6月 182010
 

今年の初めあたりに「virtualbox-ose-3.1.2 を X11 無しで利用する。」というエントリーを書いたのですが、FreeBSD の ports の VirtualBox も今はバージョンが virtualbox-ose-3.2.4 というものになりました。

ports から make すると、make config で VNC がサポートされたことが解ります。つまり、X11 無しのサーバ上で VirtualBox を起動して VNC で接続すれば Windows でもラクチンに運用できる。ということですね。

先に起動方法を書いてしまいます。ports から emulators/virtualbox-ose をインストールしますが、 make config で WITH_VNC=true だけ指定して make install します。後は「virtualbox-ose-3.1.2 を X11 無しで利用する。」のエントリーで書いたコマンドを順番に実行していけば良いだけです。

が、コマンドオプションをちょっとだけ追加してみましょう。

$ VBoxHeadless -s "WindowsServer 2008 R2 EPE x64"  -n -m 12345

 
“-n” は VNC を使いますよー。ってオプションで “-m” は VNC で接続する時のポート番号ですよー。ってオプションです。

僕は自宅で動作している FreeBSD のサーバ上に virtualbox-ose-3.2.4 をインストールして、上記コマンドを実行したのでありました。

後は手元のデスクトップから VNC クライアントで vnc://server:12345 と接続すると、WindowsServer が起動する所から確認することができるのでありました;-)。

ちなみに、今回は Windows7 Ultimate x64 上で動作している VirtualBox にインストールした WindowsServer 2008 R2 EPE x64 を FreeBSD/amd64 7.3-STABLE 上に持っていって起動しました。
あ。FreeBSD/amd64 上で VirtualBox を起動させるためにはカーネルの設定ファイルに options COMPAT_IA32 が必要です。カーネルの再構築が必要ななります。

Windows7 上の \ユーザ\takachan\.VirtualBox\ を samba 経由でサーバ上に ~/.VirtualBox/ としてコピーしました。サーバ上ではパーミッションを直した後に以下のファイルを手で編集します。

  • ~/.VirtualBox/VirtualBox.xml
  • ~/.VirtualBox/Machines/WindowsServer 2008 R2 EPE x64/WindowsServer 2008 R2 EPE x64.xml

上の xml ファイルは VirtualBox 自体の設定を行う XML ファイルです。パスなどに “\” などが入っていたら “/” に書き直してあげる必要があります。

下のファイルは OS の設定用 XML ファイルです。このファイルは手で直すか、VBoxManage で設定するかします。僕の場合、Windows7 のデスクトップ上ではサウンドをオンにしていたのですが、サーバ上ではサウンドをオンにしていないので WindowsServer が起動しなかったため VBoxManage コマンドで –audio off しました。

これで無事に起動しました。後、ネットワーク周りとかでも引っかかったりするのではないかなぁとか思いますが、ダメだったらインストールしなおしてください(^^;;。ちょっとだけ設定ファイルを書いておきます。ネットワークの設定はこんな感じです。

<Network>
<Adapter slot="0" enabled="true" MACAddress="080123858840" cable="true" speed="0" type="82540EM">
<BridgedInterface name="re0"/>
</Adapter>
<Adapter slot="1" enabled="false" MACAddress="080123328902" cable="true" speed="0" type="82540EM"/>
:
<Adapter slot="7" enabled="false" MACAddress="08012319BA1F" cable="true" speed="0" type="82540EM"/>
</Network>

 
これはブリッジの設定ですが 僕は re0 を利用しているのでデバイス名を指定します。 NAT を利用する場合に <NAT/> と書くだけになります。

なんせ、僕は X11 無し版の VirtualBox 上では OS はインストールしたことがありません。前回は デスクトップ機として利用している FreeBSD/amd64 上で稼働する VirtualBox から、今回は Windows7 x64 上で稼働する VirtualBox から OS イメージと設定ファイルを持って来ています;-)。

しかし、自宅の FreeBSD サーバ上に WindowsServer 2008 が動作するようになりました。何のために利用するかですが、まずは SilverLight なサーバでも構築するか。という感じなのですが、自宅内のために AD を起動したりするのも良いかなぁ。などと思っているのであります;-)。がっ!!そーだった。検証目的のインストールなんだったf(^^;;。

あ。一点書いておきます。VNC クライアントで VirtualBox に接続するとマウスが、その動作に対して追随して来ません。実際のポイントとずいぶんとずれてしまうので難儀は必死です。そんな時は Windows 側のマウスの動作を最速にすると良いかと思います。後、Ctrl+Alt+DEL を利用しないようにするにはレジストリを変更する。ってのは書かなくとも良いですよね;-)。