5月 122010
 

KDE4 を普段からデスクトップで利用していると、kdepim-4.3.5 なんてのがインストールされることがあります。”PIM” と言うのはそもそも Personal Information Manager/Management の略で利用者個人の情報を管理しています。 kdepim-4.3.5 をインストールすると KMail や KNotes (ポップアップメモ)、KJots (メモ帳) などかインストールされますが、それと一緒に KOrganizer と言うスケジュール管理ツールもインストールされます。

KOrganizer と言うのは MacOSX で言うところの iCal、Windows で言うところのなんだろ? みたいなものです。普段、スケジュールを利用している人は「google カレンダー」を利用している人が多いのではないでしょうか。

僕は MacOSX 使いでもあるのでスケジュールは iCal で管理して iPhone3G と sync しているので特に困ったりはしないのですが、 KDE4 を利用していて google カレンダーを利用している人は「KOrganizer が google カレンダーと同期できたらいいなぁ。」と思ったことのある方、いるのではないでしょうか。

今回は KOrganizer と google カレンダーを同期させてみたいと思います。 gppgle カレンダー側で書いたものを KOrganizer へ、 KOrganizer 側で書いた情報を google カレンダーに反映できるようになります。

さて、それを実現する前に kdepim4 についてちょっと書いておきましょう。kdepim4 をインストールすると、こいつはなんとデータを MySQL で管理するようになります。個人情報を管理するためだけに mysqld が、ログイン直後から起動していると言う、なんかスゲー信じられない現象が、今の KDE4 では起きています。邪道だ・・。orz。

ドキュメントを読んでみると「sqlite3 ではマルチタスクマルチスレッドの動作時にデータの保証ができないので MySQL 使うよ。」みたいなことが書いて有りました。ふむむむ。

さて、話を本題に戻しますが kdepim4 が利用しているデータは MySQL の中に入っていることがこれで解ったかと思うのですが、 google カレンダーの情報も google から取ってきて MySQL の中に突っ込んだら KOrganizer から見えるんでないかい?となります。

kdepim4 で MySQL との窓口(API って言って良いのかなぁ?)となっているのが akonadi というものです。こいつが一手に引き受けていてくれるんですね。でもってこいつについて、もちっと踏み込んで調べてみると FreeBSD の ports として databases/akonadi-googledata と言うのがある。ふむ。なんか名前からして怪しいじゃん;-)。とりあえずこいつを packages/ports からインストールしてしまいましょう;-)。

インストールが完了した時点で準備完了です。それでは設定に移ってみましょうか;-)。まず、akonadi の設定をします。ターミナルから akonadiconsole とコマンドを叩いてみましょう。

akonadi_1.png

そーするとこんな感じのウインドが表示されたと思います。そしたら [+ADD] ボタンを押すともう一個画面が現れます。この画面から Akonadi Google Calendar Resource と Akonadi Google Contacts Resource の二つを追加します。追加すると一覧に表示されるようになるのでそこでクリックすると google カレンダーの ID とパスワードを入力するよに急かされるので入力します。

後は Akonadi を再起動して Akonadi 自体への設定は完了です。

動作は(ソースコードを追ってないので)良く分からないのですが、MySQL と情報をやり取りする Akonadi が 今回インストールした二つのリソースで横から google カレンダーをつついてデータを取りに行ったり、データを更新したりするんだ。と言う感じでしょうか。 KOrganizer 的には「おめー、バックグラウンドでやっているんだからエレーよ。」となるんでしょうなぁ;-)。

続いて KOrganizer 側での設定です。こいつは簡単です;-)。KOrganizer を起動すると左下に「カレンダー」と言うメニューがあるかと思います。これの [+] ボタンを押します。

korganizer_1.png

するっていとこんなのが現れるとかと思います。

korganizer_2.png

KOrganizer ってのは色々な所からカレンダーデータを持ってくるモジュールが用意されているのねぇ。などと関心させられますが、使い方はどれもイマイチ解らなかったりしますf(^^;;。その中で「Akonadi (Akonadi のカレンダーフォルダに保存されているカレンダーへのアクセスを提供します)」を選択して OK を押します。そうすると「カレンダー」のメニューに google カレンダーへのアクセスが登録されます。

表示されたら真ん中のボタン「カレンダーの設定を編集」ボタンですね。を押して設定画面を表示します。白枠の中に akonadi_gcal_resource_0 などとあったらそれを選択して [Manage Calendar Sources] ボタンを押します。そこでメニューが出てくるので [追加] ボタンで 先ほど akonadiconsole コマンドで登録した二つのリソースを追加し、編集して google カレンダーの ID とパスワードを設定します。

korganizer_3.png

一応これで作業は完了です。一旦 KOrganizer を再起動してみましょう。再起動後に google カレンダーの情報が表示されるようになりましたか? もしされたら新規にイベントを書き込んでみましょう。約 10 分位後に google カレンダー側に反映されたか確認してみましょう。

もし、ダメな時ですが、先ほどの [Manage Calendar Sources] ボタンを押した時に表示されるウィンドで 緑の丸いののが表示されその横に “Online” と表示されているか何も表示されていない場合には OK です。 “Offline” と表示されている場合には [編集] ボタンを押して再度 ID とパスワードを入力してあげるとオンラインになったりする場合があります。

この辺り、何回も追加・削除・編集をしていたら僕の akonadi_gcal_resource_? は 7 まで行ってしまいましたf(^^;;。

とまぁ、こんな感じで KOrganizer は google カレンダーと同期が取れるようになりました。しかし、本当に使えるかはまだまだ良く分からないです。しばらく使い込んでみたいとですかねぇ。

ってか。皆さんも KDE4 使ってみてください。色々楽しいですよ;-)。

3月 192010
 

前回の「FontBook ライクなフォント表示ツール。」の続きです。

「GUI が欲しいなぁ。」などと README.txt の中に書いているのですが、考えてみたら pango-view.sh ファイルを走らせるシェルスクリプトにフォント名を付けて、それをファイルマネージャからダブルクリックして実行すれば良いだけじゃん。などと、ヒジョーに安直な考えが頭に浮かびました。で、それを実戦したのがこんな感じ;-)。

from_dolhin.png

僕は KDE 使いなので Dolphin を利用しているワケですが、とあるディレクトリに MS_ゴシック.sh と言うファイルを作ってそれをクリックすると pango-view.sh が動作するようにするだけ;-)。こうすることで自分の環境にインストールされているフォント名とその書体が一目瞭然となる;-)。

え? そんなん必要無いって?(^^;;。 デスクトップとして利用していてフォントをたくさん突っ込んでいると書体を確認したい時ってあるのよー。

で、fc-list からフォント名が付いたシェルスクリプトを吐き出すのは perl で書いてしまいました(^^;;。大体こんな感じ。これを cron とかで定期的に実行すればたえず最新のフォントを閲覧できるってわけですね。ってそんなに頻繁にフォントをインストールしないか;-P。

#!/usr/bin/perl
use strict;
my $fc_list_cmd = "/usr/local/bin/fc-list"; my $sort_cmd = "/usr/bin/sort"; my $sh_cmd = "/PATHTO/pango-view.sh"; my $fontsize = 120;
my $command = $fc_list_cmd . "|" . $sort_cmd; open(CMD,"$command|"); while(<CMD>) { s/\\//g; my (@t1) = split(",",$_); my ($fontname,@t2) = split(":",$t1[0]); my $filename = $fontname; $filename =~ s/ /_/g; # print $fontname . "\n";
my $outfile = "./Fonts/" . $filename . ".sh"; open(OUT,">$outfile"); print OUT "#!/bin/sh\n"; print OUT "$sh_cmd \"$fontname\" $fontsize\n"; close(OUT); chmod(0755,$outfile); } close(CMD);
exit 1;

 
けど、僕の中ではかぁなり、フォントの扱いが楽になったんですけど;-)。

あ。pango-view.sh の中身は相対パスから絶対パスに書き換えています。さむないと Dolphin が認識してくれなかった。

3月 182010
 

恥ずかしながら FreeBSD 上で Java なアプリを初めて使う機会に恵まれました。今まで必要性を全く感じなかったのですが、OOo をインストールする時に Java が入るので、java/diablo-jdk16 は入れていたのですけどね。

では、どんなアプリかと言えば、Twitter 用のアプリなのですが「なにかないかなぁ?」と思い探していたら PeraPeraPrv と言うのを見つけました。まず先に MacOSX にインストールしたんだけど、それとは別に Java で書かれているので FreeBSD でも動作するらしいのであります。

と、言うことで早速試してみました。とはいいつつ、僕は Java については全くと言っていいほど解らない。とりあえず P3_4_18 をダウンロードして起動してみました。おぉっ!!

javaApp_1.png

無事に起動しましたが、文字化けしている模様です。けど、MacOSX 版で大体の場所を把握していたのでフォントの設定を先にします。すると、無事にアンチエイリアスが有効になって表示されたのでありました。パチパチパチ。 Java って pango とか cairo をリンクしているのかな?

後、起動中は KDE のパネルのシステムトレイにちゃんと乗っかってくれるのも嬉しいかなぁ;-)。

javaApp_2.png

細かい話を少々しますと、PeraPeraPrv の設定ウィンドでは「表示」タブに “GTK の Look and Feel を使用する” ってチェックボックスがあるんだけど、僕は(KDE4 上で使用する) GTK の Look and Feel はあまり好きではないのでチェックを外てみました。そしたら今度はピュア Java な環境で文字を表示するようになったのかな? 見事に文字化けしてしまいました。けど Look and Feel は美しいのよ;-)。

なので、以下のコマンドを打ってみました。

# cd /usr/local/diablo-jdk1.6.0/jre/lib/fonts
# ln -s /usr/local/lib/X11/fonts/FONTDIR fallback

 
そしたらメニューの部分は Java 側がフォントを表示してくれるようになりました(よく分からないのですが、そー言うことですよね?)。アプリケーション自体は設定ウィンドの「フォント」タブから指定したものが有効になっています。

後は、起動ファイル(と言うか、起動用のスクリプト)を書いて KDE4 のメニューに登録して作業は完了。って感じなのでありました。

いやぁ。本当に FreeBSD で Java が動作するんですねぇ。嬉しいですねぇ。

それにしても、これなら ports にできそうだぞぉ;-)。

3月 172010
 

pango-view を利用したフォント表示ツールを作りました。ただのシェルスクリプトなんですけどね。

以下の URL に置きました。もしよかったら使ってみて感想など教えて頂けると、張り合いが出るって感じでしょうか(^^;;。

http://www.icmpv6.org/Prog/FontBook.pango-view.tgz

自分の PC にインストールされたフォントで MacOSX SL の FontBook みたいな文字を表示するスクリプトです。 GUI ではありません(^^;;。

一応、キャプチャ画面だけ載せておきます。

FontBook_pango-view.png

ちなみに表示されている物語りは宮沢賢治の「ポラーノの広場」だと言うことは以前に教えていただきました

配布の形式は tar 玉にしていますが、全然たいしたことないです。その中のスクリプトを実行するとこんな感じのウィンドが表示されます。

オプションや詳細については tar 玉の中に README.txt があるのでそれを読んで頂ければと思います。

それにしても pango-view はちょっとだけ期待ハズレだったかなー。

追伸。
「テキストファイルのセンタリング」ですが、pango-view のオプションに “–align=center” と言うのがありました・・。orz 教えていただいた皆さんありがとうございました。

3月 152010
 

NFS サーバが時々以下のメッセージを出力していて非常に「ウザい」と感じていた。調べてみると「NFS クライアントが見つからないので接続できないよー。」って言う感じのメッセージで実害は無いみたいです。ほっといても良い感じはするんだけど、/var/log/messages が汚れるので美しくは無いですわなー。

hostanme rpc.statd: Failed to contact host remote-host: \
RPC: Port mapper failure - RPC: Timed out

 
上記メッセージは長いので改行していますけども・・。

で、このメッセージが出力されるのは NFS サーバ側です。NFS サーバは NFS クライアントが見えなくなるとこのメッセージを出力するようになります。

今まで動作していた NFS クライアントが(物理的に)いなくなっても延々と出続けるのでちっとウザい。と言うか、確かにウザい。そんな時は以下のファイルの中を覗いてみましょう。

cat /var/db/statd.status

この中に記述されている NFS クライアントに対して上記のメッセージが出力されていることが解ります。うふっ。

と、言うことでこのファイルの当該の行を消した後に /etc/rc.d/statd restart すれば以降はメッセージが出力されなくなります。んー。良かった。

ちなみに、ほっといてもあるタイミングで /var/db/statd.status の中身は更新されるみたいなんだけど、そのタイミングが解らないので、そんな時はサクっと手でこのファイルを編集してしまうのであります。

3月 112010
 

最近の tacacs+ は x86_64 対応ってのが(あんまり)無いのねぇ。その昔の tacacs+ のコードってのは x86 向けなので x86_64 上でコンパイルすると、随分色々なソースのコードを書き換えなければならない。

幸いにして FreeBSD には ports で net/tac_plus-libradius ってのがあるのですが、こいつは tac_plus.F5.0.0.alpha.tar.gz と言うソースコードを使っていて、このバージョンのソースコードは色々問題もあるんだけど、radius・LDAP、そして MySQL に対応している。なおかつ、FreeBSD/amc64 でも make が通るので非常に嬉しいのであります;-)。

書き出しの「x86_64 対応ってのが(あんまり)無いのねぇ。」ってのは外部のツールを使って管理する tacacs+ のソースコード。って意味です;-)。

net/tac_plus-libradius な tacacs+ は radius サーバと連携するように特化されているみたいなので、MySQL サーバに接続できる版の ports を作ってみました。以下の URL に転がしておきます。

http://www.icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-tac_plus-mysql-20100311.tgz

make install ができて、デーモンが起動したことは確認していますが、激しく使い込んではいないのでもしかしたら何かあるかもしれません。その場合はソースコードを見直してください(^^;;。

後、上にも書きましたが、そもそも元祖となる tacacs+ のコードは x86_64 に対応してないので随分と改修が必要です。Linux で make する時は随分苦労するでしょうねぇ。と、言うことで Linux 版のパッチも書いておきました。

http://www.icmpv6.org/Prog/Linux_x86_64-tac_plus.F5.0.0.alpha.patch.bz2

Centos5.4 ですけど、こちらも一応 make は通るようにて、起動までは確認しました。 Linux の x86_64 で tacacs+ と MySQL を連携したシステムを構築してみたい方、試してみてください。色々動かない場合はソースコードを見直して頂ければと思います(^^;;。

あ。見直して更新したソースコードは是非頂けると嬉しいです。宜しくお願いしますf(^^;;。

2月 032010
 

FreeBSD の ports current を追いかけていると virtualbox が oes 3.1.2 にバージョンアップしました。でもってこれを make すると X11 有り/無し が選択できるようです。

デスクトップに FreeBSD がある場合には WITH_X11=true で make したほうが全然良いのであります。しかし、WITHOUT_X11=true で make するのはどんな時かなぁ?と、悩むのですが、おぉ。自宅のサーバは FreeBSD/amd64 で運用していて、こいつはサーバなので X11 無しだよー。

ってことは、FreeBSD で稼働しているサーバ上では WITHOUT_X11=true で make して virtualbox をバックグラウンドで起動すれば、Windows 2008 R2 が FreeBSD 上で動作するんでないかい?などと思ってしまうのであります。ハードウェアは一台なんだけど、サーバは FreeBSD と WindowsServer の両方が動作する自宅の環境ができあがるわけです;-)。

#どんな「自宅だっ!!??」って突っ込みは無し。と言うことで;-P。

と、言うことで早速トライしてみましょう。今回用意するものは以下になります。

・FreebSD/amd64 7.3-PRERELEASE X11 がインストールされているデスクトップ機
・FreeBSD/amd64 7.3-PRERELEASE もしくは FreeBSD/amd64 8.0-RELEASE がインストールされているサーバマシン。こちらは X11 が入っていません。

デスクトップ機では WITH_X11=true で emulators/virtualbox-ose を make してインストールします。サーバマシンでは WITHOUT_X11=true で emulators/virtualbox-ose をインストールします。準備は整いました;-)。

まず、デスクトップ機で VirtualBox を起動します。KDE4 の場合、[「K」メニュー] -> [システム] にあります。

過去に一回でも VirtualBox を起動していると $HOME/.VirtualBox/ と、言うディレクトリが存在しているのでこれを一旦 mv ~/.VirtualBox ~/.VirtualBox.save としてから VirtualBox を起動しましょう。

起動後は 新しいバーチャルマシンを作成します。今回はライセンスの関係で Windows7 Profesional x86 を利用しました。バーチャルマシンの「設定」はサーバマシンのハードウェアに合わせます。フロッピーとかサウンドカードが無い場合にはどんどんオフにしたり削除します。

で、Windows の CD イメージをマウントしてインストール作業。インストールができたらデスクトップ機側の作業は完了です。なお、Windows7 の設定は今のうちに色々やっておいたほうがラクチンです。僕の場合は、ネットワークの設定を行いました。ブリッジにしてネットワークは自宅 LAN 内の固定アドレスを指定しています。ネットマスクは 255.255.255.0 です。

・デスクトップ機 192.168.10.110
・サーバマシン 192.168.10.3
・Windows7(ブリッジ) 192.168.10.7

設定ができたら Windows7 をシャットダウンしましょう。あ。ちなみに僕のデスクトップ機とサーバマシンでは共に NIC が re0 なのでラクチンなのであります;-)。

続いてサーバ側で Windows7 を起動するための準備をします。まず、デスクトップ機の ~/.VirtualBox をサーバ側に持っていきます。次に、やはりデスクトップ機でインストールした Windows7 のディクスイメージもサーバ側に持っていきます。この時に、デスクトップの VirtualBox の環境とまるっきり同じにします。

準備ができたらサーバ側で早速 Windows7 を起動してみましょう;-)。起動するためにちゃんと認識しているか確認します。なお、 VirtualBox の起動は一般ユーザ権限で問題ありません。

$ VBoxManage list vms
VirtualBox Command Line Management Interface Version 3.1.2_OSE
(C) 2005-2009 Sun Microsystems, Inc.
All rights reserved.
"Windows7 Profetional" {0ee9ff0d-8885-4e30-801d-fbc255515d6c}

 
認識したみたいですね。続いて以下のコマンドはどうでしょう?

$ VBoxManage showvminfo "Windows7 Profetional"
:

 
たくさん出力されるので詳細は割愛しますが、Windows7 Profetional と VirtualBox の詳細が表示されます。他にも VBoxManage には色々なオプションがあるので -h で確認してみてください。

$ VBoxManage modifyvm --audio none

 
などすると オーディオデバイスがオフにできたりします。

では次に Windows7 を VirtualBox 経由で起動してみることにしましょう。

$ VBoxHeadless -s "Windows7 Profetional"

 
ふふふ。コマンドラインから起動できました。ネットワークの設定はブリッジなので 192.168.10.7 に対して ping など打ってみます。Windows7 の起動時のログは以下に出力されます。確認すると良いでしょう。

cat $HOME/.VirtualBox/Machines/Windows7 Profetional/Logs/VBox.log

ログには色々な情報が出力されますが、その中に

00:00:46.408 Guest Log: VBoxService.exe: Started. Verbose level = 0

と、表示されたら Windows7 が起動したことになります。おーーっ。ぱちぱちぱち。

後は、rdc クライアントで接続っと;-)。

で、試したのですが、ポートは開いているみたいですが、黒い画面で接続できませんでした。orz。RDC プロトコルはライセンスの問題があると言うのだけどねぇ。その影響で画面が表示されないのかしらねぇ・・。

ちなみに、デスクトップ機で VirtualBox を利用せず VBoxHeadless コマンドで Windows7 を起動した場合はちゃんと RDC プロトコルで接続できるんですけどねぇ。X11 が無いと接続できないのはちょっとおかしくね?って感じなのです・・。

しゃーないので、デスクトップ機で再度 Windows7 を起動して VNC サーバをインストールします。再起動後に VNC サーバが有効になっていることを確認したらシャットダウンで再度、サーバマシンに持っていってトライっ!!

って感じでやれば、X11 が無い環境でも Windows7 がブートするのであります。今回はデスクトップ機側で設定した VirtualBox の設定をそのままづるづると引きずるすごい簡単な方法です。環境を準備するのが大変なことがあるかと思います。その場合は VBoxManage をコマンドラインから実行することになるので、ドキュメントとか読んで頑張ることになるのでありますぁ;-)。

あ。Windows のアクティベーションの事には触れていませんが、ディスクイメージがあってあちこちでバーチャルな環境を起動した場合、僕はどうなるか知りません。ライセンスはちゃんと守るのが良いかと思われます。私の場合、これは「検証」です;-)。

更に、あぁ。っ!!。 Windows7 の止め方を書いてなかったですね。以下のコマンドで停止します。オプションは色々あるので好きなのを選んでください。

$ VBoxManage controlvm "Windows7 Profetional" poweroff

 
かしこ。

1月 062010
 

この間、ちょっと前の「Thunderbird-3.0 を FreeBSD/amd64 で。」のエントリーのところで FreeBSD/amd64 上の Thunderbird も Firefox もすぐに core dump して使い物にならない。でもって -g したら libpango がどうもおかしい。と言うのを書きました。

このエントリーに添付してある URL にその結末が載っていましたね。要は pango にとあるフォントを食わせると core dump するものがあるので、そのフォントを fontpath から削除すると良いよ。とのことらしいです。

リンク先のスレッドの内容では xlsfonts コマンドで core dump するフォントを特定すると良いよ。と書かれているのですが、日本語フォントの場合、あんまり役に立たないですね。でもって GNOME や KDE を使っている人は特にフォント名が日本語で表示されるのですから。なので、日本語環境の場合は fc-list(1) を使うことにします。

fc-list コマンドで表示されたフォント名を pango-view と言うコマンドに食わせてあげます。その時に pango-view が core dump するとそのフォントは pango で扱えないフォントになるので /usr/local/lib/X11/fonts/ から削除する必要があります。

僕の環境では fc-list | sort -u | wc -l したら 434 個のフォントが利用可能な状態になっていました。うひひ。/usr/local/lib/X11/fonts/ で du -sk したら 1274754 と表示されたのでフォントだけで 1.2GByte のようです;-)。

さてと。fc-list の結果を pango-view に食わせるコマンドは以下でどうでしょう。

$ fc-list | sort -u | awk -F, '{print "echo \"" $1 "\"; ¥
pango-view --font=\"" $1 "\" -t 'TEST,test,テスト' -q"}' > fontcheck.sh
$ /bin/sh ./fontcheck.sh

 
一行目は長いので改行していますが、一行で実行して fontcheck.sh と言うファイルを作成してください。その後、fontcheck.sh を実行すれば pango-view が動作します。 core dump するファイルがあった場合には以下のように出力されます。

ヒラギノ丸ゴ Pro
Segmentation fault (core dumped)
ヒラギノ丸ゴ ProN
Segmentation fault (core dumped)
ヒラギノ明朝 Pro
Segmentation fault (core dumped)

 
表示されたフォント名を持つファイルを /usr/local/lib/X11/fonts/ の中から削除して fc-cache -fv を実行すると core dump するフォントが無くなると思います。

ちなみに僕の環境では MacoSX から持ってきたヒラギノの丸ゴ・角ゴ・明朝の各フォントと平成の明朝・角ゴシックの計 16 個のフォントで core dump が発生したので、これらのフォントを削除しました。

削除した後に Thunderbird3 や Firefox35 を起動すると、おおぉぉっ!! 無事に起動できたのでありました。パチパチパチ。

と、言うことで Thunderbird3 や Firefox35 が libpango で core dump するなんてのはその人の環境によって全然変わる。と言うことですね。僕みたいに(と言い切って良いのか?)たくさんのフォントをインストールしている人はその確率が高くなるわけですが、google で検索しても日本国内でこの現象を書いているのは僕だけみたいなので、もしかして、僕だけが陥った現象なのから?

この問題はオイオイ pango 側で吸収されていくのかなぁ?今回は pango のバージョンは 1.26.2 で特にダウングレードもしていないです。

それにしても復活して良かったです;-)。

そー言えば、MacOSX にフォントをインストールするときに「このフォントは危険です」みたいにアラートが上がってインストールしないこともあるのですが、FreeBSD の場合 fc-cache を実行した時点では何もアラートは上がらないのでインストール前(それはつまり fc-cache コマンドを叩く前と言うことかな)には pango-view を実行するのが良いのかな?

1月 042010
 

FreeBSD で firefox を ports/packages からインストールすると中々日本語化ってできないですよね。

例えば ports から最新の firefox-3.5.6 をインストールして、続いて firefox35-i18n-3.5.6 をインストールすると日本語化されるんだけど、csup して portupgrade -arR すると firefox35-i18n-3.5.6 がインストールされているんだけど、英語表示されてしまう。

firefox-3.5.6 が最新になってから firefox35-i18n-3.5.6 をインストールしないと日本語表示してくれないんですな。ports で是非関連性を持たせていただきたい所ではあります。

さて。そんな FreeBSD の firefox ですが、URL バーの横に検索バーがあるのですが、ここに表示されているのは en なサイトがほとんどで日本語のサイトが一個も無い。ヤッテらんねーぜ。ケっ。て感じがするのですが・・。

kensaku-bar.png

日本語のサイトを表示することも可能です。と、言うか http://mozilla.jp/ からダウンロードできる Linux 版の firefox は検索バーのメニューは日本語サイトが登録されているのであります。

なので Linux 版 firefox から 各サイト用の XML ファイルを引っこ抜いて持ってくればそれでおしまい。って感じなのです。

あ。ちなみに上のキャプチャの bing と @nifty は拾ってきたのをインストールしています。

簡単に作業内容を書いておきます。

1. http://mozilla.jp/firefox/download/all/ から Linux 向け firefox の日本語版をダウンロードしてきます。

2. ダウンロードしたアーカイブを展開して firefox/searchplugins の中を覗きます。ここに日本語サイトの XML ファイルが入っています。

3. $HOME/.mozilla/firefox/乱数.default/searchplugins/ に XML ファイルをコピーしてあげます。

4. firefox を起動して検索バーに表示されているアイコンをクリックし「検索バーの管理」で編集します。

作業はこれだけですが、firefox のバージョンが上がるたんびにやる必要があるかもしれません。

ports/packages の firefox35-i18n-3.5.6 で吸収してくれれば良いのだけどねぇ。/usr/local/lib/firefox3/searchplugins がベースとなるディレクトリなんだけどこのディレクトリをまるまる置き換えてくれるようにしてくれれば・・。

するっていと、firefox35-i18n-3.5.6 は各国語の言語パックの他に Linux 版 firefox をダウンロードして来て、展開した後 firefox/searchplugins だけ抜き取って /usr/local/lib/firefox3/searchplugins と置き換える。って作業を追加する必要がありそうです。

できるのか?(アムロ風;-)

12月 262009
 

ports CURRENT の editors/emacs が emacs-22.3 から emacs-23.1 になったようだけど、japanese/ の下の emacs は相変わらず emacs-22.3 ぽいので、以前このブログに掲載した emacs-canna の ports を作ってみました。

基本的には editors/emacs を japanese/ にコピーして Canna for GNU Emacs23 からパッチを取って来て make している感じです。なので、ベースは emacs-23.1 で、インストールされるものも editors/emacs とまるっきり一緒のはずです。

以下の URL に転がしておいたのでもしよろしければ使ってみてください。

http://www.icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-emacs-canna-20091221.tgz
この ports について、その筋の人に色々お聞きしてみたのですが、一番多い意見が send-pr すればぁ。ってヤツでしたが、正しくその通りだとは思います。が、まぁ、自分で使っている分にはどーでもよいかぁ。みたいな感じで(^^;;。

後、ports の editors/emacs に吸収してもらえばぁ。って意見も頂いて、これは確かに「なるほどー。」とか思いましたね。 options に WITH_CANNA=yes とか指定できれば、 Canna for GNU Emacs23 からパッチをダウンロードして来て適用する。ってので済むのでこれは確かにラクチンだし、emacs の ports があちこちにできなくて済むのでそれはそれで嬉しいのだけどねぇ・・。

とまぁ、そんなそんなことは思っても結局はどっかそのへんに転がしておいて終ってしまいそうな予感なんですけどね(^^;;。