1月 302009
 

FreeBSD の ports の最新をおっかけていると xorg が 7.3 から 7.4 になり、X が起動しねー。とか、マウスが動かねー。キーボードが 101 だぁー。などとあちこちで大騒ぎのようです。まぁ、僕もそーだったのですけどね。

けど、、なんとか動くようにしたのでありました。僕は会社のもひっくるめて、デスクトップ二台、NotePC で二台の計四台の PC で X11 が動作しています。

デスクトップの場合、PS/2 のマウスとキーボードを利用しているぶんには非常にラクチンで、Section “Files” から RgbPath を取り去った後に以下の設定を記述すれば大丈夫です。まぁ、Xorg -configure した後にできた xorg.conf.new を利用したほうが楽ですけどね。

Section "ServerFlags"
    Option “AllowEmptyInput” “off”
    Option “AutoAddDevices”  “false”
EndSection

 
この設定を入れると xorg.conf に記述したキーボードとマウスの設定が有効になります。その時、 moused は起動してはダメになります。なので、マウスの設定の所は Device において /dev/sysmouse ではなく /dev/psm0 を指定することになります。これでマウスがちゃんと動くようになりました。めでたしめでたし。

後、キーボードのほうですが、ServerFlags の所で二つのオプションを追加しているので xorg.conf の内容をそのまま引きずってくれるので jp106 とか ctrl:swapcaps の設定は有効になったままとなるでしょう。

とまぁ、PS/2 のマウスとキーボードのみを利用した環境であれば特に問題はないのですが、NotePC のように普段はタッチパッド(こっちはたいていの場合 PS/2 として認識される)を利用するけど、時々は USB マウスを接続して利用したい。と言う場合もあるわけです。

その場合、Section “InputDevice” の mouse の設定をいちいち /dev/psm0 から /dev/ums0 に書き換えて、X を再起動してからでないと利用できません。後、タッチパッドと USB マウスの同時利用と言うのもできなくなります。あれまー。不便ですねぇ・・。困りましたねぇ。

このような場合はやはり、hald を起動して PS/2 と USB のマウスを認識させるしか手は無いのであります。同時に利用したい人はまずはともあれ hald を起動して、moused を停止しましょう。なお、/etc/rc.conf において moused_enable=”NO” と記述していても USB マウスを接続したとたんに moused が起動してしまう場合がありますが、とりあえずは無視して起動状態としておいても大丈夫でしょう。

続いて xorg.conf の設定ですが、マウスとキーボードの認識を hald で行うようにしたので上に書かれている ServerFlags セレクションの設定二行を削除します。

そして、/usr/local/etc/hal/fdi/policy/10-keyboard-jp106.fdi と言うファイルを用意し、以下の記述をします。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<deviceinfo version="0.2">
    <device>
        <match key="info.capabilities" contains="input.keyboard">
           <merge key="input.x11_options.XkbRules" type="string">xorg</merge>
           <merge key="input.x11_options.XkbModel" type="string">jp106x</merge>
           <merge key="input.x11_options.XkbLayout" type="string">jp</merge>
           <merge key="input.x11_options.XkbOptions" type="string">ctrl:swapcaps</merge>
        </match>
    </device>
</deviceinfo>

 
まあ、書いている内容は xorg.conf に書いた内容を XML 形式にしただけ。と言う感じでしょぅか。

準備ができたら hald が動作していることを確認しつつ、しかし新規にファイルを設置したのでいったん停止して再起動しつつ、 X を再起動してみましょう。

これで無事に起動したでしょうか? そしたら、PS/2 マウスと USB マウスが、両方動くことを確認します。続いてログインし、キーボードが 106 になっていることを確認して、CAPS キーと Ctrl キーもちゃんと入れ替わっていることを確認します。

しかし、hald 経由でキーボードとマウスを認識させたら、問題点が二つあるみたいです。

一個は僕の NotePC 固有の問題かもしれませんが、タッチパッドに付いているマウスの左ボタンでトリプルクリックができなくなりました。一行まるまるコピーの場合にトリプルクリックを利用するのでけすけど、それができない。ついでにダブルクリックもできない・・。トホホ。ちなみに USB マウスでは正常に動作しています。

二個目の問題ですが、キーボード入力で “け” の右横のキーの入力が出来なくなりました。”かっことじ” と “mu” のキーが “へ” の右横の “\” のキーと一緒になってしまいました。これは xmodmap で直せるかなぁ・・。
ちなみにこの記事を書いているキーボードが、既に打てない状態となっていますf(^^;;。
もし、正常に動作しない場合は /var/log/Xorg.0.log を確認してみましょう。どう言う風に確認するのかと言えば・・。動かない。とコメントに書いてください(^^;;。

なお、今回の設定ではコンソールのとこは考慮していません。僕はコンソール画面においてはマウスを利用しない人なので、コンソールでのマウスの挙動は良く分からないのです。

けど、せっかくなので、PS/2 版の xorg.conf と hald 版の xorg.conf を以下に置いておきますね。

PS/2 マウス版 xorg.conf
hald 版 xorg.conf

なお、上のほうは moused が起動している必要があります。下のほうは moused は起動していなくとも良いが hald が起動している必要があります。hald が起動している場合はポリシーファイルが必要です。

つづく

1月 232009
 

さてと。話せば長いのであります。mew では IMAP4 や POP3 に対して SSL で接続できます。 ~/.mew の設定や ~/.certs/ に必要なファイルをほーりこむ設定については他のウェブページに譲りたいと思います;-)。

ここでは、他のウェブページを見て設定しても接続できない人がきっと参照してくれることでしょう。と、言う感じでまとめます。特に FreeBSD の ports から stunnel をインストールした人向けです。

最初に答えを言いましょうっ!!。 /etc/hosts.allow で localhost の stunnel のポートを許可しないと接続できませんっ!! /etc/hosts.allow に以下の設定をしている人は mew での SSL 接続がきっとできないことでしょうっ!!

#ALL : ALL : allow

 
さてと。それでは順番に見ていくことにしましょう。 FreeBSD を利用している人は大体 ports から必要なものをインストールするかと思います。emacs+mew で SSL な POP3 もしくは IMAP4 なサーバに接続しようとした時は /usr/ports/security/stunnel が必要なので、サクッと make install しておしまい。で、早速テスト。って感じかと思います。

mew が SSL するときは stunnel 用の設定ファイルを /tmp/takachan88831JOY/mew88831rod みたいな感じで作成します。このファイルが stunnel のオプションになるわけですが、中身は以下のようになっています。

client=yes
pid=
verify=0
foreground=yes
debug=debug
syslog=no
CApath=/home/takachan/.certs
[10841]
accept=127.0.0.1:10841
connect=mail.running-dog.net:993

 
mail.running-dog.net のポート 993 番に接続するための SSL トンネルは localhost の ポート 10841 に telnet して確認できます。まぁ、mew が IMAP4 を叩くポートが 10841 と言うことですね。これは解りやすい。

で、実際に telnet 127.0.0.1 10841 しても SSL トンネルをまるで抜けていきません。おかしいなぁ。と思って色々調べてみると、原因は stunnel が libwrap をリンクしていると言うことなんですね。これが解るまでに四時間位かかりました。orz。

mew 側の設定で localhost のポート番号を設定できるのか?もし設定できるのであれば、そのポートだけを /etc/hosts.allow で設定すれば良いと思いソースを見て調べてみましたが、どうやらできないみたいです。mew-6.2.50 の mew-ssl.el では 130 行目辺りで localport を mew-random を利用して生成しているみたいです。と、言うことで、mew 側ではどうやら設定不能みたいです。

続いて、/etc/hosts.allow に stunnel: ALL : allow とか stunnel4: ALL : allow など色々試しに設定してみたのですが、inetd 経由や デーモンモードで動作する stunnel では有効になるのですが、コマンドベースで利用した場合の /etc/hosts.allow の記述方法が解りませんでした・・。トホホ。

それならば、と言うことで stunnel の Changelog やらソースを眺めますが、おぉっっ!! configure オプションに –disable-libwrap と言うのがあるではないですかっ!! すんばらしい。とは言いつつ、FreeBSD の ports では –disable-libwrap を選択できるオプションが無いのでありました。無条件で libwrap はリンクされてしまう。トホホ。

と、言うことで –disable-libwrap を選択できる ports を作成しました。使いたい方は利用してください。

ports-stunnel-disable-libwrap-20090123.tgz

まぁ、Makefile をチロッと直しただけなんですけどね。

これで安心して mew で SSL が利用できることでしょう。まずは良かった。良かった。

けど、解決策はそんなんで良いのかなぁ? mew 側で吸収すべきか stunnel 側で吸収すべきか。どっちが良いのかなぁ・・。kazu さん 的にはきっと、libwrap を off にしましょう。って言うような気が、しないでもないこともないと、僕は思うのですけどねぇ・・。

11月 282008
 

FreeBSD、僕は7.1-STABLE を利用しているのだけど、ちょっと前に Users-ML で話題になった。

FreeBSD-users-jp 91899 からのスレッド ですねぇ。

このスレッドの中で ume さん が、その対処法を書かれているのです。

作業内容は以下みたいな感じですかねぇ。

元々 linux_base-fc4 が入っていたので /etc/make.conf に

OVERRIDE_LINUX_BASE_PORT=f8

 
と設定します。続いて、

# sysctl compat.linux.osrelease=2.6.16

 
してからいよいよバージョンアップです。

# portupgrade -o emulators/linux_base-f8 linux_base-fc4
# cd /usr/ports/emulators/linux_base-f8
# make install
# portupgrade -f linux-\*
# cd /usr/ports/www/linux-flashplugin9
# make install

 
最後にプラグインのコマンドを実行します。

$ nspluginwrapper -v -a -i

 
これで良いはずなんですけど、これで確かに flash9 が動作するのですが、遅い・・。yahoo.co.jp とか watch.impress.co.jp は最近、flash の CM があるのだけど、これを表示する時にむちゃくちゃ遅いっ!! 記事を真ん中クリックして別のタブに表示させるんだけどそこに flash があると平気で 10 秒以上凍りつき、応答がなくなる firefox3。

もうウンザリ・・。flash7 に戻すべや。とか思っていたら、回避策を教えていただきました。ありがとうございます。 ume さん;-)。

原因は linux-glib2 です。linux_base-fc4 で利用していたこれを削除して、再度インストールしなおせば劇的に速く動作するようになります。

その手順は以下のような感じ。

# pkg_deinstall -f linux-glib2
# portupgrede -f linux_base-f8
# pkgdb -F

 
これをやることにより劇的に速く表示してくれるようになります。いやぁ。良かった。flash7 と同じ位の動作で、ストレスも感じません。

ちにみに /usr/ports/devel/linux-glib2 はインストールする必要は無いみたいです。linux-glib2 は fc4 用で、fc5 以降は自前で glib2 を持っているので必要無いみたいです。
#だけど、インストールできちゃうんだよなぁ・・。

良かったです。ありがとうございました。

9月 132008
 

僕はストリーミング用に自分で DSS を立ち上げているのだけど、なんか、今まで思いっきりカン違いしていることを発見した・・。

録画した動画を QuickTimePro でストリーミング用に書き出した mov ファイルは DSS 上で必ず「プレーリスト」を作成してからストリーミングしていたのだけど、その必要って全くなかったのね。素直に URL に mov ファイルを指定するだけで再生できたんだ・・。

どおりで .sdp ファイルが各種ブラウザで対応していないわけだ・・。ちなみにプレーリストを作成すると、rtsp://qtss.icmpv6.org/test.sdp とかなってプロトコルも拡張子も対応されていなかったのでした。

で、これらは HTML で吸収できるのか?とか思ったけど goolge で探し回ってもその例がほぼ存在しない・・。これは mov ファイルを http:// でアクセスするんだな。と言うことになるわけです。「プレーリスト」は必要なし。

と、言うことで過去のストリーミングはこれでは全然ダメと言うのが良くわかった。新しいのはこんな感じ。今度はちゃんとブラウザも認識してくれる書き方だよー。

電車からの風景
http://motsuyaki.org/Movies/20080616.qtl

http:// でアクセスして .qtl と言う拡張子のファイルを作成するわけです。ブラウザからのアクセスでプロトコルは問題なし、拡張子は QuickTime がインストールされていれば問題無く起動できることを確認しました。ふぅ。これにて一件落着。

さて、qtl ファイルの書き方ですが、大体以下のような感じ。XML なファイルとなります。再生時のオプションも指定できます。

<?xml version="1.0″?>
<?quicktime type="application/x-quicktime-media-link"?>
<embed src="rtsp://qtss.icmpv6.org/train.mov" autoplay="true" type="video/quicktime" controller="true" quitwhendone="false" loop="true" name="MOSS (Motsuyaki ORG Streaming Service)" > </embed>

 
さて、このファイルをウェブサーバ上に置くのだけど、今度は httpd の mime.types で認識してくれないので、このファイルが直接ブラウザに展開されてしまいます。なので AddType してあげる必要があります。conf/mime.types や httpd.conf に書いても良いのだけど、僕は .qtl ファイルを置いたディレクトリに .htaccess を置いてその中に記述してみました。以下のような感じ。

AddType application/x-sdp       .sdp
AddType application/sdp         .sdp
AddType application/x-quicktimeplayer   .sdp
AddType application/x-quicktimeplayer   .qtl

 
まぁ、ダメもとで .sdp の設定も書いたのだけど、やっぱりダメで(^^;;。.qtl のほうは正しく機能するようです。

と、言うことで、これでほぼ正しい設定が完了したと言う感じでしょう。ちなみに .qtl ファイルは QuickTimePlayer からでも出力できます。メニューの [ファイル] → [書き出す] → [ムービーから QuickTime Media Link] を選択すると一発です。色々なオプションも指定してくれるので簡単にできます。是非お試しあれ。

ふぅ。良かった。これでちゃんと DSS が機能しそうだぁ。

8月 142008
 

ふぅ。KDE4 で scim-bridge を利用するんだけど、前回は動作したよ。バッチ書いたよ。って状態でした。

しかし、まぁ、それだけではなんなんで、ports にしてみました。以下の URL に置いておきます。

http://www.icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-scim-bridge-client-qt4-20080814.tgz

Makefile が怪しいんですけど、まぁ、一応 install して deinstall して pkg_delete できるところまでは確認しました。もしかしたら関連性の部分とか怪しいかもしれませんがその点は、修正して、僕に教えて頂ければと思います。

なんせ、僕の環境は KDE4 と qt4 がもう入っている状態なものでして・・(^^;;。

と、言うことで動作結果など、書いていただければと思います。

8月 132008
 

前回は FreeBSD で KDE4.1 をインストールしてみました。いやぁ。SKIM が無くなったので日本語入力できないよー。ってんで困っている図が前回です。

なんか回避策はないのかな?とか思って探していたら Linux 方面では scim-bridge と言うのがあるらしい。しかも qt4 で利用できる唯一のインプットメソッドらしいし、いまだテストフェーズみたい。おぉ。試してみる価値あるジャン。と言うことで FreeBSD 上で make を試みる。

やっぱまだ開発中なので configure 一発では FreeBSD 上では make 通らないねぇ。と、言うことでソース修正。今回は一個前のバージョンである、scim-bridge-0.4.14 に対してやってみました。ちなみに FreeBSD は 7.0-STABLE。ports は ports-current です。

したら、なんとか動きましたねぇー。konqueror では文字入力中は文字化けしているけど、確定したら一応日本語入力ができた。 firefox3 では特に問題無く日本語入力できています。 FreeBSD でも scim-bridge が動作したかなー。と言う感じはします。

scim-bridge-0.4.14 に対するパッチはここに置いておきます
動いているときのキャプチャはこっちに置いておきます;-)。

まだ ports にはしていないので、ソースコードを拾って来てパッチを当ててから make してください。後、今は 0.4.15 のパッチも書いている最中です。まずは確実に動作するものを・・。と、言うことで。

後、今回は scim-bridge-client-qt4 に固執しているため、gkt や qt3 のことは考えていません。なので、configure は以下のオプションのみを指定してください。他のオプションを指定した場合は make がエラーになります。

# ./configure --enable-qt4-immodule --prefix=/usr/local/kde4 --disable-qt3-immodule --disable-gtk2-immodule --disable-tests --disable-documents

 
後は make;make install で OK でしょう。 /usr/local/lib/qt4/plugins/inputmethods/* や /usr/local/kde4/bin/scim-bridge にインストールされるようにしています。

後、起動時の環境変数ですが、僕は以下のように設定して、scim -d と起動したら無事に動き出しました。後は、KDE のメニューから SCIM の設定画面を開いて色々設定してみてください。

export LANG=ja_JP.eucJP
export LC_CTYPE=ja_JP.eucJP
#export KDE_UTF8_FILENAMES=true #export KDE_LANG=ja_JP.UTF-8 export KDE_LANG=ja_JP.eucJP export QT_XFT=true
export GDK_USE_XFT=true export QT_IM_MODULE=scim-bridge export GTK_IM_MODULE=scim
export XMODIFIERS="@im=SCIM"

 
僕は例のごとく ~/.xsession で設定しています。また、LANG=ja_JP.eucJP と言うのもあまり気にしないでください(^^;;。一説によると、scim-bridge の環境変数は ~/.xim でも設定できるみたいです。その辺り、僕はまだ良くわかっていません。

それにしても、KDE4.1 をインストールして、比較的早くに SKIM のかわりが見つかってよかったと思っています。後は KDE4.1 自体が日本語を受け付けるようになってくれるのを待つのみです。konsole が日本語表示できないとか、konqueror が UTF-8 なウェブページしか表示できないのではいまいち使えないですからねぇ・・。

まぁ、今回は FreeBSD 上の QT4 で scim-bridge が動いた。良かったね。と言うことで;-)。

あー。言い忘れました。最後にですが、僕は scim-canna の利用者です。FreeBSD/i386 上で a.out な vjed-2.5 が動作し、それを esecanna 経由で FreeBSD/amd64 の scim-canna から利用しています。でもって QT4 では更にブリッジしていると言う。何とも遠い話だ・・(^^;;。

あ。更に思い出した。 FreeBSD では scim-bridge が、まだ ports になっていません。ports にしてくれる人、絶賛大募集中;-)。

8月 122008
 

cvsup で最新の ports-current を取り寄せていたら、8/8 辺りからちらほらと KDE4 の ports が降ってくるようになって、8/11 の時点では一応全て揃っていたみたいなのですかさず make を始めた。

いやぁ、FreeBSD の ports として KDE4 ができたのは今回が初めてなので嬉しくて嬉しくて。なので当分は KDE4 のネタを書き続けることになるかと思いますがご了承願います;-)。

さて、ports を cvsup したら KDE4.1 でしたね。結局 KDE4.0 はリリースされなんだわけだ。では、インストールした結果を見ていくことにしましょう。あ。今回は一切のキャプチャは無しです。テキストベースでどどんっと行きます。

ports から KDE4 を make すると KDE-4.1 がインストールされます。でもってインストール先は /usr/local/kde4 になるので KDE3 との同居は可能です。例えば KDE4 の kdm を実行するには /usr/local/kde4/bin/kdm、その設定ファイルは /usr/local/kde4/shale/config/kdm/ になり、まるっきり隔離されています。コマンド実行時の PATH に /usr/local/kde4/bin を追加する必要があります。

次にですけど、KDE3 を削除してから KDE4 をインストールする場合、随分と削除しなければならないものが増えてきます。例えば OpenOffice.org を WITH_KDE=YES で make していた場合は動作しなくなります。ports の Makefile 中に USE_KDELIBS_VER=3 と言う記述があるものは KDE4 では動作しない。と言う認識でいたほうが良いでしょう。

ぱっと、思いつくのは SKIM・OOo・krdesktop・kmplayer などですが、インストールできないので KDE4 環境では動作しません。結構ヒサンです・・。

ここにも書いていますが僕は kdm の Xsession をいじっています。~/.xsession を起動するようにしているのですが、ログイン時に LANG 環境変数をちゃんと設定していれば、ログイン後の日本語表示は比較的できています。 kde.gr.jpの翻訳チームの皆様、お疲れさまです。そしてありがとうございます。メニューが日本語化されていると言うのは嬉しいものです。

さてと。ルックアンドフィールについてですが、kdm が起動した段階でド胆を抜かれます。なんなんだっ!!これはっ!!みたいな。でもってログインするともっと驚きます。画面キャプチャはありませんが;-)。KDE3 とは全然違い、驚きます。まるで WindowsVista と MacOSX Leopard を足して 2 で割った感じです。KDE3 はどちらかと言うと CDE っぽいですかねぇ。

まずは環境設定を行います。フォントも自分の好きに設定します。アンチエイリアスにします。

KDE4 は Konqueror を捨てて Dolphin を使う。とのことだったのですが、Dolphin はファイルマネージャで Konqueror 自体はまだまだウェブブラウザとしては現役ですね。Dolphin を使いましたが、結局今まで通り Konqueror をファイルマネージャとして使っていた使い方にしてしまいました。僕はどっちでもいいや。つて感じです。

等幅フォントはやはり利用できるものが少なくなるのですが、KDE4 のフォントマネージャと Konqueror のフォントの設定で、表示方法が違うのが気になりました。Konqueror のフォント設定画面のほうがすばらしい。なぜ、これを KDE4 の default 設定にしないのだろう?と思ってしまう。

等幅フォントで利用できるものが少ないというのは konsole においては致命的です。自分の好きなフォントが指定できないのは qt3 の時からだけど、それが伝統で引き継がれてしまった。と言うことでしょぅか・・。

後、konsole でもっと致命的なのが、日本語は全て文字化けする。ってことです。emacs -nw を起動して、日本語ファイルを開いても全然ダメ状態・・。文字コードを変えてもだめ。フォントで回避できるのかなぁ?ここに書いてある技 はまだ試してないんだけど・・。

Konqueror も同様で UTF-8 のページは日本語を表示してくれるんだけど、それ以外の文字コードを利用しているサイトは、ブラウザの文字コードをコンテンツに合わせても文字化けするので読むことが出来ない・・。

と、言うことで、インストールが終わって一時間位格闘したのがこんな感じ。

SKIM が動かないのはちょっと大きいかなぁ。ブラウザに対して日本語入力できない・・。今、scim-bridge を FreeBSD で make が通るようにまではしたけど、使い方が解らないので調査中です。ports にもなってないので自力で何とかしている状態です。 scim-bridge-client-qt4 がまともに動作するようになったらこのブログでも公表しますねー。

と、言うことで、ここまでの総評ですが、 KDE4 にすると動作しないものが多くなるのでちょっと悲しい。まぁ、OOo は WITH_KDE=YES を外せば良いだけだとは思うけど。後、リリース直後、 KDE4 は速い。と書いてあったサイトも何個か見たけど、それほど速くないよ・・。Athlon X2 4000+ を持ってしても「すげー速いっ!!」は体験できなかった。

メニューの日本語化が進んでいるのはすごい嬉しいけど、日本語を表示してくれないのがあるのはちょっと痛いかなー。その辺りに課題が残っている。もっとどこか時限の違うところの設定で回避できるのかなぁ?

とまぁ、第一回目はこんな感じです。これを読んで、皆さんもインストールしてみようかな。と、思いました?ぼくは自宅の環境でインストールしてみましたが、仕事の環境ではまだまだ利用できる状態ではないと判断したので、当分は自宅の環境で遊ぶことにしています。まぁ、自宅には MacOSX もあるので、本当に「検証環境」って状態だとは思うのですけどねぇ;-)。

つづく。かな?

8月 032008
 

iPod Touch で Cisco VPN やって、それだけで満足しているのもまた変な話でして。FreeBSD でもきっちりと Cisco VPN を使えるようにしましょう。

まぁ、iPod Touch で Cisco VPN の所でも書いたのだけど、Cisco ルータ側をいじる権限は僕には無いので何を利用しているのか全然解らないのです。ただ、単にアカウント情報をもらっただけ。

Windows 用のクライアントはあるみたいですが、今回は FreeBSD でやります。

それらしい ports は無いかしら?とか調べていたら /usr/ports/security/vpnc と言うのがありました。早速 make してインストールして起動してみましょう。あぁ。インストールのオプションはフルオプションつけたほうが良いかもしれません。認証のためのオプションだと思うのですけどねぇ。

/usr/local/etc/vpnc.conf に設定ファイルがあるのでこちらにアカウント情報を記述します。設定内容は書きませんが;-)。設定寺の問題点と言うか、難儀した所。 IKE Authmode hybrid と言う設定があると Cisco 側と無事に接続できないみたいです。なので、この行をコメントアウトしました。Cisco ルータとの認証にまつわる設定だと思うのだけどねぇ。この行があるとうまく接続できませんでした。

そして、VPNなんてのはずっと接続しておく必要は無いので、必要な時のみデーモンを起動するだけで十分でしょ。となるので、/usr/local/etc/rc.d/vpnc onestart とかして起動します。なんか、簡単に Cisco に接続してアドレスが降って来てしまいました(^^;;。

VPN が成功すると tun0 インターフェースが生えて来ます。ここに網内の IPv4 アドレスが付加されました。それにしても DNS が降ってこないのでやはり /etc/hosts に必要なホスト名は記述する必要はありますが、まぁ、いとも簡単に利用できてめでたしめでたし。と言う感じでしょうか;-)。

あー。一点。 /usr/local/etc/rc.d/vpnc onestop とかして vpncd を停止させるんだけど、tun0 が削除されないです。この後、もう一回 vpncd を起動すると tun1 を利用するようになってしまいます。なので、デーモンを停止した後は ifconfig tun0 destroy して、インターフェースを削除したほうが良いですねぇ。

6月 172008
 

前回の続き です。DSS が 6.0.3 になったらストリーミングが tcp を利用するようになっていました。RTP over RTSP と言うみたいです。以下の URL にその詳細が載っています。

http://lists.apple.com/archives/Streaming-server-dev/2007/Feb/msg00030.html

サーバ側ではストリーミングデータを RTP の UDP ではなく、 TCP で流して再生するぜい。みたいな感じです。

僕は DSS は二台のサーバで起動しているのだけど、一台は BB ルータの DMZ 内に設置されたサーバ、つまり NAT 環境下で運用しているのがあるのだけど、上記の説明文を読むと、なるほど。とか思う。

ならば。と言うことでグローバルアドレスが付いているサーバで試したけど、やはり TCP で送信していた。NAT が有っても無くても UDP で送信するみたいです。ふむー。

と、言うことであればしょーがない。TCP でガマンするか。とか思ったのだけど、UDP で送信する方法が無いのかちょっと調べてみた。/usr/local/etc/streaming/ にある streamingserver.xml や、ストリーミング用の SDP ファイルを見たけど、UDP でストリーミングするオプションが無いのねぇ。と、言うことであきらめるか・・。

クライアントについてですが、MacOSX の QuickTime Player は TCP と UDP に対応しているのでサクっと動きます。

mplayer は -rtsp-stream-over-tcp と言うオプションを付加すれば見ることができるのは前回書いた通りです。

そして、Windows 版の QuickTime Player ですが、こいつは default では再生できないのであります。ちょっと調べたところ以下の設定を施せば見ることができるようになることを確認しました。

[編集]->[設定]->[QuickTime 設定] と来て [詳細]->[ストリーミング] の中の [トランスポート設定] を [カスタム] に。[自動] にしていたら再生してくれません・・X-(。

すると [トランスポートプロトコル] が UDP になっているのでそれを HTTP に。

でもってポートを 80 番ではなく、 554 に変更して保存します。

これで再生できるようになるかと思います。ふう。ちかれた・・。

6月 062008
 

FreeBSD の ports に dns/totd と言うのがある。

ちょっと試しに使ってみたのだけど、中々面白いなぁ。と言う感じ。IPv4 しか付加されていないドメインを問い合わせると IPv6 に変換して返してくれる。と言うもの。まぁふつーに言うと DNS Proxy って感じかな。

FreeBSD の場合は if_faith+faihd と組み合わせて利用するのが一般的な動作でしょうか。まぁ、これらの使い方の詳細は他のウェブページに任せるとしてと。

さて、totd ですが、totd.conf には prefix がたくさん設定できるので、たとえば大規模なトランスレータサーバ群を用意した場合、一台のトランスレータに一個の prefix を設定できる。

でもって一台のトランスレータがダウンした場合は totd.conf から prefix を削除すると、そのトランスレータは利用されなくなる。と、言うこともできる。WIDE の人々は偉大だなぁ。そー言うことをちゃんと考えている。実は、僕は prefix が一個しか書けないと思いこんでいて totd を改造しようかと思ったのだけど、ソースを読んで既に複数の prefix に対応していることに驚いた。

でもって更に驚いたが、僕は トランスレータを ping 監視してダウンしていたら totd.conf から prefix を削除してデーモンを再起動する仕掛けを作ろうと思っていたのだけど、なんと、デーモンの再起動さえ必要ない。http:// で port:6464 を叩けば prefix の一覧の取得と、登録と削除が行える機能が既に組み込まれていたのである。いやはや。いたせりつくせりな totd には驚きっぱなし。

で、ここでようやっと話は FreeBSD の ports へたどり着きますが、totd の configure 時に –enable-http-server と言うオプションを付けると http:// で port:6464 を叩けるようになるんだけど、ports の Makefile のオプションにはそれが存在しないことが発覚したのね。せっかくある機能なのにもったいないことだ。

と、言うことで、dns/totd/Makefile のパッチを書いてみました。make WITH_HTTPD=yes と指定すると –enable-http-server オプションが付加されるようになるバッチです。

totd の ports の作者にはメールを送ったのだけど、返事がないのであきらめて、ここに公開することにしました。以下の URL からダウンロードできます。FreeBSD の ports の commit 権限をお持ちの方がいましたら、是非 commit をお願いしたいところですが・・。

http://www.icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/totd.patch-Makefile

ちなみに totd ですが、作りが簡単なのでいろいろ改造できそうです。今欲しい機能ですが、以下を想定しています。totd.conf に以下のパラメータを指定できるようにすること。

nochangedomain=example.jp
nochangeipv4=192.168.1.

 
上記の設定にマッチしたものはIPv4->IPv6変換しないでそのままIPv4アドレスを返してくれるようにすること。問い合わせた全てがIPv4->IPv6変換されてしまうと言うのもちょっとつらいかなー。と言うのでこのオプションを作る予定。

誰か、既に作った方いますかー?;-)。