最新更新日 '99.11.06.
さて、3.3-RELEASE の PAO3 ですが、ほとんどのソースが本家に取り込まれつつリリースされました。ぱちぱちぱち。そして、CAM 形式で SCSI カードが動かなくなったのに aic ドライバは 中川さんの手によって動く様になりました。ぱちぱちぱち。
そんなこんなの 3.3-RELEASE 版 PAO3 です。私もそろそろ packages の進歩の止まっている 2.2.8-RELEASE から足をあらい、完全に PAO3 系に移行しようかしら。ふふふ。
他のメニューとして前からあるモノを一部更新して以下になります。どうぞお楽しみください。
XFree86 3.3.3 で TrueType Font を使う。
XFree86 3.3.2 で 16bpp を出す。
と、言う事でまずはともかく関連するソースを持って来る事にしましょう。ではインストールの為の準備です。
・PAO ソースキット
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-jp/PAO/PAO3-19991011.tar.gz
・PAO インストールフロッピー 1.44MB
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-jp/PAO/flp/3.3-RELEASE/kern.flp
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-jp/PAO/flp/3.3-RELEASE/mfsroot.flp
・PAO ディストリビューション
ftp://daemon.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-jp/PAO/flp/3.3-RELEASE/paodist.tar
さて、用意出来ましたか?ではちょっと説明をしましょうかね。一番上のは今までと同様、自分でパッチを当てるためのキットです。 PAO3 用 flp を使う場合は「PAO ディストリビューション」を使います。なので、今回必要なのは、kern.flp、mfsroot.flp、paodist.tar の三つになります。
まず第一の方法として、Local な ftp サーバから ftp インストールを行います。準備としては、FTP サーバに FreeBSD のインストールに必要なファイル、例えば、bin,src,proflibs,XF86335,compat* 等を用意します。そして、paodist.tar を展開すると、それらと同列に paobin と、paosrc が出来ると思います。これで準備は完了です。Local な FTP サーバが FreeBSD であるなら /var/ftp/pub/FreeBSD/3.3-RELEASE に作れば良いです。
第二の方法としては、DOS のパーティションからインストールする方法ですが、その時は、c:\3.3-RELEASE と言うディレクトリを作ってそこに FreeBSD のインストールに必要なファイルを用意して、更に paobin と、paosrc を置いてあげれば良いです。
続いてインストール用 FD を作成します。kern.flp と mfsroot.flp です。これで FD を二枚作り、普通の 3.3-RELEASE の時の様にインストールします。ちょっと違う所は、最初に PCMCIA の初期化を行ってくれる所です。そのおかげで PCMCIA 経由の NIC からインストールが可能です。
これで普段通りのインストールを行い、インストールが終るともう PAO3 が動き出します。
裏技的方法としては、例えば Local な ftp サーバに CD-ROM を利用した場合、 mount -t cd9660 /dev/cd0a /var/ftp/pub/FreeBSD/3.3-RELEASE とかするので、paodist.tar 分のpaobin と、paosrc は書き込み不可状態です。paobin と paosrc は展開出来ないんです。そー言う時は DOS パーティションであるとか、FD に入るので FD に入れてアクセスします。
以下は DOS パーティションからインストールする時の例です。C:\tmp に paobin と paosrc を用意したとして、PAO3 のリブート後に、
---------------- # cd /dos/tmp/paobin # sh install.sh # cd /dos/tmp/paosrc # sh install.sh ----------------と、これだけすると /kernel.PAO、 pccardd とか、/etc への追加、/usr/src/sys へのパッチ等が全て終ります。早いです;-)。C:\tmp では無く、C:\release に入れると、/stand/sysconfig からインストールが可能になります。お試しください;-)。
これでインストールはおしまいです。現状では aic 以外の SCSI カードが使えないので nfs とか、(/stand/sysinstall の) ftp による packages のインストールを行う事になると思います。
注意点ですが、/etc/pccard.conf に自分の利用している NIC の設定が書いてあるのにそれでも使えない場合は、IRQ が衝突している可能性があるのでもう一度見直してあげましょう。
それと、/etc/rc 内で、
---------------- # start up PC-card configuration if [ -f /etc/rc.pccard ]; then . /etc/rc.pccard fi # start up the initial network configuration. if [ -f /etc/rc.network ]; then . /etc/rc.network # We only need to do this once. network_pass1 fi ----------------と、言う様な感じで書かれているのですが、rc.pccard で PCMCIA の NIC をプローブする前にネットワーク処理系の rc.network が走ってしまうので、ネットワークの初期化がうまく行きません。そんな時は、rc.pccard の処理が終って 10 秒程寝てから rc.network の処理を行う様に以下の行を追加してあげれば良いです。
---------------- # start up PC-card configuration if [ -f /etc/rc.pccard ]; then . /etc/rc.pccard fi echo "" echo "PCMCIA Network Card [ed0] enable. Sleep 10 sec. " echo "" sleep 10 # start up the initial network configuration. if [ -f /etc/rc.network ]; then . /etc/rc.network # We only need to do this once. network_pass1 fi ----------------ちょっとダサいかな・・(^^;;。やろうと思えばもっとかっちょ良く出来る事でしょう;-)。
そして、標準の 3.3-RELEASE からそうなのですが、インストールには DHCP が利用出来ます。その環境を持っている人はそれを利用するのも一つの手ですね。
と、言う事で簡単にインストールが終って利用する事が可能です。3.2-RELEASE の頃は newconfig とか PAO の本家へのマージなどでづいぶんともめたのですが、PAO が実際の FreeBSD のソースツリーに入るのは非常に良い事です。今まで海外の人はどうしていたのでしょうかねぇ?・・(^^;;。