最新更新日  2004.03.12.

KDE-3.2.0 リリース
  5.2-RELEASE 辺りの FreeBSD で普通にインストールすると、KDE-3.1.4 なのですが、cvsup で ports を更新すると 3.2.0 になります。もうしばらくすると KDE-3.2.1 になります。まぁ、率先して新しいバージョンの KDE を使っている僕ですが・・。

  KDE-3.2.0 は、Fedora の人々の間では結構有名なバージョンでしたね。俗に Fedora の本家が「Fedora では KDE-3.2.0 は日本語対応しないもんねぇぇ。」って事になったバージョン、だと言われていました。僕は見てないですが、/.j でも話題に上りました。

  で、慌てたのが Fedora の日本語をいじっていたチームですね。「KDE が日本語対応しないっ!!」ってんで大騒ぎになりました。「どうしてだ?!」「なぜなんだ?!」と言う事で大騒ぎになり JKUG に問い合わせが入り、「是非翻訳をやらせてくくれっ!!」てんで、一気にバババと翻訳が進みました。おかげで FreeBSD の方でもその恩恵が受けられました;-)。

  /usr/ports/japanese/kde3-i18n が kde-i18n-ja-3.2.1.tar.bz2 だとばっちり翻訳済みのバージョンになります。翻訳してくださった皆様、有り難うございました。

  今回のこの Fedora の騒動、実は裏が有るんですが、KDE 本家では翻訳率が 70% 未満(だったかな?)の言語はインポートしないと言うルールがあるのですが、本家から JKUG の翻訳担当宛に「KDE-3.2.0 出るけど、日本語の翻訳率低いねぇ。けど、日本の皆さんは頑張ってくれているので 3.2.0 で日本語も入れて上げるよ。」と言われたらしいです。

  JKUG の翻訳担当の方は、「翻訳率が低くて申しわけない。その次に出る 3.2.1 では翻訳率をちゃんと達成するので 3.2.0 ではリリースしないで 3.2.1 になったらリリースするので待ってください。」と伝えたらしいです。まぁ、翻訳担当の方も翻訳率が低すぎるのでそう言ったのでしょうが、これがどう曲がり曲がったのかは知りませんが、某所では「え゛っ!! Fedora では KDE-3.2.0 から日本語対応しないの?!」と言う事 になったのですな。ふむふむ。

ちょっとだけ日本語対応のお話。
  と、言う事で本題ですが、今、KDE-3.2.0 を使っている人は確かに日本語の翻訳率が低くてうんざりしているでしょうな。 /usr/ports/japanese/kde3-i18n をインストールすると kde-i18n-ja-3.1.5.tar.bz2 と言うバージョンがインストールされるので、まぁ、当たり前でしょうな。しゃーないので cvsup して最新のバージョンに上げてください。もしくは以下の要領で手でインストールすると言う方法があります。

  JKUG では 3.2.0 対応の翻訳を SNAPSHOT として FTP サイトに置いていました。それを持ってくれば OK です。

http://www.kde.gr.jp/ml/Kuser/msg04140.html

  こんな感じでしょうか。;-)

悲しい悲しい kdm・・。
  んーー。KDE-3.2.0 になったら kdm でウィンドマネージャを選択する機能が無くなってしまいましたね。kdm の設定ファイル自体は /usr/local/share/config/kdm/kdmrc にあるのですが、これは root 権限で [ログインマネージャー]を変更するとこのファイルに反映されます。

  過去に kdm についてはちろっと書いていますが、この技が使えなくなってしまいました。xdm の Xsession を利用し、~/.xsession で制御する。と言う技ですね。これが使えなくなったと言うのが一点。

  後、[ログインマネージャー]の設定で他のウィンドマネージャーを登録するタブがなくなってしまいました。これには僕も愕然としましたね・・。ぶつぶつ。

  ではどうするか?と、言う事で、ソースと、/usr/local/share/config/kdm/Xsession を眺めてみると、failsafe、custom、default、* と言うキーワードは使えるみたいなのでこれで何とかするべ。と言う事にしました。変更したのは以下の二つのファイルです。

・/usr/local/share/config/kdm/Xsession の変更(抜粋)
case $1 in
    "")
        exec xmessage -center -buttons OK:0 -default OK \
				"Sorry, $DESKTOP_SESSION is no valid session."
        ;;
    failsafe)
        exec $HOME/.xsession icewm
        ;;
    custom)
        exec $HOME/.xsession gnome-session
        ;;
    default)
        exec $HOME/.xsession startkde
        ;;
    *)
        exec $HOME/.xsession startkde
        ;;
esac
exec xmessage -center -buttons OK:0 -default OK \
			"Sorry, cannot execute $1. Check $DESKTOP_SESSION.desktop."

  と、してみました。これで、~/.xsession が呼ばれる時にオプションが渡るわけです。後は、$HOME/.xsession の改造です。

・$HOME/.xsession に追加(一番最後に追加)
#exec ssh-agent $1
exec $1

  さささ、これで ~HOME/.xsession 経由で KDE 以外が立ち上がる様になります。皆様も是非お試しあれ;-)。

  最近、KDE3 は重すぎてもうイヤっ!! 状態です。artsd もむちゃくちゃ遅いし、ログするときも遅いし・・。なんとかして欲しい。GNOME2 はなかなか優秀なのでそっちに移行するのが一番か・・。後、最新の cvsup では QT3 が 3.3.1 になります。これはアンチエイリアス周りのパッチがだいぶ吸収されたので DynaFont も扱いやすくなっているかも・・。しかし、重い KDE3 はいい加減イヤになって来た・・。しくしく。


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