●旅立ちは青春 18 切符で
四国には行きたかった。行ってみたかった。しかし、そのきっかけがなった。
本屋で手に取ったビーパル、気に入った特集があるとまたに買っているのだが 8 月号を買ってみた。夏休みはまだどこに行くか決まっていなかったのだが、特集の記事に「青春 18 切符」と「さようなら日本の翼」が載っていた。
「日本の翼」とは YS-11 のプロペラ機のことであるが、2006/09/30 を最後に日本の空から消えてしまう。一回位は乗っておかないと。と思い調べてみると 徳島−福岡間 が現在の最長飛行距離らしい。そして、更に調べてみると「青春 18 切符」は 9 月第一週の週末まで使えるらしい。
これで決まったな。
今回の旅は「鉄道遍路」。青春 18 切符を利用して、駅から徒歩圏 2Km 以内にある札所を打って行こう。という感じ。順番には回れないがこれはこれで面白い。
青春18切符を利用し、夜行列車ムーンライトながらで出発。大阪 -> 岡山を経由して四国香川上陸。その後お遍路さんをした後に YS-11 で徳島から福岡に行って屋台でラーメン食べる。と、いう行程ができた;-)。
2006/09/03 東京駅発 23:43 で大垣まで行き、そこからたくさんの電車を乗り継ぎ大阪 -> 姫路に向かい世界遺産である姫路城見学、その後、更に岡山に行きいよいよ四国上陸。岡山発 14:58 に乗り、乗り換え無しの直通で観音寺着 16:46。お遍路さんのはじまり一日前。
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●一泊目の場所探し
お遍路さんの準備がまだ何もできていなかったので、観音寺駅前の観光案内所でお遍路さん道具一式を扱っているお店があるか聞いたら「市内には無いが 68,69 番札所の境内で購入することができる。」と教えて頂き、電話で営業時間を確認してくれた。営業時間は 07:00〜17:00 までだそうなので結局着いた日に揃えることはできなかった。明日の朝一番で行くことにして、さてと、今日寝る場所の確保だ・・。
出発前におおよその見当はつけていたのだが、なかなか良い場所を発見。琴弾八幡宮の道をはさんだ向かいにある公園。その公園には屋根付きステージがあるので、ここが良さそうだ。と、いうのは出発前の調査でウェブで発見した。
犬の散歩をしているおじさんに、「ここの公園はテントを張っても良い所でしょうか?」と聞いてみたら「んー。あすこのステージの上にテントを張っている人は良く見るな。」とのこと。僕も迷わずそこへ。今日の寝る場所(野宿ポイント)を確保。
-> 野宿ポイントはこの辺り
テントを張ったので温泉だぁ。と、言うことで荷物を全部テントの中に入れてから琴弾廻廊と言う温泉へ。徒歩で大体 1Km 位かなぁ。徒歩での移動は夏でクソ暑かったが、この温泉は広くてなかなか良い。レストランもあるのでそこで晩ご飯を食べてテントに戻る。
-> 琴弾廻廊
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●お接待?
テントに戻って来て寝ようかと思ってもテントの中は暑くて寝られない。なのでテントの外で涼んでいたらおじいさん歩いて来てが話かけて来た。「どこから来た?人生に何かあったのか?」と始まって、弘法大師や遍路道、讃岐うどんにまで話が及んで、約 1.5 時間くらい色々なお話をした。
その後、おじいさん は帰って行ったのだが、なんとっ、車で帰って行った。僕がテントを張っているのを見付けて、わざわざ軽トラを止めて話に来てくれたのかと思うと頭が下がった。で、思ったのが「もしかしたら、あのおじいさんは、ここにテントを張っている人がいると毎回話をしに立ち寄るのではないか。」と・・。このポイントでテントを張ったことのある方、おじいさんに話かけられたか是非教えてください。
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●いよいよお遍路開始
朝 07:00 に出発。今回の旅は 27L のザックにキャンプ道具一式・着がえ。首から下げるかばんには地図や遍路グッズを持つ予定で総重量は約初 15kg。
そして初日は雨・・。しくしく。日頃の行いがよほど悪いのだろう。68,69 番札所の境内で白い納め札と納経帳を購入。これで最低限の準備は整ったのでいよいよ打ち始めることに。
今回は鉄道遍路なので駅と番所を掲載する。
80 番札所 を打ち終ったところで本日の遍路は終了。鉄道遍路だと待ち時間が多いので思った程回れなかった。この後、高松駅まで出て、駅のホームの立ち食いうどん屋でうどんを食べた後、高徳線で一路徳島へ。高松発 16:50 の各駅停車に乗り徳島着 19:09。暗い中、今夜の寝る場所を探さないと・・。
あ、ちなみに高徳線を含む徳島県は「電車」と言うモノが走っていない。全てディーゼルのみである。
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●二泊目の場所探し
出発前の調査では徳島駅の向こう側にある徳島中央公園が一番の野宿ポイントであった。現地に行ってみたが、やはりなかなか良いので後はテントを張る場所を見つけるだけである。市立徳島城博物館の裏手にあずま屋があったのでそこでテントをはることにした。
-> 野宿ポイントはこの辺り
キャンプサイトの風景 そのいち・そのに
テントを張ったので温泉だぁ。と、言うことで荷物を全部テントの中に入れてから徳島市内観光も兼ねて「新町温泉」へ。ここはお遍路さんにも有名な温泉である。体を綺麗にした後一杯ひっかけに行く。気持が良くなった所でテントに戻って就寝。
が、しかし、あやりテントの中は暑くて寝られないので 02:00 頃テントの外で涼んでいたら自転車に乗ったおっちゃんが「お。お遍路さんかぁ?」と話かけて来てくれた。このおっちゃんは早朝のサイクリングらしかった(@_o)。で、そのおっちゃん曰く「ここは 04:00 にカラオケの練習に来るじぃさんばぁさんがいるからね。」だそうで、はたしてその時間になったらきっちりじぃさん・ばぁさんがやって来たのであった。
徳島中央公園は市民の憩の場であるらしく、朝早くから人が溢れている。06:30 にはラジオ体操の音楽が流れ大勢の人が体操をしている。
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●二日目の遍路
朝 07:00 に出発。天気はくもり。徳島駅発 07:30 に乗り板東駅まで。今日は 1 番札所から 3 番札所まで歩く予定。そしてお遍路さんはこれで終りの日。2 番札所は駅からアプローチしなかったので最寄り駅と距離の掲載はない。
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3 番札所を打ち終ったところで今回のお遍路は終了。板野駅と言うか高徳線は昼間の電車の本数が著しく少ないので結局 11:38 発の徳島行き うずしお 7 号に乗って徳島駅へ。駅の外にあったポストを発見。そうであった。徳島はあわ踊りの国であった。再確認させられた。
徳島駅では空港行きのバスを待つのに時間があったのでお昼ご飯を食べる。駅ビルの地下一階にはお土産屋さんがたくさんあったのでサバの押し寿司と揚げ物を買って、備え付けのテーブルで食べる。しかし、この駅のお土産屋は値段がバカみたいに安い。信じられない。徳島市内に行ったら是非駅地下を覗いてみ見よう。
この後、徳島飛行場まで行って YS-11 に乗って福岡に行くのだが、今回の区切り打ちで回ったのは歯抜けになってしまったが、9 か所。まだまだお遍路の旅は始まったばかりである。
つづく。
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