4.2-RELEASE でも、X はもう一回、3.3.6 みたいですね。ちょっと一足お先に XFree86 の最新のバージョン 4.0.1 を使って身みる事にしましょうか。ね。
最近の Linux のディストリビューションは外付けパッケージとして、4.0.1 が付いている場合が多いです。私は、今回、HolonLinux 2.0 と、言うディストリビューションを購入したのですが、これはデェフォルトで 3.3.6、エクストラ CD の方で 4.0.1 が入ってました。
と、言う事でまずは、FTP サーバから XFree86 の 4.0.1 のバイナリを持ってきましょう。あ、別にソースから make しても良いとは思うのですが、バイナリの方がらくちんでしょう。自分の環境から近いサイト等にあるかと思います。ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/X/XFree86/4.0.1/binaries/ とかにあります。
また、これとは別に 4.2-RELEASE では ports として、XFree86-4 があります。これはソースを持ってきて自分のマシンで make します。速い回線と速い CPU をお持ちの場合はこれでも OK ですね。
準備が整ったらのずは、Install と言うファイルを覗いてみましょう。これが第一歩です。すると、まずは、sh Xinstall.sh -check として、自分のマシンを知れ。と書いて有ります。その通りですね。ふみふみ。
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koro # sh Xinstall.sh -check
Checking which OS you're running...
uname reports 'FreeBSD' version '4.2-RELEASE', architecture 'i386'.
Object format is 'ELF'.
Binary distribution name is 'FreeBSD-4.x'
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後はプロンプトで # sh Xinstall.sh として、実行すれば OK です。が、その前に、古い /usr/X11R6 と言うディレクトリが有れば 名前を変えておく必要があるかも。
私の場合は、/sur/X11R6/bin などにインストールされた packages の管理がややこしくなるので、FreeBSD4.2-RELEASE をサラからインストールする時に一緒に入れてしまいました。FreeBSD インストール時に X-Debeloper を指定せずにただの Debeloper だけを指定した場合は、X をインストールしないので、その後で、XFree86-4 をインストールする。と、言う手順にしました。
XFree86-4 のインストールは順調に進みます。後は、いろいろなパッケージをインストールする時に (y/n) を聞いて来るので自分の好みでインストールしました。インストール自体はわりと簡単でした。ふぅぅ。良かった。
あ、二点程問題がありました。XFree86-4 のバイナリパッケージのあるディレクトリに書き込み権限が無いとインストールが正しく終わらなかった様な・・。カレントのディレクトリに GNU-TAR を置いてしまいます。なので CD-ROM 等から直接ではなく、一旦 HDD に書き込んでからインストールしてみましょう。後、4.2-RELEASE にインストールすると、ライブラリが一個ないよ。と言われるので symlink してあげましょう。ライブラリ名は libxpg4.so です。 /usr/lib にあるので symlink します。
この後で、FreeBSD の packages をいろいろインストールして、本来の環境にしましょ。ふみふみ。これでインストールの場面はおしまい。あ、Install と言うファイルの中には、Xbin.tgz、Xlib.tgz などのアーカイブが何のために存在しているのか書いているの一度参考程度に眺めてみてはどうでしょうか。
さて、いよいよ使ってみるのですが、今回は、STB Velocity 128 と言う、AGPx2 の RIVA128 チップを積んだカードで試してみました。
マニュアル があるので参考にしてみてはどうでしょうか。ただし、英語です;-)。利用出来るチップの情報としては
http://ftp.cin.nihon-u.ac.jp/XFree86/4.0.1/doc/HTML/Status.html
になります。
まず、一番気になるのが、XF86Setup はあるんかいな?って事ですが、残念ながら有りませんでした。これに変わる物なのかどうか私には解らないのですが、xf86cfg と、言う、CGI があるみたいです。これは XF86Config を作る為の道具なのか、私にはよく分かりません(^^;;。私の環境ではまともに動いてくれませんでした(^^;;。
さ、気を取り直して、昔取ったなんちゃら的に xf86config で設定しましょう。ふぅぅ。まずマウスとキーボードですが、お、インテリマウスがデフォルトでサポートされたみたいですね。ふみふみ。続いて Video カードを選んでディスプレーを選んでサイズとカラーを選んでと。さ、おしまい。セーブです。
後、/usr/X11R6/bin/XFree -configure で自動的に XF86config.new が作成される。と、言う事を風のうわさで耳にしました;-)。これで試してみたら、640x400 サイズの X の画面が表示され、確かに XF86Config が「自動生成」されました;-)。
XFree86-4 から、/etc/X11 と、言うのが出来ました。この中にいろいろな設定が保存されます。また、出来上がった XF86Config はどこに有っても良いみたいな感じですね;-)。それ位いろいろな所に置ける。と、言う事ですね。ふふふ。と、言う事で、今回は、/etc/X11/XF86Config に保存しておしまい。
では起動してみましょうか? XFree86-4 では、X 起動時のログが /var/log に保存されるようになりました。嬉しいですね。原因の追求がしやすくなりました。と、言いつつもややこしい事には変わりありませんが・・(^^;;。
さてと、後は手でいろいろ設定です。まずは mouse に付いてですが、どうも動きがおかしいです・・。確認してみると、FreeBSD では moused とバッティングしない様に、デバイス名に /dev/sysmouse を使え。と、書いて有りましたので、その通りにします。それで起動してもまだまだ動きがおかしいです。今度はプロトコルを見てみましょう。どうもインテリマウスはおかしな動きです。しょーがないので、言うと、"Auto" にしました。"A" は大文字です。"IntelliMouse" ではうまく動きませんでした。なので今は昔懐かしい 3 ボタンマウスとして動いています。
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Option "Protocol" "Auto"
Option "Device" "/dev/sysmouse"
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と、設定しました。さて、これで三ボタンマウスとして動作するのですが、小嶋 豊さん と、言う方からメールを頂きました。以下の様な設定を追加すると、X でスクロールが復活します。
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Option "Buttons" "5"
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moused は今まで通り、moused -p /dev/psm0 -t auto -z 4 で起動すれば OK です。すげー嬉しいですね。今はもう、ホイールの昨日が無いとちょっと やっていけないですからね。
後は X-TT を有効にしましょう。例のごとく FontPath に指定します。そして、"Module" セクションの所で以下のオプションを付加して上げます。
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Load "xtt"
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これだけで OK です。かぁんたん;-)。X-TT の font の指定については 誰でも簡単 X-TT な X Server(^^)/ を参考にしてみてください。fonts.dir の書き方とか参考にしてみてください。
マウスに付いての英語のドキュメントは
http://ftp.cin.nihon-u.ac.jp/XFree86/4.0.1/doc/HTML/mouse.html
X-TT に付いては
http://ftp.cin.nihon-u.ac.jp/XFree86/4.0.1/doc/HTML/fonts.html
を参考にしてみてください。
これで一応動く様になったみたいです。ふぅぅ。後は、いろいろ packages をインストールして行く所ですが、困った事に netscape がインストールできませんでした。これは、XFree86-aoutlibs-3.3.3 を要求する様で、実質的にインストールできません・・。しくしく(g_g)。
なんと、4.2-RELEASE は compat22 をデェフォルトでインストールしないんですね。見てみると、/usr/lib/aout とか /usr/X11R6/lib/aout はからっぼですね。今の所僕の環境で a.out なバイナリが残っているのは、Netscape と 後は、vje の 2.5 だけですねぇぇ。と、言う事で、Netscape はいつまで経っても a.out 版です。
compat22 を sysinstall からインストールして上げましょう。sh install.sh と手で叩いてもインストールしてくれなかったんですよねぇ・・。これで、XFree86-aoutlibs-3.3.3 がインストールできるので netscape を pkg_add して上げれば OK です。良かった良かった。
と、まぁ、こんな感じで駆け足でお伝えしましたが、新しいモノを導入するにはいろいろと面白い事があるモノです;-)。皆さんもたんまりと堪能してください;-)。最後になりましたが、私の利用している XF86Config をご紹介して終わりにします。
・Video Card STB Velocity 128/NVIDIA RIVA128
・Display Sony 15inch
31.5 - 64.3; Monitor that can do 1280x1024 @ 60 Hz
・Keyboad jp106
・Mouse MS IntelliMouse
・ 今回生成した XF86Config 1024x768 24bpp で利用