PGP のコマンド一覧
暗号化
電子署名
暗号化と電子署名に関するオプション
復号化と確認
鍵の管理
ヘルプ

暗号化

pgp -c myfile
暗号化:ファイルを慣用暗号(共有鍵暗号)で暗号化する。

pgp -cw myfile
暗号化して元ファイルを削除:ファイルを暗号化して、元の平文ファイルの痕跡を消す。

pgp -ca myfile
暗号化してASCII形式で出力:ファイルを慣用暗号で暗号化し、電子メールで送信できるようにRadix 64 形式で出力する。

pgp -caw myfile
暗号化してASCII形式で出力し、元ファイルを削除:ファイルを暗号化し、ASCII形式で符号化して、元の平文ファイルの痕跡を消す。

pgp -e message userID
メッセージの暗号化:ユーザIDの公開鍵でメッセージファイルを暗号化する。ユーザIDを複数指定すれば、複数の人宛に暗号化できる。

pgp -ew message userID
メッセージを暗号化し、元ファイルを削除:ユーザIDの公開鍵でメッセージファイルを暗号化し、元のメッセージの痕跡を消す。

pgp -eat message userID
テキストを暗号化し、ASCII形式で出力:ユーザIDの公開鍵でメッセージファイルを暗号化し、結果をASCIIファイルとして出力する。ユーザIDは複数指定できる。


pgp -eat userID
テキストを暗号化し、ASCII形式で出力(フィルターとして使用):標準入力から読み込んだメッセージファイルをユーザIDの公開鍵で暗号化し、結果をASCIIファイルとして出力する。ユーザIDは複数指定できる。

電子署名

pgp -s message [-u myID]
署名:メッセージに自分の秘密鍵で署名する。署名に使用する秘密鍵を指定するには、[-u myID]オプションを指定する。

pgp‐sb message [-u myID]
分離署名:メッセージの署名を作成して、別ファイルに格納する。署名に使用する秘密鍵を指定するには、[-u myID]オプションを指定する。

pgp‐se message userID [-u myID]
署名と暗号化:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、ユーザIDの公開鍵で暗号化する。署名に使用する秘密鍵を指定するには、[-u myID]オプションを指定する。

pgp‐sea message userID
署名および暗号化し、ASCII形式で出力:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、ユーザIDの公開鍵で暗号化し、電子メールで送信できるようにASCII形式で出力する。

pgp‐seat message userID [-u myID]
メッセージを署名および暗号化し、ASCII形式で出力:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、ユーザIDの公開鍵で暗号化し、電子メールで送信できるようにASCIIテキストファイルとして出力する。署名に使用する秘密鍵を指定するには、[-u myID]オプションを指定する。

pgp -seaw message userID
署名および暗号化し、ASCII形式で出力して、元ファイルを削除:自分の秘密鍵でメッセージに署名してから、ユーザIDの公開鍵で暗号化し、電子メールで送信できるようにASCII形式で出力したあと、元メッセージファイルの痕跡を消す。

暗号化と電子署名に関するオプション
以下のオプションは、他のオプションといっしょに指定できる。

-a
ASCII形式での出力:すべてのPGP出力ファイルを、Radix 64を使用して印刷可能なASCII文字に符号化する。

-f
フィルター:ファイルを標準入力から読み込んで、標準出力に書き出す。

-m
more:復号化に指定した場合は、復号化されたファイルを画面上に表示するだけで、ディスクには保存しない。暗号化に指定した場合は、復号化したファイルの内容を保存しないよう受信者に指示する。

-o myfile
出力ファイル:暗号ファイルの出力先を指定する。

-p encryptedFile
ファイル名の保存:平文を元のファイル名のまま復元する。

-t
テキスト:PGPが処理するすべての平文ファイルをテキストファイルとみなす。使用しているマシンを考慮して行末を変換する。

-u myID
ユーザ:どのユーザの秘密鍵を署名に使用するかを指定する。

-w
元ファイルを削除する:暗号化した後、元ファイルの痕跡を消す。

復号化と確認

pgp encryptedFile [-o myfile]
暗号ファイルを復号化する。復号ファイルの格納先ファイル名は、[-o myfile]オプションで指定する。

pgp signedFile [-o myfile]
署名入りファイルの署名を検証する。出力ファイル名は、[-o myfile]オプションで指定する。

pgp -m encryptedFile
暗号ファイルを復号化する。ただし、画面上に表示するだけで、ディスクには格納しない。

鍵の管理
鍵管理コマンドに鍵ホルダー名を指定しないと、そのユーザの公開鍵ホルダーが指定されたものとみなす。

pgp -kg
鍵の作成:新しい公開鍵と秘密鍵の組を作成する。

pgp -ke [userID] [keyring]
鍵の編集:パスフレーズを編集したり、新しいユーザIDで鍵に署名したり、他人の公開鍵の信用度を変更したりする。

pgp -ka keyfile [keyring]
鍵の追加:鍵ファイル内の鍵を鍵ホルダーに追加する。

pgp -kaf userID [keyring]
鍵の追加(フィルターとして使用):標準入力から読み込んだ鍵を鍵ホルダーに追加する。

pgp -kr [userID] [keyring]
鍵の削除:鍵ホルダーから鍵を取り外す。必要に応じて入力プロンプトが表示される。

pgp -kv [userID] [keyring]
鍵の表示:鍵ホルダーの中身を表示する。[ユーザID]を指定すると、そのユーザの鍵だけが表示される。

pgp -kvv [userID] [keyring]
鍵の詳細表示:鍵ホルダーの内容と各鍵の署名者を表示する。[ユーザID]を指定すると、そのユーザの鍵情報だけが表示される。

pgp -kc [userID] [keyring]
鍵のチェック:鍵ホルダーの内容を表示し、署名をチェックし、各署名の信用度を表示する。BARKING内部変数にバックアップ鍵ホルダーが指定されている場合は、バックアップ鍵ホルダーの内容とプライマリ鍵ホルダーの内容が比較される。[ユーザID]を指定すると、そのユーザの鍵情報だけが表示される。

pgp -kvc [userID] [keyring]
鍵の表示とチェック:鍵ホルダーの内容を、各鍵の指紋といっしょに表示する。[ユーザID]を指定すると、そのユーザの鍵情報だけが表示される。

pgp -ks [userID] [-u anotherID] [keyring]
鍵に署名:[ユーザID]の鍵を自分の秘密鍵(または別のユーザの秘密鍵)で署名および認証する。ユーザIDを省略するとプロンプトが表示される。

pgp -krs userID [keyring]
署名の削除:ユーザIDの公開鍵から署名を削除する。

pgp -kx [userID] [keyfile] [keyring]
鍵の抽出:ユーザIDの鍵を鍵ホルダーから別の鍵ファイルに取り出す。必要に応じて入力プロンプトが表示される。

pgp -kxa userID keyfile [keyring]
鍵を抽出し、ASCII形式で出力:ユーザIDの鍵を鍵ホルダーから別の鍵ファイルにASCII形式で取り出す。

pgp -kxaf userID [keyring]
鍵を抽出し、ASCII形式で出力(フィルターとして使用):ユーザIDの鍵を韓ホルダーから取り出し、ASCII形式で標準出力に書き出す。

pgp -kd userID [keyring]
鍵の削除または使用の停止:鍵を削除または利用の停止にする。

ヘルプ
pgp -h
ヘルプ:PGPの暗号化、復号化、電子署名の各オプションの要約を表示する。

pgp -k
鍵:PGPの鍵管理オプションの要約を表示する。

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