ある意味悲しいのかもしれないですが、僕は今も昔も IPv6 を利用するときに IPv6 Over IPv4 トンネルを利用する機会が多いです。
そもそも FreeBSD をずっと利用しているので dtcp を利用すると簡単に接続できます。 FreeBSD の ports 的に言うと net/dtcp になりますが、サーバ側とクライアント側の両方がインストールされます。通常、サーバ側に net/dtcp をインストールして dtcpd を利用し、クライアント側には net/dtcpclient をインストールしたりしますが、まぁ、とりあえずは net/dtcp をクライアント側にもインストールすることで、グローバルアドレスがあれば簡単に IPv6 Over IPv4 なトンネルが掘れるのであります。
が、そろそろ FreeBSD でのルータ機能は引退させたいものだ。などと思っていて、 NTT-X で超格安の Cisco841J を買いそびれた今、 VyOS で実装するしかなんかべ。と、なり IPv6 Over IPv4 トンネル で利用する dtcp を引退することにしたのでありました。
今回は VyOS と FreeBSD との間で IPv6 Over IPv4 トンネルを掘る設定を書いてみたいと思います。何を今更。感が満載ではありますがf(^^;;。
まずは構成図を。
真ん中の黄色いのが IPv6 ゲートウェイなルータでで FreeBSD/amd64 10.3-RELEASE から VyOS-1.1.7 にネットワーク機能を変更しました。
周りのピンクのセグメントは dtcpclient が動いていたのですが、これを VyOS に接続するために設定変更しなおします。
1. ゲートウェイスイッチ側の設定
FreeBSD から VyOS にリプレイスしたので設定は VyOS の設定になります。だいたいこんな感じ。
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VyOS は基本的に Linux なので sit なんてのが見えますが、こんな感じの設定ですね。
・local-ip で自分の IPv4 アドレスを設定
・remote-ip には接続先 IPv4 アドレスを設定
・policy route mss は IPv6 Path MTU Discovery にはまらないためのおまじない
以下の設定で MSS の値を調整しています。
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簡単ですねぇ;-)。
ただ、 IPv6 Path MTU Discovery にハマると http とか接続できない問題が発生するのでその対応が必要になります。 tcp-mss 1386 の数値の部分は自分の環境によって変わるので過去に書いた記事を参考にしてみてください。
2. dtcpclient 側の設定
ルータ側の設定が終わったので、次にクライアント側の FreeBSD の設定になります。
とりあえず、以下のコマンドを打てばトンネルは掘ってくれます。
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起動時に IPv6 トンネルを自動的に掘りたい場合はどうしますかねぇ・・。 /etc/rc.conf に色々設定するのが大変なので、僕の場合は /etc/rc.local というファイルを作って、そこに記述して起動時にどうにかしてもらっていますf(^^;;。
3. 確認方法
両方で設定が完了するとあとは確認になります。FreeBSD 側から以下のコマンドが有効ですね。
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二つのリンクローカルアドレスから ping6 の応答があれば無事に接続しました。これで IPv6 Over IPv4 トンネルが掘れました。
グローバル IPv6 に ping6 を打って返ってこない場合はルーティングに問題があるので、ゲートウェイ側の設定を見直すなどしましょう。
と、いうことでゲートウェイ側を FreeBSD から VyOS に移行し、更に dtcp の利用をやめて接続しても、いとも簡単にトンネルが掘れました。良かったですぅ;-)。
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