1月 202008
 

以前、Tiger に sendmail-8.14.1 をインストールしたのは書きました。MacOSX は IPv6 対応しているのに MTA である Postfix が IPv6 に対応していないため sendmail に置き換える。と言うのがことの発端であることには変わり有りません;-)。

さて、今回は Apple の最新 OS、しかも UNIX である Leopard にインストールしますが、Tiger に 8.14.1 をインストールしたのと大差ありませんので、割愛するところもあるかと思います。では、行ってみましょう;-)。

・ソースは http://www.sendmail.org/ から持ってくれば良いでしょう。
・/etc/mail は最新の FreeBSD から持ってくるか、以前 8.14.1 をインストールする時に使ったものを代用しても良いでしょう。
・site.config.m4 も以前利用していたもので問題無いでしょう。

それでは sendmail-8.14.2 を make しましょう。注意点としては、Leopaed は Darwin 9.1.0 な OS のバージョンですが、sendmail-8.14.2 は Darwin 8 にしか対応していません。 Build 時のオプションには以下のように指定してあげましょう。

./Build -c -f ~/site.config.m4 -E os=Darwin -E rel=8.9.1

 
インストール後は 8.14.2 をインストールし時と一緒で mail.local をコピーしたり mkdir や chown したりして環境を整えてあげます。これで大体おしまいです。

さて /etc/passwd にユーザを登録し /etc/group にグループを登録した後、Tiger の場合は NetInfo マネージャでユーザを登録していましたが、Leopard ではあの非常に不便な NetInfo マネージャが無くなり、dscl と言うコマンドで行う用になりました。が、それも大変なので「システム環境設定」のメニューから「ユーザの管理」で追加してください。

最後に起動スクリプトについてですが、Tiger の頃よりも Leopard は launchd がメインになりつつあります。なのでねsendmail も /etc/hostconfig ではなく、launchctl で登録して起動するようにしましょう。sendmail は二つのプロセスが起動するので二つの起動用設定ファイルが必要でする以下になります。

org.sendmail.sendmail.plist
org.sendmail.submit.plist

上記二つのファイルを /Library/LaunchDaemons/ にほうりこんだあと以下のコマンドを root 権限で実行します。

# launchctl load /Library/LaunchDaemons/org.sendmail.sendmail.plist
# launchctl start org.sendmail.sendmail
# launchctl load /Library/LaunchDaemons/org.sendmail.submit.plist
# launchctl start org.sendmail.submit

 
正常に起動したかは ps コマンドで確認できます。また、以下の launchctl で起動設定されたか確認するとこがてきまする

# launchctl list | grep mail
1      0       org.sendmail.submit
2      0       org.sendmail.sendmail

 
launchctl コマンドと設定ファイルである plist ファイルにはそれぞれ意味があるのでここには書きませんが頑張ってみてください。もしかすると launchctl load -w /Library/LaunchDaemons/org.sendmail.sendmail.plist などと 「-w」 オプションをつけたりとかするともっと幸せになれたりする場合もあります。

と、言うことで、Tiger から Leopred にバージョンアップしたことで、

・NetInfo マネージャは使わない。
・そろそろ /etc/hostconfig による /Library/StartupItems 使うのやめようよ・・。

の二つはキーワードになるかもしれないですねぇ;-)。

3月 102007
 

前回の日記で、ストリーミングに DSS 使ってます。って書いたけど、ちょっとだけまとめておきますね。

DSS は ports からインストールすると非常に簡単なのだけど、/usr/local/etc/streaming/ の下に qtgroupsと qtusers の二つのファイルを用意しないと動かないのでこの二つは必ず生成しましょう。

僕は MacOSX も持っているので QuickTimeBroadcaster で「中継」することもできるのです。安い USB カメラでも最近は MacOSX 用のドライバがあったりするので比較的容易に「中継」することが可能です。
あ、僕の持っている MacBook には default でカメラ付いているんだった。けど、あのカメラは向きが変えられないので「中継」にはちょっと使えないです・・。

録画した動画を配信するためには QuickTimePlayerPRO が必要になります。動画を QuickTimePlayerPRO でストリーミング形式に書き出してから、その書き出されたファイルを /usr/local/share/DarwinStreamingServer/movies/ に保存します。ストリーミング形式に変換していない動画を配信することはできないので注意してください。

後は、http://localhost:1220/ にアクセスして、「プレイリスト」などで設定すれば中継できるようになります。

しかし、DSS-5.5.4 は表示が英語なのでちょっとしきいが高いですねぇ。そんな時に見つけた技が、まだフリーで配布していた頃の QTSS-4.2 を Apple のサイトからダウンロードしてきて、AdminHtml と言うディレクトリの下に html_ja と言うディレクトリがあるので、それを抽出することです。html_ja には日本語テキストが入っているのでそれを持ってきます。後は FreeBSD にインストールした DSS に対して以下のコマンドを実行するだけ。

# cd /usr/local/share/DarwinStreamingServer/AdminHtml
# mv html_en html_en.org
# hogehoge
# ln -s html_ja html_en

 
QTSS みたいに言語は自動判別してくれないので html_en に symlink してあげれば良いでしょう。表中の hogehoge はおまじないです;-)。

実は DSS-5.5.4に対応した日本語テキストを既に持っています。QTSS-4.2 から増えたメッセージテキストの差分を追加したものがあります。なので僕が利用している DSS は既に日本語化されています;-)。Apple のライセンスがどうなっているのかあんまり深く考えないようにしているのですが、ここ いらへんにあったりします;-)。(hogehoge の部分で利用してください)

と、言うことで、DSS について書いてみましたが、DSS は MacOSX がないと「中継」できないし、QuickTimePROがないと「ストリーミング」できないし、本当にやっかいです。けど、MacOSX を持っている人にとってはいろいろ楽しめます。皆さんもちょっと遊んでみてください;-)。

あ、ちなみに DSS-5.5.4 の ports ですが、FreeBSD/amd64 で make は通るのですが、実際に動作させようと思っても動きません。DarwinStreamingServer 自体は起動するんだけど、http://localhost:1220/ にアクセスしても応答が無くログイン画面が表示されないため、実質利用できない。と言う感じです。

ちょっと格闘してみたのですが、MacOSX は gcc-4.0.1 を使っているのに対して、FreeBSD は gcc-3.4.6 なのでその影響があるのかな?とも思えます。port:1220 にログインした時の「メイン」の画面では サーバ上の現在時刻 が 1900年 とか表示されているし、なんか、64bit 周りでおかしいのかなぁ。とは想像がつきます。

試しに gcc-4 で make したことがあるのですが、make が通りませんでした(^^;;。
files/patch-CommonUtilitiesLib::OSHeaders.h 辺りに修正を入れれば make は通るとは思うのですが、僕は最近の C を知らないので 64bit に対応するにはどう書いたら良いのかよくわからないのでした・・(^^;;。

と、言うことで、gcc-4 で make が通るパッチをどなたか書いてください。nork さぁ〜ん;-)。

3月 072007
 

最近、ユーチューブ mixiで 動画配信流行ってますねぇ。running-god.net でも負けてられないのでちょっち動画配信しちゃおうかなぁ;-)。

一応、QTSS と言うか、DSS-5.5.4 なるサーバはあるし、MacOSX もあるのでストリーミングはどうにかなるよ;-)。と、言うことで。

さようなら日本の翼 rtsp://qtss.icmpv6.org/ys-11.sdp

見えない方は上記URLを mplayer か QuickTimePlayer に食わせて上げてください。MP4にしているので多分ほとんどのフレーヤーで見る事ができると思うのですけどねぇ・・。

タイトルはこれででいいかな? FreeBSD/i386 で DSS-5.5.4 を動かして、コンテンツは去年の9月に徳島-福岡間の飛行の際、座席番号 A-5 で録画した YS-11 の勇士です;-)。

あぁ、なんか、DSS-5.5.4 は PlaylistBroadcaster がメモリーリークしているっぽいので期間限定になるかもしれんです。もし見えなかった時には勘弁を・・。2007/03/31までは見えるようにします。