supend/resume したのは実に CASIO FIVA MPC-206 以来の快挙なのであります。嬉しいですなぁ;-)。わーーいっ!!

後はデスクトップ機で suspend/resume してくれるとすんげー嬉しいんですけどね;-)。

8月 242011
 

Firefox が 12 週間に一回バージョンアップするというとんでもない所業に出て、つい最近 Firefox6 が出たんですが、こいつがなんかむちゃくちゃ CPU を食いまくる。起動直後なんて一人で一個の CPU を使いやがる。ってんで Firefox の利用は最近断念しつつあります。

と、言うことで何か別のブラウザを捜すべ。とか思って色々調べてみたのですが、 QT ベースのブラウザってのは結構色々あるんですね。 arora だとか rekonq とか QtWeb (これは ports になってない) とか。

けど、結局 QT ベースブラウザってどうあがいても emacs キーバインドが利用できないみたい。

ちょっと話はそれますが KDE4 のアプリケーション群の中で emacs キーバインドが設定できるのは kwrite だけなんですよね。で、こいつの設定の「ショートカットを設定」を見ると 「Kateコンポーネント」ってのがあって、これが編集時のショートカットキーの変更を可能としている。

ちゅーこって KDE4 ではショートカットの設定のところで「Kateコンポーネント」を全てで編集できるようにすれば emacs キーバインドが可能になるのになぁ。と思うのでありました。どっかで呼びたせたりしないのかなぁ。

 
で、ここで話はブラウザ全般のネタに戻るのですが、以下ちょっと色々書いてみます。

 
・chromium
QT ベースのブラウザは emacs キーバインドが利用できないので www/chromium をインストールしてみました。 Chrome のオープンソース版と言えば良いのかな? こいつは Firefox6 よりも CPU 利用率が低いみたいなのでまぁ常用できるかもしれない。

それにしても chromium で emacs キーバインドはできないのかな?とか調べたら GTK2 側で emacs キーバインドの設定をすれば良いと言うことが解ったので早速やってみました。

% cd /usr/local/share/themes/Emacs/gtk-2.0-key/
% cp gtkrc ~/.gtkrc-2.0

 
これだけ。普段 KDE4 とか利用していると GTK2 のこととかほんとにわかんない。僕だけかもしれないけど。で、この設定を入れるとほぼ全ての GTK2 アプリは emacs キーバインドになるみたいです。Firefox の場合はアドオンで firemacs 入れているので気にならないのですが、 Thunderbird3 とかも emacs キーバインドになってくれたりします。すげー;-)。

 
・midori
GTK2 的なブラウザとしてはもう一個 www/midori を試してみました。インストールしてから起動すると・・。ふむー。随分と前時代的な雰囲気を醸し出していますf(^^;;。細かい設定は「設定」→[エクステンション]として全て項目にチェック付けてと・・。とかします。

ツールバーの設定などはブラウザではできなくて、~/.gtkrc-2.0 に項目を追加していくと言ういかにも UNIX ライクな設定方法ですf(^^;;。そして、見かけは本当に”GTK2 ベース”って感じです。多分常用はしないと思われますが pkg_delete もしていません;-)。

 
・arora
QT ベースのブラウザです。まぁ、非常に質素である意味 midori に通じるものがあるかもしれません。konqueror の不要な部分を全部削ぎ落して軽量化したって感じのブラウザです。けどもまぁ、QT ベースなので KDE4 上で利用する分には割としっくり来ますかね。

フツーに問題なく利用できます;-)。

 
・QtWeb
QT ベースのブラウザです。Windows 版もバイナリで配布されています。arora と一緒で本当に質素・軽量なブラウザです。 FreeBSD では ports になってないので自分で make して、チロッと起動して動作確認などをしただけです。

FreeBSD で make するには QT4 の CJK なプラグインが必要になります。 japanese/qt4-codecs-jp 相当の中国・韓国・台湾版をインストールします。まぁ、ソースを変えて libqjpcodecs.so しか呼ばない(リンクしない)ようにすれば良いだけなんですけどね。 一応 make は通って起動はできます。ただ、 ports する意味あるの?って感じがするので僕は ports を作ってませんが;-)。

 
・rekonq
僕的には本命のブラウザですなぁ www/rekonq 。名前的に「konqueror よ再び。」みたいな感じ、車輪の再開発とか。 konqueror の悪いところを削ぎ落して再度作り直しましょう。みたいな感じのブラウザらしいです。

とりあえずキャプチャなどを。下が konqueror 、上が rekonq です。

rekonq.png

見た感じ・使った感じは Safari と Chrome の良いところを取り込んで konqueror の悪いところがちょっと残った。と言うような感じでしょうか;-)。

機能も konqueror 程度にはあるし、何よりも konqueror よりも安定している感があります。 kubuntu では rekonq が default ブラウザになったんだっけか?

FreeBSD では ports からインストールしても日本語対応していません。 ja な mo ファイルが無いんですな。あいや・・。しょーがないので kubuntu のを持ってきてしまいましょう;-)。

以下の URL から language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb を拾ってきます。

http://pkgs.org/ubuntu-10.10/ubuntu-proposed-main-i386/language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb.html

そのあとは以下の要領でインストールすると rekonq の日本語化ができます。

% mkdir deb
% cd deb/
% mv ~/language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb ./
% ar -vx language-pack-kde-ja-base_10.10+20110618_all.deb
% tar xvzfp data.tar.bz2
% cd usr/share/locale-langpack/ja/LC_MESSAGES
# cp rekonq.mo /usr/local/kde4/share/locale/ja/LC_MESSAGES/

 
一部翻訳されていないところも有りますがほぼ問題ないほどに利用できるでしょう。

利用した感想ですが、konqueror よりは遙かに良いと僕は思います。これが default ブラウザでも問題無いと思います。「KDEシステム設定」の中の「デフォルトのアプリケーション」のブラウザとして設定しましたが、各アプリの URL をクリックするとスルスルっと konqueror よりも軽やかに起動するみたいな感じでしょうか。

ただ、本当に KDE4 のアプリと言うか QT ベースなのでやはり emacs キーバインドは利用できないですね。長文書く時、僕はダメです。

と、言うことで Firefox6 と言うか、 Firefox がこれからドンドン変な方向に進んで行きそうなのでそろそろ潮時かぁ? とか思いブラウザを試してみましたが、サイトを見るときは rekonq 、文章を書く時には chromium 。って感じになりそうです。

あ。最後にですが、筆者は Flash などいうのはまるで見ません。プラグインインストールしていません。ブラウザの設定で「プラグインはロードしない。」をわざわざ選択しています。iOS ユーザにとって Flash プラグインは必要無い。みたいな;-)。