それにしても随分久々の新規ネタになります。会社を変わったり雑誌にいろいろ記事を書いていてドタバタしていたので web の更新が滞っていました(^^;。
と、言う事で新規のネタですが、今回はありあまる IPv6 アドレスを利用します。通常、IPv6 アドレスは NLA と言う /48 の単位で上位の ISP などから貰うことが出来ますが、これだと、65535 個の SLA のネットワークを構築できます。これを toute6d を使って SLA のネットワークを構築してみましょう。
例のごとくテキストベースのネットワーク構成図です;-)。上位はトンネル接続で IAMSY に dtcp により接続しています。
+-------+
---| ISP |---------------+---- InterNet
+---+---+ |
|IPv4 IPv6 +----+----+
| +----------| IMASY |Router:casper.imasy.or.jp
| | +---------+
| |
| | 3ffe:505:2019::/48
| |
ep0| |gif0
+--+---+--+ GateWay:gate.running-dog.net
| FreeBSD | IPv4:64.123.3.128
+----+----+ IPv6:3ffe:505:2019:1::1
ed1|gif1
|
|
| 3ffe:505:2019:a000:/64
|
fxp0|gif0
+----+----+ LAN 内 Router:v6route.running-dog.net
| FreeBSD | IPv4: 192.168.1.100
+----+----+ IPv6:3ffe:505:2019:a000::1
fxp1|
|
----+--------+-----------------------------+--------------
ed1| rl0|
+----+----+ +----+----+
| USERPC1 | | USERPC2 |
+----+----+ +----+----+
IPv6:3ffe:505:2019:a000::2 IPv6:3ffe:505:2019:a000::3
この図は説明しないと解らないですね(^^;;。
・IMASY より 3ffe:505:2019::/48 の IPv6 アドレスをもらっています。
・GateWay である gate.running-dog.net は、IPv6 アドレスが 3ffe:505:2019:1::1 です。gif0 を利用して IMASY にトンネルしています。
・gate.running-dog.net の IPv4 アドレスは 64.123.3.128 で ISP から DHCP で付加されています。
・LAN 内のルータである v6route.running-dog.net は、上位の gate.running-dog.net から gif1 経由の gif0 着で 3ffe:505:2019:a000:/64 の IPv6 アドレスのルーティングが任されることになります。
・IPv4 アドレスは 192.168.1.100 であり、IPv6 アドレスは 3ffe:505:2019:a000::1 になります。
・その奥のネットワークには、USERPC1 と USERPC2 がそれぞれぶら下がったネットワークになります。
・ gate.running-dog.net と v6route.running-dog.net の間は IPv6 over IPv4 トンネルによる接続とします。
簡単に状況を説明するとこんな事がしたいと言う事になるのですが、要は、ありあまる IPv6 アドレス空間を利用してサブネットを構築し、gate.running-dog.net (今後はドメイン名を省きます:-)はそのネットワークの GateWay で、v6route.running-dog.net をルータにしたい、と言う事です。
この状態では、gate に route6d を立ち上げて v6route に対して、「おんどれのルー手イング情報はわてに投げたらエーねん。」と広報する事にします。v6route の方は「おらの経路情報はどないしたらよかと?」的に悩んでいるので、やはり route6d を起動して上位(gate)に教えて上げます。
と、言う事で、チョー簡単に言うと、gate、v6route の双方で route6d を起動しておしまいです;-)。あれま。もう終わってしまった;-P。と、言う事で簡単すぎるのでもう少し詳しく見ていきましょう;-)。