2月 282017
 

多分、全然、誰も知らないと思うのですが、 FreeBSD の ports に net-mgmt/sysmon/ というのがあります。デーモンモードでサーバなどを監視するプログラムです。開発自体はもうずいぶんと前に止まっている。裏を返せば枯れた監視プログラムなのであろうと思われますが。

以下の URL が参考になるでしょうか。

https://puck.nether.net/sysmon/

プロトコル的には SMTP, IMAP, HTTP, TCP, UDP, NNTP の監視に対応しています。また PING に対応しているのと、個別にポート番号を指定しての監視も行えます。

 
今回、このプログラムを改修するバッチを書いたのでここに掲載しておきます。改修内容は以下です。

o.pingv6 で IPv6 アドレスを記載できるようにした
o.監視ホストの最大数が 1,024 個だったので 4,096 個に拡張した

以上二つの patch が含まれた net-mgmt/sysmon/ の ports の tar 玉を以下の URL に置きました。

http://icmpv6.org/Prog/FreeBSD_ports/ports-sysmon-20170227.tgz

新しく files/ というディレクトリを作成し、そこに二つのパッチを入れてあります。

IPv6 のパッチについてちょっと説明すると監視用の設定ファイルに “type pingv6;” と記載して、監視できるのに “ip” のところに IPv6 アドレスを記載できないんですね。なので IPv6 アドレスを記載できるようにしました。

まぁ /etc/hosts に書けばいーじゃーん。って話もあるんですが、一応 IPv6 記載 OK なパッチを書いた。と、いうことです。

 
監視対象ホストを 1,024 -> 4,096 に拡張してどうすんだ? という話もあるんですが、大規模ネットワーク用の監視になるでしょうかねぇf(^^;;。

実は sysmond を一台のサーバで複数プロセス起動する改修を当初考えたのですが、複数のプロセス(スレッド)を立ち上げると、メモリ上に持っている(1,024個の)監視対象ホストの情報テーブルを各プロセスがシェアしてしまい、上書きしつつ値がぐちゃぐちゃになってしまったので、派手な改修は断念してただ単に対象数を増やした。と、いうことですf(^^;;。

もし、必要な人いましたら使ってみてください。多分、誰もいないであろうと思われますがf(^^;;。

2月 222017
 

ある意味悲しいのかもしれないですが、僕は今も昔も IPv6 を利用するときに IPv6 Over IPv4 トンネルを利用する機会が多いです。
そもそも FreeBSD をずっと利用しているので dtcp を利用すると簡単に接続できます。 FreeBSD の ports 的に言うと net/dtcp になりますが、サーバ側とクライアント側の両方がインストールされます。通常、サーバ側に net/dtcp をインストールして dtcpd を利用し、クライアント側には net/dtcpclient をインストールしたりしますが、まぁ、とりあえずは net/dtcp をクライアント側にもインストールすることで、グローバルアドレスがあれば簡単に IPv6 Over IPv4 なトンネルが掘れるのであります。

が、そろそろ FreeBSD でのルータ機能は引退させたいものだ。などと思っていて、 NTT-X で超格安の Cisco841J を買いそびれた今、 VyOS で実装するしかなんかべ。と、なり IPv6 Over IPv4 トンネル で利用する dtcp を引退することにしたのでありました。

今回は VyOS と FreeBSD との間で IPv6 Over IPv4 トンネルを掘る設定を書いてみたいと思います。何を今更。感が満載ではありますがf(^^;;。

 
まずは構成図を。

真ん中の黄色いのが IPv6 ゲートウェイなルータでで FreeBSD/amd64 10.3-RELEASE から VyOS-1.1.7 にネットワーク機能を変更しました。
周りのピンクのセグメントは dtcpclient が動いていたのですが、これを VyOS に接続するために設定変更しなおします。

 
1. ゲートウェイスイッチ側の設定
FreeBSD から VyOS にリプレイスしたので設定は VyOS の設定になります。だいたいこんな感じ。

    tunnel tun10 {
        address 2001:470:fe36:1111::1/64
        description "# IPv6 Tunnel No1 #"
        encapsulation sit
        local-ip 192.168.1.210
        multicast disable
        policy {
            route mss
        }
        remote-ip 172.16.1.211
    }

 
VyOS は基本的に Linux なので sit なんてのが見えますが、こんな感じの設定ですね。

・local-ip で自分の IPv4 アドレスを設定
・remote-ip には接続先 IPv4 アドレスを設定
・policy route mss は IPv6 Path MTU Discovery にはまらないためのおまじない

以下の設定で MSS の値を調整しています。

policy {
    route mss {
        rule 5 {
            protocol tcp
            set {
                tcp-mss 1386
            }
            tcp {
                flags SYN
            }
        }
        rule 10 {
            protocol tcp
            set {
                tcp-mss 1386
            }
            tcp {
                flags SYN,RST
            }
        }
    }
}

 
簡単ですねぇ;-)。
ただ、 IPv6 Path MTU Discovery にハマると http とか接続できない問題が発生するのでその対応が必要になります。 tcp-mss 1386 の数値の部分は自分の環境によって変わるので過去に書いた記事を参考にしてみてください。

 
1. dtcpclient 側の設定
ルータ側の設定が終わったので、次にクライアント側の FreeBSD の設定になります。

とりあえず、以下のコマンドを打てばトンネルは掘ってくれます。

ifconfig gif0 create
ifconfig gif0 tunnel 172.16.1.211 192.168.1.210
ifconfig gif0 inet6 2001:470:fe36:2222::1 2001:470:fe36:1111::1 prefixlen 128
route -n add -inet6 default 2001:470:fe36:1111::1
ifconfig gif0 up

 
起動時に IPv6 トンネルを自動的に掘りたい場合はどうしますかねぇ・・。 /etc/rc.conf に色々設定するのが大変なので、僕の場合は /etc/rc.local というファイルを作って、そこに記述して起動時にどうにかしてもらっていますf(^^;;。

3. 確認方法
両方で設定が完了するとあとは確認になります。FreeBSD 側から以下のコマンドが有効ですね。

$ ping6 ff02::1%gif0
PING6(56=40+8+8 bytes) fe80::a1f:29ff:fefe:9696%gif0 --> ff02::1%gif0
16 bytes from fe80::a1f:29ff:fefe:9696%gif0, icmp_seq=0 hlim=64 time=0.089 ms
16 bytes from fe80::ccaa:f1d2%gif0, icmp_seq=0 hlim=64 time=8.663 ms(DUP!)
16 bytes from fe80::a1f:29ff:fefe:9696%gif0, icmp_seq=1 hlim=64 time=0.047 ms
16 bytes from fe80::ccaa:f1d2%gif0, icmp_seq=1 hlim=64 time=7.081 ms(DUP!)
^C

 
二つのリンクローカルアドレスから ping6 の応答があれば無事に接続しました。これで IPv6 Over IPv4 トンネルが掘れました。
グローバル IPv6 に ping6 を打って返ってこない場合はルーティングに問題があるので、ゲートウェイ側の設定を見直すなどしましょう。

 
と、いうことでゲートウェイ側を FreeBSD から VyOS に移行し、更に dtcp の利用をやめて接続しても、いとも簡単にトンネルが掘れました。良かったですぅ;-)。

2月 022017
 

IT 系のニュースサイトを会社でお昼休みに見ていたら Amazonセール速報:本日限りの特価! と、いうのを発見。かねてより会社で使うためのマウスを探していたので、すかさず購入しました。

購入後、次の日には届いたので早速使ってみることに。が・・。あたたたたた。使えることは使えるんだけど、ホイールが軽すぎて真ん中ボタンを押したら上下にホイールしてしまう状態である意味全然全く使えない。

例えばブラウザでとあるサイトのアンカータグを真ん中ボタンでクリックすると新規タブで開いてくれるんだけど、真ん中ボタンを押した表示されているコンテンツが上下にズズズと動いてしまう状態。全然使えないじゃん・・。

と、いうことで届いたその日のうちに分解。何とかカスタマイズできないかなぁ?などと思うわけです。分解の手順は至って簡単。

1. 電池を抜きます。
2. すると電池の溝の影のところにネジが一本あるのでそれを抜きます。
3. 裏ブタを下にずらしつつ上のほうのロックが外れる。
4. 上ブタのボタンのコネクタを爪などで抜きます。

以上で分解完了。

ホイールの部分を眺めてみるとどこかでテンションというか抵抗を付けてあげるとホイールの回転が渋くなるのになぁ。と思います。それに相当するのが、あったー。

写真でいう針金のようなものがホイールを回り込んているようです。

これを曲げてホイールに対して抵抗を作ってあげるとクルクル回る現象はある程度回避できそうです。
針金は本体プラスチックの爪で固定さているので横 (右ボタン側) にずらして外します。このときスプリングがびよーーんっ!! とどこかに飛んでいってしまうので注意が必要です。

抜き出した針金はこんな感じ。

これを、ちょうど良い硬さのホイールになるように曲げてあげます。僕はラジオペンチで曲げつつ調整しました。ビタっとしたちょうど良いホイールの硬さにするために三回くらいトライしました。もし、このエントリを読んだ人が同じことをする場合は、自分の感覚を信じて色々曲げてみてください;-)。

と、いうことでホイールは無事にちょうど良い硬さになり、ホイールの真ん中ボタンを押してもコンテンツが上下にブレる。と、いうことから開放されたのでありました;-)。

 
と、いうことで、これだけで終わってしまったらただ単にフツーの、そこいら中にある分解・改造の記事になってしまうので一歩踏み込みます;-P。

まず、僕の PC の環境についてですが、キーボードとマウスは二台の PC で共有しています。 USB 切替器で FreeBSD と Widnows10 を行ったり来たりしている状態です。

で、この Logicool の M5454 というマウスはホイールが前後に回転する他に左右に倒すことによってイベントが発生するようです。しかも右側には更にボタンが二つあります。

パッっと思いつくのは『このボタン達は FreeBSD で使えないのかな?』と、いう点。 Windows10 の場合は専用ドライバをインストールすると、ホイールの左右方向と左側の二個のボタンには色々な動作を割り当てられます。

これを FreeBSD+Xorg で似たようなことできるのかな?とか思い、ちょっと調べてみました。

まずは Xorg のマウスの設定。

Section "InputDevice"
        Identifier  "Mouse0"
        Driver      "mouse"
        Option      "Protocol" "auto"
        Option      "Device" "/dev/sysmouse"
        Option      "ZAxisMapping" "4 5 6 7"
        Option      "ButtonMapping" "1 9 3 2 2"
EndSection

 
最後に ButtonMapping と、いうオプションを付けてみました。

オプションの数値はボタンの番号を表しています。ボタンの番号は xeve で取得できます。数値が “1 9 3 2 2” となっていますが、これは “左 左横前 右 ホイール ホイール” の各ボタンを指しています。
動作的には “左ボタン 真ん中ボタン 右ボタン ホイールの前 ホイールの後” ということになります。 FreeBSD のマウスによるペースト動作を左横前ボタンで代用する。と、いう設定ですね。

さてと。X を再起動して /var/log/Xorg.0.log を眺めてみましたが X からは ButtonMapping の設定がまるで無視されていました・・。orz

 
次に FreeBSD の ports で何かないんかい?と思い調べたのですが x11-drivers/xf86-input-evdev という、 X のドライバでマウスの様々なボタンに対応できるらしい。とのことで調査開始。

Linux では動作するらしいですね。 /dev/input/* なデバイスを利用するとマウスで色々なボタンが利用できるようになったり、Logicool M565 などは専用カーネルモジュールがあるようで。

FreeBSD ではまだ evdev.ko なるカーネルモジュールがないので実質的に xf86-input-evdev は利用できないようです。 CURRENT で現在検証中らしいのですが、それ以上は追うのはやめました。

 
と、いうことで FreeBSD においてはフツーの無線の USB マウスとして利用しようとおもった矢先、ブラウザでとあるサイト見ているときにホイールを左右に振ってみると。あれれ?

ホイールを左に振ると戻るボタン
ホイールを右に振ると進むポタン

と、して動作するようですねぇ。あれれ? X で制御しているのかな? KDE 側で対応しているのかな?あれあれ? ソースコード追ってません。すみません。ただの動作確認のみですf(^^;;。
一応 firefox rekonq では上記のように動作しました。 konqueror では動作しませんでした。

xmodmap で進む・戻るボタンが設定できるようですね。詳細は書きませんが。 evdev が動かなくても xinput などでも色々設定が可能らしいです。ここでは詳細は書きませんが。

まぁ、珍しい機能が動くモノだ。と、いうことで Windows10 側でもドライバユーティリティで設定を FreeBSD に合わせた。と、いうことで、二つの OS で動作が一緒になったのでありました;-)。

 
今回はマウスを一個購入して、エントリを書いていますが、タネは二つ。

・ホイールクルクルがイヤな人は分解して針金曲げてみましょう
・FreeBSD ではホイール左右で戻る・進むが動作する

と、いうことですね。中々楽しめた一品だったのでありました;-)。

あ。お約束ですが、『分解』することになるので、自己責任でお願いしますね。