と、言う事で本題ですが、実は私的な話題ですが引っ越ししました。それにより今まで、CATV 接続だったのが ADSL 8MB の接続になりました。プロバイダは eAccess+BIGLOBE です。
この組み合わせは、BIGLOBE に 固定 IPv4 オプション(月額プラス 3,500yen)があったので決めました。しかし、後から友人に聞いてみると、フレッツ・ADSL+WAKWAK の組み合わせの方が料金が安いと言う事を知り、ちょっと残念でした。今後、固定 IPv4 アドレスサービスをお探しの方は良く検討してみてください。
で、今回は eAccess+BIGLOBE で ADSL 接続に付いてのお話ですが、こらまた非常に簡単でした。実は全然 web に書くほどの事はなぁんもありません。それに既に 今野さん が書かれています。私はそれを参照しただけです。詳しくは 今野さん の web ページを参考にしてください;-)。
eAccess は PPPoE では無く、PPPoA です。PPP などの接続については ADSL モデム君が頑張ってくれるので、サーバとなる FreeBSD では PPP の設定は必要ありません。一応、テキストベースのネットワーク構成図を書いておきます。
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----| BIGLOBE |------------------- InterNet
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|
+----+-----+
|ADSL Modem| IPv4:固定 IPv4 アドレス
+----+-----+
|NIC:IPv4:192.168.10.1
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|fxp0:IPv4:192.168.10.2
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| FreeBSD |GateWay:gate.running-dog.net
+----+----+
|xl0:IPv4:192.168.1.2
|
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----+--------+-----------------------------+--------------
|fxp0:IPv4:192.168.1.7 |rl0:IPv4:192.168.1.9
+----+----+ +----+----+
| USERPC1 | | USERPC2 |
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ADSL Modem は モデムは住友電工の MegaBit Gear TE4121C と言う機種です。ADSL Modem がダイアルアップするので、グローバル IPv4 アドレスは ADSL Modem に付いてしまいます。そして、ADSL Modem は NAT を標準装備しているので、ADSL Modem の内側は必然的にプライベートアドレスを利用する事になります。
をいをい・・。サーバを構築できんやんけ。と思うのですが、BIGLOBE には固定 IPv4 アドレスオプションがあるので「きっとなんとかなるやろ。」と思っていたらやっぱりありました;-)。ADSL Modem は 「NAT 上のとあるマシンの IP アドレスに全てのパケットを丸投げする」指定ができるので、それを指定する事にします。
するとまぁ、上の様なネットワーク構成になってしまうのですが、ADSL Modem と gate.running-dog.net の間には ADSL Modem 管理下の NAT 環境が出来てしまいます。これをかっちょよく、DMZ と呼んでしまいましょう;-)。gate.running-dog.net は DMZ に配置された、FW/web/mail/ftp サーバとなります;-)。
そして、実際には 192.168.1.0/24 が家庭内 LAN のセグメントになります。こちらは gate.running-dog.net 配下の NAT 環境となり、こんな感じで構成すると、FreeBSD で自宅でサーバを構築する事が可能となります。尚、BIGLOBE の固定 IP アドレスオプション にはなにやら怪しげな「ご利用上の注意」が書かれています。是非ご一読ください。
さて、全てのパケットを丸投げされた gate.running-dog.net の ifconfig -a の結果は以下になっています。fxp0 側は DMZ 側で、192.168.10.2 に対し、ADSL Modem から全てのパケットを転送される事になります。xl0 側は 192.168.1.2 として、ipnat により、192.168.1.0/24 を NAT し、家庭内 LAN セグメントを構築しています。
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fxp0: flags=8843 mtu 1500
inet 192.168.10.2 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.10.255
inet6 fe80::290:27ff:fe89:efa1%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
ether 00:90:27:89:ef:a1
media: Ethernet autoselect (100baseTX )
status: active
xl0: flags=8843 mtu 1500
inet 192.168.1.2 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.1.255
inet6 fe80::260:8ff:feb0:7e58%xl0 prefixlen 64 scopeid 0x1
ether 00:60:08:b0:7e:58
media: Ethernet autoselect (100baseTX )
status: active
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さて、PPP や PPPoE など普通であれば FreeBSD 側で PPP するので、fxp0 にグローバル IPv4 アドレスが付くはずなのに付いていない所が悲しいですね。今、何番の IPv4 アドレスを掴んでいるかは web プラウザ経由で ADSL Modem に対して確認するしか手はなさそうです。しくしく。
さて、ここまでは IPv4 でのネットワークでしたが、IPv6 のお話をしていきましょう;-)。IPv6 トンネルはプライベートアドレスではトンネルできないと言われていますが、住友電工の MegaBit Gear TE4121C ADSL Modem は上にも書いた通り、「全てのパケットを特定のアドレスに丸投げする」と言う指定ができるのでプライベートアドレスでもトンネル接続が可能となています。
以下は、route6d を利用した場合の gif0 の状態ですが、これまた怪しい表示ですよねぇぇ(^^;;。
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gif0: flags=8051 mtu 1280
tunnel inet 192.168.10.2 --> 202.226.???.36
inet6 fe80::260:8ff:feb0:7e58%gif0 prefixlen 64 scopeid 0x6
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こんな感じで表示してくれでもトンネルは掘られます。これは、dtcp を利用した場合でも無事にトンネルを掘ることが可能です。オソルベシ丸投げ;-)。って感じです。
こんな感じで、自宅は ADSL 接続が OK となりました。NTT の自宅は基地局まで 600m だそうです。8MB を契約したのですが、自宅からの下りは 7.8M、自宅への上りは 0.8M ほどの速度が出ています。随分は速くなりました。嬉しい事です。はい;-)。