最新更新日 '99.03.14.
fonts.alias と fonts.dir を修正しました。


誰でも簡単 X-TT な X Server(^^)/
 2.2.8-RELEASE で X が 3.3.3 になりました。X-TT と言うトルータイプなフォントで表示出来る X Server が、2.2.8-RELEASE からは packages で揃う様になりました。方法を知っていれば誰でも簡単に設定が出来て利用できます。うふふ(^^)。早速自分のを X-TT サーバにしてみましょう。

 X-TT で遊ぶためには当然、X のお勉強と、「今までのフォントとはどこが違うの?」ってな所までに話が及ばなければならないのですが、今回はそー言った事をいっきに省きます。他の Web ページ、雑誌、書籍でお調べください。

 と、言う事で早速設定します。まずは、X Server と、それに付随して必要な、ファイルのセットを持って来ます。私の場合、ディスプレィカードは S3Virge/DX を使っているので、XF86_S3V と言うサーバを使っています。これの X-TT 版は XF86_S3V.xtt になります。皆さんのカードに合うのは ftp サイトから持って来てください。と、言う事でまずは持って来ましょう。
注)1998/12/31 書き込み
 この packages は 2.2.8-RELEASE のパッケージですが、対応する XFree86 のバージョンは 3.3.2 のモノです。けどもまぁ、一応、3.3.3 ででも動くのでそんなに問題は無いでしょぅ(^^;;

ftp://ftp.tokyonet.ad.jp/pub/FreeBSD/packages-2.2.8/x11/

 ここから、今使って居る X Server、私の場合は、xtt-S3V-1.0.tgz と、後、xtt-common-1.0.tgz を持って来ます。そして、これらを /usr/X11R6/ で tar で展開するか、pkg_add してあげます。あ、この時、X は立ち上げないでおいてくださいね。以下は、pkg_add 出来なかった時の tar の方法です。

----------------
# cd /usr/X11R6/
# cp ~/xtt-common-1.0.tgz ~/xtt-S3V-1.0.tgz ./
# tar xvzfp xtt-common-1.0.tgz
# tar xvzfp xtt-S3V-1.0.tgz
# cd ./bin
# rm X
# ln -s XF86_S3V.xtt X
#
----------------
 ささ、これで一応、X Server と ライブラリの用意が出来ました。続いて設定ファイルの変更です。まずは、/etc/SF86Config の font の所に以下の行を追加します。
----------------
Section "Files"
   RgbPath    "/usr/X11R6/lib/X11/rgb"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc:unscaled"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi:unscaled"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/100dpi:unscaled"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/Type1"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/Speedo"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/100dpi"
   FontPath   "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType"        ←この行を追加
EndSection
----------------
 設定ファイルにディレクトリを追加したので、そのディレクトリを実際に作って環境を整えましょう。
----------------
# mkdir /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
# cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType
# ln -s /dos/WINNT/Fonts/MSGOTHIC.TTC msgothic.ttc
# ln -s /dos/WINNT/Fonts/MSMINCHO.TTC msmincho.ttc
# 
----------------
 MS/OS のライセンスを持っている人はもう既にトルータイプフォントを持っているのでそれをそのまま利用します;-)。今回は、MS ゴシックと、MS 明朝体 を利用します。そしてこれだけでは無くフォントに重要な二つのファイルを用意する必要があります。fonts.alias と fonts.dir ですが、これが実は一番のクセモノなのですが、今回は用意しました。それを使ってください。トルータイプフォントを使い込みたい人は他からいろいろ情報を仕入れてください。ここでは一切書かない事にします(^^;;。

 と、言う事で以下はそのファイルです。

 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/fonts.alias
 /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/fonts.dir

 これで一応準備は整いました。マシンをリブートするか、X を再起動してください。無事に立ち上がりましたか?ねっ!!簡単でしょうぉぉ(^^)。では続いてアプケーションにトルータイプフォントを使ってみる事にしましょう。パチパチパチ(^^)

・当然ながらの Netscape
 私の使っている Netscape は例の如く、packages の ja-Communicator4.04 です。これにトルーフォントを使う時の例を書きます。まず、何はともあれ、Netscape を起動します。そして、

[編集]→[設定]→[アピアランス]→[フォント]

と、指定します。そして、

[フォントと文字コード]→[フォントを指定する文字コード]→[日本語(jis_x0201)]
[フォントと文字コード]→[フォントを指定する文字コード]→[日本語(jis_x0208-1983)]
[フォントと文字コード]→[フォントを指定する文字コード]→[日本語(jis_x0212-1990)]

を指定した時、[プロポーショナルフォント] と、[等幅フォント]の所に [Gothic(Microsoft)] と、[Mincho(Microsoft)] が表示されて居ればグーですb(^^)。

 私の場合は、[Gothic(Microsoft)] を指定します。そして、[サイズ] は "0" を指定して、[スケーリングする] にチェックを付けて出来上がりです。さささ、これで日本語を表示させるとちっこくてまるっちぃ文字が表示されていたりしませんか?くくく(^^)。完成です。

 これでもし表示出来なかった場合は、一応、~/.netscape を rename して、新たに起動時に新規に作るようにしてみてください。また、フォントの所で、[Gothic(Microsoft)] と、[Mincho(Microsoft)] が現れなかった時、X-TT ががうまく動作していないと思われます。もう一度環境を見直してください。

・MS ゴシックでメールを読む。mule 篇;-)
 「僕は MS ゴシックが死ぬ程好きだぁーーーっ!!」って人は、普段 mule で読んでいるメールも MS ゴシックにしてしまいましょう;-)。と、言う事で、mule (X 版)で MS ゴシックを使う設定をしてみましょう。

 仕掛けは簡単。自分の環境にある、.Xresources に以下の行を追加します。

----------------
Emacs*FontSetList: 16
Emacs*FontSet-16: \
        -microsoft-gothic-medium-r-normal--16-0-0-0-c-0-iso8859-1,\
        -microsoft-gothic-medium-r-normal--16-0-0-0-c-0-jisx0201.1976-0,\
        -microsoft-gothic-medium-r-normal--16-0-0-0-c-0-jisx0208.1983-0
----------------
これで、X をリスタートするか、して、mule を起動してみましょう。MS ゴシックが使えると思います。ただ、この設定は日本語フォントだけが、MS ゴシックになります。

 と、言う事でいとも簡単に X-TT が利用出来る様になったと思います。今回は、Netscape と mule だけでした。他にもいろいろなソフトにトルータイプフォントが使えると思います。皆さんも頑張ってみてくださいね。


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