最新更新日 2000.05.21.

VMWare を使って見よう。
 申し訳ない・・。久々の新しい情報です(^^;;。自宅のマシンが一台追加になったのでそっちと格闘していたのと、Solaris8 x86 のメディアが届いてインストールしていたのと、Kondara MNU/Linux が素晴らしいのとで、FreeBSD にはあんまりかまってませんでした(^^;;。FreeBSD が私のメインのプラットホームである事には変わりはないのですけどね。

 と、言う事で、4.0-RELEASE から動作する様になった VMWare を動かして見ましょう。Linux 版の VMWare ですが、なんか、4.0-RELEASE の Kernel は VMWare を動かす為に大幅に構成を変更した。と言えなくもない様な気がします;-)。

・ports を拾って来る。
 4.0-RELEASE がリリースされた直後に VMWare の 2.0 が出ました。4.0-RELEASE の ports に入っているのは VMWare の 1.2 と言うバージョン対応なので、2.0 に対応した ports を FTP サイトから拾って来ましょう。

 あ、ちなみに VMWare は説明せずともご存知ですよね? OS 上で、他の OS を起動するのでは無く、OS 上で、PC を疑似的に起動して、その 疑似 PC 上でいろいろな OS を動かす。と、言う素晴らしいモノです。
 SUN の wabi や、Free な wine は UNIX/OS 上で他の OS(Windows の事)のアプリケーションを動かすものですが、VMWare は OS 上で 疑似的 PC を動かして、別の OS を起動してしまえ。と、言うモノです。

 もとは Linux 版ですが、それが 4.0-RELEASE からは Linux エミュレータを利用して FreeBSD 上ででも動く様になりました。前述した通り、Kernel が大幅に変わってです;-)。VMWare の為にカーネルを変えたのか、カーネルを変えたので VMWare が動く様になったのか?なかなか面白い所ですね;-P。

  ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/FreeBSD-stable/ports/emulators/vmware2/

 まず ports を取って来ます。 make するに当たっては、HDD にそれ相応の容量が必要です。最大約 2GB のファイルシステム用の HDD とテンポラリの容量で、/var に 200MB 位です。最近の IDE なら問題無いですね。SCSI は高いので・・。うーーん(^^;。

 Linux for VMWare 2.0 は約 6MB の容量があります。それを考慮して make;make install してください。

 後は、ライセンスが必要です。http://www.vmware.com/ の Linux for VMWare 2.0 の所から "Try Now" をクリックして 30 日のお試し版ライセンスを取得してください。メールが送られて来るのでそれを /root/.vmware/license として置いてください。

・セットアップだ。うへへ。
 用意が出来たら、root で rehash;vmware & として早速疑似的 PC の作成にかかりましょう;-)。今回は、Windows2000 Server をインストールします。Windows95/98 は EMM386.EXE が VMWare と相性が悪いみたいです。もしかしたら正常に動作しないかもしれないです。

 まず、"Run the Configration Wizard." を指定して [OK] を押します。その 後、Netscape の path を指定してから、ゲスト OS を指定します。今回は Windows2000 を選択します。

 その後で、"Virtual Machine Directory" で HDD イメージをどこに置くかの設定ですが、通常 / パーティションは容量が少ないので、/usr/ocal/vmware/win2000 辺りが妥当でしょうか。

 "Disk Type Setting" は FreeBSD の制限があるので、"New virtual disk" を選ぶ必要があります。HDD は 2GB まで指定出来るので 実際の HDD に余裕のある人はフルで選ぶと良いでしょう。

 インストール後の HDD は ATA/33 で認識されます。私のマシンは BP6 で、HighPoint HPT366 ATA66 controller を使っているのですが、IDE の ATA/33 で認識されました。Windows2000 はまだ、HighPoint HPT366 で動かないんです;-)。

 続いて CD-ROM ですが、IDE でも SCSI でも動きます。しかし、SCSI の場合は、メディアが入ってないと正しく認識しない様なのでなんか CD を入れときましょう。インストール後の CD-ROM は IDE として認識出来るようになります。当然 CD-ROM ブートが可能です;-)。

 続いて FDD の認識です。インストーラがまともに動かない場合があるかもしれないので、これも何かしらの FD を入れておいてください。

 最後の一個手前です。ネットワークの指定です。"Disk Type Setting" 同様に FreeBSD での制限があるので "Host-only Networking" を選んでください。後、この設定に付いてですが、後で痛い目に合うので気を付けてください。自宅の LAN 等で使っていない Class C を指定してください。もし、デェフォルトの 192.168.254.0/24 が近くの LAN で使われていない場合はそれで良いです。くれぐれも接続している LAN の IP を指定しない様に・・。詳細は後で解ります・・。

 最後にメモリの設定です。私は、128MB しか積んでないのでその半分の 64MB を上げました。普段は swap しないのに VMWare を使うといっきに swap 食い潰します。しくしく。物理的メモリは沢山積んでおいた方が良いかも・・。自分で任意の値を指定してください。

・さ、電源入れよう;-)やっほぉぉ。
 こんなイメージで起動出来ましたか?  →  イメージ

 え?起動出来ない?うーーん。そーかもしれんです。インストール直後 vmmon とか言うカーネルモジュールが無いと言われて起動出来んかもしれんです。はい。ここで悩むのだけれど、問題解決は簡単です。一旦マシンをリブートしましょう;-)。そーすると次回のカーネル君はちゃんと vmmon を見付けて link してくれます;-)。後、vmnet と、言うモジュールも見付けて来てくれるでしょう;-)。

 そしたら、気を改めて、vmware & しましょう;-)。その後、メニューの "Power" から "Power On" を選んで PC を起動しましょう。途中でなんかいろいろ聞いて来ますが、[OK] で進みます。Windows2000 の CD-ROM を入れての起動ですが、ブータブル CD の場合そのまま起動出来るので、BIOS の設定を変更してあげましょう。

 [F2] を押して [Boot] の所で、CD-ROM を一番上に持って行けば OK です。[F10] を推して save してさてインストールしましょう。うひーー。動いたよ。って感じですね;-)。

 HDD へのアクセス、CD-ROM へのアクセス、メモリへのアクセス等、全てにおいてエミュレーションしているのでやたらと遅いです。うひぃぃ・・。じっと我慢の子でインストールが終るのを待ちましょう。

 あまりに遅いので、X のアプリケーションを使おう。と、思っても、マウスが VMWare の窓の外に出ない・・。そー言う時は一番下に書いてある通り、Ctrl+Alt+Esc ででマウスが切替えられます。ご安心を;-)。

・最後の仕上げだ。うっほっほ。
 こんな感じで動き出しましたか?  →  イメージ

 インストールが終ると、後はむひひ。ですね。VMWare を再度起動する時は、起動時に /usr/local/vmware/win2000/win2000.cfg を指定して [OK] を押せば良いです。

 Windows2000 が起動後は VGA が 640x480 の 16 色モードなので全然使えねぇ。モードです。これを修正しましょう。VMWare Tools に入っている SVGA ドライバを利用します。モノは /root/.vmware/windows.flp になります。これを以下の方法でインストールします。

1. メニューの [Devices] で [floppy0] を選択し [Disconnect and Edit] を指定します。
2. [Configration Edior]のフロッピー画面が表示されたら [Path] の所に前出の /root/.vmware/windows.flp を指定します。
3. もう一度メニューの [Devices] に行って、今度は [Connect] を指定します。これで Windows2000 上から FD にアクセス出来ます。
4. Windows2000 上で FD を選択してその中に見える "VmwareTools.exe" をダブルクリックしてインストールすれば後は、Windows2000 のインストールの形式でインストールされて行きます。

 この時、SAMBA の設定とか聞かれますが、暗号化パスワード等に付いては自分の設定に合わせてください。"Yes" を選択しても問題は無いです。

 さて、後は自分の好きな画面のサイズしてしてフル画面モードとかをお楽しみください。

 最後にネットワークの設定をしましょう。さもないとインストールした価値無いてすからね。ふふふ。

 さて、VMWare のインストール時、近くの LAN で利用していない Class C を指定しない様に。と、言いました。その理由をいまからお話します。その前に今回ネットワーク状態ですが、192.168.254.0/24 を指定したとして話を進めます。以下は参考となる環境です。

----------------
HostOS:  FreeBSD4.0-RELEASE (192.168.1.5) DNS 有り
GuestOS: Windows2000     (192.168.254.2)
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 ホスト OS とは、VMWare を動かしている OS、ゲスト OS は VMWare で動かす OS を意味します。この時、Windows2000 側のネットワークの設定の IP アドレスは、192.168.254.2 と指定します。この時、ネットマスクは 255.255.255.0、デェフォルトゲートウェイは 192.168.254.1 と指定します。

 DNS は FreeBSD 側で動いているので、Windows2000 では 192.168.1.5 と指定します。

 続いて、HostOS である、FreeBSD 側では、簡単に言うと、NAT の設定をします。つまり、192.168.254.0/24 のパケットは、192.168.254.1 をゲートウェイとして、NAT する事になります。なので、VMware インストール時に「近くで利用していない、Class C を設定してください。」と書いたのでした。ふみふみ。

 実は私も失敗して、ゲスト OS の Windows2000 は 192.168.1.11 を付けようと思い、VMWare インストール時に 192.168.1.0/24 を指定したのですが、これが大失敗でした。Windows2000 の インストールも入れて 4 時間が無駄になりました・・。しくしく(g_g)。

 さて、では、実際に ホスト OS である FreeBSD 側の設定を見て行きましょう。まず、カーネルが NAT 出来る様にして上げます。コンフィグファイルに以下の二行を追加して新しいカーネルを作成します。

----------------
options         IPFILTER                #ipfilter support
options         IPFILTER_LOG            #ipfilter logging
----------------
 続いて、NAT の設定ファイルを作成します。/etc/ipnat.conf と言うファイルを作成して、以下の様に書き込みます。
----------------
map de0 192.168.254.0/24 -> 0/32 portmap tcp/udp auto
----------------
 そして、起動時に ipnat コマンドが動く様に /usr/local/etc/rc.d/ipnat.sh 等として、以下のファイルを用意します。
----------------
#!/bin/sh
if [ -f /etc/ipnat.conf ]; then
        /sbin/ipnat -f /etc/ipnat.conf
fi
----------------
 後は、/etc/rc.conf で gateway_enable="YES" として、マシンをリブートすれば良いです。むひひ。では早速 windows2000 側から ping を飛ばして見ましょう。ふっふっふっ。

 この後、Windows2000 は普通の Windows2000 として利用出来ます。いろいろインストールしてみましょう。ちょっと気づいた点を書くと、

・ SCSI も ATA/66 も IDE の ATA/33 として利用する。
・ゲスト OS の SMP 対応はしてないみたいだ。

 てな具合でしょうか。いかんせんちょっと遅い・・(^^;;。ただ、この遅さは VGA 的遅さや、vnc みたいな、java、ネットワーク的な遅さではありません。結構サクサク動きます。メモリを沢山用意すれば、もっと早く動く様になるかもしれませんね。

 FreeBSD 上で Windows2000 動かして、Postpet を使う。なんて芸当も出来ます。むひひひひ。いじってみると面白いですね。

 ただ、トライアルのライセンスは 30 日間有効です。気にいったら $99 のライセンスを購入するのも一つの手でしょう。



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