4月 042014
 

最近は IME に関するエントリが多いですが、もう一回書いてしまおう。でもって、最近の連続する一連のネタは多分これが最後でしょうかねぇ;-)。

いきなり手前味噌で大変申し訳ありませんが、そもそも mozc.el な(ノラ) ports は僕が一番最初に作成して NakataMaho さん がコミットしてくださり、その後 mozc-server のメンテナの方が取り込んでくださった。と、いう経緯があります(japanese/mozc-el/Makefile の一番上見てね;-)。

mozc 自体には当初から emacs 対応の mozc.el がバンドルされていたけど mozc-server の作者が「僕、emacs 使ってないしぃ。」と、いうとこで mozc.el が ports にならなかったし、インストールされなかったんですけども。

で、現在は mozc の最新版は mozc-1.13.1651.102 ですが、 FreeBSD の ports 的には 1.11.1502.102 のままです。まぁ、 mozc を FreeBSD に対応させるためには随分たくさんの改修を行いパッチを作成しなければ make が通らないという、その苦労はよぉーく知っているので現行バージョンである 1.11.1502.102 でも一応、問題はありません。

が、しかし、 mozc-1.11.1502.102 な mozc.el には以下のようなバグがあって困っていたんですね。

 
X11 の emacs 上 (emacs -nw ではない状態) で mozc.el 経由で日本語を入力しているときに mozc のサジェストがウィンドから飛び出ると入力した文字が消えてしまう。
確定前の文字が消えるだけなら良いのですが、それ以前に入力した文字まで消えてしまう。

 
結構悲惨な状態で、それがいやでしばらくの間は ibus.el (ports 的には textproc/ibus-el です)経由で mozc を利用していました。

ところが、ibus-1.5.5 になって ibus.el が ibus-daemon と通信できなくなったので、いよいよ mozc.el を利用しなければならなくなった。

mozc.el を利用しいるとき emacs のウィンドの上のほうで文字入力をしている分には問題ないのですが、下のほうに来るとサジェストがウィンドの下を突き破るようになるので入力した文字が消えてしまうんですけどね。

 
何か回避策はないものかいのぉ。とかと思い、mozc の最新版のソースコードを持ってきて mozc.el を /usr/local/share/emacs/24.3/site-lisp/mozc/ にほーりこんでみましたよ。そしたらあーたっ!!

いやー。最新版の mozc に付属の mozc.el もしっかり更新されていて日本語入力中のサジェストは、ウィンドの下辺りで入力している場合にはカーソルのある入力行の上に表示されるようになり文字が消えてしまうというバグが改修されているんですね。これを利用しない手はないっ!!

 
ってんで、やっとここからが本題です。

mozc-server 自体は現行バージョンで良いし mozc.el インストール時に mozc_emacs_helper (バイナリ)が一緒にインストールされるのですが、これも現行バージョンのモノで良い。ただ単に mozc.el のみ最新になってくれると随分と幸せになれます。

と、いうことでパッチを作成しました。以下の URL に置いておきます。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/patch-unix_emacs_mozc.el-20140402

このパッチを以下の要領で japanese/mozc-server/files/ の中に入れてください。

# cd /usr/ports/japanese/mozc-server/
# cp ~/patch-unix_emacs_mozc.el-20140402 files/patch-unix_emacs_mozc.el
# cd ../mozc-el/
# make && make deinstall && make reinstall
#

 

既存の mozc.el のパッチのみを置き換えるとこによって 1.13.1651.102 の mozc.el が利用できるようになります。ダウンロードしたパッチは 1.11.1502.102 と 1.13.1651.102 の mozc.el を diff しただけです。

非常にお気楽に、そして簡単に emacs の mozc 入力が最新になります;-)。

FreeBSD の ports の現行バージョンの mozc.el で困っている方いましたら是非ともトライしてみてください。

コミッタの方、どなたかこのパッチを吸収してくれないかなぁ。まぁ、パッチは差分だけなので簡単に作成できると思うのですけどね;-)。

4月 022014
 

以前のエントリで FreeBSD で利用する ibus-1.5.5。 というのを書きました。
要は ibus が 1.4.2 から 1.5.5 になったら随分と使い勝手が悪くなったねぇ。と、いうことで、どうしたらちゃんと利用できるようになるか? ってネタなんですけどもね。

そのエントリには僕自身がコメントしたのですが、この際 fcitx-mozc でも試してみるかねぇ。って書いていて、早速試してみました。が、実際には以下の通りの動作で、実質的にしゅーりょー。な状態だったのであります。

 
fcitx をインストールして japanese/fcitx-mozc のコンパイルを通しても正常に動作しないのですが、考えられる原因としては mozc-1.11.1502.102 に対応する japansese/fcitx-mozc のパッチは多分 fcitx-4.2.8 用で、 FreeBSD の ports は fcitx-4.2.6 となっており chinese/fcitx 本体と japanese/fcitx-mozc のバージョンに差異が発生しているため、上手に通信が行なえように思われます。

 
試してみるとまさしくその通りで、そのエントリのコメントを読んでくださった Hiroto Kagotani さん が chinese/fcitx を最新のハージョンである fcitx-4.2.8.3 にしてくださいました。

それならば fcitx-mozc は動くべー。とか思い、試してみました。

結論から書くと fcitx-mozc は fcitx を最新版にすることにより、サクっと動作しました;-)。以下その顛末を書いてみたいと思います。

 
1. fcitx-4.2.8.3 のインストール
ports の chinese/fcitx は古いバージョンなので Hiroto Kagotani さん が作成してくださった最新版の ports を以下から拾ってきます。

https://github.com/HirotoKagotani/freebsd-fcitx/tree/master/chinese/fcitx

git clone で取ってくるのが良いでしょうかねぇ。 git についてはここには書きませんが、僕は mew のソースツリーを持ってきているので git はそこそこ使っています;-)。それとほぼ同じやり方で一式を持ってきました。

あとは ports の chinese/fcitx を置き換えて make install しておしまいです。

ちなみに Hiroto Kagotani さん は、作成した ports はメンテナの方に連絡するそうなのでもうしばらくすると fcitx-4.2.8.3 が ports-current に降ってくるのではないでしょうか。

 
2. japanese/fcitx-mozc/Makefile の改修
これは簡単。 IGNORE= の行をコメントアウトします。

 
3. japanese/mozc-server を更新
japanese/fcitx-mozc を make すると japanese/mozc-server の Makefile の中が走るのでその部分を一部改修します。
既に改修した ports を以下の URL に置いたのでご利用ください;-)。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-mozc-server_add_fcitx-4.2.8.3_fcitx-mozc-20140402.tgz

既存の ports からの変更点は fcitx_mozc で BUILD するときに持ってくるパッチ先とパッチを変更しています。
ダウンロードするパッチは fcitx-4.2.8.3 に対応するパッチです。パッチ本体は以下の URL からダウンロード可能です。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/fcitx-mozc-1.11.1502.102.1_fcitx-4.2.8.3.patch

fcitx-mozc は mozc のバージョンが 1.11.1502.102 でも fcitx のほうは最新版である 4.2.8.3 を利用する必要があります。 mozc-1.11.1502.102 に対応する 4.2.6 用のパッチがない (mozc-1.11.1502.102 に対応する 4.2.8.3 のパッチはある) ので japanese/fcitx-mozc は IGNORE= 状態になるんですね。

なので今回の場合は japanese/fcitx-mozc が悪いワケではなく、中々バージョンが上がらなかった chinese/fcitx のおかげで IGNORE= になった。と、考えるべきでしょう。

さてさて。ダウンロードした ports で japanese/fcitx-mozc を make するとサクっとインストールしてくれると思います;-)。

あとは、表示される pkg-message の内容に設定して、一旦ログアウトしてからログインし直します;-)。

 
4. KDE4 利用時の GUI について
インストールが無事に完了して、ログインしたら動作確認です。僕の場合は KDE4 を利用しているのですが、fcitx を起動するとパネルに何やら表示されます。 mozc をオンにするにはデフォルトでは 全角/半角 キーを押します。すると日本語入力が可能になります。
GNOME は利用してないのでわかりません。ごめんなさい。

右クリックでメニューが表示されますが [設定] をクリックするとエディタが立ち上がります。あたたた。
KDE4 で GUI な設定ウィンドを表示するには kcm-fcitx というのが必要なようです。 FreeBSD の ports にはなってないようなので、僕が ports を作り、以下の URL に置きました。必要な方はダウンロードしてください。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-kcm-fcitx-20140402.tgz

どこに展開して良いかわかりませんが、 textproc/ 辺りに展開して make && make install してください。 LIB_DEPENDS= などかぁなりいい加減であやすぃーです。本当は KDE とか Qt 辺りも書かなければダメなのだろうと思うのですが、僕の環境では既にインストールされているので・・f(^^;;。

正しく書きなおして、コミットしてくれる方、絶賛募集中です;-)。

で、インストールした kcm-fcitx は起動するとこんな感じで GUI で fcitx を設定できるようになります。

kcm-fcitx

色々設定変更してみてください。

あ。ちなみにエディタで設定ファイルを編集する場合には $HOME/.config/fcitx/config というファイルになります。

 
5. 利用してみた感想
では、実際に fcitx-mozc を利用してみた感想ですが、まず一番驚くのがカーソルに日本語を随時表示してくれない。と、いう点でしょうか。以前ちょっとだけ Windows 上で利用したことがある「Baidu IME」みたいな雰囲気で、日本語入力専用窓が出てそこでベコベコ打って、確定したらカーソルに反映される。と、いう感じです。
これが好きか嫌いかについては意見の別れるところではありますね。

あと、mozc のサジェストの「意味の機能」(だっけか?)が利用できないです。”語” 対する説明文が表示されません。

スクリーンセーバにパスワードロックがかかっている場合に日本語入力状態になってしまいます。

状態パネルを表示すると怪しいところに出たりとか;-)。

文字入力時の UI 部分に違和感が多少あるのみで、文字の入力自体は特に問題なく一応は行える。と、いう感じでしょうかね。

 
と、いうことで(僕が初めて利用する)新しい日本語入力である fcitx と、そこからエンジンとして利用する fcitx-mozc について、今回は書いてみました。

ports の chinese/fcitx が最新版にアップデートされると、多分追随して japanese/fcitx-mozc と japanese/mozc-server も対応していくと思われます。そー考えるとこの記事の内容というのは先が短い記事である。と、いうことですねぇ・・f(^^;;。

まぁ、それはちょっと置いといたとして、人よりもちょっと早く新しいかな漢字入力の動作確認ができるぜい。って感じですね;-)。

このエントリを読んで今すぐに試してみたい。と、いう人はいるんかなぁ? f(^^;;。

4月 012014
 

いやね。もう随分と前から KDE4 で VirtualBox を起動して、仮想マシンを作成するときに、インストール用の ISO イメージがマウントできない。と、いう状態が続いているんですね。以下のようなダイアログが表示されるんです。

klauncher_dbus_err

原因としては VirtualBox を起動した(もしくは VirtualBox から起動された(原因は特定していない状態f(^^;;)) KLauncher が D-Bus と接続できないぜぃ。って話らしいんですね。

色々調べたのですが ubuntu 方面では dbus のバージョンを 1.4.8 辺りに落とせば良い。ってのがあったのですが、今の FreeBSD では dbus-1.6.18 になっているのでそれはちょっと考えられなしいし、その話題が出ていたのは dbus が 1.5 系のころで、さすがに 1.6 系になっても dbus がおかしい。なんてのはちょっと考えられない。

と、いうことでその案はしゅーりょー。まぁ、実際にバージョンを落として試してみたことはあるのですがダメだったですね。

 
そもそも上記のエラーが出るのは仮想マシンに ISO イメージをマウントするときだけです。ただ、 ISO イメージがマウントできないと OS のインスールができないわけでして・・。
OS のインストールが完了した仮想マシンがある場合には一般ユーザ権限でも VirtualBox はガシガシ動作してくれるのであります。

と、いうことで今回は “Could not start process Cannot talk to klauncher: Not connected to D-Bus server.” と、いうメッセージが出た時の回避策を書いてみたいと思います。そのためにはまず前提条件からですね。

 
1. 前提条件
o. KDE4 を利用していて VirtualBox を起動しようとする
o. 今回のバージョンは kde-4.12.3 と virtualbox-ose- 4.3.10 にしましょう
o. 普段は一般権限のユーザで VirtualBox を起動する

この状態で VirtualBox から ISO イメージをマウントすると一番上のエラーが出るんですね。あたたた。

 
2. root で起動
一般ユーザ権限で上記のエラーが出るので root 権限で起動するとどうなるのー?と、いうことで root で起動する準備を整えます。

まず、一般ユーザ権限のディレクトリを root のホームディレクトリに symlink します。

$ sudo -s
# cd /root/
# ln -s /home/takachan/.VirtualBox
#

 

次に root で ssh ログインできるように /etc/ssh/sshd_config を変更します。

#PermitRootLogin no
PermitRootLogin yes

 

パスフレーズでログインする場合にはこの設定は必要ありません。また、セキュリティがことごとく低下するので自己責任でお願いします。
あとは /etc/rc.d/sshd restart して準備は完了です。

続いて、ローカルホストの root に対して一般ユーザから ssh して VirtualBox を起動します。

$ ssh -CY -2 root@localhost
Password for fqdn:
# setenv LC_TIME C
# setenv LANG ja_JP.UTF-8
# setenv LC_CTYPE ja_JP.UTF-8
# VirtualBox
        :

 
VirtualBox を起動したときに言語が英語になっている場合には LANG で自分で利用している文字コードを setenv してあげます。
VirtualBox を起動したら仮想マシンの設定を開いてすかさず ISO イメージをマウントします。あぁら不思議。と、いうかさすがは root 権限ですね。特に問題もなくスルっと ISO イメージがマウントできました。

ISO イメージがマウントできたら root 権限での VirtualBox はサクっと終了して ssh も抜けてしまって大丈夫。 /etc/ssh/sshd_config の設定をもとに戻して完了。ってところでしょうか。

 
3. 一般ユーザの環境をもとに戻す
/root/ に symlink した $HOME/.VirtualBox/ は root が情報を書き込んでいるので一般ユーザでただちに VirtualBox を起動すると無事に動作してくれません。環境を整える必要があります。

$ sudo -s
# cd /home/takachan
# chown -R takachan:user .VirtualBox/
# chown -R takachan:user /data/VMs/
#

 

$HOME/.VirtualBox/ の他にも仮想マシンのディスクイメージが入っているディレクトリのオーナ・グループも変更する必要があります。僕の場合は /data/VMs/ に仮想マシンのディスクがありますのでそのオーナ・グループも変更します。

これで準備は完了。あとは一般ユーザで VirtualBox を起動して ISO イメージからブートして OS をインストールすれば良いでしょう。

 
それにしてもどーして root でしか dbus にアクセスできないのでしょうか? dbus-daemon は通常 messagebus ユーザ messagebus グループで動作しているようです。と、いうことは /etc/group の messagebus に一般ユーザ名もしくは VirtualBox のユーザである vboxusers を書いたら良いんじゃね? とか思えるのですが、それを試してもダメだったのでありました。あたた。

と、いうことで現状、僕の知る限りでは ISO のマウントのみ root 権限で実行するしか手はないのかなぁ・・。などと思った次第であります。

ちゃんとした解決法をご存知の方いましたら教えて頂ければと思います。

3月 182014
 

ports current を追いかけている人なら解ると思いますが、ibus という日本語入力なアプリケーションが 1.4.2 から 1.5.5 になりました。このバージョンアップにより日本語の入力がかぁなり複雑になったようですね。

ibus 1.4.2 と 1.5.5 の簡単な違いについて書いてみると、

o. 日本語入力状態は絶えずオン状態
o. キーボードを変更することにより全角と半角を切り分ける

と、なったようです。ある意味「日本語入力用キーボード」と「英字専用キーボード」の二つを使い分ける。と、いう状態になったようですね。おかげで ibus-setup の設定画面からは IME のオン/オフ のメニューが消えております。

さてさて。僕は今回 ibus-1.5.5 のインストールからつまずいたのでそこから書いて行きたいと思います。色々試行錯誤を繰り返し、今は日本語入力ができるようになっております。ふぅ。

あ、ちなみに僕の環境は FreeBSD/amd64 9.2-RELEASE-p3 で X での日本語入力の環境は ibus+ibus-mozc で KDE4 を利用しております。当然、オンプレミスな環境です;-)。

emacs では mozc+mozc.el を利用していますが、この場合の mozc は ibus 経由ではありません。しかし、それとは別に ibus+ibus.el+mozc というパターンもあり、その場合には ibus-el-0.3.2 が ibus-1.5 系に対応していないので動作しません。と、いうことで ibus-1.5 系にした人はサクっと ibus-el-0.3.2 を pkg delete しても問題はまるでありません。

と、いうことで、まずは ibus-1.5.5 のインストールから見ていくことにしましょう。

 
1). ibus-1.5.5 のインストール
FreeBSD だと ports では textproc/ibus/ になるので make && make install と打てばインストールが完了すると思いますが make config のオプションで悩みます。 ibus-1.5.5 をインストールすると GTK2 と GTK3 の両方が必要になる(インストールされる)のは非常に納得行かないですね。しかし、悔しいですが、以下のキャプチャの通り DOC と GCONF もしくは DCONF 以外は全てチェックを付けたほうが良いと思われます。

ibus_20140318_1

GINTRO (銀トロ? なに? それ?) をオフにすると IBus.py がインストールされずに ibus-setup が起動しない状態になる(動かないなら最初から ibus-setup インストールするのやめろよーX-(し GTK3 要らんもんねー。などと思っていると、やはり ibus-setup が起動しなかったりと、そこはかとなくとんでもない ibus がインストールされるので、ちゃんとフルオプションを付けてあげましょう。

と、いうことで ibus のインストールは完了しました。

ibus がインストールされたのですが、一応、ibus-mozc も再度コンパイルしてあげましょう。念のために ibus-1.5.5 インストール後に japanese/ibus-mozc/ で make && make deinstall && make reinstall して、一応は準備完了。と、いうことで。

 
2). ibus の起動と設定
ibus の起動は ibus をインストールしたときに pkg-message が表示されるのでその内容で設定しましょう。
まぁ、素早く試したい場合には ibus-daemon_restart とか ibus-daemon_start コマンドを実行します。無事に起動したら ibus-setup コマンドを叩いて GUI で設定します。

「キーボードショートカット」の [次のインプットメソッド] メニューでインプットメソッドの切り替えを設定します。一番上に書いたように簡単に「キーボード切り替えのためのショートカットキー。」と、いう認識でいるのが良いかと思われます。

ibus_20140318_2

ちなみに default では “Super+Space” になっていると思いますが “Super” キーというのは Win キー であったり Mac の command キー に相当するらしいです。なので、 default では「Win+Space キーでキーボード切り替え。」ってことですね。

 
さてさて。他のタブを見て行きましょう。
[インプットメソッド] のタブでは「インプットメソッドの選択」で「日本語」のキーボードアイコンと mozc を選択します。二つの項目が登録されている状態ですね。

ibus_20140318_5

[詳細] タブでは「キーボードレイアウト」で [システムキーボードレイアウトを利用する] にチェックしておいたほうが良いかもしれないです。僕の場合は ibus-setup を起動した途端に 101 キーボード列になってしまいました。普段は 106 キーボード列を利用しているのに・・。

と、いうことで ibus の設定は完了。あとは日本語をベコベコ打てば良いですね。

 
3). mozc 側で設定
が・・。上記の「キーボードショートカット」で設定したもの(僕の場合は “Shift+Space” にしました)をベコベコ押しても一向に日本語が打てる気配はありません。画面中央に切り替え画面が表示されるのですが、日本語が打てません。あいや・・。orz

しょーがねぇなぁ。となるのですが、今度は mozc の設定を行います。 mozc_tool_config コマンドを叩いて mozc の設定画面を表示させます。 [一般] タブの下のほうに「キー設定」というのがありますが、そこにある [編集] ボタンを押します。表示されたウィンドの真ん中の列が「入力キー」で、そこが “shift space” というところに、コマンドを「IME の有効化」を選択し保存します。

あとは mozc_server_restart と ibus-daemon_restart を実行して、そのあとにキーボードが変わってくれるかを確認します。

 
だいたいこんな感じで ibus+mozc の場合には日本語が打てるようになるでしょうかねぇ。mozc ではない、他の IME を利用している方、申し訳ありませんが設定方法は解らないので自力で頑張ってください;-)。

しばらく使ってみた感想ですが、

o. 新しいウインドを開いた時に日本語キーボードが選択されている
o. スクリーンセーバのパスワード入力も日本語になる
o. 文字を打ち始めると最初の文字が化ける(日本語にならない場合がある)
o. 画面に ibus の設定とかがチロッと出る場合がある(これは何?)

などでしょうかねぇ。けっこう痛いですかね・・。

 
けどもまぁ、なんとか ibus-1.5.5 に移行できたのでヨシとしておきましょう。もう少し使い込んで色々な設定を出していきたいとは思っていますが。

もしくは fcitx に移行していくかもー。

2月 242014
 

本題に入る前、一点。
FreeBSD の ports の KDE4 が kde-4.12.2 になりましたなぁ。今までは /usr/local/kde4/ にインストールされていたのですが、このバージョンからは /usr/local/ にインストールされるようになりました。僕の環境では 130 個弱の ports の再インストールが発生しまた。けど、これでようやっと、独自ディレクトリから開放されるぞぉー。って感じです。

と、いうことで本題。

KDE4 をインストールすると default のブラウザに konqueror がインストールされます。それとは別に他のブラウザをインストール、例えば rekonq をインストールするとします。

konqueror も rekonq もユーザエージェントを偽装できる機能を持っています。例えば FreeBSD のこれらのブラウザでアクセスすると「あんたのブラウザでは全部の機能が動作しない。」とか「最新のブラウザではないので利用できない。」などと蹴られる場合があり、以降の表示を止めてしまうウェブサイトがあったりします。

まぁ、仮に表示されたとしても確かに正しく動作しない場合なんかもあったりするんですけどねf(^^;;。

https://profile.microsoft.com なんかは UserAgent を IE11 に偽装したとしても正しく表示できなかったりしますが、それは konqueror や rekonq などのブラウザが対応していないので正常動作しない。と、いうことですね。

 
さてさて。それにしもブラウザでユーザエージェントが選べるのに表示される情報がどれもこれも古いバージョンで困ってしまいます。

konqueror_ua_1

これを最新のバージョンに変更できないのかなぁ? とか思いソースコードを眺めるのですが、ふむ。ブラウザは KDE コンポーネントを見ているようで、ブラウザのソースコードには無いようです。

KDE 的には konqueror も rekonq はコテコテの KDE・Qt アプリなので、共通な機能については共通コンポーネントを使うようになっており、一個のパーツを色々なアプリで利用するってが仕様のようです。例えば Proxy とか キャッシュなども KDE4 の複数のアプリで共有するコンポーネントです。

ブラウザの UserAgent 偽装機能も一緒で konqueror も rekonq もユーザエージェントの設定はコンポーネントが一緒です。
では、その場合ソースコードがどこにあるのか? ですが、見つけました。 FreeBSD の ports 的には以下になります。

x11/kde4-baseapps/work/kde-baseapps-4.10.5/konqueror/settings/kio/uasproviders/

ここに *.desktop というファイルがたくさんあり、ブラウザのバージョンごとの情報を持っているフアイルが複数あります。
これらはインストールすると以下のディレクトリにインストールされることが解りました。

/usr/local/share/kde4/services/useragentstrings/

ここに最新のブラウザに対応した .desktop ファイルを置いてあげると次回起動時にはそのファイルを読み込んで最新のバージョンのユーザエージェントが利用できるようになります。

せっかくですので firefox-24.0 と MSIE-11.0 の .desktop ファイルを作成したので、利用してみたいと思う方は以下の URL から持って行ってください。

http://icmpv6.org/Prog/KDE/firefox240oncurrent.desktop
http://icmpv6.org/Prog/KDE/ie110onwinnt61.desktop

これで konqueror や rekonq では最新の他のブラウザとして動作することができるようになりました。パチパチパチ。ただ、ユーザエージェントの情報が変わっただけで、上にも書いている通り、正しく表示・機能しないウェブサイトがたくさんあることに違いが無いのでご注意ください;-)。

 
さてさて。ここからは付録に近いのですが、 Qt 系ブラウザとして arora というブラウザがあります。 ports 的には www/arora になるんですけども。こいつのユーザエージェントが更新されてないのでソースコードも眺めてみました。すると arora の場合は独自にソースコード中に書いているようですね。以下の xml なファイルで定義しているようです。

arora-0.11.0/src/useragent/useragents.xml

もし、 arora を利用している人でユーザエージェントを最新のブラウザに偽装したい場合には上記のファイルを編集してコンパイルし直せば良いと思われます。

arora は Qt を利用しているけど、 KDE にベッタリ。ってことは無い独自路線のウェブブラウザ。ってことなんですねぇ。

今回はちろっと KDE4 の構成的な説明と、ブラウザのユーザエージェント偽装のためのネタでした。

2月 062014
 

僕はデスクトップに KDE4 を利用しているのですが、 JKUG の日本語化チームとは別に自分で利用する KDE アプリで、日本語化されていないものをコツコツと個別に翻訳しています。

例えば rekonq という konqueror を再定義し直した KDE・Qt ライクなブラウザがあるのですが、こいつはソースに日本語 po ファイルが付いてこないのでメニューなどが英語で表示されます。

まぁ、 konqueror を再定義しただけのことはあって konqueror よりは rekonq のほうが使いやすいかなぁ。とは思う点が多々あるので僕は利用しているんですけども、いかんせん日本語化されてないので、しょーがねぇなぁ。自分で po ファイル書くかぁ。などと思いコツコツと日本語化しているのであります。

僕が今まで日本語化した po ファイルは以下の URL に置いてあるので良かったら持って行ってください。

http://icmpv6.org/Prog/ja.po/

rekonq-2.4.2 に対応した po ファイルの最新版は rekonq-2.4.2-20140205_1.po になります。

 
さてさて。翻訳していて一番大変なのはバージョンアップした時ですね。
新規に po ファイルの翻訳をするのであれば、とある言語の po フアイルを引っ張ってきて Language: とか を ja に変更して、翻訳を開始していけば良いのですが、バージョンアップが発生したときはどうするの?とかになるわけです。

以下、作業手順。あ。僕が個別にどの翻訳グループにも属していないのでこのような手順を踏んているだけで、もしかしたらちゃんとしたもっと効率の良いやり方というのがあるのかもしれませんが・・。その場合は、教えて頂ければ幸いです。

1). 新しいバージョンの po ファイルを取得
2). 以前に翻訳した po ファイルをエディタで開く
3). 新しいバージョンの po ファイルをエディタで開く
4). 新しいバージョンの po ファイルの msgid に以前翻訳した msgstr をペースト
5). 新規に出てきた未翻訳の msgid を翻訳
6). やっと完成。ふぅ・・

なんていう、クラクラするような作業をしなければならずほんとにイヤになる・・。もっと効率的なやり方は無いんかな?

 
と、いうことで考えた技は以下の通り。 UNIX コマンド使いまくりだぁ;-)。 効率よく po ファイルをバージョンアップする技を考えてみました。

・新しい po ファイル: rekonq-2.4.2.po
・古い po ファイル: rekonq-2.3.2.po

ソースコードに日本語の po ファイルが無い場合には他の言語の po ファイルを日本語として使いまわします。 rekonq の場合は po/sv/rekonq.po を利用して rekonq-2.4.2.po としました。

1). msgid の抜き出し

$ cat rekonq-2.3.2.po | grep ^msgid > rekonq-2.3.2.po_msgid
$ cat rekonq-2.4.2.po | grep ^msgid > rekonq-2.4.2.po_msgid
$ diff -ur rekonq-2.3.2.po_msgid rekonq-2.4.2.po_msgid > msgid.diff

 
これで新規に追加になったメッセージと削除されたメッセージの差分が出てきます。
diff ファイルで “+” の部分は新しく登録された msgid で “-” の部分は削除された msgid です。

 
2). diff 結果の取り込み

$ cp rekonq-2.3.2.po rekonq-2.4.2_New.po
$ mule rekonq-2.4.2_New.po

 
rekonq-2.3.2.po は以前に翻訳したファイルなのでそれを最新版にします。そのために msgid.diff の差分を新しく用意した rekonq-2.4.2_New.po に反映して行きます。
“+” で表示されている msgid とその関連する部分は追加し “-” の部分の関連する情報は削除していきます。ガシガシしていきます;-)。 po ファイルには「ソースコードの何行目」なんていうコメント行がありますが、とりあえずそんなのは無視していきます;-)。

以上はエディタで編集する必要がありますが、これで新旧の情報がマージされた po ファイルが完成です。ちっこいバージョンアップだと差分が少ないので po ファイルの更新も楽ちんです;-)。

 
3). 翻訳者支援アプリ
テキストエディタで直接 po ファイルを更新しても良いとは思うのですが、何か支援 AI ではなく、支援ソフトは無いんかなぁ? とか思って調べてみると ports に editors/poedit というのがありますね。 GTK アプリで GUI で利用できそうです。こいつをインストールして起動してみます。

起動したら rekonq-2.4.2_New.po ファイルを読み込みます。すると翻訳可能な状態になります。キャプチャはありませんが、左側が msgid で、右側が msgstr です。 msgstr が空白な部分が翻訳されていない文字列になるのでそれをベコベコ打ち込んでいけば良いかと思われます。
日本語文字入力時に emacs キーバインドが利用できないのが痛いんだけど、GTK2 の emacs キーバインドの設定すれば良いんかなぁ?今度試してみよう。

 
GUI 的なモノで msgid を google 翻訳で翻訳してその結果を msgstr に表示するヤツとかあるんかなぁ? google の textproc/translate-toolkit なんかはその類なのかな? python のコマンドラインツールなんてのは使いたく無いんだけど;-P。

 
poedit は Windows 版 Mac 版もあるようです。編集した po ファイルを保存すると msgfmt も実行してくれるのでいきなり mo ファイルが生成されます。あとはそれを share/locale/ja/LC_MESSAGES/ 辺りにほーりこんで rekonq を再起動すると確認ができます。

 
翻訳用の po ファイルに対する新旧二つの情報のマージって、もっと他に何か画期的な方法・手段ってあるのかなぁ? google で探したけど見当たらなくて、結局 diff してその差分を古いバージョンの po フアイルにマージって方法にしたんだけど・・。

もしかして、本家にマージされた po ファイルは既に差分が吸収された状態でリリースされるとか?そんな便利な世の中ならドンドン本家にマージしたほうが良いなぁ。

それにしても翻訳の方法はこれで良いのかな?

2月 012014
 

このブログのとあるエントリにコメントを頂きました。 URL 的にはこれになるんですけども。

http://running-dog.net/2013/11/post_829.html#comment-36710

たまたま偶然なのかもしれませんが、以前私が日本語 po フアイルを書いた wifimgr が FreeBSD 9.2-RELEASE では動作しなくなったのだけど原因解りますか? と、いうモノです。
ちなみに今回は全然関係ありませんが、日本語 po ファイルは wifimgr の作者送り、採用されています;-)。

 
まず最初に wifimgr のソースコード眺めてみましたが、こいつは小さいプログラムなので簡単でしたね。ただ GTK の部分は全くわかりませんが、今回は GTK の部分はとりあえず置いておくことができそうです。そんな感じでソースコードを眺めたのですが wifimgr は GUI のボタンを押すと system() で ifconfig とか /etc/rc.d/ の下のスクリプトを実行していることが解りました。

 
そして wifimgr のソースコードを眺めてみるとだいたいが /etc/rc.d/netif を起動して、その戻り値でエラーをはいて停止してしまうことが解りました。

次に 9.1-R と 9.2-R の /etc/rc.d/netif を diff してみましたが、大きな相違点としては、 9.2-R では /etc/rc.d/routing を呼ぶようになった部分が怪しいです。実際に 9.1-R の /etc/rc.d/netif を 9.2-R に持ってきて wifimgr を起動すると無事に動作しました。あいや。するっていと原因は本当に /etc/rc.d/routing だねぇ。と、更に特定できました。

 
あとは IRC で教えてもらった以下の設定を /etc/rc.conf に仕込んで /etc/rc.d/routing の動作確認です。

rc_debug="YES"

 
そして /etc/rc.d/routing のあちこちに logger コマンドを仕込んで変数の値を /var/log/messages に出力させます(他にも /etc/rc.subr や /etc/network.subr も見る必要がありますが)。

/etc/rc.d/routing は以下のコマンドオプションで実行されているようですね。

# /etc/rc.d/routing start any wlan0

 
さてさて。原因の特定ですが、以下の行にあることが解りました。

    43          ""|[Aa][Ll][Ll]|[Aa][Nn][Yy])
    44                  for _a in inet inet6 ipx atm; do
    45                          afexists $_a && setroutes $_cmd $_a $_if
    46                  done
    47                  ;;

 
44 行目で inet inet6 ipx atm を定義して 45 行目で static_hoge として呼び出しているのですが inet6 を実行すると戻り値がおかしくなるらしく、その戻り値が /etc/rc.d/routing の戻り値として wifimgr に戻ってエラーになって終了するようです。
実際に

・44 行目の inet6 を消すと無事に動作する。
・45 行目の下に logger コマンドを入れると無事に動作する。
・routing_start() の終了時に return 0 を追加すると無事に動作する。

となりました。
このことをとある方にご連絡したところ、以下のパッチを書いてくださいました。多分次のリリース及び STABLE や freebsd-update では更新されるのではないかと思われます。

以下、頂いたパッチを先行して公開します。 FreeBSD 9.2-RELEASE で wifimgr を使っているが正常に動作しなくて困っている方は適用してみてください。

Index: etc/rc.d/routing
===================================================================
--- etc/rc.d/routing    (revision 255154)
+++ etc/rc.d/routing    (working copy)
@@ -42,7 +42,8 @@
                ;;
        ""|[Aa][Ll][Ll]|[Aa][Nn][Yy])
                for _a in inet inet6 ipx atm; do
-                       afexists $_a && setroutes $_cmd $_a $_if
+                       afexists $_a || continue
+                       setroutes $_cmd $_a $_if
                done
                ;;
        *)

 
これで無事に動作するようになると思われます。 wifimgr のほうもソース修正しなくとも良い(バージョンを見て実行するコマンドオプションを変えるのもつらいべ)のではないかと思われるので一安心です;-)。

あとで wifimgr の作者にメールしようと思います;-)。

あ。最後にですけど、 static_inet6() の戻り値がぶっ壊れる(っぽい)原因は詳しくは調べていません。もしかしたら FreeBSD の rc スクリプトが原因ではなく、僕が設定した /etc/rc.conf の IPv6 の設定がおかしくてそれが原因で正しく処理されずに戻り値が壊れて、結果的に /etc/rc.d/routing の戻り値がエラーになるのかもしれません。その場合、原因は僕にありそうですねf(^^;;。

11月 242013
 

いやー。ThinkPad X100e がぶっ壊れて ThinkPad Edge e145 を購入して無事に Windows8.1 と FreeBSD/amd64 9.2-RELEASE が起動したので一段落ついていたのでありますが。

ThinkPad X100e が壊れて、そこで以前利用していた SSD を MacBook に取り込んで OS X Mavericks を高速にしようかなぁ。とか思い早速トライしてみました。

まずはその途中経過。ThinkPad X100e には Windows8.1 と FreeBSD/amd64 9.2-RELEASE がインストールされていたので、それをそのまま MacBook でブートしてみました;-)。

IMG_6085_Win_FreeBSD_OSX_1

いやー。FreeBSD が無事にブートしましたねぇ。途中、 /etc/fstab に NFS の行があったのでそこでタイムアウトしました。 PC/AT 互換機の場合なら Ctrl-C で抜けられるんだけど MacBook ではダメで、このまま延々とタイムアウトが続くのであります。

あ。 FreeBSD はここでおしまい;-)。次に Windows8.1 をブートしてみました。

IMG_6091_Win_FreeBSD_OSX_2

これはもーっ!! スルっと起動しました。スゲっ。って感じ;-)。色々やれば良いんだけど、まぁ、こっちもブートしたのでおしまい;-)。

さてさて。 ThinkPad X100e に入っていた SSD で Windows と FreeBSD のマルチブートですが、基本的には レガシー BIOS と MBR でインストールされているのですが、 MacBoook ってのは UEFI で動作しているとは言っても レガシー BIOS と MBR でちゃんとブートするんですね。あ。ブートは Windows 側の bcdedit で FreeBSD がブートするようにしています。

ただ、 OS X のマルチブートにしようとすると OS X は UEFI が必要になるので『マルチブートが大変』な状態になるんですね。素直に Windows と FreeBSD のみを利用する場合にはなんか行けそうな予感です。

 
てーか。やりたいことはこんなことではなく、余った SSD を MacBook に入れて OS X Mavericks をインストールする。ってのが目的なのですが・・。SSD を MacBook に接続すると、8GB の USB に用意した Mavericks が認識されません。

MacBook に入っている 2.5 インチの HDD を接続すると USB からブート可能なのですが、 SSD を接続すると USB インストーラを認識しません。あらら・・。orz

SSD は Intel の 330 Series 。結構メジャーな SSD なので MacBook が認識しないというのはちょっと考えられないんだけど、ダメでした・・。orz 今回利用した SSD は 120GB のヤツだったのですが、もしかしたら容量チェックが入っていて、120GB では容量が小さすぎて Mavericks のインストーラが起動しないんではないかい? などと思えてきました。が、 SSD はこの一個しか持ってないのでそれが本当のことなのか、確認はできていません・・。

 
しょーがないので default で MacBook についていた 230GB の HDD にインストールすることになったのでありました・・。

IMG_6095_Win_FreeBSD_OSX_3

HDD には無事にインストールできるんですよねぇ・・。

と、いうことで、僕みたいに SSD に変更してインストールしようとしたけどできなかった。と、いう方いましたら是非コメントをい頂ければと思います。

11月 182013
 

連チャンで ThinkPad e145 のネタですみません。 FreeBSD ネタはこれが最後です。無事に suspend/resume ができることを確認しました。

前回のエントリ「FreeBSD で suspend/resume するかの確認方法。
前々回のエントリ「ThinkPad Edge e145 で利用する FreeBSD。

上記二つのエントリで「あれ? suspend/resume が動かないなぁ。」とか思っていたのですが、色々見なおしたら無事に動作するようになりました。見なおした点は以下の通り。

・カスタムカーネル
・/boot/loader.conf
・/etc/sysctl.conf

カスタムカーネルと /boot/loader.conf はまぁ、ほぼ連動しているという気がするのですが、それ以外にも /etc/sysctl.conf を見直しました。これらの設定は 9.2-RELEASE が動作していた Thinkpad X100e から引き継いだ情報だったのですが、同じ設定内容では e145 は suspend/resume しない。と、いうことですね。

上記三つのファイルを以下の URL に置いておくのでもし良かったら参照してみてください。

カスタムカーネルコンフィグ
/etc/loader.conf
/etc/sysctl.conf

色々なファイルを消したり書いたり、色々なパラメータを追加したり削除したりを繰り返したのですが、上記の設定で安定して suspend/resume するようになりました。カーネルモジュールのロードではなく kenv などの設定のほうだと思っているんですけども。
実際に的確に原因を特定したわけではありませんが、僕的には hw.pci.enable_io_modes などが怪しいのかなぁ? とか思ったりもしたのですが、本当に特定はできていません。

 
resume から返って来た FreeBSD ですが、比較的簡単な問題点が二点。

・サスペンド時には X 上で動作していたマウスがレジューム後には動作しなくなります。/etc/rc.resume 内で /etc/rc.d/moused restart すれば良いでしょう。
・レジューム後に画面がやたらと明るくなってしまいます。 Fn+F7 で暗くしてあげてください。
・KDE4 を利用している人は「電源の管理」にサスペンドの情報が渡らなくなりました。 KDE4 側で自動休止とかできなくなったのがちょっと悲しいかな。

いじょ;-)。

と、いうことでこれで FreeBSD をバリバリ利用できる NotePC になりました。新製品で出たばかりの ThinkPad Edge e145 ですが、無線 LAN とか SD Card Reader とか動かない機器もありますが、まぁ、ヨシとしておきましょう。グラフィックスは vesa ですけど、驚くほど速く動作します;-)。

僕的には X100e に続いて中々使える NotePC。 になりそうです。

11月 172013
 

以前のエントリで「ThinkPad Edge e145 で利用する FreeBSD。」というエントリを書いたのですが、その中で動作するものとして suspend/resume と書いていますが、あれ? 当初は確かに suspend/resume していたのですが、どうも最近しなくなりました。 orz

どうして動作しなくなったのかについては現在確認中なのですが・・。

現在インストールしているバージョンは FreeBSD/amd64 9.2-RELEASE-p1 です。こいつはカスタマイズカーネルで起動しているのですが、他にも以下の要領で色々試してみました。

・カスタマイズカーネルでそ /boot/loader.conf でkldload した状態
・カスタマイズカーネルで kldload しない状態
・GENERIC カーネルで /boot/loader.conf でkldload した状態
・GENERIC カーネルで kldload しない状態

残念ながら全ての状態において resume しませんでした・・。orz。

おかしいなぁ。インストール直後は suspend/resume していたよなぁ。とか思い、 メモリスティク用イメージを作成してブートして確認してみました。
FreeBSD 上でメモリスティグを作成する場合は以下の手順になります。

# dd if=FreeBSD-9.2-RELEASE-amd64-memstick.img of=/dev/da0 bs=10240

 
作成した USB メモリで FreeBSD をブートして INSTALL モードではなくコマンドブロンプトを出したあとにすかさず /usr/sbin/acpiconf -s3 とか打つんですね。すると suspend してくれます。
蓋を閉じて開けるときちんと resume してくれるので、動作的には FreeBSD/amd64 9.2-RELEASE の GENERIC カーネルでは sysctl で特に mib を変更することなく ThinkPad Edge e145 は suspend/resume してくれることが確認できました。すると、実際の利用環境においてなにか悪さしたか p1 にしたことによって正しく suspend/resume できなくなってしまったのでしょうなぁ・・。

継続して調査する所存であります。

 
と、ここまで書いたのですが、うひひ。つまり FreeBSD がブートするメモリスティック持って電気屋さんに行って、はじから(それはつまりは自分が欲しいと思っている NotePC のことですが;-)リブートしてみれば suspend/resume の確認が取れて、第一目標の NotePC が supend/resume しなければ次の NotePC で確認。とか、そこはかとなく素晴らしい技が使えるのでは無いでしょうか:D:D:D。

くれぐれも先に店員さんにヒトコト声をかけてからブートしたほうが良いとは思いますが。

けど、それで FreeBSD をネーテブにインストールしたときに suspend/resume する NotePC の情報が増えるのでそれはそれで良いことなのではないかなぁ;-)。