最新更新日  2003.01.28.
更新項目   IPv6 の辺りを一部手直ししました。

MPlayer 凄いよね。
   4.6-RELEASE の所で mplayer ネタは一回書いていますが、ま、基本的にはストリーミングじゅーよー的ネタがメインでした。ここでは、マルチメディア系は MPlayer があれば十分だね。って感じで仕上げてみます。ま、両方読んでもらえるとそれはそれで嬉しいですけどね;-)。と、言う事ではじまりはじまり;-)。

・IPv6 Ready で WMT9 対応??!!
  2003/01/29 に正式リリースされる WMT9(Windows Media Technologies 9)は IPv6 Ready となります。WMP9 もリリースされますが、mms:// などは IPv6 なストリーミングが見る事ができます。

  MPlayer も現在では IPv6 Ready パッチが公開され IPv6 Ready となっています。すみっちひたっちさん が書いてくださりました。パチパチパチ。

  2003/01/28 現在、MPlayer の最新のバージョンは v0.90rc3 になっていますが、すみっちひたっちさん の昔に書かれたパッチは素直に当たらなくなっています。それを新しいモノに対応したパッチは 2003/01/07 に KAME の正式配布物となり、KAME のサイトからダウンロードが可能になっています。

    ftp://ftp.kame.net/pub/kame/misc/mplayer-0.9.0rc1-v6-20030107.diff

  後は、LiveMedia と合せて make すれば、IPv6 Ready の MPlayer が完成します。機会があったら試してみてください;-)。と、言う事で、僕はたまたま試せる機会がありました。2002/12/04 に http://www.live-eclipse.org/ 日食の中継があったのですが、WMT9 で IPv6 対応のストリーミングも行われました。この時、ちゃんと IPv6 でのストリーミングで周りの人の歓声など、音は聞くことはできました;-)。ん?じゃぁ画像は?

  それがなんとっ!! WMT9 は専用の Video Codec を持っていてそれで配信される様です。それに引き換え MPlayer は v0.90rc1 以前のバージョンでは WMT8 までの Video Codec しか持っていない(/usr/local/lib/win32/ ですな)ので Video の再生ができない状態でした。

  幸い、この日は長時間に渡り IPv6 のストリーミングをしていたのでいろいろ調べて試す事ができました。まず、Microsoft のサイトへ探しに行くと、 33564D57-9980-0010-8000-00AA00389B71 と言う Codec の guid が見受けられます。今回利用された Codec はまさしくそれでした。

  他にも探し回ると WMT9 は以下の行を ~/.mplayer/codecs.conf に書けば動くみたいだ。と言う記述が有りました。dmocodecs.tar.bz2 は http://www2.mplayerhq.hu/MPlayer/releases/codecs/ 辺りに存在していました。余談ですが、更に幸せになるためには qtextras.tar.bz2 qt6dlls.tar.bz2 などの Codec があると良いでしょう;-)。

videocodec wmv9
info "Windows Media Video 9 Corona"
status testing
fourcc WMV3
driver dshow
dll "wmvdmod.dll"
guid 0x4a69b442, 0x28be, 0x4991, 0x96, 0x9c, 0xb5, 0x00, 0xad, 0xf5, 0xd8, 0xa8
; guid 0x33564D57, 0x9980, 0x0010, 0x80, 0x00, 0x00, 0xAA, 0x00, 0x38, 0x9B, 0x71
out YV12,I420,IYUV
out YUY2,UYVY
out BGR32,BGR24,BGR16,BGR15

  ここから WMA9/WMV9 用の Codec を持ってきて、/usr/local/lib/win32/ 辺りに入れて上げます。けどダメでした・・。しくしく(g_g)。と、言う事で今後に期待と言う感じでしょう。現状の MPlayer は、ネットワーク的には IPv6 Ready と言うか、ネットワーク的には WMT9 対応でも Codec 的にはまだまだ WMT9 には対応していない。と言う状態になるかと思います。
#一番最初の執筆当時 v0.90rc1 はまだ出ていませんでした。ここいらの文章はそのなごりです。FreeBSD 5.0-RELEASE などの ports ではまだ v0.90rc1 にはなっていませんのでこの文章が当てはまるでしょう;-P。

  MPlayer の v0.90rc1 からは "Windows Media Video 9 DMO" Codec は取り込まれており wmv9dmod.dll(dmocodecs.tar.bz2 に含まれているのでダウンロードしてインストールしましょう) が必要となります。2002/12/18 に行われた IW2002 の Global IPv6 Summit in Japan 2002 では WMT9 による IPv6 のストリーミングが行われましたが、この時の Video Codec は Windows Media Video 9 DMO であったために無事に MPlayer で見る事ができました。パチパチパチ。

 さてと。どんと濃い^H^H来い。> WMT9。と言う感じですが、XCAST6 と MPlayer などは IPv6 のキラーアプリケーションと言われていたりします。これでそれらを迎撃する準備が整いました。お手元の環境を是非、IPv6 キラーアプリ対応にしてみてください。そして、FreeBSD ユーザとしても WMT9 正式リリースを大いに祝って上げることにしましょう;-P。

・ストリーミングについて
  現在、MPlayer でストリーミングを見るためには LiveMedia で rtp/rtsp を認識していますが、これらは MPEG-1,2,4 しか解読する事ができません。なので、Real や QTSS のストリーミングは見る事ができないのが現状です。

  QTSS でストリーミングをする場合は MPEG-4 辺りの Codec で流してくれると「嬉しいなぁ。」と言う感じです;-)。

  また、IPv6 ストリーミングの観点から見た場合、LiveMedia(rtsp://) を IPv6 対応にするのが先か、MOV/RAM などを理解できるようにするのが先か?と言うチキンエッグなお話もあります。この辺りはどうにもなりそうも無いような気がしないでもありません・・。ま、QTSS も Readl も IPv6 対応してくれたら。と言う事になるのでけど;-P。
#OKI から出ているストリーミングサーバは IPv6 Ready で MPEG-4 を流せると言う話を風のウワサで聞いたことがありますが真相はさだかではありません;-)。もしそい言ったモノが存在するならば LiveMedia をきっちりと IPv6 対応にする意義があるかと思います。

・何でもかんでも再生してしまえっ!!
  ここから先はちょっと 4.7-RELEASE のとは離れてしまうのですが、cvsup の ports の MPlayer のお話になります。だって凄いんですもの;-)。

  はっきり言って凄いです;-)。なんでもかんでも再生してしまいます。WMV WMA MOV MEPG(1,2,4) RM/RAM そして DVD ですね。もぅありとあらゆる Codec をサポートしてしまっています。例えば RealPlayer8 は要らないよね。とか、やっと QuickTime が再生出来る様になったとか、もう凄い事になってます;-)。

  手元に最新(2002/12/08 現在で大丈夫でしょう)の cvsup から取得した ports があるとして、以下の様に make すれば OK でしょう。

----------------
# cd /usr/ports/multimedia/mplayer
# make WITH_DVD=yes WITH_SVGALIB=yes WITH_SDL=yes WITH_VORBIS=yes \
       WITH_XANIM=yes WITH_REALPLAYER=yes WITH_LIVEMEDIA=yes
# make install
----------------

  自分で make する場合はこんな感じでしょうか。

----------------
% ./configure --enable-live  --with-livelibdir=/usr/local/live \
              --enable-gui --enable-freetype \
              --with-xanimlibdir=/usr/X11R6/lib/X11/xanim \
              --with-xvidcore=/usr/local/lib/ \
              --with-sdl-config=/usr/local/bin/sdl11-config
----------------

  もーー。なんでもかんでもオプションを付けてしまう事にしましょう;-)。これでできた MPlayer は一応不死身のマルチメディアプレーヤーになります。僕的に一番感動したのは、mov 形式の(ダウンロードした)ファイルが見える様になった事です。それまでは xanim でしか見る事ができなかったのですが、xanim は QT4 までしか見る事ができず、QT5,QT6 形式には対応していなかったので Mplayer の MOV 対応は非常に嬉しいです;-)。

  ただ、僕が試した限りでは、MEPG WMV RM/RAM を再生途中で CoreDump してしまいました。んーー。まだちっとばかし甘いのかな;-)。ま、今後に期待。と、言う事で。

  /usr/ports/multimedia/avifile に含まれている aviplay はダウンロード版 WMA/WMV の再生ができます。あ、AVI 形式も当然処理できます;-)。MPlayer は画像がないと再生できないので WMA の場合には力を発揮します;-)。

  /usr/ports/graphics/smpeg の gtv は MPEG 形式の音声/動画の再生ができます。

  RealPlayer8 とか、xine などはあえて取り上げる必要は無いとは思いますが、僕が思うに、DVD を見るなら、xine より MPlayer の方が綺麗に再生出来る様な気がしないでもありません;-)。後、内緒ですが今検証中なのが vlc です;-)。

・再生方法
  さてと、今回取り上げたマルチメディア系のお話は、ダウンロード版とストリーミング系があると思いますが、ダウンロード版の場合はコマンドの後にファイル名を指定してあげると比較的容易に再生してくれます。ストリーミング系の場合は URL を指定してもなかなか再生してくれません。

  そんな時は WMT の場合は一旦 asx ファイルをダウンロードして来て中を覗き、mms:// や http:// で始まる行をオプションとして指定してあげましょう。すると再生できる場合が多々有ります。

  問題なのは QTSS の方で、基本的には sdp ファイルが用意されている場合があるかと思いますが、空いている port は rtsp:// だけで ftp や http が通らないサーバがあると sdp ファイルを手元に持ってくることができません。それがちょっと難点と言えば難点であるかと思いますが・・。もし QTSS を運用する方がこのページを読んで居てくださったなら、sdp ファイルをダウンロードできる場所に置いて頂けると嬉しいです。是非共ご検討いただければと思います。

  ダウンロードできた sdp ファイルは mplyer -sdp file.sdp として、多分ストリーミングを見る事ができるかと思います。僕は QTSS ではまだ試したことは無いのですが、なんとか行けるのではないかと思っています;-)(mpeg-4 形式の場合は)。

  と、言う事で、ダラダラと書きましたが MPlayer はまだまだ開発中ですが、こいつはすげーーです。もう、昔から何回も書いていますが、Windows をブートする必要が本当に無くなりつつあります。皆さんも是非;-)。



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