と、言う事で、bsd-nomads な ML でも随分と長いスレッドが続きました;-)。私が引き伸ばした。とも言うのですが・・(^^;;。で、問題点であるとかをいろいろ克服しました。
・ハード的要素
ま、 RealTek の NIC とはいえ、内蔵である事の意味は大きいです。CardBUS をサポートしていない FreeBSD にとって、実質の値で 50Mb/sec 出るネットワーク環境は魅力です;-)。これを利用する場合においては PAO の機能は必要ないですね。
現状では、RealTek の NIC は PC-UNIX では結構ぼろぼろだ。と、話を聞きます。私はデスクトップな PC にカニマークを使っていたのですが、皆さんが騒いでいる現象には陥らなかったので「僕のは無事だよ。」的余裕をぶちかましていたのですが・・。
やっぱ、止まりますなぁ・・。 FIVA MPC-206 と、このデスクトップ間で 200MB くらいのデータを ftp すると、止まるんですな。確かに。皆さんの言う事がこの時点で初めて解りました;-)。で、どうしたか?と、言われれば、デスクトップ PC 側の NIC を Intel のに変えました。それでまたまた問題解決です;-P。
・PCMCIA について
さて、本題。 FreeBSD の PCMCIA のカーネルのデェフォルトの設定では、フラッシュカードスロットにフラッシュカードを刺すとマシンがフリーズします。カーネルを作成する時に IRQ と iomem を明示的に指定して上げることで無事に使えるようになります。
----------------
# device pcic0 at isa? irq 0 port 0x3e0 iomem 0xd0000
# device pcic1 at isa? irq 0 port 0x3e2 iomem 0xd4000
device pcic0 at isa? irq 7 port 0x3e0 iomem 0xde000
device pcic1 at isa? irq 7 port 0x3e2 iomem 0xdf000
----------------
なぜか知らないのですが、 PC カードをスロットにさすと文字化けを起こすんですな・・。なので pccard.conf のデータベースとマッチしないので大変です。どこがいけないのだろう・・。唯一 4.3-RC の 4/23 版をインストールしている時にはまともに動いていたのだけれど、それ以前の RC や 4.3-RELEASE では文字化けを起こすので正しく使えないです・・。誰か、原因を教えてください。
・ハイバネーション
BIOS の設定を変更して Suspend to Disk 領域を宣言しても format しなければ正常に動作しません。 DOS から phdisk.exe を実行して format して上げる必要があります。これをしないと BIOS 設定画面を表示した時に、「Suspend to Disk がおかしいじゃんよぉ。」などと怒られます;-)。
そんなこんなでいろいろ試したのですが、やはり動作は不安定で、寝るときには素直に寝てくれるのですが、なかなか起き上がることがありませんでした。そんな状況の中で FreeBSD 方面では有名な 岩崎さん と言う方が、 FIVA MPC-206 が正しく寝て、起きてくれるようにパッチを書いてくださりました。うれぴーーっ!!。これでだいぶ安定。と、言うかほとんど安定してハイバネが出来る様になりました。あとは「ぴっぴっぴっ」の時の場合ですね。
で、その問題の 「ぴっぴっぴっ」 に付いてですが、原因の特定が出来ました。
そもそも FIVA MPC-206 は BIOS 的に見て HDD へのアクセスは ATA33 な転送速度です。しかし、内蔵されている IBM DJSA-220 の HDD はデェフォルトで ATA66(ATA66/UDMA66/mode4 は全て同じ事です) な HDD になっています。でもって 4/6 以降の 4.3-RC では、ata ドライバに mode4 をサポートしてしまったので、それまでは ATA33 で認識していた HDD が、この日を境に ATA66(dmesg で見る正確な表示は UDMA66 です) として認識されるようになりました。カーネルレベルでの転送速度が UDMA66 の場合に「ぴっぴっぴっ」でマシンが凍りつきます。
回避策としては、FreeBSD の ata ドライバを mode4 にならない様に修正する。と言う方法があります。後は、IBM のサイトから HDD の転送速度を変更するゆーちぃりちぃをダウンロードして来て ATA66 となっているのを ATA33 にする。と、言う手があります。
IBM のサイトから ibmftool-install.exe と言うのをダウンロードして来て、HDD の内容を書き換える事が出来ます。
この作業を行う事により HDD の転送速度は ATA33 になってハイバネーションが安定します。岩崎さん のパッチと併せて使えばもうばっちりです。良かったですね。
ただ、現在、目覚めたときに X がおかしくなる。と、言う問題があります。しかし、まぁ、これは FIVA MPC-206 に限ったお話では無いみたいで、どちらかと言うと、SMI LynxEM+ の問題らしいです。
・LongRUN に付いて
CPU が Transmeta の Crusoe と、言う事で、ここはやっぱり、LongRUN 機能が動いて欲しいぞぉ。と、言う事になりますが、服部さん と言う方が作って下さいました。うれぴーーっ!!。これで Crusoe の制御が行えることになります。良かったです。
パッチに付いては、ちょっと古い ioctl 版と、sysctl 版が有りますが、後者の方が今後のソースツリーに入る可能性がある為にいろいろと都合が良い様です。でもって、このパッチを有効にする為に ports が用意されているのでそっちを使った方が楽チンです。
#実はソースコードを利用して自分でパッチを当てようとしたら当たらなかった・・(^^;;。
このパッチを適用すると、カーネルレベルで LongRUN 対応になるのは当然として longrunctl と言う CUI なコマンドがインストールされます。なかなか凄い;-)。
しかし、人間と言うのは欲望のかたまりですな;-)。次は GUI が欲しいなぁ。と思う様になってしまいます。そしたら今度は、GNOME アプレットであるとか、GKrellM のプラグインであるとか、いろいろ登場して来ました。作って下さった皆さん有り難うございました。
GKrellM のプラグインは、FreeBSD 版と、Linux 版の両方が一つのソースコードで対応出来ています。素晴らしいですね。FreeBSD 版は 藤田さん、Linux 版は さとうさん と言う方が作成して下さいました。
http://fjts.org/~m/Soft/GKrelLongRun/
からソースのダウンロードが可能となっています。0.2 系は、FreeBSD の LongRUN パッチである、ioctl 版に対応しています。Linux には対応していません。(2001/07/04 現在の) 0.5 系のバージョンは sysctl 版に対応しています。このバージョンは Linux にも対応しています。展開した後、configure して、ぐまけくまけいんすとーるでインストールが終わります。
後は、GKrellM にプラグインとして設定するだけですが /usr/local/sbin/longrunctl に set-uid ビットを立てないと一部の機能が動作しませんのでご注意を・・。
・音、出る?
デェフォルトでインストールされている Linux は xmms で mp3 が聞けますね。と、言う事は ALSA で既に対応済み、と言う事でしょうか。後は、ALi からドライバも用意されてます。すごいですね。
FreeBSD では
----------------
pci0: (vendor=0x10b9, dev=0x5451) at 4.0 irq 10
----------------
として、サウンドチップが認識されます。をぃっ!! 認識出来ていないじゃんかよぉ(-"-)。
愕然と思う気持ちでじっくり悩むと、「あり? ALSA で動くなら、きっと OSS で動くんじゃないの?」と、言う事で、OSS のページを見に行くと・・。おーーっ!! "ALI M5451 audio core" と言うのがラインナップされていますねぇぇ。こりゃぁ早速、ossfreebsd394g-43.tar.gz と言うのをダウンロードして、インストールして、モジュールをロードしてみたのですが、ひどい時にはマシンが凍りつきます。良いときでも音は出ません(つまり全然ダメって事ですね(g_g)。/dev/sndstat とかもちゃんと存在しているのにねぇぇ・・。残念です。私のやり方が悪いのか・・。だれか、OSS で音が出た方いますか?
最新版は 395a なのですが、これはインストールが CGI になりました。X クライアントとして動作します。すげーー。と、言いつつ、やっぱり動きませんでした。しくしく。誰か、動いた方いますか?
等と書いていたら、既にドライバを作成した方がいらっしゃる様でして。すごいですねぇぇ。横川さん と言う方が作ってくださいました。うれぴーーっ!! と、言う事でカーネルに組み込むか、モジュールとしてロードして上げると音が出るようになります。私は、音の出る NotePC を持ったのは今回が初めてです;-)。
さてと。FreeBSD での人柱的お話はこれくらいです。結構いろいろな機能が使える様になったので、全然と言うか、全く問題無いです。あ、内蔵のモデムがありますね。けど、最初から当てにはしていませんでした。それにモデムの PCMCIA カードは既に二枚も持っているし、ThinkPad535E でもモデムが使えなかったので、ま、どーでもいーけんね。状態です;-P。