インストールも無事に終わったみたいなので、では実際に ccd の準備をしていきましょう。まずはインストールの終わったパーティション構成を確認してみると・・。
現在の利用状況 ミラー先のパーティション
/dev/ad0s2a / → ミラー無し
/dev/ad4s1b swap → /dev/ad6s1b
/dev/ad4s1e /home → /dev/ad6s1e
/dev/ad4s1f /var → /dev/ad6s1f
/dev/ad4s1g /usr → /dev/ad6s1g
・ディスクのコピー
さ、ミラー先の構成も決まったのでここで一旦マシンをリブートしてシングルユーザで起動します。 ad4 の ディスクイメージを ad6 に書き込んで上げましょう。ま、40GB もある HDD なのでそれなりに時間はかかります。じっと待つことにしましょう。
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# dd if=/dev/rad4 of=/dev/rad6 bs=256b
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・パーティションの mount と、/etc/ccd.conf の作成
続いて、/etc/ccd.conf を作成します。ま、以下の様な感じで良いでしょぉ。シングルユーザで起動した場合 /etc には書き込み権限がないので mount し直します。この時、ad4 の HDD では無く、ad6 の HDD をマウントする必要が有ります。
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# mount /
# mount /dev/ad6s1e /home
# mount /dev/ad6s1f /var
# mount /dev/ad6s1g /usr
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さささ、この後で /etc/ccd.conf を書いて上げましょう;-)。最初はミラー先無し(ad6 を使わない)で ccd を設定します。ad6 に対してはまださいろいろな作業が残っているので ccd.conf に書いてしまうと、デバイスびじぃなどと言われて怒られてしまうためです。ま、以下の様な感じですね。
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ccd0 32 none /dev/ad4s1e
ccd1 32 none /dev/ad4s1f
ccd2 32 none /dev/ad4s1g
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・ccdconfig の実行
完成したら、ccd デバイスの初期化を行います。
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# ccdconfig -C
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・ディスクラベルの書き込みと newfs
続いて ccd デバイスにディスクラベルを書いて上げます。それを省くことも多分出来ると思いますが、そーすると newfs した時に、「ディスクラベルついてへんで。」と言われます;-)。実行した時に、怪しいメッセージで出力されると思いますがま、気にせずに・・(^^;;。/tmp/ccd0 などしと一旦保存してから -Rr で書き込んで上げます。
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# disklabel ccd0 > /tmp/ccd0
# disklabel ccd1 > /tmp/ccd1
# disklabel ccd2 > /tmp/ccd2
# disklabel -Rr ccd0 /tmp/ccd0
# disklabel -Rr ccd1 /tmp/ccd1
# disklabel -Rr ccd2 /tmp/ccd2
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さてと、準備が整ったのでいよいよ newfs します。くれぐれもデバイス名を間違えないように・・。
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# newfs ccd0c
# newfs ccd1c
# newfs ccd2c
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・/etc/fstab の書き換え
/etc/fstab の内容を書き換えて上げましょう。くれぐれも間違えないように・・。
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/dev/ad4s1e /home ufs rw 2 2
/dev/ad4s1f /var ufs rw 2 2
/dev/ad4s1g /usr ufs rw 2 2
↓
/dev/ccd0c /home ufs rw 2 2
/dev/ccd1c /var ufs rw 2 2
/dev/ccd2c /usr ufs rw 2 2
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・データのコピー
ccd デバイスにデータをコピーしてあげましょう。ここまで来たらあと一息です。しかし、この作業も随分と長いですね・・(^^;;。
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# mount /dev/ccd0c /mnt
# cd /home
# tar cf - . | ( cd /mnt ; tar xvfp - )
# umount /mnt
# mount /dev/ccd1c /mnt
# cd /var
# tar cf - . | ( cd /mnt ; tar xvfp - )
# umount /mnt
# mount /dev/ccd2c /mnt
# cd /usr
# tar cf - . | ( cd /mnt ; tar xvfp - )
# umount /mnt
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・運用用の /etc/ccd.conf の設定
今までは「パーティションの mount と、/etc/ccd.conf の作成」の所で書いた、ミラー先無し /etc/ccd.conf でしたが、今度はホンチャン運用用の /etc/ccd.conf に書き換えます。書き換えたら一応、 ccdconfig -C しておきましょう。
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ccd0 32 6 /dev/ad4s1e /dev/ad6s1e
ccd1 32 6 /dev/ad4s1f /dev/ad6s1f
ccd2 32 6 /dev/ad4s1g /dev/ad6s1g
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さ、これで一連の作業が完了しました。関係するファイルの設定は終わりました。いよいよ最後のシメで、マシンをリブートしてシングルユーザで起動します。そして、最後にもう一回だけディクスの内容を dd します。
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# dd if=/dev/rad4 of=/dev/rad6 bs=256b
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以上で全ての作業が完了しました。いよいよマシンをリブートしてみましょう。これで起動時に ccd を認識して mount できればグーですね。後はひたすら使い込んでみましょう。