このカードは私のページをどっかを探せば知っている人は知っていると思いますが、2.2.5-RELEASE+PAO ではリブレット 20 でも動きました。ただ、今回は PC/AT 版では試していないのでなんとも言えません。
パッチを作ってくださったのは 倉橋さん と言う方で PAO98 方面で大活躍なさっている方です;-)。 → kura.patch-9836 REX-9836 対応パッチ
このパッチを /usr/src/sys/pccard で、cat kura.patch-9836 | patch -p0 として、パッチを当てた後、カーネルを新しく作り変えてください。見事に復活します\(^^)/。
まずは、PAO98 の boot.flp でインストール
FreeBSD(98)2.2.6-RELEASE(Rev02)+PAO-980430-pc98-980604 でのカードの設定
PC-9821Lt 540A の Xwindow の設定(XFree86 3.3.1バージョン;-)
狭いディスプレィ・・。有効に使いましょう。
では、ソース郡を取ってきましょう。
1. PAO のオリジナルソース、PAO-980430.tar.gz を入手します。
2. PAO98 のパッチファイル、PAO-980430-pc98-980604.tar.gz を入手します。
3. FreeBSD(98) 2.2.6-RELEASE のソースファイル、2.2.6-R02.tar.gz を入手します。
4. PAO98 の flp、pao98-980604.flp を入手します。
PAO-980430-pc98-980604.tar.gz に含まれているREADME.PAO98 を読みながらインストールしましょう。
嬉しい事に boot.flp が PAO 対応の為、インストールの時から PCCARD を認識出来ます。ネットワークインストール、SCSI カード経由の CD-ROM インストール等はお茶のこさいさいです。私はインストールにイーサネットカードを使い、LAN 内の FTP サーバから FTP インストールでインストールしました。簡単にインストールが終りました。
FTP サーバ上に /pub/FreebSD/2.2.6-RELEASE と言うディレクトリを作成し、その中に PC/AT 用の インストール用ファイル群と、(98) 用の 2.2.6-R02.tar.gz を展開してあげます。これでインストーラから ftp インストールできます。
もう一つの方法は、PC/AT 用の インストール用ファイル群は SCSI カード経由の CD-ROM からインストールします。インストール後に 必要なモノがインストール出来なかった。とインストーラが言って来るので、その後で (98) 用の 2.2.6-R02.tar.gz を展開したメディア、例えば DOS パーティション等を指定して、後から (98) 用ファイル群をインストールする事も可能です。
※この章は 2.2.2-RELEASE の頃に書いたモノとなんの変更も無いです。言い替えれば、変わり無く利用出来る。と、言う事です。
● Matsushita Electric Industrial Co.,LTD. CF-VEL211P カード
● RATOC REX-9836A, ICM PSC-2401 SCSI カード
対応完了です。カーネルにパッチを当てる事により動作します。
● RATOC REX-5568 "AD PC_CARD"("RC288ACL") Modem カード
/etc/pccard.conf の設定は、以下の様にしています。2.2.6-RELEASE からちょっと変わったみたいです。この値はデェフォルトです。
---------------- # Generally available IO ports io 0x240-0x2e0 0x300-0x360 # Generally available IRQs (DEPRECATED, USE OF THE OPTION IS DISCOURAGED) #irq 10 11 # Unavailable IRQs #ignirq 9 # DEC HiNote Ultra II: refrain from using SoundBlaster's IRQ # (if you have sb0 on irq 5, it should be okay) #ignirq 5 # Available memory slots memory 0xd4000 96k ----------------後、rc.conf の以下の以下の行は重要かなぁぁ・・。
---------------- pccardd=/stand/pccardd # Absolute pathname of pccard daemon pccardc=/stand/pccardc # Absolute pathname of pccard control utility ----------------この二行なのですが、/stand/sysinstall で PAO の設定をした場合と、PAO-980430.tar.gz の README を見て make でインストールした場合では pccardd,pccardc が格納される場所が変わります。 /stand と /usr/sbin になります。気を付けてくださいね。けど、この現象は、PAO がリリースされた時からずっとなので皆さん知っていますよね(^^;;。
1. Matsushita Electric Industrial Co.,LTD. CF-VEL211P Ether カード
このカードはらくちんでした。PAO-980430 に含まれている pccard.conf.sample で一発で動きます。
/etc/rc.conf の PC-card Section のネットワーク設定をする必要が有ります。後、bootpao.ftp で FTP インストールした場合は、/etc/hosts ファイルに 127.0.0.1 の行の設定しか有りません。ここに自分の IP アドレスと、ドメイン名、ホスト名の設定を正しく追加してあげましょう。/etc/rc.conf の設定が正しくても /etc/hosts の設定が悪いと ping もまともに通りません・・。まず最初にネットワーク回りの設定を完璧にしてしまいましょぅ(^^;。頑張ってくださいね(^^)。
このカードの /etc/pccard.conf の設定は、以下の様にしています。
---------------- # Matsushita Electric Industrial Co.,LTD. CF-VEL211P-B card "Matsushita Electric Industrial Co.,LTD." "CF-VEL211" config default "ed0" any ether 0xff0 00:80:45 insert echo Panasonic CF-VEL211 inserted insert /etc/pccard_ether $device remove echo Panasonic CF-VEL211 removed remove /etc/pccard_ether_remove $device ----------------2. RATOC REX-9836A, ICM PSC-2401 SCSI カード
kura.patch-9836 REX-9836 対応パッチ
---------------- # cp ./kura.patch-9836 /usr/src/sys/pccard # cd /usr/src/sys/pccard # cat kura.patch-9836 | patch -p0 ----------------上記の様にパッチを当ててからカーネルのリコンフィグをしてください。その後で正常に動く様になるでしょう。以下、今までの文書に戻ります・・(^^;;
2.2.1-RELEASE の時に動かなくてずいぶんと難儀したカードでした。原因はカードの持っている情報の IO ポートに 0x0 が書かれている、と言うバグの有るカードだったらしいのです。 このカードを 2.2.1-RELEASE の時に動く様にしましたが、2.2.2-RELEASE、2.2.5-RELEASE でも問題無く動作しています。
☆☆ 2.2.1-RELEASE 設定当時
PAO98 な方から「ここに行けば NetBSD の情報が載っているので参考にしてみては?」と言われたのが下の URL ですが(神保さん と言う、その筋ではそれはそれはご高名な方です。私もずいぶんとお世話になっています。ありがとうございます。現在、RATOC REX-9836A, ICM PSC-2401 SCSI カード では相互リンクをさせて頂いています。)NetBSD/pc98 の設定の書かれてある
http://www.nisoc.or.jp/~karl/netbsd-pc98/etc.html
このページを眺めて、「要は IO ポートを手で指定して上げれば良い」と言う事に気が付き pccardc enabler コマンドを以下の様に叩きました。
# pcardc enabler 0 stg0 -a 0x4140 -i 5
これで、強引に IO ポートを書き換えて動く様になりました。コマンド実行後にカードを認識しますが、この間の時間がちょっと長いです。「ん?凍り付いたかな?」と思ってすぐにリセットしないで、ちょっと待ってみましょう。待っていると pccardd がメッセージを出力するのですが、2.2.5-RELEASE になってからちょっと変わりました。
このカードの /etc/pccard.conf の設定は、以下の様にしています。
----------------- # RATOC REX-5536AM, ICM PSC-2401 SCSI # (Don't put this entry under REX5535 series!) # There's a buggy revision of this card which has broken CIS tupples. # if you can't use this card, please use the point enabler. (for example, # type "pccardc enabler 0 stg0 -a 0x4140 -i 5" from root command prompt) #card "PCMCIA SCSI MBH10404" "01" # config 0x37 "stg0" any # insert echo REX-5536AM SCSI card inserted # remove echo REX-5536AM SCSI card removed # RATOC REX-9836A, ICM PSC-2401 SCSI # (Don't put this entry under REX5535 series!) card "PCMCIA SCSI MBH10404" "01" # config default "stg0" any config default "stg0" 5 insert echo REX-9836A SCSI card inserted remove echo REX-9836A SCSI card removed -----------------config default にすると 0x20 が取られるのですが、この時 IO ポートが 0x0 なのでした。その状態で pccardc dumpcis すると見事に pccardc が core dump する現象は今でも続いています。(g_g)。
3. RATOC REX-5568 "AD PC_CARD"("RC288ACL") Modem カード
2.2.1-RELEASE の時に 倉橋さん と言う、それは、とても PAO98 な方がモデムカードに対応するパッチを発表されまして、その時に私は頂きました。と、言う事で私の 2.2.1-RELESE はモデムカードが動いていました。
さて、2.2.2-RELEASE で吸収された 倉橋さん のモデムのパッチは、今回の 2.2.6-RELEASE でも問題無く動作し簡単に動くと思います。そー考えると、デスクトップ FreeBSD(98) より簡単にモデムが扱えると言う事ですね(^^)。 モデムカードの /etc/pccard.conf の設定は、以下の様にしています。ほとんど、この設定を変えるだけで、動作すると思います。もしかしたら思考錯誤が必要かも・・(^^;;。けど、初期の設定で動くでしょう\(^^)/。
----------------- # GENERIC PCMCIA modem function serial config 0x23 "sio2" any # config 0x23 "sio2" pio # alternative definitions # config 0x21 "sio2" any # ......... # config 0x22 "sio2" any # config 0x21 "sio2" pio # config 0x22 "sio2" pio # config 0x23 "sio2" 5 # config 0x21 "sio2" 5 # config 0x22 "sio2" 5 # reset 100 # default reset 1000 # safety reset time # reset 10000 # for unstable cards insert echo PCMCIA Modem inserted remove echo PCMCIA Modem removed -----------------
と、言うのが前回までのお話しでした。今回は 2.2.6-RELEASE になって XFree86 は 3.3.2 になりました。ぎくぎくぎくぅぅ。けど、まぁ、心配はありません。3.3.1 の XF86Config が無修正でそのまま動きます。一応、PC-9821Lt 540A のディスプレイスペックを書きます。
ディスプレイチップセット :Cirrus Logic GD5430
メモリ :1MByte
XFree86 でサポートするサーバ:XF98_NKVNEC
のはずだったのですが、XFree86 3.2 では、実際に設定してみると全然違いました。ここが摩可不思議な所ですね。
XFree86 3.3.2 はいよいよ待ちにまった、/usr/X11R6/bin/XF98Setup と言うのが付きました。X をインストールする時らくちんになりますぅぅ(^^)。例えば、CD-ROM の中に /cdrom/XF86332/PC98-Servers と言うディレクトリを見てこれだっ!!と思うを見付けてください。幸せになれます;-)。
更に、/usr/X11R6/bin/XF98Setup を起動する時、環境変数に LANG=ja_JP.EUC 等と指定してあると、日本語になったりします;-)。
さて、いよいよ公表です(^^)。PC-9821Lt 540A で動く XF86Config は以下にあります。
XFree86 3.2 版 の XF86Config
XFree86 3.3.2(3.3.1) 版 の XF86Config
二つの違いですが、ディスプレイに対する設定方法がちびっと変更になりました。が、その「ちびっと」のおかげで、XFree86 3.2 の設定が、XFree86 3.3.1/3.3.2 ではまったく動きません。対応するバージョンの XF86Config を持って行ってください。セットアップ手順は以下です。手順は両方のバージョンで一緒です。ご安心を。
1.私の所から拾って来た XF86Config を /etc に置く。
2./usr/X11R6/bin/XF98_NEC480 があるか確認する。無い場合、 XFree86 のパッケージから X329480.tgz を取り出し、tar で展開する。
3.ln -s /usr/X11R6/bin/XF98_NEC480 /usr/X11R6/bin/X とする。
以上の作業を行ったら準備は完了。3.3.1/3.3.2 対応で X が起動しました。後は startx か xinit とたたいて見ましょう。動くはず。X のアプリケーションをじゃんじゃかインストールすれば OK(^^)。
これで、"S"じゃ無い Window が動く様になりました;-)。窓にはやっぱり、"S" より、"X"の方が良く似合いますよね(^^)V。
ま、手順的に、Netscape をインストールしましょう;-)。packages の中にある、ja-communicator-4.04 をインストールすると、一緒にチッコイフォントである、ja-k12font-1.0 ja-naga10-1.0 等がインストールされます。これやっとくとすごぉーーく幸せになれますよ(^^)。
X 側の設定は、ja-communicator-4.04 をインストールする事によりいっきに解決します。続いて、自分の環境を変更します。~/.Xresources に以下の行を追加します。
----------------- Emacs*FontSetList: 12,24 Emacs*FontSet-12: -misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-120-75-75-c-60-iso8859-1,\ -mnkaname-fixed-medium-r-normal--12-110-75-75-c-60-jisx0201.1976-0,\ -mnkaname-fixed-medium-r-normal--12-110-75-75-c-120-jisx0208.1983-0 Emacs*FontSet-24: -*-fixed-medium-r-*--24-*-iso8859-1 Kterm*FontSetList: 12,24 Kterm*FontSet-12: -misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-120-75-75-c-60-iso8859-1,\ -mnkaname-fixed-medium-r-normal--12-110-75-75-c-60-jisx0201.1976-0,\ -mnkaname-fixed-medium-r-normal--12-110-75-75-c-120-jisx0208.1983-0 Kterm*FontSet-24: -*-fixed-medium-r-*--24-*-iso8859-1 -----------------この後で、例の如く、xrdb -merge ~/.Xresources とコマンドを叩いて mule を起動すればちっちゃいフォントで動き出すでしょう。
なんか、Linux の丸文字フォントみたいで可愛いですよね(^^;。フォントの名前は、ja-k12font-1.0、俗に「要町フォント」と言います。はい。
と、言う事で、ついでに kterm のフォントも小さくします。更に fvwm で使うアイコンも xv を使って小さくします。くくく(^^)。結構広々使えますよ。いがっだいがっだ。