さてと、BSD 方面には布教活動の必要性が十分にある KDE ですが、今回で三度目くらいでしょうか。はじまりはじまり。
5.0-RELEASE の KDE3 は 3.0.5 ですな。gnome2 は 2.2.0 になりました。何が一番大きいかと言うと、gnome-2.2.0 では Xft-2,fontconfig-2 を使う様になりました。アンチエイリアスのフォントは DynaFont も綺麗に使える様になりました。これは大きい。それに引き換え、KDE-3.0.5 はいまだに XFree86 についている libXft を使っているのでアンチエイリアスのフォントは XftConfig ベースなんですな・・。
僕は、この時点で「久々に KDE は GNOME に負けた様な気がするなぁ。」と実感しました。かなしいぃ〜。なんとかして Xft-2,fontconfig-2 経由のアンチエイリアスのフォントを使いたいなぁ。と思っていたのですが KDE-3.1(と、言うか QT の方ですが)は Xft-2 や fontconfig が使える様になっているのでそっちをインストールしてしまいましょう。
まぁ、話は簡単で、リリース直後の ports ではなく ports-current を利用(2003/4/23 現在)すると KDE3 は KDE-3.1.1a になっているのでそれをインストールすると嬉しいです。でもって portupgrade -arR(/usr/ports/sysutils/portupgrade) とかコマンドを実行して ports を絶えず最新状態で管理すればもーばっちしだね。と言う事でこの章おしまい;-P。
と、言うのは冗談ですが、http://www.kde.gr.jp/~akito/xft/patch_xft.html を参照します(4/22 に更新されていて fontconfig-2.2.0 対応になりました;-)。そして、各種パッチを取ってきます。僕の場合は以下のパッチを当てました。これで関連するプログラムを make し直すと DynaFont などはアンチエイリアスフォントとして利用する事が出来る様になります。以下のパッチには XIM 周りの修正も入っています。合せて当ててしまいましょう;-)。
fcpackage.2_1-Xft-loadtarget.patch
fcpackage.2_1-fontconfig-slighthint.patch
fontconfig-2.2.0-fix-cjk-20030422.diff
fontconfig-2.2.0-slighthint.patch
freetype-2.1.1-ttcmap4.patch
freetype-2.1.4-autohint-cjk-20030416.patch
qt-x11-free-3.1.0-qfont-jp-family-subst-20030421.patch
qt-x11-free-3.1.0-qpsprinter-ttc-otf-italic-20030405.patch
qt-x11-free-3.1.1-xim-changeDefaultOverTheSpot-20021223.diff
|
バッチは上から順に適用していきましょう。さもないと Xft-2 の mkae が通りません。KDE-3.1.1a と パッチを適用したカクシュプログラムのインストールが終わったなら、続いて fontconfig の設定をします。/usr/X11R6/etc/fonts に local.conf と言うファイルを用意します。自分の使いたいもしくは持っている TrueType フォントを指定してあげます。僕のは以下の様になっています。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<!-- /etc/fonts.conf file to configure system font access -->
<fontconfig>
<!-- Font directorlist configured -->
<dir>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</dir>
<dir>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/RICOH</dir>
<dir>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/DynaFont</dir>
</fontconfig>
|
このファイルの準備ができたら、fc-cache コマンドを実行して、fonts.cache-1 と言うキャッシュファイルを作ってあげます。これしないと、X の起動時に毎回フォントの計算をするのでむちゃくちゃ遅くなります。
# fontconfig-2.1.96 辺りの ports では自動的に fc-cache を実行してくれる様になりました。
さささ。これであなたもアンチエイリアスな環境を満喫しましょう。と、言いたい所ですが、 konsole では表示できないとか、一部のフォントは半角英数字が等幅フォントになってしまうなど、もちっと問題があります。この辺りは主に QT と、後、fontconfig-2 への対応になりますが今後に期待しましょう。